最凶のダンジョンで宿屋経営

藤雪たすく

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リーダーのお願いの話

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「主!!頼む、お願いだ!!」

お……お願いする体勢じゃなくね!?

ベッドに押し倒された俺の手を押さえつけ、マウントポジションを取ったリーダーに頭を下げられる。

「主は、この洞窟に出現すると言われる淫魔なのだろう!?ヨハンとジョセフは恋人なんだ!!精を取るなら俺だけにしてくれ!!俺の精液ならいくら抜いてくれても構わない!!頼む!!あいつらは見逃してやってくれ!!」

必死な顔で懇願されるが誰もそんな生臭い物騒なもの要求してない!!

「離せ!!お前の……そんな物いらない!!」

「お願いだ!!俺だけで勘弁してくれ……頼む、大切な仲間なんだ……」

言葉だけ聞くと、自分の身を投げ出して仲間を庇う立派なリーダー像なのだが……。
命乞いされても俺そんな物要求してないし。
いらないって言ってんのに思い込み激しいのか聞いてくれない!!

「ヨハンの方が若いし良い男なのはわかるが、どうか俺で……」

ヨハンってどっちだよ!?
ズ……ズボンを脱がすんじゃないっ!!

「やだ……止めろ……」

逃げ出そうと暴れても、ピクリとも動かない。
いつの間にズボンを脱いだ奴のヤツが凶悪に立ち上がっている。

「主、俺の精液を吸ってくれ!!」
俺のお尻にグリグリと押し付けてくる。

「いっ……痛いっ!!止めっ……!!」

そこはよく解さないといけないと昨日、アスに教えられた。
魔物のアスの方が優しいって何だよ!?

くそっ!!助けろよ、スキル!!痛い、痛いっ!!

「はうっ!?」

その瞬間、俺の腸の中が濡れて……リーダーのモノがチュルンとあっけなく入って来た。
ここぞとばかりにリーダーは激しく腰を打ち付けてくる。

「ひうぅぅっ!!やっ、あっ、あっ、やだぁっ!!」


誰がこんな助け方しろって願ったよ?
ああ……挿入されちゃったよ。

このバカスキル……。
すでにアス……魔物に犯された身だ。
こんな穢れた体に価値など無いけれど……できる事なら男になんて二度とやられたくなどなかったが、入れられてしまったのなら……もういいや。
どうにでもしてくれ……今さら暴れても仕方ないし……せめて痛くない様に……早く終わって欲しい。

「主の魅了の魔法は強力すぎる……貴方にすっかり捕われてしまった……ヨハンとジョセフの事も本当は関係ない!!貴方が好きだ!!どうか俺の精液も血も命も全て奪ってくれ!!」

「まほ……ぅなんて……ぁ……知らない……俺は人間……だ……あぁっ……」

面を奪われて唇を奪われた。

「主……可愛い……中身だけかと思ったら、外見まで可愛いなんて……」

爽やかな好青年だと思ってたのに……。
何なんだ?
この国の奴らは人を犯しながら告白するのが常識なのか?順番間違ってんだろ?
とんでもない国だな……。
好きだ、好きだと言いながら、無我の境地に至ろうと必死な俺を自分勝手に突きまくる。

自分勝手な情欲を好き勝手にぶつけられながら、俺は天井を見つめ、ただ早く終われと祈り続けた。
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