恐愛ナマコにストーカーされて、常識はずれな星に落とされました

未知 道

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5.え、許してくれない? ※

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「は、はぁ……っ! ぅう、んん……?」

(なに……? あ、熱……)

 身体の熱さで目を覚ますと、何か視界が凄く揺れてる。何だろうと、ぼんやりとしていたら――シコシコ~ルの顔が目の前に現れた。

「な、な、にっ!? んっ、ああ……っ!?」

 驚いて、動こうとした。すると、何かにお腹の中が圧迫されている事に気付き。息苦しさや熱さに震えながらも、そこを見る――。

「ひっ! な、なんでぇっ!? や、やだ、やだ、止めてっ!!」

 黒いナマコが、俺の中に嵌められている。
 いつからしていたのか、そこからはグチュグチュ濡れた音を立たせながら、ナマコが出たり入ったりしていて……。しかも、白い液体がその動きにより、ゴポゴポと外に漏れ出してもいた。

『なんで、だと……? 当たり前だろう? 我の純情を裏切った罰を与えておるのだ。そなたが、止めてなどと言える立場に無い』

 ガクガクガクと身体を激しく揺さぶられる。

「く、苦し……! ご、ごめ、ごめん、なさいっ!! ごめんな、さいっ!!」

 足首がジンジンと痛んで痛い。
 熱いと思っていたのは、この傷により、熱が出ているからなのだろう。

 痛みや熱さ、お腹の圧迫感。今、感じている全てが怖くて、ボロボロと涙が流れ落ちてしまう。

『あぁ、とても可愛らしいが……。今日は許してやれぬ。先程も言っただろう? これは、罰だと……』

 ――バチュンッ! バチュンッ!! と強く中を突き上げられる。

(壊れる、壊れるっ、壊れるっ!! きっと、ヤバいところまで入ってる……っ!)

 俺が見ていた、あのナマコは凄く大きくて長かった。
 あんなものを入れられては、身体が壊れる。いや、もう壊れているかもしれない。

「こ、怖いぃ~~! やめ、止めてっ!! 死ぬ、死んじゃうぅ……っ!」
『ははっ! 死ぬ訳がない。大丈夫だ、良い子にしていれば……こんな事は二度とせんからな?』

 あんた、おかしいだろ……! って、言い返そうと思ったが。ナカをグリグリと掻き混ぜられ、腰を回すように突かれ――俺の後孔を広げるような動きで、その思考が霧散した。

「ひ、ひ、広がるっ! ほ、本当に止めてっ!! も、もう、しない、しない……っ! いい子になる、いい子になるからっ!」

 俺が「もうしない」や「いい子になる」とたくさん言ってるのに。俺の目の前にいる奴は、綺麗な顔で笑いながら『そうか、楽しみにしているよ』と言い。ずっと、俺のナカをグチャグチャと激しく掻き混ぜながら、強く突き上げるを繰り返していた――。


「ひっ、ひゃぁあああーーーっ!!?」

 ビュービュービューッ!! 音を鳴らしながら、火傷しそうなくらいに熱い何かが、俺の腸内に注がれていく。

(ナ、ナマコの液。あれが中に……? 俺の中に、よく分からないものが、たくさん……)

 気を失っていた時に、既に出されていたのかもしれないが。意識が無いのとあるのでは、精神的な苦痛が全然違う。
 今、ナカに熱いのを注がれている生々しい感覚が……とても気持ち悪い。

「ぁあ、うう……! も、もぅ、や――んん"うっ!?」

 口付けられ、クチャクチャと舌を絡ませられる。

(やだ、やだ、やだっ! こんな、嫌がってるのに……っ! 俺、俺って愛し人なんじゃ……?)

 俺を床に押さえ付けたってだけで、その兵士達に怒って、殺そうとまでしていた。
 なのに、なんで……。こんな、痛くて苦しいことを平気で出来るのだろうか――?

『――ああ、可愛らしいな。こんなに、目を赤くして…』

 口内にある俺の唾液を啜り、口を離されたと思ったら。ペロリと流れた涙を舐められ、目の部分も舐められている。
 ギュッと目を瞑ったから良かったけど、開けていたら目玉を舐められていたかもしれない。それに、ゾワリと鳥肌が立った。

「お、俺……。あんたの愛し人って、やつじゃないのか? な、なんで、こんなこと……」

 目蓋を舐めていた舌がピタリと止まり、そして―――グチャンッ!! と身体が突き上げられた。

「ひぃ……っ!! ぅう"、ぁああーーーっ!!?」

 再び、突き上げ始められ。それで、俺は失言したのだと気が付いた。

『そうだ、愛し人。そなたは、愛し人であるのに……。何故、我から逃げようとした? 我の半身である、そなたが……何故?』
「ああ、ぅう、うっ……! ――ひんっ!? いぁあ"あ"ーーーっ!!?」

 首を囓られた。ギリギリと歯を立てられていて。もしかしたら、引き千切ろうとしてるのかもしれない。

「ご、ごべん、なざいぃ~~~!! ご、ごべ……んな、ざいっ!! も、もぅ……! 逃げ、逃げないぃぃ~~!! ゆるじっ、ゆるじでっ!!」

 俺は恐怖から、その噛みついている狂人の背に手を回していた。
 本当は、そのまま肩を掴んで押し返そうとしたのだけど。力が入らずに、抱きつくような形になってしまった。
 しかし、それが功を成したようで。俺の首から歯が離され、また口付けられる。
 鉄の味がして、それに恐怖を覚えたが。首を噛み千切られよりはマシだと、抵抗せずに素直に舌を絡ませ合う。

 口付けをされたまま、突き上げられ続け――再び、熱いものが俺のナカへと叩きつけるように流し込まれた時。漸く、意識を手放すことが出来た。


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