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見知らぬ世界
チュートリアル
ここは何処だろうなぁ……。
俺はベッドの上に座って呆然と遠くを見つめていた。
鬱蒼とした密林の中、ぽつりとベッドが置かれている不可解な状況。
手には寝落ちする前までやっていたゲームのコントローラーが握られていた。
夢か現実か……区別のつかないまま、やることも無いのでカチャカチャとコントローラーをいじっていると目の前に『メニュー』と言う文字が現れた。
『アイテム』『装備』『ステータス』『スキル』『野営』『物語を終了』 ……夢だな。
よく分からないまま、こんな訳のわからない夢なんて終わってしまえと『物語を終了』をコントローラーを操作して選択する。
『物語を終了すると死亡しますがよろしいですか?』
→『はい』を選択。
『本当に死にますがよろしいですか?』
→『はい』
『本当の本当に?』
→『はい』
『……物語を終了すると死亡しますがよろしいですか?』
後は何度『はい』を選択しても同じ台詞をローテーションするだけだった。
物語を終えさせてくれる気はないようだ。
それなら、こんな選択肢を用意しなければいいのに。
夢なら早く覚めろと思いながら、手持ち無沙汰でコントローラーをいじってみた。
→『アイテム』 なし
→『装備』 頭:メガネ 胴:安物のパーカー 足:安物のジャージ その他:使い捨てマスク 武器:コントローラーLv.1
武器がコントローラーって何だ?
→『ステータス』 宮尾 周 18歳
→『スキル』 接続
選択出来る項目が少ないのでとりあえず選択できるものは全部確認してみようと【スキル】から【接続】を選択してみたが『接続できる対象が近くにいません』と表示された。
接続できる対象ってなんだ?ゲーム機本体とかが必要なのか、しかし周りにそれらしきものは見当たらなかった。
→『野営』
『野営中です』とだけ表示される。
全体的に情報は薄く一瞬で見終わった。
……暇だ。
ベッドから降りてみようと思ったけど裸足なのに気付いて足を引っ込めた。
こんな森の中を裸足で歩けるほど野生な暮らしには免疫がない。
「…………」
1人ただ無言でベッドの上……何だこの夢。
「夢じゃないにゃん」
突然声を掛けられ驚いて横をみると、いつの間にか隣にメイドが座っていた。
「だ……誰!?」
慌てて距離を取るとメイドは招き猫の様なポーズを決めてにっこりと笑った。
「チュートリアルと申しますにゃ。操作の説明に来たんだにゃ。新米コントローラーさんよろしくにゃん」
チュートリアル……それが名前なのか?
しかしこのメイド、どことなく見たことある様な……気のせいかな?
フリフリのメイド服に猫耳……だけどなんだか……どことなく自分に似てる気がする。
自分に似た顔でメイド服で語尾に『にゃん』は勘弁して欲しいと願う俺の望みは無視してチュートリアルの話は進んでいく。
「ざっくりいくにゃ。Aボタンは決定。Bボタンはキャンセル。XはメニューでYボタンはマップ。十字キーで移動にゃ。LとRは……面倒くさいから割愛にゃ。自分で色々知識を広げていくのも冒険の醍醐味にゃよね」
面倒くさいって自分ではっきり言っておいて何が醍醐味だ。
チュートリアルの言う通りにYボタンを押すと先程は反応が無かったのにマップが出た。
チュートリアルの話を聞くことでロックが解除されるとかそういった事だろうか?
画面の中央で赤く光ってるのが俺かな?
マップをスクロールさせてもほぼ黒塗りで情報は相変わらず薄い。
「次の目的地は白い丸から選んで進むにゃ。旅の目的は勇者を探しだして魔王を倒す事にゃん」
俺が勇者じゃ無いんだ。
夢の中でも主役にはなれないんだな。
「だから!!夢じゃにゃいって言ってるにゃ!!」
思い切り頭を叩かれた。
声に出してはいないのだけど……何だ?心が読めるのか?
「とにかく勇者候補を探し出して立派な勇者に育ててにゃん」
チュートリアルはガッツポーズをすると、言いたい事だけ言ってヴォンと音を立てて消えた。
後に残されたのはベッドの上にコントローラーを握った俺1人。
何処かで奇妙な動物と思わしき鳴き声が聞こえてくる。
本当にざっくり。
分かった事は【勇者が魔王を倒す】というゲームの常套句だけだった。
俺はベッドの上に座って呆然と遠くを見つめていた。
鬱蒼とした密林の中、ぽつりとベッドが置かれている不可解な状況。
手には寝落ちする前までやっていたゲームのコントローラーが握られていた。
夢か現実か……区別のつかないまま、やることも無いのでカチャカチャとコントローラーをいじっていると目の前に『メニュー』と言う文字が現れた。
『アイテム』『装備』『ステータス』『スキル』『野営』『物語を終了』 ……夢だな。
よく分からないまま、こんな訳のわからない夢なんて終わってしまえと『物語を終了』をコントローラーを操作して選択する。
『物語を終了すると死亡しますがよろしいですか?』
→『はい』を選択。
『本当に死にますがよろしいですか?』
→『はい』
『本当の本当に?』
→『はい』
『……物語を終了すると死亡しますがよろしいですか?』
後は何度『はい』を選択しても同じ台詞をローテーションするだけだった。
物語を終えさせてくれる気はないようだ。
それなら、こんな選択肢を用意しなければいいのに。
夢なら早く覚めろと思いながら、手持ち無沙汰でコントローラーをいじってみた。
→『アイテム』 なし
→『装備』 頭:メガネ 胴:安物のパーカー 足:安物のジャージ その他:使い捨てマスク 武器:コントローラーLv.1
武器がコントローラーって何だ?
→『ステータス』 宮尾 周 18歳
→『スキル』 接続
選択出来る項目が少ないのでとりあえず選択できるものは全部確認してみようと【スキル】から【接続】を選択してみたが『接続できる対象が近くにいません』と表示された。
接続できる対象ってなんだ?ゲーム機本体とかが必要なのか、しかし周りにそれらしきものは見当たらなかった。
→『野営』
『野営中です』とだけ表示される。
全体的に情報は薄く一瞬で見終わった。
……暇だ。
ベッドから降りてみようと思ったけど裸足なのに気付いて足を引っ込めた。
こんな森の中を裸足で歩けるほど野生な暮らしには免疫がない。
「…………」
1人ただ無言でベッドの上……何だこの夢。
「夢じゃないにゃん」
突然声を掛けられ驚いて横をみると、いつの間にか隣にメイドが座っていた。
「だ……誰!?」
慌てて距離を取るとメイドは招き猫の様なポーズを決めてにっこりと笑った。
「チュートリアルと申しますにゃ。操作の説明に来たんだにゃ。新米コントローラーさんよろしくにゃん」
チュートリアル……それが名前なのか?
しかしこのメイド、どことなく見たことある様な……気のせいかな?
フリフリのメイド服に猫耳……だけどなんだか……どことなく自分に似てる気がする。
自分に似た顔でメイド服で語尾に『にゃん』は勘弁して欲しいと願う俺の望みは無視してチュートリアルの話は進んでいく。
「ざっくりいくにゃ。Aボタンは決定。Bボタンはキャンセル。XはメニューでYボタンはマップ。十字キーで移動にゃ。LとRは……面倒くさいから割愛にゃ。自分で色々知識を広げていくのも冒険の醍醐味にゃよね」
面倒くさいって自分ではっきり言っておいて何が醍醐味だ。
チュートリアルの言う通りにYボタンを押すと先程は反応が無かったのにマップが出た。
チュートリアルの話を聞くことでロックが解除されるとかそういった事だろうか?
画面の中央で赤く光ってるのが俺かな?
マップをスクロールさせてもほぼ黒塗りで情報は相変わらず薄い。
「次の目的地は白い丸から選んで進むにゃ。旅の目的は勇者を探しだして魔王を倒す事にゃん」
俺が勇者じゃ無いんだ。
夢の中でも主役にはなれないんだな。
「だから!!夢じゃにゃいって言ってるにゃ!!」
思い切り頭を叩かれた。
声に出してはいないのだけど……何だ?心が読めるのか?
「とにかく勇者候補を探し出して立派な勇者に育ててにゃん」
チュートリアルはガッツポーズをすると、言いたい事だけ言ってヴォンと音を立てて消えた。
後に残されたのはベッドの上にコントローラーを握った俺1人。
何処かで奇妙な動物と思わしき鳴き声が聞こえてくる。
本当にざっくり。
分かった事は【勇者が魔王を倒す】というゲームの常套句だけだった。
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