軌跡旅行

2キセイセ

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ウィーダム編

25.神の魂

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「フレイロが言うには、「もし破壊できなくても、次に逃げ出すやつの助けになる」って」

「次……?」

「そう、お前の父は一度ここから逃げようとしたことがあるんだ、だが、その試みは全て失敗に終わった。だがここまで破壊できたんだ」

「え……」

「その結果、連れて行かれて、あの化け物みたいな見た目になって帰ってきたんだ」

「そんな……」

そしてラキは、涙目になりながらこういった

「なあ、フレイン、俺の…友人の夢を果たしてくれよ。いつか息子と再開するって夢をよぉ…」

ラキは涙をこぼしていた。ああ、父さんの探していた人ってこの人だったんだな…

「……もちろん」

俺はラキにそう言い、資料室に向かうことにした。ウィーダムの地下にある巨大な資料室にいる。そこには膨大な量の本があった。

「こんなにも本が……」

マリンは感動したように言った。そして俺は、一冊の分厚い本を持ってきた

「なあ、マリン、これ見てみろよ?」

「これは……『神の魂について』?」

「ああ、この本によると……」

「待って、俺も読ませてもらうぞ」

スペアが俺から本を取りパラパラとページをめくった。

その資料にはこう書かれてあった

『死んだ神の魂は生きている、誰かに憑依して。神を完全に殺すべく、私達は実験を始めた、その実験は…結界に侵入する実験』

「……はぁ?」

「……なにそれ?」

俺たちはその言葉の意味がよくわからなかった。

「続きを読んでくれ」

「ああ」

『私は、まず人間の体に魔力を入れ込み、人間を爆弾として使い結界に侵入できるかどうかの実験をした』

「なんか……怖いね……」

『しかし、人間は魔族の魔力に耐えられず、醜い形になってしまった。どうやら人間と魔族の魔力は別のものらしい』

「なるほど……だから、あんなに簡単に死んでいったのか」

「じゃあ、あいつらは全員……?」

『次に、死体を解剖し、臓器を取り出した』

「おい……まさか……」

『一部が人間ならいいと思い、その臓器を魔族に取り付けた、しかし、結界には入れなかった』

「つまり、元が魔族だと入れないわけだな」

『結界に入れる人間と魔力に耐えれる魔族、どちらの要素をもつ者が結界の侵入に必須のようだ』

「なるほどな……」

「ちょっと、気持ち悪いかも……」

「大丈夫か?」

「うん」

「それで、まだ続きがあるのか?」

「ああ」

『その後、魔族と人間を交配させる実験を開始した。実験は成功した、しかしその代償として、魔族と交配した人間はもれなく醜い形になって、ほとんどの人間が死んだ、この実験で生き残ったのは成功体の1人?1魔族?だけだった』

「……」

「この世界は……」

マリンが震えながらつぶやいた。確かにこの世界はおかしい、なぜ、魔族は人の体を奪い取り自分のものにするのだろう……

「続きを読んでくれ…最後を知りたい」

俺はスペアに言われると次のページを開けた、そして……それには衝撃的なことが書かれていた。

『その成功体の名は………“マリン”』
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