ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく

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無責任な綺麗事

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『ギィやアァァァァッっ!!』
悲鳴を上げたのも、顔を押さえてのたうつのもエレーナ。

何が起こったか。

俺を助けてくれたのはフラケンゲの皮で作った鍋つかみだった。さすがフラケンゲ……エレーナの吐き出した火の玉を見事掴んで投げ返した。

『貴様……貴様ァ!!よくも私の顔を……』

炎は無駄だと気付いたのか、エレーナは調理台の上に並べてあった包丁を4本の手で掴んで、襲いかかってくるが全てお手製にしている包丁は生きている俺に傷一つ付けない。

『くそォ……もう良い……ジワジワ楽しむのは止めた……今すぐ食ってやる』

命は助かったが、目に見えて苛ついているエレーナの姿に状況が好転したとは思えない。
早く逃げようと扉へ向かい走り出したが、エレーナに突進されて食器棚に激しく押し付けられた。

大きく口を開けて俺を丸呑みにしようとしたエレーナ顔が迫る。

流石にここまでか……誰か、誰か助けてっ!!

死を覚悟したが……エレーナの姿は、空から降ってきた黒い物体に押し潰されて視界から消えた。

「イッテェ……どこだよ此処……って俺生きてる!?」

エレーナの頭の上に座っている正体不明の男。
真っ黒のローブ、ボサボサの黒髪から辛うじて確認できる目の下は真っ黒な隈が。

死神?敵?味方?

エレーナは死んだのか?

「ここは俺の世界か?」
男はキョロキョロ周囲を見回し、そう呟くと何かを確認する様に自分の手を見つめた。

「あの……誰?」
何処から現れたんだ?少しづつ距離を取りながら男の正体を探る。

「あ?俺はエルポープス、この世界の神」
え……?
頭のおかしい人?
もう隠しもせず二歩三歩と後ずさった。

「おっかしいな……俺は確かに悪魔の攻撃を受けて死んだはず『……神?神だと?エルポープス!?お前がっ!!お前のせいで私はァァァっ!!』

頭の上に乗る自称神を吹き飛ばしながらエレーナが復活を果たす。

「うおおおお!?いきなり何だよこの魔物!!」

ヘイトが自称神に向いた隙に俺は厨房を飛び出した。

結界の外に出れば……俺には結界が効かないが、エレーナは外に出られないはず。
自称神に時間稼ぎしてもらっている間に助けを呼びに……っ!!

「……っく……」
全力で走っていた足を掴まれて、顔から思い切り地面に突っ込んだ。

泥まみれになった鼻から今まで体験した事ないぐらい血が流れ出る……鼻も、顔も、手も、膝もジンジンと痛む。

肩を切り裂かれたアシルさんに比べてこれぐらいと思うけど、生命力が17しかない俺があとどれぐらい耐えられるのかわからない。

必死に門に向かって這いずって進むが、あっさりと引きずり戻され、ボロ雑巾になった体を逆さに持ち上げられた。

『キギギギ……』
同じ様に逆さ吊りに持ち上げられている自称神……弱い……神ならもっと持ち堪えてくれよ。

エレーナはもう完全に魔物化している。
エレーナも神が死んで、人生を狂わされた一人だ。その神だと名乗る男が現れて理性がぶっ飛んだか。

『ギギャギャギャッ!!』
「ぐはっ!!がっ!!がはっ!!」

子供が泥遊びで遊ぶ様に楽しげに自称神をビチャビチャと地面に叩きつけるエレーナのその横顔に収納鞄から適当に出した物を投げつけた。

これで倒せるなんて思ってない、ただの嫌がらせで収納箱に入れた物を適当に投げているだけだ。新しく入手した順だから、ろくな物が出てこなくて……大量のぬいぐるみ達が足元に散らばっていく。

……俺、死んじゃ駄目だったんだけどなぁ。

何で見知らぬ自称神を助けようとしてるんだか。

エレーナの顔にぬいぐるみを投げつけていると鬱陶しそうに今度は俺の体を振り上げ……地面に叩きつけられると覚悟していたが衝撃は意外に柔らかかった。

目を開けるとぬいぐるみ達が集まって俺の下敷きになってくれていて、ぬいぐるみ達はわらわらとエレーナに飛び掛かり……俺を守ろうとしてくれている。

しかしぬいぐるみを追い払おうとエレーナは棍棒かヌンチャクと間違えているのか俺を振り回し……最後は壁に向かって投げ飛ばされた。

懐かしい……この世界に飛ばされる時もこんな感じだった……。

壁に衝突して終わりだなと短い走馬灯に別れを告げていたが、俺の体は誰かに抱きとめられていた……ルノさん?

ぼんやり見上げたけど、そこに期待の人物は居らず、さっき地面に叩きつけられボロボロにされていた自称神だった。

「俺、攻撃はできないけど強い。あんた地球さんの世界の人間だよな?命に変えてもま……守んなきゃ……地球さんの人間……あんたが俺を助けてくれたんだよな?俺の世界を助けに来てくれたんだよな?」

……頼りねぇ。
ルノさんの弟が望み続けた神がこれ?
こんな神のせいで……この世界は……。

「とりあえず時間稼ぎするから!!」

俺を抱えて階段を駆け上る自称神……どうせなら結界の外に……いや、外も魔物だらけだった。どちらにせよルノさんや隊長のところにたどり着く前に殺られる自信があるな。

「そこ右……突き当り右の部屋に……」
自称神に指示を出して倉庫へ逃げ込むと、例の呪いのアイテムが詰まった箱を積み上げてバリケードを作らせた。

結界を気にせず持ち上げてるあたり、自称ではないのかも。

結界が掛けられてるって言ってたから……時間稼ぎになると良いんだけど。

「神格1しかない俺に出来んのは……迷路で右に行った方が良いとか、悩む料理人に異世界でどんな食べ物が流行ってるか神託を与えるぐらいしか出来……無い。しかも神の力の源であるこの世界の生命力はほぼ無い」

「威張って言うな……この世界の生命力が減ってんのお前のせいじゃん」

アシルさん大丈夫かな……人に寄生するとかエグ過ぎるよ。

気になるけど、腕も足ももう上手く動かないし……いまは隊長かルノさんが帰って来てくれるのを祈るしかないなぁ。

間に合うかなぁ……ルノさんに一言「魔物化するな」って言ってやんないと……俺が言ったらルノさん真面目だからエレーナの挑発に乗らずに、約束果たしてくれると思うんだよね。

「少ない力だけど全て使ってあんたに神託を与える!!」

俺の額に自分の額を押し付け唸っている。
何がしたいのかわからないけど必死に助けてくれようとはしてくれてるのかな……お互い弱いって虚しいよな。

ぬいぐるみ達はやられてしまったのか、ドアを激しく攻撃している音と振動。あの呪いの詰まった箱は役に立っているみたいだな。

「見えた!!『神託』!!お手製しまくってレベル上げろ!!お手製レベルが6になれば合成が出来るっ!!」

自称神の体が薄くなって行く……消える?何の為に復活してきたんだ。

「早く!!レベル上げて合成!!良いな!!全ての望みを叶えたいなら、レベル上げてご……せ……」

自称神は完全に消えた。

自称神の神託を信じたわけではないけど、何もせずに死を待つよりは、生き足掻いた感じが良い。俺はまだ死ぬ訳にはいかないから。
幸いここは倉庫でお手製してない物が沢山ある。手当り次第に痺れる手を気力で持ち上げお手製に変えていく。

レベル上がったぞ……これでどうすんだよ。
合成って言ってたな……合成?

スキルの欄を見ても出てこない……持ち物を開くと……あるな。《合成化》のマークが付いた物がいくつかある。
これをどうすんだよ。どれを選べば……。

「……だから魔物は嫌いなんだ」

背後の窓に映った影……それを認識した瞬間に壁が吹き飛んだ。結界の掛かった箱を置いたドアからの入室は諦めて壁を破壊する強行突破の方法を選んだ様だ。

くそっ!!これで何も起こんなかったら一生呪ってやるからな。その一生は既に詰む直前だが。

壁のあった場所からエレーナが入り込んできた。
じわじわ追い詰め傷めつける人間の癖が抜けないのか、ゆっくり焦らすように近づいてくる。

合成化のマークのついたアイテムを適当に押す『合成しますか?』もちろん『はい』だ。

最後に油断するのは死亡フラグなんだからな……覚えとけエレーナ!!

エレーナの大口が襲いかかるのを見詰めながら、全ての希望を乗せて『はい』に手を伸ばした。

俺とエレーナの間で光が炸裂した。
希望の光に思えるその光が落ち着いたその後に目に映った物は……大好きな……青。

「ル……ルノさん……」

涙が一気に溢れ出す。
恐怖も、痛みも、怒りも……全てを押し流す安堵の涙。

短剣一つでエレーナの噛み付きを防ぐルノさんは俺を振り返り微笑むと、エレーナの体を押し返し、開いた壁の穴から共に外へ出て行った。

激しい爆発音が聞こえてくるのに急かされて、ドアを塞いでいた結界の掛けられた箱を収納鞄に押し込んで廊下へ転がり出た。
もう動かないと思っていた体が、ルノさんが来てくれたと思うと前へ進む。

手摺りに掴まりながら階段を降りていると、ルノさんとエレーナの激しい戦いが飛び込んできた。

エレーナは、もうルノさんの事すらわからなくなったのか。

エレーナの吐いた炎を水の壁で防ぎながら跳躍し、背後に回り込むと蛇の体を切り落とす。

下半身を失ったエレーナはそれでも4本の手で蜘蛛のようにルノさんに襲いかかろうとしたが、ルノさんの剣が振り上げられて……。
「ルノさん!!駄目っ!!」

慌てて口を押さえたが……俺の声にルノさんの動きが一瞬止まり、その隙を逃すことなくエレーナの牙がルノさんの肩に食い込んだ。
奪われるルノさんの左腕。

どうして……。

ルノさんは、痛みも動揺も見せず、短剣を振り下ろしエレーナの喉を突いた。刺さった短剣から炎が噴き上がる。

どうして俺は……駄目だなんて……。

断末魔の悲鳴と共に燃え上がるエレーナの体。

どうして俺はルノさんにエレーナを殺させたくないと思ってしまったんだろう。

そのせいでルノさんにまた怪我を……その腕を奪ってしまった。

大切な人を失うかも知れない場面で……方向は間違っていたとしても、魔物になってしまったとしても……ルノさんを愛したエレーナを、ルノさんの手で殺させてしまうのが怖かったなんて。

嗚咽を漏らす俺の前にルノさんが歩いてきて……頭を撫でてくれた。
「ルノさん?」
ルノさんは何も言わない。
邪魔をした俺を責める事も……慰めてくれる事も。

ただ静かに微笑んで食堂を指差すと……ルノさんの体が光と共にいくつかに分かれ地面に落ちていく。

地面に散らばったのは……拝借した折れた短剣、ルノさんの髪と、左腕の無くなったルノさんの人形と、服と、あと……それら全てが、光の粒となって空へ飲み込まれていった。

「……ミニルノさん?」

全ての望みを叶えたいなら。

自称神の言葉が頭に響いた。

叶えてくれたのか。

俺の浅はかなわがまますらも……。

涙を拭って、這いつくばる様に食堂へ向かう、ミニルノさんがわざわざ残してくれた事なら意味が無いはずが無い。

俺の望みを叶えてくれようとしているのならば……。

食堂へ入ると横たわるアシルさんの胸に耳を当てた……微かだけれど動いてる。

全ての望みを叶えたいなら合成。

でも何を合成したら……持ち物を確認すると隊長に押し付けられた下級ヒール薬に合成の文字が付いている。
自称神の言いたいのはこれだろうか?

ヒール薬に触れると、ほとんどのマスが黒くなり、唯一光っているのは『パリィーピーの蜜』だった。正解かはわからないけどそれしか選択肢が無いので『合成』するしかない。

「シーナ!!シーナァッ!!」

俺を呼ぶ悲痛な叫び声……何かが崩れる音や壊れる音が響いた後、食堂の扉が吹き飛ぶんじゃないかと思う勢いで開かれる。

「シ……シーナ……」

ああ……良かった。
間に合った。

駆け寄って来た鱗の生えた頬を両手で包み込んだ。

「ルノさん……俺、頑張りました」

「うん……」

傷付けないように恐る恐る回された鋭い爪の生えた手が、俺の体を抱きしめてくれる。

「だから……ルノさんは魔物になんかなっちゃ駄目です」

牙の生えた硬い唇に唇を押し付けた。

血の味がしない事だけにただ安堵する。

「ルノさん……これ、アシルさんに……」

伝えるべき事は伝えた。

ごめん……もう限界……です。
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