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第69話
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リアはベルナルに伝えたアルディの地図の場所を作る事にした。
ベルナルとコルクスはその場所を見たいとしていた。それはそうだなと言うのは想定内だ。説明が難しいので一緒に行こうとなったのだ。そこでシシリーで落ち合う約束をして解散していた。
しかし色々と問題がある。場所は知られていないような場所であること、でもシシリーの門まで歩いて行ける距離の場所だ。そんな所に建っている家を見つけなければならない。
そして誰も入りたくないような廃墟で、でも中は広くキレイな部屋にしなければならない。どうすればいいのだ。ああ、黒ショールの謎よりもっと部屋を広くする方法の勉強をしていればよかった。と、後悔をするリアだった。
「ひとりで考え込むなと言ったろ?アリアナ」
「でも叔父様、そんな魔術、誰が出来るの?」
「ドルジ」
「はい、旦那様」
秘書だ。
「有力な魔術師の心当たりはないか?」
「アルディア様のような魔術師はそうそういません。伝説の人です。とりあえず廃墟を見つけて遺品を移動させてはどうでしょうか?」
「叔父様、モジャに転移してもらって急いで準備をしましょう」
「私もお手伝いしましょう」
ドルジが意気揚々と言う。
「おまえはここで義兄さんと仕事をしていてくれ。義兄さんは商売をしていたとはいえ、この仕事のことはまだ分かっていないんだから」
「左様ですか」
「あからさまにガッカリしないでくれ」
「ドルジさん、すべてが終わったらご招待しますわ」
「ドルジで結構ですよ。アリアナ様、では楽しみにしております」
リアとショーン、姉、母はショーンの邸から馬車で門まで戻り、箒に乗せて一気にモジャの所に行った。父はドルジと仕事だ。ちょっと拗ねていた。
『廃墟かいな?』
森の事は森の住民に聞くに限るだろうとリアはモジャに聞いてみた。
「シシリーの近くにないかな?」
『そんなもん。いくらでもあるじゃろ』
「そうなの?」
『好きなのを選べばいい』
「え?」
「ここは?」
一瞬で、森の中でも風景が変わった。
『シシリーの森の中じゃ』
「なっ!」
何度体験しても一瞬の転移は慣れないようで、ショーンはモジャの枝から顔を出し周りを見渡した。同じような木々ではあるがちょっと先にシシリーの門が見える。
『ほれ、あれはどうじゃ?』
不動産のように言うモジャの前には小屋のようなものがあった。周りには数軒の家がある。以前森の住民が使っていた住宅なのだろう。ちょっと先には森の住民の集落があるのだ。少しでも便利がいい所に移り住んだようだった。
古い家の扉を開けると虫やヘビの抜け殻や死骸なども多くあり、ここに遺品を運び込むのはムリなような気がした。
『アリアナなら魔法陣を見る事が出来るじゃろう。この小屋に部屋ごと移動すればよかろう』
簡単に言ってくれる。リアは魔法陣を浮かせて見るとこのツリーハウスの部屋は魔法陣が重ねられていた。その魔法陣はリアの魔力ならば移動が出来るようだった。魔法陣と共に説明書のようなものも浮かんでいるのだ。アルディはどこまでも致せりつくせりだ。
部屋の移動には麻袋に入っていた4つの魔石を使えばいいようだ。ツリーハウスの角に4つの魔石を置く。そして古い家の中にアリアナが移動をして魔力を放出すればツリーハウスの中身のみが移動した。
そしてモジャの結界もハウスに移動した。魔獣はこの小屋には近づく事は出来ないし、リアが承諾しないと小屋には入れない、認識も出来ないようになった。その変わりモジャは丸わかりだ。
『わしは結界がなくても生きていけるのだ』
モジャはしばらく土の中に隠れておくとすると言った。モジャは小屋の下にズブズブと隠れてしまった。
残されたショーンと母姉は小屋に入ってびっくりした。まるでツリーハウスの中と同じなのだ。遺品の移動のために一緒に付いてきたのに意味がなかった。
「すごいわね。中は同じじゃない。遺品を移動する手伝いとして来たのに要らなかったわね」
「それは私もびっくりなの。こんなに簡単だなんて」
「アルディア様は本当にすごい人だったんだな。王妃にしていたのが惜しい人だったね」
小屋はこのままにしてリアとみんなはシシリーの宿に宿泊する事にした。王都からシシリーまで早くても10日はかかる。普通の旅路なら1ヶ月はかかるのだ。
「お母様とシー姉さまは家に帰って貰えばよかったね」
「そうね、ただ待っているだけですものね」
「箒で送ったあげようか?」
「アリアナはどうするの?」
「私は小屋にいるわ。アルディの本も読みたいし」
「お母様もアリアナといます」
「じゃあ、シー姉さまと叔父様は箒で送ります」
「…そうね」
「そうだな」
人出は必要なくなり、ショーンとシルビアはそれぞれ各家に送り届けた。
「ベルナル様達が到着した頃に迎えに参りますね」
と、アリアナはショーンに言った。
それから、数週間後
季節は真夏になっていた。
もうすぐ追放されて1年が経とうとしていた。
ベルナルとコルクスはその場所を見たいとしていた。それはそうだなと言うのは想定内だ。説明が難しいので一緒に行こうとなったのだ。そこでシシリーで落ち合う約束をして解散していた。
しかし色々と問題がある。場所は知られていないような場所であること、でもシシリーの門まで歩いて行ける距離の場所だ。そんな所に建っている家を見つけなければならない。
そして誰も入りたくないような廃墟で、でも中は広くキレイな部屋にしなければならない。どうすればいいのだ。ああ、黒ショールの謎よりもっと部屋を広くする方法の勉強をしていればよかった。と、後悔をするリアだった。
「ひとりで考え込むなと言ったろ?アリアナ」
「でも叔父様、そんな魔術、誰が出来るの?」
「ドルジ」
「はい、旦那様」
秘書だ。
「有力な魔術師の心当たりはないか?」
「アルディア様のような魔術師はそうそういません。伝説の人です。とりあえず廃墟を見つけて遺品を移動させてはどうでしょうか?」
「叔父様、モジャに転移してもらって急いで準備をしましょう」
「私もお手伝いしましょう」
ドルジが意気揚々と言う。
「おまえはここで義兄さんと仕事をしていてくれ。義兄さんは商売をしていたとはいえ、この仕事のことはまだ分かっていないんだから」
「左様ですか」
「あからさまにガッカリしないでくれ」
「ドルジさん、すべてが終わったらご招待しますわ」
「ドルジで結構ですよ。アリアナ様、では楽しみにしております」
リアとショーン、姉、母はショーンの邸から馬車で門まで戻り、箒に乗せて一気にモジャの所に行った。父はドルジと仕事だ。ちょっと拗ねていた。
『廃墟かいな?』
森の事は森の住民に聞くに限るだろうとリアはモジャに聞いてみた。
「シシリーの近くにないかな?」
『そんなもん。いくらでもあるじゃろ』
「そうなの?」
『好きなのを選べばいい』
「え?」
「ここは?」
一瞬で、森の中でも風景が変わった。
『シシリーの森の中じゃ』
「なっ!」
何度体験しても一瞬の転移は慣れないようで、ショーンはモジャの枝から顔を出し周りを見渡した。同じような木々ではあるがちょっと先にシシリーの門が見える。
『ほれ、あれはどうじゃ?』
不動産のように言うモジャの前には小屋のようなものがあった。周りには数軒の家がある。以前森の住民が使っていた住宅なのだろう。ちょっと先には森の住民の集落があるのだ。少しでも便利がいい所に移り住んだようだった。
古い家の扉を開けると虫やヘビの抜け殻や死骸なども多くあり、ここに遺品を運び込むのはムリなような気がした。
『アリアナなら魔法陣を見る事が出来るじゃろう。この小屋に部屋ごと移動すればよかろう』
簡単に言ってくれる。リアは魔法陣を浮かせて見るとこのツリーハウスの部屋は魔法陣が重ねられていた。その魔法陣はリアの魔力ならば移動が出来るようだった。魔法陣と共に説明書のようなものも浮かんでいるのだ。アルディはどこまでも致せりつくせりだ。
部屋の移動には麻袋に入っていた4つの魔石を使えばいいようだ。ツリーハウスの角に4つの魔石を置く。そして古い家の中にアリアナが移動をして魔力を放出すればツリーハウスの中身のみが移動した。
そしてモジャの結界もハウスに移動した。魔獣はこの小屋には近づく事は出来ないし、リアが承諾しないと小屋には入れない、認識も出来ないようになった。その変わりモジャは丸わかりだ。
『わしは結界がなくても生きていけるのだ』
モジャはしばらく土の中に隠れておくとすると言った。モジャは小屋の下にズブズブと隠れてしまった。
残されたショーンと母姉は小屋に入ってびっくりした。まるでツリーハウスの中と同じなのだ。遺品の移動のために一緒に付いてきたのに意味がなかった。
「すごいわね。中は同じじゃない。遺品を移動する手伝いとして来たのに要らなかったわね」
「それは私もびっくりなの。こんなに簡単だなんて」
「アルディア様は本当にすごい人だったんだな。王妃にしていたのが惜しい人だったね」
小屋はこのままにしてリアとみんなはシシリーの宿に宿泊する事にした。王都からシシリーまで早くても10日はかかる。普通の旅路なら1ヶ月はかかるのだ。
「お母様とシー姉さまは家に帰って貰えばよかったね」
「そうね、ただ待っているだけですものね」
「箒で送ったあげようか?」
「アリアナはどうするの?」
「私は小屋にいるわ。アルディの本も読みたいし」
「お母様もアリアナといます」
「じゃあ、シー姉さまと叔父様は箒で送ります」
「…そうね」
「そうだな」
人出は必要なくなり、ショーンとシルビアはそれぞれ各家に送り届けた。
「ベルナル様達が到着した頃に迎えに参りますね」
と、アリアナはショーンに言った。
それから、数週間後
季節は真夏になっていた。
もうすぐ追放されて1年が経とうとしていた。
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