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最終章
279.心の闘士③
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アルスは喉の底から解き放つように、心の底から言いたかったことを、腹の底から大きな声を出して言った。
そして…その後には静けさがあった。…タクシェンはその言葉を聞いた瞬間から、眉間に皺を寄せ、歯を食いしばって頭に力が入るばかりだった。
「………なんだと。貴様ァァァ!!」
タクシェンの余裕は、化けの皮であったことが判明し、そしてそれが剥がれた。
そうだ、それでいい。余裕の無い相手ほど"不意打ちは決めやすい。"
1発限り、奴の怒りが収まらない間に勝負を決める!
「…殺してやる、アルス・ターネスト。今すぐにだ!」
「来いよタクシェン。決めようぜ、明日を笑って過ごせる人間をよぉ!」
ダンッ!そうして、お互いに大きな一歩を踏み出した。
そして、アルスはポケットに手を突っ込み、その中からナイフを1本取りだした。そして、もう一本、《避役の長棒》で作ったナイフを持った。
タクシェンは以前変わらず、《心の混沌》1つでの装備となっていた。そしてお互いがお互い、踏み込めば近距離になる距離まで近づいた。
「うぉぉ!!」
ダッダッ!アルスは右足、左足と大きく2歩踏み込み、タクシェンの腹へと目掛けて右手のナイフを突き出した。
キンッ!しかし、タクシェンはそれを《守護者の刃》で何事も無かったかのように、ナイフを弾いた。
「…なんだ、その程度か。フッハハハハハハ…。」
アルスのナイフを見て、タクシェンは大笑いをしていた。
それから…キンッ!キンッ!キンキンッ!
アルスはナイフでの攻撃を続けた。しかし、どれもこれも《守護者の刃》で防がれてしまう。
「くっそ!…無駄なのか…。」
「今さら悟ったのか。もうずっと前から悟っていたのか…。《守護者の刃》がある限り…私は負けないんだ。大人しく殺されろ」
「いや…だね!」
そして、アルスは右手に持ったナイフを、左肩から腰の辺りに切りつけるようにタクシェンへと振りかざした…。次の瞬間!
タクシェンは…1歩引いた。
「!?」
「…まだ…抵抗するか!」
何が起こったのか…理解ができない。今のは不意打ちでも、なんでもないのに…。"《守護者の刃》が…発動を拒否した?"
やはり…。まだ、あの心物の中に、人の心が残っている!
…ミシェルの言った通りだ…。だったら…まだ希望も!
「今のはたまたまだ。…それに、もう私は勝利した。」
…は?
タクシェンの同等な勝利宣言に、俺の脳みそは着いて来れなかった。そして、次の瞬間。
ボウッ。
「うわぁ!ぐァァ!あぁ!あうがぁ!」
灰色の…炎?それが、俺の背中へと点火された。
そして…その後には静けさがあった。…タクシェンはその言葉を聞いた瞬間から、眉間に皺を寄せ、歯を食いしばって頭に力が入るばかりだった。
「………なんだと。貴様ァァァ!!」
タクシェンの余裕は、化けの皮であったことが判明し、そしてそれが剥がれた。
そうだ、それでいい。余裕の無い相手ほど"不意打ちは決めやすい。"
1発限り、奴の怒りが収まらない間に勝負を決める!
「…殺してやる、アルス・ターネスト。今すぐにだ!」
「来いよタクシェン。決めようぜ、明日を笑って過ごせる人間をよぉ!」
ダンッ!そうして、お互いに大きな一歩を踏み出した。
そして、アルスはポケットに手を突っ込み、その中からナイフを1本取りだした。そして、もう一本、《避役の長棒》で作ったナイフを持った。
タクシェンは以前変わらず、《心の混沌》1つでの装備となっていた。そしてお互いがお互い、踏み込めば近距離になる距離まで近づいた。
「うぉぉ!!」
ダッダッ!アルスは右足、左足と大きく2歩踏み込み、タクシェンの腹へと目掛けて右手のナイフを突き出した。
キンッ!しかし、タクシェンはそれを《守護者の刃》で何事も無かったかのように、ナイフを弾いた。
「…なんだ、その程度か。フッハハハハハハ…。」
アルスのナイフを見て、タクシェンは大笑いをしていた。
それから…キンッ!キンッ!キンキンッ!
アルスはナイフでの攻撃を続けた。しかし、どれもこれも《守護者の刃》で防がれてしまう。
「くっそ!…無駄なのか…。」
「今さら悟ったのか。もうずっと前から悟っていたのか…。《守護者の刃》がある限り…私は負けないんだ。大人しく殺されろ」
「いや…だね!」
そして、アルスは右手に持ったナイフを、左肩から腰の辺りに切りつけるようにタクシェンへと振りかざした…。次の瞬間!
タクシェンは…1歩引いた。
「!?」
「…まだ…抵抗するか!」
何が起こったのか…理解ができない。今のは不意打ちでも、なんでもないのに…。"《守護者の刃》が…発動を拒否した?"
やはり…。まだ、あの心物の中に、人の心が残っている!
…ミシェルの言った通りだ…。だったら…まだ希望も!
「今のはたまたまだ。…それに、もう私は勝利した。」
…は?
タクシェンの同等な勝利宣言に、俺の脳みそは着いて来れなかった。そして、次の瞬間。
ボウッ。
「うわぁ!ぐァァ!あぁ!あうがぁ!」
灰色の…炎?それが、俺の背中へと点火された。
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