Overnight dream..*

霜月

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魔女の鳴き声は甘く、その心惑わせる。(上)

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Overnight dream..*Ⅰ のシリル視点ver.

同じR18シーンを男女どちらからの視点でも書いてみたくて書いた、私のただの自己満です。
最初はアップさせずにお蔵入りさせる予定でしたが、せっかくだしと思い直してアップしました。
なので他のキャラの分まで書くかどうかは未定です。
気分が乗れば書く…かも?

ちなみにシリルさんは職業オネエで奥底に微ヤンデレを飼ってます。







「……ふぅ。今日のところはこんなもんかしらね……」

 いつもの仕事終わり。
 私はお店の片付けを終え一息ついた。

 このお店は私がオーナー兼デザイナーをしているブティックで、夜になりスタッフを帰してから、片付けも兼ねて気になるところのチェックと戸締り確認をしたところだった。

(明日は休みだし、早く帰ってゆっくりしましょ)

 そう思いながら薄手のコートを羽織り、照明を落としてお店の裏口から外へと出た。

 大通りとは違い、外灯もなく月明かりだけが頼りの薄暗い道を大通りに向かって歩く。

 というのも、オーナーをしているブティックではほぼ女性向けの物ばかりを扱っており、私は男だが、仕事の関係上中性的な容姿になるよう心がけているからだ。

 デザイナーもしているため、ファッションの相談を受けたり、もちろんオーダーがあればデザインもする訳で。
 その際にサイズを測ったりするので、裸とまではいかないが下着姿の女性と対面する機会も多い。
 私は仕事だと割り切っているので女性のそんな姿を見ても特に何も思わないが、相手は違う。
 自分の下着姿を見て、サイズを測るためとはいえ体に触れてくる人物がまんま男っぽい人物だったらやはり嫌だろう。

 だから、髪を伸ばし、肌のコンディションにも気を配り、お客様に触れる事が多い手も男っぽくならないよう毎日クリームでケアをして、体型にも気を使っているのだ。
 身長は自分ではどうしようもなかったが、生まれ持った女顔のおかげで、そんな風に容姿を持っていっても違和感を持たれることなく、喋り方も容姿に合わせて女っぽい話し方にしても周りから受け入れられた。

 まぁ私としては、お店もそれなりにお客様が入るし、そうしたことに後悔はないのだが、お店の外ではやはり面倒なこともある。

 そう、例えばこんな暗い夜道にいると、たまにだが女に間違われて声を掛けられるのだ。
 この街は治安がまだ良いので襲われるところまでいったことはないが、酔っ払いに声を掛けられる。

 体型維持の為に体をそれなりに鍛えているし、腐っても男なので怖いとかはないのだが、やはり絡まれると面倒で、夜はなるべく大通りを歩くようにしていた。

 だからいつものように大通りに向けて歩き出したのだが、ほんの少し歩いたところで、その細い路地裏の真ん中に黒い影が見えた。

(え。……何? ……でかい犬?)

 目を凝らすが、月明かりだけでは黒っぽい色をしたそれが何なのかが分からない。

(……動かないわね)

 そう思いながら側まで寄ったとき、それが蹲った『人』だと気が付いた。

「……えっ?! 何? 人? だ、大丈夫?!」

 酔っ払いの可能性もあったがとりあえず慌てて声を掛けると、その『人』と思われる物体がビクリと震え、恐る恐るという風にゆっくりと顔を上げた。

「…………シ、リル?」

「へ? え? 女の子? なんでワタシの名前……?」

 若い女性の声で、いきなり名前を呼ばれて驚く。

 その驚きのまま相手の様子を伺っていたが、相手自身も何かに驚いた雰囲気で動かず、声で何となく女性だとは思ったが、服についたフードを深く被っていて顔立ちもよく見えなかった。

(それにしても動かないわね。……立てないのかしら?)

「あの、本当に、あなた大丈夫??」

「……え。……あ」

 そう声をかけて、もう少し様子を見ようとその人物の前にしゃがみ込んでみたが、戸惑ったように声を出されただけだった。

(服に乱れた様子はないし、今のところ体調が悪いって感じでもなさそうだけど……)

「うーん? 襲われたとかって感じはしないわね。……立てそう?」

「は、い。……たぶん」

 そう言って手を差し出せばその人物がその手を取って、その手の柔らかさと華奢さに何故か心がキュンとした、その時。

「……ッ! 痛っ!」

「どうかした?!」

「あ、足が……」

 彼女が小さく声を上げ、持ち上がりかけていた体もヘタリと崩れて。
 慌てて尋ねると、彼女がそう言って脚を押さえたので見てみると、靴も何も履かず裸足であることに気が付いた。

「あら? あなた、裸足じゃない。擦りむいたのかしら?」

 暗くてよく分からないが、酷い怪我だったらいけない。
 それに何故裸足でこんな所に蹲っていたのかも気になる。

 幸い明日は休みで、急いで帰らないといけない用事もなく、家で帰りを待つ人もいないし、仕事終わりでゆっくりしたい気持ちもたしかにあったが、怪我をした女性を1人で夜道に残す訳にもいかないだろう。

「……えっと、すぐそこにワタシの店があるのよ。こんな暗いとこに1人で置いとけないし、明るい所で手当てをしましょ? ……ね?」

「ひゃ!」

「……わお。あなた、軽いわねぇ」

 私はそう言って半ば強引に彼女を横抱きにすると、今来た道を逆戻りした。

「……ねぇ、名前、聞いてもいい? あ、ワタシはシリルよ」

 お店に着くまでのほんの僅かな時間。
 怯えているのか、私の首元にしがみついたまま身を硬くして動かない彼女を落ち着かせようと、私はそう話しかけた。

「……レナ、です」

「レナ。可愛い名前ね。……って。えっと、一応聞くけど女の子よね?」

 フニフニとした女性特有の柔らかい体が、この腕の中にいる人物が女性であると主張していたが、念のためにそう確認すれば、小さく「はい」という返事が聞こえた。

(それにしても、……この子、裸足なだけじゃなくてコルセットも下着も付けてないのかしら?)

 装飾もほとんどないシンプルな服装に、裸足、中に何も着ていないのではないかと思われる布越しに感じる柔らかい体。

(……足の手当てだけじゃ済まなそうね)

 なんだかワケありな雰囲気にそんな事を考えていると、店の裏口に辿り着いた。

 1度彼女を下に降ろし、体を支えながら鍵を開けて。
「もう大丈夫です」と言う彼女を宥めて再度抱え中に入り、照明を点けた。

 そのまま廊下を少し歩いたところにある作業部屋へと入り、仮眠用のソファへと彼女を座らせてから、コートを脱ぎ、私は別室にある救急箱と濡らしたタオルを用意して作業部屋へと戻った。

 大人しくソファに座り続ける彼女の前に膝を付いてしゃがみ込み、彼女に断りを入れてからその脚に手を掛ける。

 左右どちらも見たが、彼女の左膝の内側に少しだけ血が滲んでいて、足首も触ったが特に捻ったりはしていないようだった。

「……膝の内側を少し擦りむいてるだけね。舐めときゃ治るわ」

「……え?」

「冗談よぅ」

 先ほどは不審な人物に急に名前を呼ばれたことで驚いたが、私もある程度名の知られたデザイナーで、相手から一方的に名を知られている事自体は珍しくない。
 そして、名前を知っているということは、要は私が男だということも知っている筈で。
 明るい部屋とはいえ、夜に男と2人では緊張するだろうからと適当に話をしつつ、彼女の傷口と、ついでに足裏も拭いていく。

 下町女性の日焼けしてすこし硬い肌とも違い、貴族女性の化粧にまみれた香油くさい肌とも違う、僅かに黄みがかった白い肌は柔らかく、足の裏まで滑らかで。

(それにしても柔らかい脚ね。……色も不思議な色合い。異国の血でも入ってるのかしら?)

「……少し染みるかも。ちょっと我慢してね」

 そんな事を考えながらそう言って、薬を指に取り彼女の怪我部分に触れた時、彼女の脚がピクリと震え、何故かその反応に下腹部がゾワリとして。

(これは治療、これは治療……!)

 慌ててそう自分に言い聞かせて無心で作業をすれば、包帯まで巻いてしまっていた。

「……よし。こんなもんかしらね」

 心の中で深呼吸をしてから顔を上げ、そう言いながら微笑めば、ホッとしたような、どこか照れたような、柔らかい表情を浮かべつつ素直にお礼を言ってきて。

 それを無性に、可愛く感じた。

「他には? 怪我してるところはない?」

「……大丈夫だと思います」

「そう。それならいいけど。……あ、ちょっと待ってね。温かい飲み物を用意するわ」

 そして私はその気持ちを誤魔化すように、内心慌てながらも作業部屋から出たのだった。



 *



「ハァ、……疲れてんのかしら」

 お店にある簡易キッチンでグラスに注いだ水を一気にあおってタメ息をつき、彼女の為に紅茶を用意しながら私は小さくひとりごちた。

(……まぁ、たしかにここ最近はご無沙汰だったしね)

 不思議な肌色を持ち、少女とも大人の女ともつかない雰囲気を纏うワケあり風の女性。

 とりあえず1人夜道に残して置いてはいけないと店まで連れてきた訳だが……、彼女のその肌の滑らかさと柔らかさに、何故か心がザワめく自分がいる。

(これじゃ、ワタシの方が危険人物じゃない)

「……ハァァ……」

 私はそう思うと、もう一度大きくタメ息をついた。

 変な話、私はモテないわけでもないし経験もそれなりにある。
 今は仕事が楽しくて特定の恋人を作る余裕はないが、高い身長に自分で言うのもなんだが整った顔立ち、そしてこの女性っぽい雰囲気が物珍しさを誘うようで。
 性に関して成熟した女性ばかりというのがちょっとアレだが、一夜の相手にと誘ってくる女性だってそれなりにいるのだ。

 それなのに。

 仕事の事もあるし、今更女性の肌に触れることにも特別な感情もない筈なのに。

 ……見ず知らずの女性の肌にすこし触れただけで、あそこまで心がザワめいたのは何故なんだろうか。

(仕事疲れで欲求不満とか……?)

 そう思いつつ頭を抱えたが、かといって、この場で悶々と考えていても埒が明かない。

「とりあえず、もう少し話を聞きたいところね」

 私はそう呟くと、用意した紅茶をトレイに乗せ彼女のいる作業部屋へと再び戻った。



 *



「隣、座るわね」

 部屋に入りソファまで近付くと、そう声をかけて話を聞くために私は彼女の横へと座った。

 彼女に紅茶の入ったティーカップを差し出すと、ペコリと頭を下げて受け取る。

「……えっと、それで? あなたは何故、あんなとこで座り込んでいたの?」

「……分かりません。」

「分からない?」

「……はい。信じてもらえないかもしれませんが、気付いたらあそこにいて。……パニックになっちゃって……」

 とりあえずと思い様子を見ながら尋ねると、紅茶を飲みつつ彼女がゆっくり答えたのだが、その予想外の内容に内心驚く。

「……記憶喪失? いえ、名前とかは分かっているのよね。……えっと、じゃあ、何処から来たかとかは分かる?」

 そう聞けば、彼女はゆっくりと横に首を振って。

「……遠いトコです。たぶん。でも、どうやって来たのかとかは全然……」

 続けてそう言った。

(え、何? 拉致? 誘拐? どこかから逃げてきた……? にしては足の怪我以外は服も汚れてないし……)

「……そう、なの。……ねぇ、そのフードって外せる? もうちょっと顔をよく見せてもらっていいかしら?」

 顔を見られたくないかもしれないとは思ったが、一応そう聞いてみると、躊躇う様子もなく彼女は持っていたティーカップをソファ脇のテーブルへと置き、頭を覆うフードへと手を掛けた。

 そして彼女のフードが落ちたその時、私は息を飲んだ。

(黒……髪……?)

 そのまま、彼女が髪留めで纏まっていた髪を手で解すのを唖然と見つめていれば、彼女がこちらを見た。

「……眩惑の魔女?」

「え……?」

「……漆黒の髪色に、異国の肌……。まさか、本当に?」

(……存在するの?)

「あの? シリルさん?」

 彼女が困惑しているのは分かったが、触って確かめずにはいられなかった。

 その、嘘か本当かも分からない存在。
 ただ、その噂は決して絶えることなく、まことしやかに囁かれて。

 目の前の女性は、その噂の存在にあまりにも合致した。

「……魅惑的な女性と聞いていたけど……」

「シリルさん? あの、なんですか? その、……眩惑の、魔女って?」

 ボーッとしていた思考がその言葉でハッとして、困惑した様子をし続ける目の前の存在に、キョトリとしてしまった。

「……?? あなた知らないの?」

「……はい」

(……そういうもんなのかしら?)

「うーんと、眩惑の魔女っていうのはね、―――― 」



『眩惑の魔女』
 それは、セックスに対して不安や不満を抱え悶々とした日々を過ごす男の前に現れ、共に甘い一夜を過ごしてくれる女性の事をいう。
 まぁ、そういうと、夜の蝶のことのように聞こえるかもしれないが、彼女らとはまた違っていて。
 眩惑の魔女と呼ばれるその存在は、どこから来たのか分からないが『突然現れ』、夜を共にした男の心を絡めとり骨抜きにして、その男がどう繋ぎ止めようとしても『突然消えてしまう』らしい。
 しかも現れること自体が稀で、まるで選ぶかのように3人の男の前に現れ、その特徴は、異国の肌と、この世界に存在しない漆黒の髪、そして……1度現れた男の前には2度と現れない事――――。



「甘い一夜、ですか……」

 彼女は私の話を聞いた後そう呟くと、何かを考えるように自身の顎に手を添え少し首を傾げた。

「……でも、たぶんですが、私は違うと思いますよ」

「え?」

 彼女はそう言うと私に視線を戻し、傾げた首はそのままに困ったように苦笑した。

「たしかに、黒髪ですけど、甘い一夜を提供できるほどのテクは……残念ながら持っていないです……」

 化粧っ気のない、幼さすら感じさせる彼女の口から夜の経験を匂わす言葉が紡がれ、そのギャップに内心ドキリとして。

「……テク……?」

 それでも促すように言葉をかければ、一瞬だけ、彼女は逡巡するように目を泳がせた。

(……踏み込み過ぎたかしら?)

 思わず続きを促してしまったが、明らかにセクシャルでプライバシーに関わる話だ。
 知らない人間相手だからこそ話せるというタイプもいるし、私が相手だから話せると、そういう相談をされることもよくあるが、もし目の前のこの女性がそういうタイプではない場合さすがに踏み込みすぎている。

 果たして、レナと名乗ったこの女性はどちらだろうかと見守っていると、レナは何かが吹っ切れたかのように少し息を吐き、口を開いた。

「……はい。あの、私、経験があんまりなくて。……前に付き合ってた彼氏からも、Hがつまんないって振られちゃってますし……。もしかしたら、セックスに対して不安や不満を持っているのは私のほう……かも?」

「……ふぅん? あなた、セックスするの嫌いなの?」

「……分かりません。キスをしたり、抱き締めあったり、肌を合わせるのは好きだと思うけど。……あとは痛いし、苦しいから……嫌いっていうか、辛いかな」

「痛くて苦しい? ……ヴァージンじゃないんでしょう?」

「……ちがい、ます」

 ヴァージン以外での痛くて苦しいセックスなんて、そういう癖がなければただの苦行だ。
 濡れないまま挿入してるか、男が巨根すぎてサイズが合わないかだろうが…。

(話振りからして、前者……かしらね?)

「不感症なのかな? って。……胸とかは気持ちいいんだけど、中の気持ち良さが分からなくて。今から辛い時間が始まるかと思うと、……入れられる瞬間もちょっと怖い」

(……え。もしかして、その元彼さんとやらは相手が恐怖すら感じてんのに、それに気付かず濡れないまんま突っ込んでたの? え? 無神経のサイテー野郎じゃない? そんなヤツ1人でオナニーさせとけばいいのに!)

 その内容にじわじわ不快感を感じながら、一応彼女にとっては一時期でも好きだった人なのだろうからと、罵倒をなんとか心の中に留めつつ話を聞いた。

「……その、つまんないって言った男は、初めての人?」

 平常心を努めたが、それでも若干低い声が出てしまう。

「……はい。」

「その人以外との経験は?」

「……ないです。付き合ったのもその人とだけで。他の人と経験してみれば何かが違うのかもしれないとは思うんですけど。そもそもモテないっていうのと、セックスの事を考えると……やっぱり、どうしても不安っていうか、億劫になるというか……」

 初めての彼氏とのセックスが原因で次に進む気持ちが湧かないという話の内容に、私は思わず頭を抱えたくなって。

「……じゃあ、……ワタシとシてみる?」

 つい、気付けば口からそんな言葉が零れていた。

「え?」

「……たぶんだけど、その男、下手だったんじゃない? 前戯も短かったでしょう?」

「……比べる対象がいないので、何とも……」

「ああ。それもそうね。……うん。やっぱりシよ? 大丈夫。これでも経験はあるほうだと思うし、保護しようと思って連れてきた私が襲っちゃうっていうのも変な話だけど、下手くそな男だけしか知らないでセックスが嫌いになったとか残念じゃない」

(せっかく可愛い子なのに……)

 この初心そうな彼女が、セックスの気持ち良さを知り色気を放つようになったなら、どれだけ魅力的な女性となるだろうか。
 それを想像しただけでも、自身の男としての部分がザワめく気がする。

 それに何より、この子がいくつなのかは知らないが、これから先の人生きっと素敵な男性と出逢う筈で、その人との恋愛を過去の下手くそ男が原因で自ら諦めることになる可能性があるなんて許せる訳がない。

「……あの? …シリル、さん?」

 彼女の滑らかな頬に手をそえて。
 そのプクリとした唇を親指で撫でながら、戸惑いに揺れる瞳をヒタと見つめて。

「今ならまだ間に合うから選ばせてあげるわ。レナ、……嫌なら嫌と言いなさい」

 それでも。
 嫌がるなら諦めようと、彼女自身に変わる気持ちが無ければ意味がないと、選択肢を提示した。

 黒に近いダークブラウンの大きな瞳が、困惑に揺れるのを見続けていれば、触れる頬に熱が集まるのを感じて。

(正直なところはもう、有無を言わせず襲っちゃいたいんだけど……)

 その熱に煽られるように、自身の男としての欲にチリチリと火がつき始めているのを自覚する。

 そして、不意にピタリと彼女が視線を合わせてきた瞬間、その瞳に燈る情欲の色が見えて。

 オレは、この自身の身に燈った火を消さなくても良いのだという安堵感と、久々に戻る雄の感覚に思わずフッと口元を緩ませ、衝動のままキスをした。


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