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9)勅令
しおりを挟む我が家から使者が出発してから23日目の正午頃、
息も絶え絶えな使者達が帰ってきた、
様子を知りたくて見に行ったら セドリックとアシッドもいた
そしてなぜか父上が騎士副団長パメラと中尉のアマドルにひざまずいていた、
巻物には王家の紋章が見えている、
俺も慌ててひざまずく、
「勅令である、確認せよ」「間違いございません」
「勅令、ペリシャ伯爵家三男、クロード・ザロメンド、
ハバス準男爵セドリック・ハバス
勲章士、アシッド、この三名は本勅令を受けたら可及的速やかに
王家に出頭すべし、 国王リチャード三世」
「慎みて拝命いたします」 父上が立ち上がり巻物を受け取る
「ご苦労だった、使者役の全員に10日の休暇と金貨10枚を各々与える
実家に帰るもよしどこかに行くもよし好きに過ごせ」
「ところでお前たちには王家からの報酬は当然出たであろうな」
それを聞いてパメラとアマドル互いの顔を見合わせ「それが
全く」 「何たることだ、良い、当家からさらに金貨十枚を出そう、王家には
少しお灸をすえねばなるまい、下がってよいぞ
はあ? 元の世界ではリチャード三世って確かイングランド王だが味方に裏切られて戦で殺された
人だったはず、歴史似てるのかな?
まあ世界が違うから当然別人なんだろうけど 縁起が悪いと考える、
しかしまあこの王様、我が家の使者を使うとはなんて野郎だ
使者の特権として帰りはのんびりできたはず、行きも帰りも重要な役目を・・・
きっと途中で金欠になったはずだ、父の怒りも理解できるが封建社会だし
貴族世界有る有るなんだろう、このことで俺の王家に対する印象はだだ下がりである
そして翌日には早くも王都向けに翌日から箱馬車2台幌馬車2代のキャラバンが組まれる、
俺とアシッドが同じ馬車、セドリックと 奥さんと嫁入り直前の娘さんで一台、
そういえばセドリックは王都知ってるけど夫人と令嬢は王都は初だね
いい経験になりそう、セドリック準男爵は王都邸持って無いから
購入することに為るのかな?なんとも物入りなことだが父が援助するだろう
予備車両兼食料など運搬でもう1台と飼葉の幌馬車が1台そして騎馬の護衛は十人、
明日早朝の出発に備えて天手古舞となっている
俺はヴァイオリンとチェロ、フルートを積んだ
アシッドはヴァイオリン、マンドリン、をすべて車内に積んだ屋根上だと湿気るかもしれないし
第一心配だ、決して安物では無いのだから、
そして隊列の全体指揮官は地位的に言ってハバス準男爵セドリック・ハバス
護衛隊指揮官は騎士団きっての猛者、ダイダグムー大尉、副団長を決める試合で
前日にすっかり勝った気で前祝いをして飲みすぎて試合に遅れたという逸話を持つ
その時から酒は断っているという、 まるでうさぎとかめの寓話のようなやつだが
こういう場合は頼りになる、全員粛々と伯爵邸を出発
1日目と2日目は何の問題もなく過ぎて
3日目 隣の領に入った、当主ではないので使者が挨拶するだけで通過できる
しかし、領主のエドモンド伯爵のたっての望みで領主の館に一泊が決まった
なんと、そこで歌を披露することになった、どうも教会経由でわれらの加護が漏れたらしい、
エケベリア神の加護と3つのの加護以外は隠すがこれら4つの加護はもはや隠しようもない、
アシッドと打ち合わせをして 一曲目はカッチーノのアベマリアという曲
主神の聖母様をたたえる歌という説明は欠かせない、
歌はこれだけにした、残りは楽器演奏で
ヴァイオリンでリベルタンゴ 次はチャルダッシュ
この曲は俺がハープシコードアシッドは当然ヴァイオリンだ
ところでエドモンド伯爵には可愛いお嬢さんが居て目を輝かせてヴァイオリンを見ていた
この世界にはゆったりしたヴァイオリン曲は数々あれどチャルダッシュのような
テンポの速い曲はまだない、
前世はろくでもない人生だったが音楽は好きで安アパートでは寝るまで
youtubeで音楽を聞きまくっていた、当時はうろ覚えだったが転生して加護と
スキルを得てからは完全記憶が過去にさかのぼって仕事してくれて
完全な形で再現できる、クラシック、ボーカロイド、演歌、ロック、民謡、
まだまだあるが何でも聞いたバレーも、ミュージカルも観た、
暗いという歌手の歌も好きだったっけ、そうそう お嬢さんの話だった、
エドモンド伯爵令嬢 ノゾミ、エリカーシ 4歳、
うむ、実に可愛いのだが
なんせ前世が58歳だからなあ
それに何やらアシッドばかり見てるし、
ということで彼女にヴァイオリンを教えるように目くばせする、彼もなかなかだ
アシッドの3/4ヴァイオリンをプレゼントする、そして俺がチャルダッシュの楽譜を書き
あらましを説明してお開きにした、伯爵も令嬢があまりまとわりつかないよう
それとなくガードしてくれていた、いや 反対だな
俺たちから令嬢を護っていたw
そのあとはゆっくり入浴して居たらメイドのエリナを連れてこなかったことに気が付いた。
やばい、マジヤバイ 俺は慌てて
護衛の一人を領地に返して彼女を連れてくるように父上に頼んでもらうことにした
そうして
エドモンド伯爵邸を出て三日後 ほこりにまみれた馬車が一台追いついてきた、
使いにやった護衛の姿があるのでエリナが乗ってきたのだろう
並んだ馬車の窓からエリナが見える、「エリナごめんよ、お前が居ないと
色々不便だった、というかいないと困る、どさくさ紛れで誰もエリナのこと
言ってくれなかった、怒ってる?」
「メイドの私が怒るなど、とんでもないことでございます、」
「すまなかったね、とにかくよく来てくれた、こっちの馬車に移ってくれ」
疲れ切ったエリナをねぎらうため宿に泊まることにした一行だった、
「エリナ今夜は一人でゆっくり休んでくれ、これは命令だ」
そうしてエリナを個室に押し込む、エリナは食事もとらず眠ってしまった。
翌朝はエリナに起こされた、やっぱり彼女に起こされるのはいいな
とっても気分よく起きた、
朝食を食べ、宿に予約しておいた昼食をバスケットに詰めてもらう、
四台の馬車は護衛10人に囲まれて進む、
その後は王都に着くまでは別段いやな事も起こらず平穏に旅は続いて
領を出立してから30日めに王都に到着した、
王都の我が伯爵邸に馬車を入れる、先ぶれがあったので家人全員の出迎えを受ける、
護衛の解団式を行い、とりあえず王都邸の騎士団に組み入れておいて
帰領するときにある程度人員を入れ替えて再度結団するようだ、
まだ正午前なので、王宮に王都入りの報告の使者を送った。
王宮からの返事はすぐに来た、勅令に従い 四日後教会の8の鐘に
王宮謁見第一控えの間に出仕のこと、次いで案内に従い王宮謁見の間に
かしこまることに決まった。
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