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第5部
はい、説教事項追加
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アシェルナオは青ざめた顔でソファに座り、隣に座るヴァレリラルドがその手を握っていた。
ショトラはアシェルナオの前にしゃがんで右足を持ち上げ、膝を曲げたり足首を回して反応を見ている。
エルランデル公爵家の者でなくても、その場にいるのはアシェルナオの保護者のようなもので、突然の事実に固唾を呑んでショトラの診察を見守っていた。
「痛みはないようですね。感覚もあるようです。動かすことも可能……けれど、歩けない」
落ち着いた声で告げるショトラに、アシェルナオは小さく頷く。
「……怖い思いをしましたね」
医師としてではなく、17年前からアシェルナオを知っている者として、染み入るような声でショトラは声をかけた。
死ぬほど痛くて怖い思いをしたのだ。傷が治っても、愛する家族に会えても、心の支えを受け取ったとしても、何もなかったことにはならないのだ。
アシェルナオの黒い瞳が見る間に潤んだ。
「ふがいなくて、ごめんなさい……」
「自分のせいにすることではありませんよ。ナオ様は皆に心配をかけないように頑張っています。頑張らないといけないと、思ってしまっているんです。でも、心は正直なんですよ。傷ついて動けない、と、心が言っているんです。……痛かったですね」
ショトラに促されるように、アシェルナオは小さく頷く。
「痛かった……肩を刺されて、痛くて血がいっぱい出て……エレクが、普通の顔でもう片方の肩も……怖かった……。嫌なことされそうになったから暴れたら、やめてって言ったのに、足を……。もう踊れないって思ったら、足よりも胸がズキンて……目の前が暗くなって、ごめんね、ヴァル、って思いながら死んじゃったんだ」
ぽたぽたと、瞳から涙が零れ落ちる。
胸がしめつけられるような情景。だが、ショトラはアシェルナオが涙を流したことにほっとしていた。
「ナオ」
ヴァレリラルドはアシェルナオを胸に抱き寄せる。
アシェルナオが受けた凶行の内容に、集まっていた人々は怒りを新たにした。
ただでさえ悍ましい惨劇を、16歳の少年に実行してしまったエンゲルブレクトに、目が眩むような怒りを覚えていた。
「ナオ様はその時に強く、踊れなくなった、と思ったんですね。それを肯定するような痛みを感じ、絶望を感じてしまった。女神の加護で傷が治っても、ナオ様の頭の中で『踊れなくなった』、つまり『歩けなくなった』ことが確定してしまったんでしょう。これは傷が治ったという事実や理屈では解決しないことです。焦らず、少しずつ、ゆっくりと時間をかけて、凝り固まった思い込みをほぐしていきましょう」
「踊れるように……歩けるようになる?」
すがるような目を向けるアシェルナオに、
「もちろんです」
ショトラは大きく頷く。
「ナオ様は今、嫌だったこと、怖いことを口にして、泣いています。それは嫌だった、怖かった心を解放しているんです。そうやって自分の心のために過ごしていれば、きっと歩けるようになりますよ」
「本当に……?」
「ええ。大事なことは、ナオ様は自分を責めてはいけないということです。なるようになってこうなった。でも、きっと、いつかまたなるようになる。そういう、おおらかな気持ちが大事です」
ショトラの言葉は理解できた。それでも歩けないという事実を受け入れるのに精いっぱいだった。
悲し気な顔で頷くアシェルナオの前にテュコが歩み寄る。
「ナオ様、エルランデル公爵家に帰りましょう。アイナとドリーンが待っていますよ」
テュコの言葉に、アシェルナオは首を振る。
死ぬときに強く思ったのはヴァレリラルドのことだった。この世界に戻ることの決め手になったのもヴァレリラルドのもとに帰りたいという思いだった。
歩くことができない不安な身を、ヴァレリラルドの傍に置いていたかった。
そんなアシェルナオの反応に、テュコの眦が上がる。
「ナオ様。だいたい、あれは何ですか。バカじゃないですか? 魔道具から警報音がしたら、すぐに逃げろと言いましたよね? なのに、主のくせになに自分のことより侍従の私の心配をしてるんですか。エンゲルブレクトに拉致されながら、私に何を言いました? 僕がいなくても幸せになれ? あなたがいなくて私がどうやって幸せになるんですか。そこのところ、公爵家に戻ってから一からお説教です」
鬼説教モードのテュコに、アシェルナオは涙を溜めた瞳を向ける。
「だって、テュコはお友達……」
「はい、説教事項追加です。帰りますよ?」
「だって、……」
「ナオ様に必要なのは、今まで通りの生活の中で少しずつ心を癒すことです。私とアイナとドリーンでは不服ですか?」
鬼モードから一転して、テュコが優しく語りかける。
「ううん、テュコとアイナとドリーンはこの世界に来たときからずっと、僕の居場所だったんだ」
「……では、帰りましょう? 不安にならなくても、この場所とは転移陣で自由に行き来できるでしょう? 殿下は忙しい方ですが、ナオ様が会いたいときにはいつでも来てくださいますよ。ナオ様も、殿下に会いたいときにここに来られます」
それはテュコの最大の譲歩だった。
「うん」
思えば、ヴァレリラルドも忙しい身だ。歩けないからと言って傍にいたいとごねても、迷惑になるのはわかっていた。
「アシェルナオ」
パウラは静かにテュコの背後から歩み寄り、そっと愛する息子の頬に手を添えた。オリヴェルとシーグフリードもアシェルナオの傍に来ていた。
「どんなに怖かったか、痛かったか……。私たちは胸を痛めることはできても、アシェルナオが感じたことのほんの少ししかわかってあげられないわ……。それでも、私たちはアシェルナオが生きて戻ってくれた、それだけで十分嬉しいの……。きっと、歩けるようになる。でもアシェルナオが歩くことができてもできなくても、私たちの愛情は変わらないということだけ、わかってね」
その手のぬくもりに、アシェルナオの目が潤んだ。
「家に帰ろう、アシェルナオ。父様もアシェルナオの傍にいさせておくれ」
「うちのみんなが、アシェルナオの帰りを待っている。みんな、アシェルナオを大好きだよ
「……うん……ありがとう……」
この世界の家族も、前の世界の家族に劣らぬ深い愛情を注いでくれていて、その言葉も、優しさも、静かにアシェルナオの心を包み込んだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます。
身内が亡くなってから四十九日が過ぎ、遺品整理がひと段落したところで、以前お世話になった方から『人を探しているところがあるから、行ってもらえないだろうか』という連絡がきました。困っているから、と言われまして。お世話になった方なので、お給料や待遇面は決してよくないのですが、行くことにしました。というか、行っています。
今度は前の職場のように、一生懸命になりすぎないように気を付けたいと思います。
ということで、お仕事に慣れるまで短めの更新になったりするかもしれません。すみません。
ショトラはアシェルナオの前にしゃがんで右足を持ち上げ、膝を曲げたり足首を回して反応を見ている。
エルランデル公爵家の者でなくても、その場にいるのはアシェルナオの保護者のようなもので、突然の事実に固唾を呑んでショトラの診察を見守っていた。
「痛みはないようですね。感覚もあるようです。動かすことも可能……けれど、歩けない」
落ち着いた声で告げるショトラに、アシェルナオは小さく頷く。
「……怖い思いをしましたね」
医師としてではなく、17年前からアシェルナオを知っている者として、染み入るような声でショトラは声をかけた。
死ぬほど痛くて怖い思いをしたのだ。傷が治っても、愛する家族に会えても、心の支えを受け取ったとしても、何もなかったことにはならないのだ。
アシェルナオの黒い瞳が見る間に潤んだ。
「ふがいなくて、ごめんなさい……」
「自分のせいにすることではありませんよ。ナオ様は皆に心配をかけないように頑張っています。頑張らないといけないと、思ってしまっているんです。でも、心は正直なんですよ。傷ついて動けない、と、心が言っているんです。……痛かったですね」
ショトラに促されるように、アシェルナオは小さく頷く。
「痛かった……肩を刺されて、痛くて血がいっぱい出て……エレクが、普通の顔でもう片方の肩も……怖かった……。嫌なことされそうになったから暴れたら、やめてって言ったのに、足を……。もう踊れないって思ったら、足よりも胸がズキンて……目の前が暗くなって、ごめんね、ヴァル、って思いながら死んじゃったんだ」
ぽたぽたと、瞳から涙が零れ落ちる。
胸がしめつけられるような情景。だが、ショトラはアシェルナオが涙を流したことにほっとしていた。
「ナオ」
ヴァレリラルドはアシェルナオを胸に抱き寄せる。
アシェルナオが受けた凶行の内容に、集まっていた人々は怒りを新たにした。
ただでさえ悍ましい惨劇を、16歳の少年に実行してしまったエンゲルブレクトに、目が眩むような怒りを覚えていた。
「ナオ様はその時に強く、踊れなくなった、と思ったんですね。それを肯定するような痛みを感じ、絶望を感じてしまった。女神の加護で傷が治っても、ナオ様の頭の中で『踊れなくなった』、つまり『歩けなくなった』ことが確定してしまったんでしょう。これは傷が治ったという事実や理屈では解決しないことです。焦らず、少しずつ、ゆっくりと時間をかけて、凝り固まった思い込みをほぐしていきましょう」
「踊れるように……歩けるようになる?」
すがるような目を向けるアシェルナオに、
「もちろんです」
ショトラは大きく頷く。
「ナオ様は今、嫌だったこと、怖いことを口にして、泣いています。それは嫌だった、怖かった心を解放しているんです。そうやって自分の心のために過ごしていれば、きっと歩けるようになりますよ」
「本当に……?」
「ええ。大事なことは、ナオ様は自分を責めてはいけないということです。なるようになってこうなった。でも、きっと、いつかまたなるようになる。そういう、おおらかな気持ちが大事です」
ショトラの言葉は理解できた。それでも歩けないという事実を受け入れるのに精いっぱいだった。
悲し気な顔で頷くアシェルナオの前にテュコが歩み寄る。
「ナオ様、エルランデル公爵家に帰りましょう。アイナとドリーンが待っていますよ」
テュコの言葉に、アシェルナオは首を振る。
死ぬときに強く思ったのはヴァレリラルドのことだった。この世界に戻ることの決め手になったのもヴァレリラルドのもとに帰りたいという思いだった。
歩くことができない不安な身を、ヴァレリラルドの傍に置いていたかった。
そんなアシェルナオの反応に、テュコの眦が上がる。
「ナオ様。だいたい、あれは何ですか。バカじゃないですか? 魔道具から警報音がしたら、すぐに逃げろと言いましたよね? なのに、主のくせになに自分のことより侍従の私の心配をしてるんですか。エンゲルブレクトに拉致されながら、私に何を言いました? 僕がいなくても幸せになれ? あなたがいなくて私がどうやって幸せになるんですか。そこのところ、公爵家に戻ってから一からお説教です」
鬼説教モードのテュコに、アシェルナオは涙を溜めた瞳を向ける。
「だって、テュコはお友達……」
「はい、説教事項追加です。帰りますよ?」
「だって、……」
「ナオ様に必要なのは、今まで通りの生活の中で少しずつ心を癒すことです。私とアイナとドリーンでは不服ですか?」
鬼モードから一転して、テュコが優しく語りかける。
「ううん、テュコとアイナとドリーンはこの世界に来たときからずっと、僕の居場所だったんだ」
「……では、帰りましょう? 不安にならなくても、この場所とは転移陣で自由に行き来できるでしょう? 殿下は忙しい方ですが、ナオ様が会いたいときにはいつでも来てくださいますよ。ナオ様も、殿下に会いたいときにここに来られます」
それはテュコの最大の譲歩だった。
「うん」
思えば、ヴァレリラルドも忙しい身だ。歩けないからと言って傍にいたいとごねても、迷惑になるのはわかっていた。
「アシェルナオ」
パウラは静かにテュコの背後から歩み寄り、そっと愛する息子の頬に手を添えた。オリヴェルとシーグフリードもアシェルナオの傍に来ていた。
「どんなに怖かったか、痛かったか……。私たちは胸を痛めることはできても、アシェルナオが感じたことのほんの少ししかわかってあげられないわ……。それでも、私たちはアシェルナオが生きて戻ってくれた、それだけで十分嬉しいの……。きっと、歩けるようになる。でもアシェルナオが歩くことができてもできなくても、私たちの愛情は変わらないということだけ、わかってね」
その手のぬくもりに、アシェルナオの目が潤んだ。
「家に帰ろう、アシェルナオ。父様もアシェルナオの傍にいさせておくれ」
「うちのみんなが、アシェルナオの帰りを待っている。みんな、アシェルナオを大好きだよ
「……うん……ありがとう……」
この世界の家族も、前の世界の家族に劣らぬ深い愛情を注いでくれていて、その言葉も、優しさも、静かにアシェルナオの心を包み込んだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます。
身内が亡くなってから四十九日が過ぎ、遺品整理がひと段落したところで、以前お世話になった方から『人を探しているところがあるから、行ってもらえないだろうか』という連絡がきました。困っているから、と言われまして。お世話になった方なので、お給料や待遇面は決してよくないのですが、行くことにしました。というか、行っています。
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ということで、お仕事に慣れるまで短めの更新になったりするかもしれません。すみません。
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~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
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※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
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