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142.〖ミィーナ〗過去 ※※
しおりを挟む「ミィーナ、マジで良いのか? このお酒、高かっただろ?」
「大丈夫です! いつも、塔主様にはお世話になっているので……」
塔主様が、ニコニコと笑って『そうか! じゃ、遠慮なく頂くな~!』とグラスを傾け、グビグビと飲みだした。
塔主様は、前に行った国はどんな場所だったとか、次に行く国ではミィーナも一緒に訪問してみるかとか、たくさん話してくれる。
酔いによって赤く染まった頬が、幼い容姿を増長させていた。
塔主様は、非常に可愛い子供のような見た目をしている。
でも何かを行う時は、格好良い男性のようにしか見えなくなるから本当に不思議だった。
そんな塔主様に、私はいつも目が奪われてしまう。
――
――――
「塔主様、塔主様」
「――すぅ……すぅ……」
暫くの間、私と一緒に飲んで話していた塔主様が、ソファーに寄りかかり寝息を立てている。
話しかけても揺らしても起きない程、深く寝入っている様子だ。
「塔主様、塔主様は……――私が、塔主様と性行為をしたと知ったら……。私だけを見てくれるようになりますよね?」
今までのことを考えると。私が誘っても、塔主様は絶対に応えてくれないと思った。
だから私は、塔主様と行為をしようと――お酒に睡眠薬を盛ったのだ。
きっと責任感の強い塔主様は、私が行為した痕跡を見せて責任を取って欲しいと言えば……。あの『レイド』って人に対する気持ちを捨てて、私と結婚してくれるはず。
――私は【塔主の間】の中にある、仮眠する為の部屋の扉を開き。塔主様を支えて、一緒に入った。
「寝顔、可愛い」
時たま、唇をツンと尖らせていて。その顔が可愛くて、胸がキュンとする。
「好きです。塔主様……」
塔主様のふっくらとした赤い唇に、私の唇を重ねる。
口内の唾液を啜り、舌で中を激しく掻き混ぜて、唾液が泡立ったのをまた啜り取って飲み込むのを幾度も行う。
塔主様が苦しそうに息を吸い始めたから、それに合わせて私の唾液を塔主様に送り込み、塔主様にもたくさん飲ませる。
お互いの唾液で濡れそぼり、瑞々しい果実のようになった赤い唇を、ちゅぅ、ちゅぅと吸うように口付け、塔主様の服を脱がしていった――。
「凄く、綺麗……」
すらりとした程よく筋肉のついた手足に、細身であるのに引き締まっている腹筋、白くてきめの細かい肌、薄いピンク色をした乳頭。陰茎は周りの肌と同じ白色をしていて、先端だけが濃いピンク色をしている。
まるで、作り物のような綺麗な身体だった。
薄いピンクをした乳頭へと、口を寄せる――。
ぺちゃっぺちゃりっ……ちゅっ、ちゅっ! と舐めたり吸ったりしたら、塔主様が小さく喘ぎ声を出していて。それを聞いていると下腹部が熱くなり、私のナカからとろとろと愛液が垂れてきた。
塔主様の陰茎を早急に口に入れ、じゅぼっじゅぼっと激しく出し入れをする。
塔主様のモノから出る液体は、人の体液とは思えないほどに甘く感じる。
先端に舌をぐりぐりと挿し込むようにし、じゅるるとその甘い液を啜る。
塔主様はビクビクと身体を跳ねさせていて、私の口で気持ち良く出来ているのを嬉しく思った。
自分の服も全て脱ぎ、膣内に指を入れて解す。
「塔主様、私のも舐めて下さい」
私から出た愛液で滴るほどに濡れた指を、塔主様の口の中に入れ、擦り付けるのを何度も繰り返した。
「ああ、やっと……――」
暫くして、とろとろに解れた場所に塔主様の硬くなったモノを押し当て――腰を下ろした。
ぐぷぷぷぷ……ッ! と音を鳴らしながら、私のナカに掻き分けるようにして熱棒が入り込んでくる。
「は……っん! ああ、塔主様……っ……!」
肌と肌がぴったりと合わさり、塔主様のモノ全てが私のナカに埋まった。
大好きな人と深く繋がれた歓喜から、膣内がぎゅっと締まった。
「ぅっ、はぁ、んん……っ」
塔主様が、気持ちよさげに熱い吐息を漏らして喘いだ。
それが、私を受け入れてくれた――そんな風に感じた。
「好き! 好きっ! 塔主様!! 私の、私のですっ! 全部、全部!! 私だけの……塔主様っ!!」
パンパンパンパンッ!! 高い音がお互いの肌から鳴る。
その音にも、とてつもなく気分が高揚した。
「はっ……ぁ、うう……」
「塔主様、……はぁっ……きもち、いですか?」
塔主様は、喘ぐ唇からタラリと透明な唾液を滴らせた。私はそれを舐め上げてから、塔主様の唇に吸い付き。下で繋がっているように、口の方にも、私の舌をぐちゅぐちゅと挿し入れて繋がった。
塔主様の腰がブルブルと震え始め――。
「あぁっ、奥に、奥に下さい……っ!」
塔主様のモノを奥深くまで入れ、強く膣内を締める。
――びゅくッ……びゅく、びゅくびゅくッ!!
私の膣奥に叩きつけられる熱を感じ、強い恍惚感を得る。
まるで私の身体全てが、塔主様で満たされたように感じた。
「塔主様、愛してます……」
そう言って、再び唇を重ねようとした時――塔主様の瞼が開き、黒い瞳が顕になる。
塔主様のモノは、まだ私のナカに深く入っている。
この状況を見て、塔主様がなにを言うだろうかと緊張する。
けど、どちらにせよ怒って追い出すことは塔主様に限ってはあり得ない。
困惑しながらも私の話を聞いてくれるはず。それで、私と結婚して欲しいって言えば、きっとその通りになる。
レイドって人よりも私の側にいてくれるようになって、私が塔主様の一番になれるんだ。
塔主様は、視線をウロウロと彷徨わせた後――柔らかく微笑んだ。
「あぁ、ミィーナ……。仮眠室まで、連れて来てくれたんだ……? 気が利いて、ミィーナはいい子だなぁ……。いつも、ありがと、う……――すぅ、すぅ……」
塔主様は睡眠薬のせいで意識が朦朧としているからか、私と繋がっているということが認識できなかったようだ。
だから近くにいた私が、塔主様の事を思い仮眠室に運んだと思ったのだろう。
それから私に……いい子だと、ありがとうと――とても優しい眼差しを向け、言っていた。
それは、塔主様が私の事を全面的に信用してくれているからこそ、そう思い、言ったのだと気が付き。その真っ直ぐな信頼を向けられたことで、私は夢から醒めたかのようにサァーーーーと血の気が引く。
「あ……わ、わた、し……っ……」
今更ながら、ある事実にも気が付いてしまった。
私は――あれほど嫌悪した家族と、同じことをしたのだ。
たかが己の嫉妬心で、塔主様の身体を自分が支配した。塔主様の気持ちを無視して……。
しかも、塔主様に『行為した痕跡を見せて、責任を取って欲しい』だなんて脅すように言えば『結婚』というもので縛り付けられるなんて……。恐ろしい事まで考えていた。
それが正しいと、本気で考えていたのだ。
私は、私は……なんて馬鹿な事を――。
私のナカに、深く埋め込まれたモノを出すため。ゆっくり腰を上げる――ぬぷり……と濡れた音を立たせながら、それが抜き出た。
塔主様の陰茎は、泡立っている愛液と精液がへばりつき、酷く汚れてしまっていた。
私が塔主様を穢してしまったのではないかと……その可能性に恐怖する。
私は、塔主様に……何をした?
高揚していたからか、自分の行動をすぐに思い出せなかった――。
少し間を置いて、思い出し……身体が震えた。
私のような、汚い人間の――穢れた唾液や、愛液も……たくさん飲ませてしまった。
「あ、ぁあ……! ご、めん、なさ……っ」
昔の出来事がフラッシュバックする。
過去、私の口には……。男達の、臭くて黒ずんだ肉棒を突き入れられ。汚い精や、小水だってたくさん飲まされた。
膣には、毎日のように男達の汚い精を、代わる代わる大量に詰め込まれていた。
塔主様は、私にだけじゃなく……。私を介し、その男達にも間接的に穢され、汚染されてしまったように感じた。
なんで、こんなことをする前に気がつけなかったのだろう。欲望のまま行動するなんて……私は醜悪で汚い人間だ。
――私の全身が、ガクガクガクと震える。
「は、早く……早く、綺麗にしないと、塔主様を綺麗にしないと……っ……」
足が震えながらも、なんとか塔主様が寝ているベッドから離れる。
けど、そのような状態で歩いたから勿論のこと、途中で足が縺れてしまった。
「――ッ! ……え?」
顔面を強打する間際、誰かに腕を強く掴まれた。
それに驚いて、視線を上に向けると――顔を酷く歪めているロンウェルさんが、私を見下ろしていた。
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