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人気の無い場所に来たと言う事は、アルフォンスは誓約に関する話でもしたいのだろうか。
勢いで付いて来てしまったが、いざ二人きりになると途端に緊張してきた。
「あのね、ソフィ。戦っている時に、俺が掛けたと思われる防御魔法が発動したような感じがあったんだ」
「あっ!」
きっとソフィアが魔獣に襲われたあの時だ。
「それ、私も聞きたかったの。急に出てきた魔獣にやられるって思った時、急にバチって音がして魔獣が消えちゃったの。その時にこれ」
そう言ってソフィアはネックレスに付いた指輪を取り出した。
受け取ったアルフォンスは指輪をまじまじと眺める。
「あれ?この指輪って模様が彫ってなかった?」
確か蔦の様なデザインだったはずだ。
「うん。魔獣が消えた後、指輪がすごく熱くなって。見たら模様が消えてたの。これってやっぱりあなたが掛けた防御魔法だったのね」
「ん~多分」
「多分?」
「覚えて無いから。でもそのおかげでソフィが無事だったなら、呪いを掛けられる前の俺を褒めたい」
「そっか。あなたのお陰で死なずに済んだわ。ありがとう」
「そんなに大きな魔獣だったの?」
「うん、熊みたいなすごい爪の魔獣だった。急に現れたから騎士も魔術師も対応出来なくて、私も攻撃魔法も防御魔法も得意じゃないから、発動が間に合わなかったのよ」
ソフィアはあの時の事を思い出して寒気がした。
偶々アルフォンスが防御魔法を掛けた指輪を持っていたから助かっただけだ。
そうじゃなければ多分死んでいた。
「そんな事があったのか…」
「うん。だからあなたに会ってちゃんとお礼を言いたかったの。この指輪の事は覚えていないから、何となく外しがたくって付けたままにしてたんだけど」
「付けててくれて良かった。厄災が終わって戻ってきた時にソフィに何があったら、本当に絶望する」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟なんかじゃない!」
急に大声を上げたアルフォンスに、ソフィアはビクリとした。
「あ、ごめん。びっくりさせてしまって。でもね、本当に君が居なくなったらって考えたらもう…そんなの耐えられない」
「え、あの…」
「俺さ、ソフィが魔力回路の治癒をしてくれて、その後からずっとモヤモヤしてたんだよ」
「モヤモヤ?」
アルフォンスはソフィアが対価を払った事を、それほど気にしていたのだろうか。
「うん。ソフィが俺の事を忘れて、初対面の人みたいな扱いで。もちろんそうなんだけど、なんだか悲しくて。自分だってソフィの事を忘れてそういう態度だったはずなのに、それでもやっぱり胸が痛くて」
「うん」
「他の人と結婚とか言い出すし」
「いや、別にあれは仮定の話で」
「ソフィの笑顔を見るとクラクラして、心臓を鷲掴みにされた。他の男と結婚なんて耐えられない。もうね、俺はソフィの事がめちゃくちゃ好きなんだって気づいたんだよ」
「え!?」
アルフォンスは何を言い出すのだ。
「いや、だってあなたはー」
「名前!」
相変わらず訂正の速さがすごい。
「さっきから気になってた。名前、ちゃんと呼んでほしい」
「えっと…アル」
「何?ソフィ」
「アルは…確認なんだけど、私の事は覚えてないのよね?」
「うん。呪いを掛けられて忘れた」
「それじゃあ、私の事を知ったのはこの一月位の間、よね?」
「そうだよ」
普通に答えるアルフォンスを見て、ソフィアは戸惑った。
そんな事言われても、どうしていいのか分からない。
対価を払って記憶を無くした後、アルフォンスが子爵家である事はエリーが教えてくれた。
今回の事でアルフォンスは国から結婚を迫られるだろう。次代の高魔力保持者の確保のためだ。
それに瘴気の裂け目を塞いだ彼は、きっと色んな家から縁談が届くはず。
彼の家族だってそれを望むだろう。
アルフォンスの事が気にならないと言えば嘘になる。
たとえ責任感からでも、それでもソフィアと一緒に居るとあれ程強く言われたら嬉しいと思う。
それに彼の指輪がソフィアを守ってくれた。
あの時、アルフォンスに会いたいと強く思ってしまった事も事実だ。
それでも、ここは西方。
ソフィアは平民だ。
絶対に面倒な事になる。
(状況的に詰んでる…)
たとえソフィアがアルフォンスを好きになったとして、未来が見えない。
「ねぇ、アルは貴族よね?」
「うん」
「ここは西方でしょ?それに瘴気の裂け目を塞いだアルには、きっと縁談が殺到するわ」
「そうかもね」
「どう考えても無理でしょ」
「どうにかしようと思って。瘴気の裂け目を塞いだ功績なんていらないと思ったし、自分の力で何とかしようって考えてたんだけど、ソフィと一緒に居るためにそれが少しでも使えるなら何だって使ってやる。それに君のお父君は伯爵令息でしょ?」
「いやでも、どうにかって…」
駄目だ。
多分この話は堂々巡りになる気がする。
「ねぇ、それよりも俺はソフィに告白をしたんだけど」
そう言ってアルフォンスはソフィアの両手を握った。
「え、あ…」
「今はまだ会ったばかりの人間にそんな事言われても困るでしょ?だけど俺は本気だから。ソフィがもう一度好きになってくれるように足掻くよ」
握った手を両手で包むと、アルフォンスはソフィアの指先に口付けた。
ソフィアは顔に熱が集まるのを感じた。
多分信じられないくらいに赤くなっている。
口がパクパクして声が出ない。
「今は忙しくてなかなか会えないかもしれないから、絶対に伝えておきたかったんだ。君の部屋にある俺の荷物は引き上げないし、俺用のカップもそのまま使うよ。ラッキーな事に俺達は今恋人同士だからね、我慢せずにソフィに愛を告げられる。ヒュー殿くらい真っ直ぐに」
ソフィアの手を離さずに、じっと目を見つめたままアルフォンスは続ける。
「瘴気の裂け目を塞いだとか貴族とか、そんなものどうだっていい。ソフィと一緒に居られる未来を絶対に見つけたい。ソフィには、俺を選んで欲しいんだ。だから今のソフィの正直な気持ちを教えてくれたら嬉しい」
ソフィアの心臓は鼓動の速さで破裂しそうだった。
こんなにも真っ直ぐに愛を伝えられて、冷静でなんていられない。
「私は…」
「うん」
「アルの事を覚えていなくて…」
「うん」
「でも…指輪が守ってくれた時…アルに…」
「うん」
「アルに…会いたいって思った…」
「うん」
「あなたの事が心配で…とにかく会いたいって思った」
「そっか。嬉しい」
上手く言葉が出てこないソフィアを、アルフォンスは待ってくれる。
「でもそれが…恋とかそういう事って言われると、すぐには分からないの」
「うん、そうだよね。急にそんな事言われても困るよね」
アルフォンスは苦笑しながらすっと視線を逸らす。
(あぁ、違うの。そうじゃないの)
「でもね、今アルにそんな風に言ってもらえて…その…」
「ん?」
「すごく…嬉しいし、ドキドキするの」
「え?」
「本当に、好きどうかとかは、分からないんだけど…」
アルフォンスの気持ちが嫌な訳ではない。
むしろ嬉しいと思う。
それでも何と言っていいのか分からず、ソフィアは下を向いた。
「それってさ」
そんなソフィアの顔を、アルフォンスは覗き込んだ。
「可能性がない訳じゃないよね?だったら俺はこれからもソフィに気持ちを伝えるよ。だからさ」
アルフォンスはそのままソフィアの耳に顔を近づける。
「俺に、絆されてくれない?」
ソフィアはもうキャパオーバーだ。
顔が熱い。火が出そうな程に。
「ねぇ、ソフィ?これって抱きしめても良いんじゃないかな?」
アルフォンスの言葉に、ソフィアは少し冷静になった。
忘れそうになったがここは西方の砦。
もしかしたら人が来るかもしれない。
「…それはダメ」
「いけるかと思ったのに…」
危ない。
危うく流されそうになってしまった。
「今、絶対そういう雰囲気だったよ?」
「…それは絶対に違うと思う」
「残念」
笑いながらアルフォンスはソフィアの手を離した。
「でもソフィ、覚悟してね。俺は本気だから。ここではまぁなかなか厳しいけど、街に戻ったら沢山デートしよう。俺の事を知って、好きになって?」
そう言ってアルフォンスは、ソフィアの頬に口付けた。
「!」
不意打ちを喰らったソフィアは思わず固まる。
(これは…あっという間に絆されるかもしれないわ)
真っ赤になったまま固まるソフィアを見ながら、アルフォンスは満足そうに笑った。
勢いで付いて来てしまったが、いざ二人きりになると途端に緊張してきた。
「あのね、ソフィ。戦っている時に、俺が掛けたと思われる防御魔法が発動したような感じがあったんだ」
「あっ!」
きっとソフィアが魔獣に襲われたあの時だ。
「それ、私も聞きたかったの。急に出てきた魔獣にやられるって思った時、急にバチって音がして魔獣が消えちゃったの。その時にこれ」
そう言ってソフィアはネックレスに付いた指輪を取り出した。
受け取ったアルフォンスは指輪をまじまじと眺める。
「あれ?この指輪って模様が彫ってなかった?」
確か蔦の様なデザインだったはずだ。
「うん。魔獣が消えた後、指輪がすごく熱くなって。見たら模様が消えてたの。これってやっぱりあなたが掛けた防御魔法だったのね」
「ん~多分」
「多分?」
「覚えて無いから。でもそのおかげでソフィが無事だったなら、呪いを掛けられる前の俺を褒めたい」
「そっか。あなたのお陰で死なずに済んだわ。ありがとう」
「そんなに大きな魔獣だったの?」
「うん、熊みたいなすごい爪の魔獣だった。急に現れたから騎士も魔術師も対応出来なくて、私も攻撃魔法も防御魔法も得意じゃないから、発動が間に合わなかったのよ」
ソフィアはあの時の事を思い出して寒気がした。
偶々アルフォンスが防御魔法を掛けた指輪を持っていたから助かっただけだ。
そうじゃなければ多分死んでいた。
「そんな事があったのか…」
「うん。だからあなたに会ってちゃんとお礼を言いたかったの。この指輪の事は覚えていないから、何となく外しがたくって付けたままにしてたんだけど」
「付けててくれて良かった。厄災が終わって戻ってきた時にソフィに何があったら、本当に絶望する」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟なんかじゃない!」
急に大声を上げたアルフォンスに、ソフィアはビクリとした。
「あ、ごめん。びっくりさせてしまって。でもね、本当に君が居なくなったらって考えたらもう…そんなの耐えられない」
「え、あの…」
「俺さ、ソフィが魔力回路の治癒をしてくれて、その後からずっとモヤモヤしてたんだよ」
「モヤモヤ?」
アルフォンスはソフィアが対価を払った事を、それほど気にしていたのだろうか。
「うん。ソフィが俺の事を忘れて、初対面の人みたいな扱いで。もちろんそうなんだけど、なんだか悲しくて。自分だってソフィの事を忘れてそういう態度だったはずなのに、それでもやっぱり胸が痛くて」
「うん」
「他の人と結婚とか言い出すし」
「いや、別にあれは仮定の話で」
「ソフィの笑顔を見るとクラクラして、心臓を鷲掴みにされた。他の男と結婚なんて耐えられない。もうね、俺はソフィの事がめちゃくちゃ好きなんだって気づいたんだよ」
「え!?」
アルフォンスは何を言い出すのだ。
「いや、だってあなたはー」
「名前!」
相変わらず訂正の速さがすごい。
「さっきから気になってた。名前、ちゃんと呼んでほしい」
「えっと…アル」
「何?ソフィ」
「アルは…確認なんだけど、私の事は覚えてないのよね?」
「うん。呪いを掛けられて忘れた」
「それじゃあ、私の事を知ったのはこの一月位の間、よね?」
「そうだよ」
普通に答えるアルフォンスを見て、ソフィアは戸惑った。
そんな事言われても、どうしていいのか分からない。
対価を払って記憶を無くした後、アルフォンスが子爵家である事はエリーが教えてくれた。
今回の事でアルフォンスは国から結婚を迫られるだろう。次代の高魔力保持者の確保のためだ。
それに瘴気の裂け目を塞いだ彼は、きっと色んな家から縁談が届くはず。
彼の家族だってそれを望むだろう。
アルフォンスの事が気にならないと言えば嘘になる。
たとえ責任感からでも、それでもソフィアと一緒に居るとあれ程強く言われたら嬉しいと思う。
それに彼の指輪がソフィアを守ってくれた。
あの時、アルフォンスに会いたいと強く思ってしまった事も事実だ。
それでも、ここは西方。
ソフィアは平民だ。
絶対に面倒な事になる。
(状況的に詰んでる…)
たとえソフィアがアルフォンスを好きになったとして、未来が見えない。
「ねぇ、アルは貴族よね?」
「うん」
「ここは西方でしょ?それに瘴気の裂け目を塞いだアルには、きっと縁談が殺到するわ」
「そうかもね」
「どう考えても無理でしょ」
「どうにかしようと思って。瘴気の裂け目を塞いだ功績なんていらないと思ったし、自分の力で何とかしようって考えてたんだけど、ソフィと一緒に居るためにそれが少しでも使えるなら何だって使ってやる。それに君のお父君は伯爵令息でしょ?」
「いやでも、どうにかって…」
駄目だ。
多分この話は堂々巡りになる気がする。
「ねぇ、それよりも俺はソフィに告白をしたんだけど」
そう言ってアルフォンスはソフィアの両手を握った。
「え、あ…」
「今はまだ会ったばかりの人間にそんな事言われても困るでしょ?だけど俺は本気だから。ソフィがもう一度好きになってくれるように足掻くよ」
握った手を両手で包むと、アルフォンスはソフィアの指先に口付けた。
ソフィアは顔に熱が集まるのを感じた。
多分信じられないくらいに赤くなっている。
口がパクパクして声が出ない。
「今は忙しくてなかなか会えないかもしれないから、絶対に伝えておきたかったんだ。君の部屋にある俺の荷物は引き上げないし、俺用のカップもそのまま使うよ。ラッキーな事に俺達は今恋人同士だからね、我慢せずにソフィに愛を告げられる。ヒュー殿くらい真っ直ぐに」
ソフィアの手を離さずに、じっと目を見つめたままアルフォンスは続ける。
「瘴気の裂け目を塞いだとか貴族とか、そんなものどうだっていい。ソフィと一緒に居られる未来を絶対に見つけたい。ソフィには、俺を選んで欲しいんだ。だから今のソフィの正直な気持ちを教えてくれたら嬉しい」
ソフィアの心臓は鼓動の速さで破裂しそうだった。
こんなにも真っ直ぐに愛を伝えられて、冷静でなんていられない。
「私は…」
「うん」
「アルの事を覚えていなくて…」
「うん」
「でも…指輪が守ってくれた時…アルに…」
「うん」
「アルに…会いたいって思った…」
「うん」
「あなたの事が心配で…とにかく会いたいって思った」
「そっか。嬉しい」
上手く言葉が出てこないソフィアを、アルフォンスは待ってくれる。
「でもそれが…恋とかそういう事って言われると、すぐには分からないの」
「うん、そうだよね。急にそんな事言われても困るよね」
アルフォンスは苦笑しながらすっと視線を逸らす。
(あぁ、違うの。そうじゃないの)
「でもね、今アルにそんな風に言ってもらえて…その…」
「ん?」
「すごく…嬉しいし、ドキドキするの」
「え?」
「本当に、好きどうかとかは、分からないんだけど…」
アルフォンスの気持ちが嫌な訳ではない。
むしろ嬉しいと思う。
それでも何と言っていいのか分からず、ソフィアは下を向いた。
「それってさ」
そんなソフィアの顔を、アルフォンスは覗き込んだ。
「可能性がない訳じゃないよね?だったら俺はこれからもソフィに気持ちを伝えるよ。だからさ」
アルフォンスはそのままソフィアの耳に顔を近づける。
「俺に、絆されてくれない?」
ソフィアはもうキャパオーバーだ。
顔が熱い。火が出そうな程に。
「ねぇ、ソフィ?これって抱きしめても良いんじゃないかな?」
アルフォンスの言葉に、ソフィアは少し冷静になった。
忘れそうになったがここは西方の砦。
もしかしたら人が来るかもしれない。
「…それはダメ」
「いけるかと思ったのに…」
危ない。
危うく流されそうになってしまった。
「今、絶対そういう雰囲気だったよ?」
「…それは絶対に違うと思う」
「残念」
笑いながらアルフォンスはソフィアの手を離した。
「でもソフィ、覚悟してね。俺は本気だから。ここではまぁなかなか厳しいけど、街に戻ったら沢山デートしよう。俺の事を知って、好きになって?」
そう言ってアルフォンスは、ソフィアの頬に口付けた。
「!」
不意打ちを喰らったソフィアは思わず固まる。
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