飛行の砂《ひこうのすな》

沼蛙 ぽッチ & デブニ

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第4夜 空中遊泳《くうちゅうゆうえい》

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そうそうこれこれ、そらぶっていったらこういうかんじ。
かぜって飛んでいる。ゴーっとおとこえるね。

だけどいつのに飛んでいたんだっけ?きっとワープしたんだよ。
ワープなんて出来できるの?
らないあいだにワープするってよくあることだよ。ここはそういうシステム─

街並まちなみの景色けしきながれていく。
レンガづくりのおうちうえを飛んでいる。

四角しかく屋上おくじょうになっているお家には、ひもされた洗濯物せんたくものかぜでパタパタと、なびいているのがよく分かる。

かぜ背中せなかされて、ますます飛びやすい。
住宅街じゅうたくがいとおぎて、ヘリポートのマークのあるビルをえると、電飾でんしょくがチカチカけられた電波塔でんぱとうとすれちがう。

小窓こまどが付いたドームがた建物たてもの一体いったいなんのところだろう?建物のはしらだけしかないところは遺跡いせきなのかもしれないね。

へぇ、建物の真上まうえってこういうかんじだったんだ。したから見上みあげるのと大分だいぶちがう。これは飛んでみないとからない景色けしき

わあ!突然とつぜんくもなかはいっちゃった。びっくりしたなあ。ヒンヤリするなあ。
まえを見て飛ばなきゃね。ぼく注意ちゅういしなくっちゃ。

雲をけると、いつのにか水辺みずべちゃってた。
着地ちゃくち出来できそうな、水草みずくさ所々ところどころにあるけれど、せっかくだから、水面すいめんちかくに近づいてみて、水鳥みずどりのようあし指先ゆびさきみずけながら飛んでみよう。
そうそう、きみつばさかじをとって水面すいめん近くへいってみよう。両手りょうてでバランスとってもかまわない。そして水面みなも沿って飛んでみよう。

わぁすごい!うしろをくと、足の指先が水にれたところから、ひろがる波紋はもん点々てんてんつづいてくが見えていくね。
もうすこふか足先あしさきけて飛んでみると、水がせんになってレールをつくっているみたいになったね。

飛びながら、水に浸かった足のかんじはどうだった?
そっかそっか、だけど意外いがいわるくはないみたい。

低空飛行ていくうひこうつかれるね。だから僕は、そこの水草みずくさの上を指差ゆびさした。ここの上でやすんでいこう。

意外いがいとしっかりした足場あしばだなあ。ちいさなしまなのかもしれないね。
だけどちょっとこの島うごいていない?

水の中からひょこっとかおが出てきたよ。
そっか、うみガメさんの背中せなかだったのか。やさしいカメさん、もうすこし背中で休ませてくださいな。
(ごゆっくり─)そうって、カメさんの頭はまた水の中にもぐっていった。

それにしても、一緒いっしょに飛んでいたひとたちは、いったい何処どこってしまったのだろう?
まえにこのまちけるゲートがあるよ。
ゲートって?あのさきに見える"もん"の事だよ。街への出入でいぐちなのかもしれない。

ほら、クラスメートのみんなもあのゲートをくぐり抜けているよ。そこをとおったらゴールなのかもしれないね。
そっか、だから背中せなかはねいとけない場所ばしょにあるんだね。

カメさんありがとう。おれいを言って、君はまたちゅういて飛んでゆく。

段々だんだんちかづいていくとかってきた。こんなにも見上みあげるほどおおきなもんだったんだね。それに立派りっぱ石造いしづくり。
これだったらだれかと一緒いっしょにくぐってもぶつからないひろさで安心あんしんだ。

あれ、ちょっとスピードしすぎじゃない?くぐりけたゲートがとおくなっていく。まるときはどうしていたっけな。
そうそう、背中せなかつばさかじにして、空気くうきのブレーキで止まるんだよ。

あっ、そんなときかいかぜ!君はどんどんがっていく。段々だんだんちいさくなっていく地上ちじょう景色けしき
ゴールにいるクラスメートがってるよ。水辺みずべのカメさんも手を振ってる。君もまた手を振りかえした。
どこまでもたかのぼっていく。くももすりけてしまったね。

どこまでがるとまるのだろう。すごたかいところまでちゃったみたい。
突然とつぜん、ゴーゴーとしたかぜおとえてしずかになった。君がのぼるのも止まったみたい。

わあ、これはまたすご景色けしきだ─
まんまるあお地球ちきゅう真下ましたに見える。大気圏突入たいきけんとつにゅうしちゃってたんだね。
じゃあ君は宇宙うちゅうちゃったってことじゃない?

まわりを見渡みわたすと何処どこまでもつづ神秘しんぴいろ太陽たいようひかりらされた、いているいわがたくさんあるね。なんだかれられそうだなあ。

くとからだ回転かいてんしちゃいそう。無重力むじゅうりょく
君は羽でバランスとってるから安定あんていしているね。

だけどどうして、宇宙に来たのにいき出来できるのだろう?たしかにそれは不思議ふしぎだね。空気くうきかぜげられてきたからじゃない?

そんなわけないって?
だけど君はまた何処どこかへかって飛んでいってるみたいだよ。

ほら、地球が段々だんだんちいさくなっていっている。何処どこかっているのだろう。
そっか、君が飛んでいっているのじゃなくって、られているんだね。

何処どこかの惑星わくせい重力じゅうりょくに引っ張られているみたい。
段々スピードがあがっていく。
しばらくすれば、到着とうちゃくしそうだ。
じゃあ、次会つぎあうときはそこでわせね!

また、あとでね→
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