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甲子ノ巻 齬鬼(かみあわないおに)
丑
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昨晩の人魚の肉と酒が効いたのか、しっかり疲れていた所為か、忍海は珍しく昼過ぎまで眠っていた。
厠に起きた時、廊下で女将とばったり出会した。
「あら、お兄さん。ようやく、起きたのかい。簡単な残り物で良けりゃ、後で部屋まで運ぶよ」
忍海は大欠伸をした。食事の為に外に行く気にはなれず、なんならもう少し寝ていたい気分である。
「女将。昨晩の酒は効き過ぎだ。ありゃ、美味いのなんのって。その上、疲れていたのか、いつも以上に酔いが回ってこのザマだよ。人魚の肉と合わせて、美味すぎたぞ」
頭が回っていないので、気の利いた感想が出てこない。
女将は、得意げに笑うと忍海に耳打ちした。
「ありゃ、私専用でね。下り酒をそのまま出したんだ。雪でも降りゃ、身体に悪いの承知で、キンキンに冷やして呑むのも格別よ。これはこれで、美味いのさ。ただ、いつもと同じ調子で呑んだら悪酔いしちまうからね」
「悪酔いする程、酔い潰れたい酒だった」
女将は嬉しそうに去っていった。
忍海は布団に戻ると、ぼんやり微睡みながら、幸せを感じていた。
(人魚の肉やべえな)
ちなみに、昨晩の事はすっかり忘れている。
その昨晩の出来事である。
忍海が浪士の首筋を斬り裂いて去った後、浪士はその痛みで気合いを入れ直し、根性で何とか止血して自力で医者に駆け込んだ。というか、残党が浪士を見つけて医者に担ぎ込んだのが真実である。
医者には致命的な傷で血を失いすぎているので、今夜が峠だろうと告げられたものの、なんとか一命を取り留めたらしい。仲間は下手人を探せと殺気立っている。
しかし、本人は笑いながら
「儂が娘を追い掛け回して怖がらせたからな」
と力無く呟いてはいるものの、実際に仲間三人が殺られている事実は隠せない。
ただ、この浪士が目を覚まして指名しない限り、下手人は若い娘であろうと言う情報以外が分からない。巫女の娘を見たという目撃もあったが、その巫女が下手人かどうかの確信も出来ない。
「“坂下”さん、助平だから」
遊郭通いに飽き足らず、飯盛女に手を出すは、女とあれば取り敢えず声を掛けるのが坂下である。実力もあり、人柄も良いので、男女問わずモテるはモテる。
「顔が厳ついから、娘が逃げて反撃しただけであって、下手人は別にいるのでは無いか」
と言い出す者も居たが、結局のところ事実は不明。
とりあえず、その巫女らしい娘を探して話を聞こうという事でまとまった。
忍海はこの日、外に出なかったが、それが正解であったのかもしれない。外では、坂下の仲間がお海を探してうろうろしている。
忍海が本格的に起きたのは、黄昏時になってから。
猫のように布団で丸まっていたものの、いい加減起きなければと身を起こした。
(完全に一日無駄にしたな)
と思いつつも、町の見物くらいしかする事も無いので、とりあえず雨戸を開けて今居る旅籠の二階の部屋から町を見下ろした。
仕事を終えた人々の湯屋の行きか帰りか、酒を持って歩いている人もいれば、煮売屋に入っていく者もいる。ぼんやり外を眺めていたら、部屋の外の廊下から、女将の声がした。
「お兄さん、寝てるかい?」
「起きてるよ」
女将によって、襖が開けられた。
「昼に一度会った後、茶漬けでも簡単に見繕って持ってきたんだけど寝てたからさ。悪かったねえ、飲み慣れてないもん飲ませちまって」
忍海は、三味線を手に取った。
「そう言うな。俺は今日一日、幸せを十分噛み締めていたのだ。俺の方こそ、礼をせねばならぬな」
女将の傍らには、膳に乗せられた茶漬けと粕汁が並んでいる。女将は、忍海が二日酔いになって、寝込んでいると思ったのであろう。
忍海は音もなく笑うと、三味線を鳴らした。唄は無いが、三味線の軽快でしなやかでありながら、寂しげな曲が響き渡る。上手いという単純なものでは無く、その見事な音色に、旅籠の近くを歩く人々が足を止めて聞き入る程であった。賑やかだった外の音が、この時ばかりは消えた。
演奏が終われば、拍手が沸き起こり、また通常の黄昏時へと戻ったのである。
「ありゃまあ。こんな見事な三味線、初めて聴いたよ」
「そうかい、ならよかった」
「こりゃ、お釣りが出るねえ」
「なら今夜も用意してくれないか」
「大丈夫かい?」
「ああ。別に用事がある訳じゃないんだ。二、三日寝込んでも問題は無い」
女将は笑った。
「なら、とっておきのを用意しようかね」
忍海は上機嫌の満面の笑みで、三味線をしゃらんと鳴らして、部屋を去る女将を見送った。
忍海の生い立ちは異様である。巫女でありながらも、先祖代々くノ一としての任務を受け継いできた一族は、その責務が解かれても尚、志を棄てる事はしなかった。それは、忍海だけではなく、一族の男に生まれた者にとって耐え難い苦痛を味合わねばならない運命であった。
其の一つが、性に対する徹底的な教育である。
老若男女問わず、色を使えなければ話にならないとされ、幼少のうちから妓楼に入れられる。そして、頃合いを見て陰間としても働かされる。身請け等、勿論無い。情報売買も一族収入の一つである為、一族で許可が出るまで、そうしていなければならないのだ。
遊女でありながら男と知られたり、男女どちらかしか相手に出来ない男も出てくる。そうなれば、容赦無く。死ぬまで、その責務から逃れることは許されない。どちらも出来なければ、ただ一族の子種として飼われるだけである。
全てを全うし、勿論巫女、巫覡としての修行も全うした上で、ようやく歩き巫女達の下男として同行する事を許されるのだ。
そのような境遇の中、忍海だけは逸材であった。妓楼では太夫にまで上り詰め、陰間としても一流を極めた。そうまでしても、一族では下男扱いが限界なのである。
男でありながら太夫にまで上り詰めた芸の腕前が、ただの名人の域で収まるはずはない。 この芸に心を奪われ、魂まで奪われる者達が後を絶たないのも納得出来る程に。
忍海は、女将のとっておきが来るまで、楽しみに町を眺めていた。夜風が、何とも気持ち良い。
(浪士が、またひと騒ぎ起こす気か。役人はどうした、役人は)
坂下の仲間がまさか自分を探しているとは露程も思わず、ただ浪人がまた誰か探しているのだと見ていた。何処に行っても、今のご時世こればかりである。そのお陰で、忍海は喰うに困っていないのではあるが。
二階から呑気に外を眺める忍海と、坂下の仲間の目が合った。忍海はからかうように、にっこりと笑って見せる。侍の顔は真っ赤に染まり、その侍が誤魔化すように忍海に声を掛けた。
「そこの綺麗な娘さん」
忍海は、男の声で穏やかに答えた。
「誰が娘さんだよ。頭に腎水しか詰まってないなかい」
それを聞いた人々が、くすくす笑いながら通り過ぎていく。
侍は、更に顔を真っ赤に染めると、足早に立ち去った。
女将の呼び掛けより早く、忍海の鼻に鍋と飛切燗の匂いが届いた。唾液が誘われ、喉が鳴った。ばんっと! 忍海が襖を開けると、料理を手にした女将が目を丸くして立っていた。
「よくわかったね」
「それも人魚の肉か?」
女将は笑った。
「そうだと言えば、そうだね。お兄さん、人魚の肉が余っ程気に入ったんだね」
「ああ。娘だか妻だかが、全部喰っちまったのが分かるね」
「昨日のは炙りで、今日はねぎま鍋さ。魚はシビの代わりに人魚の肉を使ったやつだよ」
忍海は我慢が出来ず、女将を早く早くと急かした。
程良く煮詰まった人魚鍋は、昨日に引き続き絶品だし、薄まっていない酒は格別に美味い。いくらでも腹に入っていく。
次から次に追加して、突如強烈な目眩と急激な吐き気に見舞われた。何とか厠まで這って行き、吐いたところまでは覚えてはいるのだが、その後の記憶が無い。
それから頭は痛いし気持ち悪いし、寝ても覚めても船にでも乗っているような、今まで体験した事の無い体調不良に襲われて気付くと、布団の中だった。
「……吐く……」
忍海が口元を抑えて身を起こすと、手桶を持った女将が背中を摩ってくれたので、そのままそこに吐いて再び寝た。
「お兄さん、飲み過ぎだよ。だから、言ったのに」
「これが、悪酔いか」
忍海は、力無く女将に尋ねた。
「そうさ。人魚の祟りって言った人もいたっけなあ」
「そりゃ、違いない」
とりあえず、忍海はこの後三回は吐いた。
翌日は、案の定。酷い二日酔いで、布団から出られず、更に翌日になっても若干二日酔いを引き摺った。三日目になってようやく体調が戻り始め、もう酒は当分呑まないと誓ったところで、口利きの依頼が舞い込んできた。
それと同時に、忍海が旅籠で数日ぐだぐだしていた所為で、生命力も回復力もごきかぶり並の坂下が回復したのである。
厠に起きた時、廊下で女将とばったり出会した。
「あら、お兄さん。ようやく、起きたのかい。簡単な残り物で良けりゃ、後で部屋まで運ぶよ」
忍海は大欠伸をした。食事の為に外に行く気にはなれず、なんならもう少し寝ていたい気分である。
「女将。昨晩の酒は効き過ぎだ。ありゃ、美味いのなんのって。その上、疲れていたのか、いつも以上に酔いが回ってこのザマだよ。人魚の肉と合わせて、美味すぎたぞ」
頭が回っていないので、気の利いた感想が出てこない。
女将は、得意げに笑うと忍海に耳打ちした。
「ありゃ、私専用でね。下り酒をそのまま出したんだ。雪でも降りゃ、身体に悪いの承知で、キンキンに冷やして呑むのも格別よ。これはこれで、美味いのさ。ただ、いつもと同じ調子で呑んだら悪酔いしちまうからね」
「悪酔いする程、酔い潰れたい酒だった」
女将は嬉しそうに去っていった。
忍海は布団に戻ると、ぼんやり微睡みながら、幸せを感じていた。
(人魚の肉やべえな)
ちなみに、昨晩の事はすっかり忘れている。
その昨晩の出来事である。
忍海が浪士の首筋を斬り裂いて去った後、浪士はその痛みで気合いを入れ直し、根性で何とか止血して自力で医者に駆け込んだ。というか、残党が浪士を見つけて医者に担ぎ込んだのが真実である。
医者には致命的な傷で血を失いすぎているので、今夜が峠だろうと告げられたものの、なんとか一命を取り留めたらしい。仲間は下手人を探せと殺気立っている。
しかし、本人は笑いながら
「儂が娘を追い掛け回して怖がらせたからな」
と力無く呟いてはいるものの、実際に仲間三人が殺られている事実は隠せない。
ただ、この浪士が目を覚まして指名しない限り、下手人は若い娘であろうと言う情報以外が分からない。巫女の娘を見たという目撃もあったが、その巫女が下手人かどうかの確信も出来ない。
「“坂下”さん、助平だから」
遊郭通いに飽き足らず、飯盛女に手を出すは、女とあれば取り敢えず声を掛けるのが坂下である。実力もあり、人柄も良いので、男女問わずモテるはモテる。
「顔が厳ついから、娘が逃げて反撃しただけであって、下手人は別にいるのでは無いか」
と言い出す者も居たが、結局のところ事実は不明。
とりあえず、その巫女らしい娘を探して話を聞こうという事でまとまった。
忍海はこの日、外に出なかったが、それが正解であったのかもしれない。外では、坂下の仲間がお海を探してうろうろしている。
忍海が本格的に起きたのは、黄昏時になってから。
猫のように布団で丸まっていたものの、いい加減起きなければと身を起こした。
(完全に一日無駄にしたな)
と思いつつも、町の見物くらいしかする事も無いので、とりあえず雨戸を開けて今居る旅籠の二階の部屋から町を見下ろした。
仕事を終えた人々の湯屋の行きか帰りか、酒を持って歩いている人もいれば、煮売屋に入っていく者もいる。ぼんやり外を眺めていたら、部屋の外の廊下から、女将の声がした。
「お兄さん、寝てるかい?」
「起きてるよ」
女将によって、襖が開けられた。
「昼に一度会った後、茶漬けでも簡単に見繕って持ってきたんだけど寝てたからさ。悪かったねえ、飲み慣れてないもん飲ませちまって」
忍海は、三味線を手に取った。
「そう言うな。俺は今日一日、幸せを十分噛み締めていたのだ。俺の方こそ、礼をせねばならぬな」
女将の傍らには、膳に乗せられた茶漬けと粕汁が並んでいる。女将は、忍海が二日酔いになって、寝込んでいると思ったのであろう。
忍海は音もなく笑うと、三味線を鳴らした。唄は無いが、三味線の軽快でしなやかでありながら、寂しげな曲が響き渡る。上手いという単純なものでは無く、その見事な音色に、旅籠の近くを歩く人々が足を止めて聞き入る程であった。賑やかだった外の音が、この時ばかりは消えた。
演奏が終われば、拍手が沸き起こり、また通常の黄昏時へと戻ったのである。
「ありゃまあ。こんな見事な三味線、初めて聴いたよ」
「そうかい、ならよかった」
「こりゃ、お釣りが出るねえ」
「なら今夜も用意してくれないか」
「大丈夫かい?」
「ああ。別に用事がある訳じゃないんだ。二、三日寝込んでも問題は無い」
女将は笑った。
「なら、とっておきのを用意しようかね」
忍海は上機嫌の満面の笑みで、三味線をしゃらんと鳴らして、部屋を去る女将を見送った。
忍海の生い立ちは異様である。巫女でありながらも、先祖代々くノ一としての任務を受け継いできた一族は、その責務が解かれても尚、志を棄てる事はしなかった。それは、忍海だけではなく、一族の男に生まれた者にとって耐え難い苦痛を味合わねばならない運命であった。
其の一つが、性に対する徹底的な教育である。
老若男女問わず、色を使えなければ話にならないとされ、幼少のうちから妓楼に入れられる。そして、頃合いを見て陰間としても働かされる。身請け等、勿論無い。情報売買も一族収入の一つである為、一族で許可が出るまで、そうしていなければならないのだ。
遊女でありながら男と知られたり、男女どちらかしか相手に出来ない男も出てくる。そうなれば、容赦無く。死ぬまで、その責務から逃れることは許されない。どちらも出来なければ、ただ一族の子種として飼われるだけである。
全てを全うし、勿論巫女、巫覡としての修行も全うした上で、ようやく歩き巫女達の下男として同行する事を許されるのだ。
そのような境遇の中、忍海だけは逸材であった。妓楼では太夫にまで上り詰め、陰間としても一流を極めた。そうまでしても、一族では下男扱いが限界なのである。
男でありながら太夫にまで上り詰めた芸の腕前が、ただの名人の域で収まるはずはない。 この芸に心を奪われ、魂まで奪われる者達が後を絶たないのも納得出来る程に。
忍海は、女将のとっておきが来るまで、楽しみに町を眺めていた。夜風が、何とも気持ち良い。
(浪士が、またひと騒ぎ起こす気か。役人はどうした、役人は)
坂下の仲間がまさか自分を探しているとは露程も思わず、ただ浪人がまた誰か探しているのだと見ていた。何処に行っても、今のご時世こればかりである。そのお陰で、忍海は喰うに困っていないのではあるが。
二階から呑気に外を眺める忍海と、坂下の仲間の目が合った。忍海はからかうように、にっこりと笑って見せる。侍の顔は真っ赤に染まり、その侍が誤魔化すように忍海に声を掛けた。
「そこの綺麗な娘さん」
忍海は、男の声で穏やかに答えた。
「誰が娘さんだよ。頭に腎水しか詰まってないなかい」
それを聞いた人々が、くすくす笑いながら通り過ぎていく。
侍は、更に顔を真っ赤に染めると、足早に立ち去った。
女将の呼び掛けより早く、忍海の鼻に鍋と飛切燗の匂いが届いた。唾液が誘われ、喉が鳴った。ばんっと! 忍海が襖を開けると、料理を手にした女将が目を丸くして立っていた。
「よくわかったね」
「それも人魚の肉か?」
女将は笑った。
「そうだと言えば、そうだね。お兄さん、人魚の肉が余っ程気に入ったんだね」
「ああ。娘だか妻だかが、全部喰っちまったのが分かるね」
「昨日のは炙りで、今日はねぎま鍋さ。魚はシビの代わりに人魚の肉を使ったやつだよ」
忍海は我慢が出来ず、女将を早く早くと急かした。
程良く煮詰まった人魚鍋は、昨日に引き続き絶品だし、薄まっていない酒は格別に美味い。いくらでも腹に入っていく。
次から次に追加して、突如強烈な目眩と急激な吐き気に見舞われた。何とか厠まで這って行き、吐いたところまでは覚えてはいるのだが、その後の記憶が無い。
それから頭は痛いし気持ち悪いし、寝ても覚めても船にでも乗っているような、今まで体験した事の無い体調不良に襲われて気付くと、布団の中だった。
「……吐く……」
忍海が口元を抑えて身を起こすと、手桶を持った女将が背中を摩ってくれたので、そのままそこに吐いて再び寝た。
「お兄さん、飲み過ぎだよ。だから、言ったのに」
「これが、悪酔いか」
忍海は、力無く女将に尋ねた。
「そうさ。人魚の祟りって言った人もいたっけなあ」
「そりゃ、違いない」
とりあえず、忍海はこの後三回は吐いた。
翌日は、案の定。酷い二日酔いで、布団から出られず、更に翌日になっても若干二日酔いを引き摺った。三日目になってようやく体調が戻り始め、もう酒は当分呑まないと誓ったところで、口利きの依頼が舞い込んできた。
それと同時に、忍海が旅籠で数日ぐだぐだしていた所為で、生命力も回復力もごきかぶり並の坂下が回復したのである。
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