【完結！】冤罪かけられて、流刑になったから流刑先の都市を最高にしたいと思います

第二章 魔術事変

英雄

とりあえず、後ろの方を魔術で潰す、そしたら結構減らせるか？にしても、前の方は無理だな…市民に被害が出る。

「うおおぉぉぉ！」

俺は全力で走る。魔物どもの間をすり抜けて！

「くらえええ！！」

ーーーギュュンッーーー

「ふぅ……」

「おいおいぃ……それで終わりかぁ？」

まだ500はいる…流石に…2連続はきついな…

ーーーシュゥゥ！ーーー

収納魔法！？まずい！

「おいっ！危ないぞ！」

「大丈夫だ、問題無い」

「何言ってんだ！早く逃げろ！」

「グレイさん！？」

アイは驚いているようだ。

「悪いけど、俺は逃げるつもりはないんでね……」

「そう……必ず生きて帰ってね！約束だよ！」

「ああ、任せとけ」

アイ達を見送ったあと、俺は再度、戦闘態勢に入った。

「へぇ～かっこいいじゃねぇかよぉ～」

「うるせえ、さっさと消えろ」

ナガヘは炎に包まれた剣を取り出し、俺に向かって走ってきた。

「グレイさぁん！これをぉ！」

ナガヘは俺に、あるものを渡してきた。

「これは……」

「グレイさん専用に作られた武器だぁ！絶対に負けちゃダメだあぁ！」

「おう！ありがとうな！これなら行ける気がする」

俺は、ナガヘから貰った剣を手に取り、魔物達に向かった。

「ふぅぅ………オラァ！」

ーーーガキン！ーーー

「うぉっと！つっよ！」

「まだまだいくぞ！はあああっ！」

縦斬りに横斬り、次々と斬撃を繰り出す。

ーーーボオォォォ！ーーー

「グオオオッ！」

「ははっ！ざまあみろ！」

俺はどんどん魔物を倒していく。

「グワアアッ！」

「ちっ…予想以上だ…」

最後に…回転斬り！！

「さあ…魔物は全滅したぞ！リリア！」

「まさか、ここまでやるとはな……仕方がない……」

リリアは、自分の足元に手をかざし、何かを出そうとしていた。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「もう限界かぁ？諦めたらどうだ？」

リリアは謎の威圧をかける

「いでよ！龍よ！」

すると、リリアの手から、大きなドラゴンが現れた。そして……………あれこれクロナじゃね？

「クウゥン」

「こんなところに！どっかに逃げろよ！」

「ほぅ……あの龍、お前のペットなんだ？……殺すよ？」

殺す…か、まっもう後ろにいるんだがな

「リリア……どこ見てんだ？」

「何？……」

「チェックメイトだ……」

俺は、リリアの首元に剣を突き立てた。そして……

ーーーザシュッ！ーーー

 リリアは倒れた。

「やっと終わったな……」

「おい！リリアぁ！あんたなんでこんなことを！」

ナガヘがリリアの所に行き、話しかける。

「この…世界の…王になりたかったのさ…」

「そんなことのために……！ふざけんじゃねぇ！」

「ふっ……ふざけてなんかいないさ……私は……驚異を…取り除こうと…した…だ…け……」

そう言い残してリリアは息を引き取った。そして、この都市では、魔術事変が終わった。



ーーーー王都の新聞屋ーーーー



「いやー驚いたよ！楽遊団の団長がエルリック殺害事件の真犯人だったなんてね」

「ああ、そうだな」

「しかも、グレイさん、今、この国の英雄でしょ？ほんとすごいな！」

「まあな、じゃあ、ちょっとマッタンに帰るよ。」

「おう！じゃあな！」

俺は新聞屋を後にした。

「グレイ様！もう帰るのですか？」

「うん、みんなに報告したいこともあるから」

「分かりました！では行きましょう！」

「ああ」

こうして、俺達は家に帰った。

「おかえり！グレイさん！」

「おかえりぃ！英雄さぁん！」

「ただいま、ちょっと寝かしてくれ…つかれた…」

「はい、おやすみなさい」

俺は、部屋に戻り、眠りについた。

ーーー翌朝ーーー

「グレイさん……起きてください」

「ふわぁ～おはよう、アイ」

「さて…今日も仕事しますよ！」

「ああ、そうだな！」

～完～

あとがき…次回作にご期待ください！