そのステップは必要ですか?  ~精霊の愛し子は歌を歌って溺愛される~

一 ことり

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第5部

おきよめせ

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 ※忘れていましたが(忘れてはいませんが)このお話はR18です。




 ヴァレリラルドとアシェルナオを乗せたふよりんが降り立ったのは、星見の塔の屋上だった。

 「ありがとう、ふよりん」

 ヴァレリラルドの言葉で、ふよりんは元の大きさに戻る。

 「キュィキュイ」

 アシェルナオを大事そうに抱き上げたまま、ヴァレリラルドは星見の塔の階段を降り、星の離宮の建物に入る。

 「殿下、ナオ様。よくご無事で」

 アシェルナオがエンゲルブレクトに略奪されたという連絡が入っていたようで、ダリミルと侍女頭のキアーラが安堵した顔で出迎えた。

 「テュコやエルランデル公爵家の者が来ても通すな。父上や母上、アネシュカでも、誰でも、だ」

 ヴァレリラルドの声には怒りや少しの緊張、それに決意が窺われた。抱き上げているアシェルナオはヴァレリラルドのマントに包まれているが、そこから覗く足先は裸足だった。

 「かしこまりました。誰も通しません」

 ダリミルは右手を胸に当てて軽く一礼する。

 「必要なものがあればお申し付けください」

 キアーラは頭を下げてヴァレリラルドが階段を上がっていくのを見送った。

 

 17年前に梛央が星の離宮に滞在していた時に使っていた部屋は、梛央の死後、その生きていた証を生涯忘れないためにヴァレリラルドが使っていた。

 ヴァレリラルドがアシェルナオを運んだのは、王太子妃の部屋として準備した部屋だった。

 アシェルナオのために星の離宮の者たちが心を配りながら内装を考えた部屋の、白と淡い藍を基調とした天蓋付きの寝台に、ヴァレリラルドはまっすぐに進む。

 広い寝台の、肌触りのよい清潔なシーツの上に、ヴァレリラルドは真珠を扱うように大事に、アシェルナオを降ろした。

 部屋の中には明かりはなく、窓辺のオーガンジーの薄いカーテン越しに青白く澄んだ月の光が差し込んでいた。

 アシェルナオは寝台に降ろされた態勢のままヴァレリラルドを見上げると、愛する青年を見つめたまま、自分を包んでいたマントを肩から落とした。

 細い首からなだらかなラインを描く華奢な肩のライン。くっきりと浮き上がる鎖骨。肋骨がわずかに浮かぶ胸元には、無垢な色合いの小さな蕾。少年らしさの残る細い腰。足の間にひっそりと息づく、淡い叢さえもない薄い色の陰茎。

 アシェルナオの裸身は月光の中で、壊れそうなほど繊細な美しさを見せていた。

 タウンハウスの寝台のシーツは血の染みが幾つも広がっていたが、アシェルナオの体には陰惨な傷どころか染み1つなく輝いていて、ヴァレリラルドは心の中で女神に感謝した。

 「ヴァル……」

 緊張しているのか、アシェルナオの薄い胸が息をするたびに大きく上下し、かすかに震えていた。

 「ナオ、間に合わなくて、ごめん」

 震えるアシェルナオには、たとえ体の傷が癒えていても、癒えることのない真新しい心の傷があるのだ。

 「僕、エレクに、エッチなことされた……。嫌だった。気持ち悪かった。ヴァルがして。ヴァルがして……」

 瞳から大粒の涙を零しながら、アシェルナオはヴァレリラルドに両手を伸ばす。

 その左手にはさっきチラリと見えたリボンがあった。剣の色のように輝く紐のようなものも。手の甲には見慣れない文字が書かれていた。

 それについて聞きたかったが、それよりも今はアシェルナオの気持ちを受け止めたかった。

 「ナオ……」

 ヴァレリラルドはアシェルナオの体をしっかりと抱きしめる。

 「体、触られた。無理やりキスされた。剣で刺されて、それに……」

 ううっ、と嗚咽をあげて悲し気に泣くアシェルナオの顔を胸に押し付ける。

 「言わなくていい。あんな卑劣な奴に何をされても、ナオが穢れることなんてないんだ」

 「でも、いやだ……だから、ヴァルがして……。エレクがしたこと、ヴァルがして……」

 タウンハウスで。

 血に染まったシーツの上でマントに包まれたアシェルナオがヴァレリラルドに言ったのは『お清めセックスして』だった。

 どんな気持ちでアシェルナオが助けを求めたのか、辛いほどわかるヴァレリラルドは、泣いている綺麗な顔をそっと両手で包み込む。
 
 「私が触ってもいい? 怖くない? 怖い、嫌だ、と思ったら言うんだよ?」 

 「うん……。ヴァルも脱いで」

 エンゲルブレクトに触れられた、卑劣なことをされた嫌悪感を、互いの肌を触れあうことで消したい。そう願っているアシェルナオに、ヴァレリラルドは騎士服を脱いで応える。

 星の離宮に戻ってきた時にクリーンは施していた。続けてブーツ、シャツ、ボトム、すべてを脱ぎ落とす。

 柔らかな月の光がヴァレリラルドを照らした。

 着痩せして見えるのか、その身体は王国屈指の剣士の名に恥じない厚みのある、しなやかで鍛え上げられた筋肉に覆われていた。腹部にはくっきりと割れた腹直筋が連なっている。

 男性美に溢れる裸体を見て、アシェルナオは怖いとは思わなかった。自分と違う逞しい体に、わずかな敗北感と、それを上回る憧憬を感じていた。

 「ナオ、愛してる」

 再びヴァレリラルドに抱きしめられると、素肌と素肌が触れあった。硬いけど、温かな体。優しく体を撫でるヴァレリラルドの手は大きくてごつごつしていて、安心感があった。エンゲルブレクトの冷たい体とは何もかもが違った。

 「僕も……」

 好きな人としかしたくない。そう思うと新たな涙がアシェルナオの瞳から流れる。

 その涙を指で拭いながら、ヴァレリラルドの唇がアシェルナオの唇に触れる。怖がらせないように、軽く啄むような、愛情のこもった口づけ。

 口の中に残るエンゲルブレクトの舌の感触を忘れたいアシェルナオは、誘うように少し唇を開く。壊さないようにそっとアシェルナオを寝台に押し倒しながら、ヴァレリラルドは口づけを深くした。

 アシェルナオの小さな口の中で抱擁しあうように互いの舌を搦める。チュクチュクと水音が静かな部屋に響いた。慈しんでくれていることがわかる愛情のこもった口づけは、アシェルナオの凍った心をじわじわと溶かしていった。

 けれど、まだ足りなかった。まだ体のあちこちに忌まわしい感触が残っていた。

 「もっと、触って。エレクに触られた感触を消して。好き、ヴァル……ヴァルにしか触られたくない」

 唇が離れると、アシェルナオはヴァレリラルドの体に手を回してその胸に顔をすり寄せる。

 「私もナオしか愛さない。ナオしか触らない」

 「うん。……胸も、舐められた……して?」

 顔をあげて、間近にあるヴァレリラルドを見上げる。

 恥ずかしいことを言っているのはわかっていて、アシェルナオは頬を染めておねだりした。

 「優しくしたいけど……私もそんなに余裕はないから、あまり煽らないで、ナオ」

 ゴクリと息を呑みながら、アシェルナオの胸の小さな桜色の蕾を指の腹で優しくなでる。

 「……あぁん……」

 鼻に抜ける可愛い声が漏れた。

 触るのがヴァレリラルドなら、こんなに感じる行為だったのだと、アシェルナオは恥じらう。 
 
 恥じらいながらもアシェルナオが甘い声を押さえられないでいると、ヴァレリラルドは性急にならないように気を遣いながら胸の尖りに唇を寄せた。

 可愛いよ、と言いたげに、ヴァレリラルドは尖りにチュッとキスをする。手はもう片方の尖りを愛撫し、アシェルナオはだんだんと体の中心に熱が集まるのを散らすように、体をくねらせた。

 「あっ、あぁっ……」

 舌で押しつぶされ、捏ねられ、軽く吸われる。胸がこんなに感じるとは知らないアシェルナオはヴァレリラルドの髪に指を差し入れて身もだえた。甘い喘ぎが少しずつ大きくなる。

 「ヴァル、やっ」

 快感を持て余して、アシェルナオは思わず叫んだ。

 「……いや?」

 胸の上からヴァレリラルドが顔をあげる。

 「いや……じゃない」

 「続けていい?」
 
 「ん、いい、けど……なんだか変なんだ……ふわふわしてむずむずする……お腹の下の方がキュンキュンする」

 赤い顔で困惑しているアシェルナオは、どうしてこんな時でも可愛いのだろうとヴァレリラルドは胸を高鳴らせる。

 「それはナオが私に感じてくれているんだよ」

 「……これが、気持ちいいってこと? じゃあ……ヴァルなら、していいよ。好きな人になら、いっぱいしてほしい」

 何もかもが可愛いアシェルナオに、ヴァレリラルドは思いのこもったキスをした。見つめあって微笑みあうと、ヴァレリラルドは胸への愛撫を続けながら手をアシェルナオの下腹に伸ばす。

 幼い陰茎が、ヴァレリラルドの愛撫に反応して緩く勃ち上がっていた。指先で形をなぞるように上下に扱くと、アシェルナオの体がびくんと跳ねた。

 「ひゃっ……あ、そこは……ああっ……ああん……おっぱいと一緒、だめぇ」

 初めて経験する目の回るような快感にアシェルナオは必死にヴァレリラルドの体にしがみついた。

 「好きだよ、ナオ。私に上書きさせて。ナオに触れて、ナオを気持ちよくできるのは私だけだ」

 「そこでしゃべっちゃだめ……ああん……下、手、動かしちゃだめ」

 熱いうねりに翻弄されるまま、アシェルナオは拙い動きで律動を起こす。

 「ヴァルぅ……なんか、きちゃうっ」

 「私に委ねて?」

 言いながらヴァレリラルドはアシェルナオの律動に合わせて扱きながら、若い陰茎の、先走りで滲む先端を指の腹で擦りつける。 

 「あっあっああぁ……ヴァル、こわい……目がチカチカする……ああんんっ……あああっ」

 自分の先端から熱いものがビュクビュクと噴き出して、アシェルナオはヴァレリラルドにしがみついたまま息を切らせる。

 「出ちゃった……初めて……。ヴァルがしてくれて、嬉しい……」

 「私も嬉しいよ、ナオ。これから先もずっと、ナオの初めては私のだ」

 ヴァレリラルドは上気した綺麗な顔にキスの雨を降らせ、アシェルナオはうっとりとキスに身を任せる。

 「今、僕の中はヴァルでいっぱい……」

 初めての吐精で、頭も胸もヴァレリラルドのことで一杯。という意味のアシェルナオの無垢な呟きだったが、

 「最後までは、お預けだな」

 自分のモノでアシェルナオの中をいっぱいにしたいヴァレリラルドは、己の欲望に苦笑した。

 「ね、ヴァル?」

 アシェルナオはパチリと瞳を開けると、体を起こしてヴァレリラルドを仰向けにさせる。

 「うん?」

 自分の腰付近に座り込んでそこに視線を向けているアシェルナオに、ヴァレリラルドは戸惑う。
 
 愛するアシェルナオの体にようやく触れることができた喜びに、ヴァレリラルドの体に見合った逞しい陰茎は張り詰めていた。

 「ナオ?」

 「ヴァルの、すごく立派……ヴァルの、好き……」

 怒張したヴァレリラルドの陰茎を食い入るように見つめていたアシェルナオは、徐にそれに手を伸ばす。

 「ナオ、何を……」

 両手でしっかりとヴァレリラルドの昂りを支えて、先端をパクっと可愛い口に含んだ。

 「ナオ! 無理しなくていいから」

 慌てて体を起こしてアシェルナオを抱き寄せる。

 「だって、エレクが僕の口の中に……だからヴァルのを口に入れたかった」

 涙目になるアシェルナオ。

 「叔父上……なんてことを……。忘れろと言って忘れられることではないとわかっている。嫌だったね、辛かったね。今のでナオの口は清められたから大丈夫。あとはゆっくりと、時間をかけてしていこう?」

 「うん」

 アシェルナオを抱きしめて寝台に横になりながら、ヴァレリラルドはエンゲルブレクトへの怒りを新たにした。

 
 ※※※※※※※※※※※※※※※※

 エール、いいね、ありがとうございます。

 お清めセックス、です。


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