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第3話
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―――ツバサ―――
薫が浴室に入るのを見届けると、私はソファーにどかっと座って大きく息を吐いた。
思っていた以上に緊張する。
押せるところまで押すと心に決めたものの、ぐずぐずと一か月半悩んでやっと送った『ホテルに行こー』に、うんと返事が来るとは正直思っていなかった。
せっかく薫とイチャイチャできるというのに、ここへ来たということは薫も了承したんだわかっているのに、手を出すのが怖くて、部屋の中を意味ありげに観察してメモをとるふりをしていた。
私の作品でラブホテルの一室を細かく描写をする予定なんてないのに。
うるさい心臓をなだめようと深呼吸をしてみる。
これから薫と肌を合わせる。でもそこに恋愛感情があると悟られてはいけない。
少し落ち着くと改めて部屋を見渡した。バスローブが二つかかったままなのが目に入り、立ち上がる。
ギラギラしていない部屋。薫とずっと来たいと思っていたその場所に、今私は薫といる。
大丈夫。私なら上手くやれる。
バスローブとバスタオルを洗面所の上に置き、シャワーが流れる音を聞いた。今、無防備な姿で体を流している薫のことを考えると体が熱くなった。
早く私なしじゃいられないくらいに気持ちよくしてあげたい。
でも、がっついていると思われるわけにはいかない。気持ちを落ち着けようと、ソファーに戻って今書いている作品の続きをメモにまとめようとノートを開いた。
ついでに何かAVでも流してみるか。薫はあんまり見ないといっていたけど、興味はあるみたいだったし、これでエッチな気分になってくれれば一石二鳥。
リモコンを操作して、今書いているもののヒントになりそうなものがあったので、私はそれを音を抑えてかけ流した。
―――薫―――
促されるままに浴室に入り、いつもよりも念入りに体を洗った。
一応湯船に身を沈めてみるけれど、ツバサのことが気になってゆっくりなんてできない。
浴室から出ると、自分で置いた記憶のないバスローブとバスタオルが綺麗に積まれているのが目に入った。
気がついて置いてくれていたツバサに感謝しながら、タオルでしっかりと水気を拭ってバスローブを羽織る。
部屋に戻ればツバサが机に向かっていて、ノートを開きペンを握っている。
「ごめん、ちょっとのっちゃって。少しだけ待ってて」
浴室から出てきた私を見てツバサが申し訳なさそうにいって、自分でも困ってるんだっていいたそうな顔をした。
私は頷くとベッドに腰かける。横を見れば低いボリュウームでテレビがついている。
「あっ、AVどんなのがあるか見てて、気になったの勝手につけてる。気になるなら消してくれても、他のものつけてくれてもいいよ」
元々性にオープンだとは思っていたけれど、こんなにも何も気にすることなくさらけ出すなんて知らなかった。ツバサの新たな一面に驚きつつも、だからといって引くわけではなかった。
自分から進んで見たこともないし、他にすることもないので、ツバサがどんなものが気になったのか知りたくて、AVはつけたままにしておく。
ベッドの上に乗ってヘッドボードに枕を立ててもたれた。テレビと向かい合って画面に映る男女を眺める。
部屋でくつろいでいた男女が互いにちょっかいをかけ出したかと思っていたら、すぐに服を脱がせ合いセックスが始まった。
途中からなのでこの二人の関係はわからないけれど、見ている感じは普通のカップルの一般的なセックスに思える。
何が気になったのだろう? ツバサを見れば私がいることも、AVがついていることも忘れたかのように紙にペンを一心に走らせている。
よく見るとそのペンは、以前私が日頃の感謝を伝えるためにプレゼントしたものだった。
使ってくれてるんだなとちょっと嬉しくなって、にやけてしまう。
テレビ画面に視線を戻すと、乳首に愛撫を受ける女性がアンアンいってもだえ、男性はもう我慢の限界って感じで乳首に吸いついている。
演技だろうとわかっているものの、自分の彼氏にも少しくらいあの必死さがあればと思ってしまう。
胸、股と愛撫してその後に女性が男性のモノを口に含み激しく頭を振る。そして、挿入。幾度か体位を変えて中出し。
冷静に見ているつもりでも、下の方が疼いて濡れてきているのが触らずともわかってしまう程、私は興奮してしまっていた。
場面が変わり、先程とは違う男性とデートに行く女性。
食事をしながら、買い物をしながら、いたるところでこっそりと大胆に男性は女性に触れる。エロい下着をつけた女性は、嬉々としてその手を受け入れ愛液を滴らせている。
男性の部屋に入り、二人はすぐに絡み合う。
服を脱がせ合い、ギンギンに勃起するモノを女性は美味しそうに口に含んだ。
もつれ合い、必死に愛撫し合う男女を見ながら、女性と同じくらいに私のあそこも濡れてしまい垂れてしまいそうになっている。
焦らしプレイでも受けているかのような感覚だった。
もどかしい。触りたい、でも、ツバサの横でオナニーなんて。触って欲しい。そう思いながら我慢をしているとツバサが立ち上がってこっちに来た。
「お待たせ―」
ベッドに上ったツバサに後ろから抱きすくめられる。
「AV見てムラムラした?」
そういいながら胸を下から掴み、ツンと立った乳首を揉まれて、んぅっと声が漏れてしまった。
「下は濡れちゃってるのかな?」
ツバサが耳元で囁く。体がどんどん熱くなってくる。バスローブの上から足を撫でられ、その絶妙なタッチに鳥肌が立つ。
「確かめたいけど、先にシャワー浴びてくるね」
さっと離れてツバサは行ってしまった。
AVは流れ続ける。男女は繋がり、激しく体をぶつけ合う。
ツバサは緊張とかしないのだろうか? 迷いがなく余裕のある手つきに、自分だけが気分が高まっているようで恥ずかしい。
私は足を開くとティッシュで割れ目を拭った。ティッシュにはべったりと透明の愛液が絡みついている。
薫が浴室に入るのを見届けると、私はソファーにどかっと座って大きく息を吐いた。
思っていた以上に緊張する。
押せるところまで押すと心に決めたものの、ぐずぐずと一か月半悩んでやっと送った『ホテルに行こー』に、うんと返事が来るとは正直思っていなかった。
せっかく薫とイチャイチャできるというのに、ここへ来たということは薫も了承したんだわかっているのに、手を出すのが怖くて、部屋の中を意味ありげに観察してメモをとるふりをしていた。
私の作品でラブホテルの一室を細かく描写をする予定なんてないのに。
うるさい心臓をなだめようと深呼吸をしてみる。
これから薫と肌を合わせる。でもそこに恋愛感情があると悟られてはいけない。
少し落ち着くと改めて部屋を見渡した。バスローブが二つかかったままなのが目に入り、立ち上がる。
ギラギラしていない部屋。薫とずっと来たいと思っていたその場所に、今私は薫といる。
大丈夫。私なら上手くやれる。
バスローブとバスタオルを洗面所の上に置き、シャワーが流れる音を聞いた。今、無防備な姿で体を流している薫のことを考えると体が熱くなった。
早く私なしじゃいられないくらいに気持ちよくしてあげたい。
でも、がっついていると思われるわけにはいかない。気持ちを落ち着けようと、ソファーに戻って今書いている作品の続きをメモにまとめようとノートを開いた。
ついでに何かAVでも流してみるか。薫はあんまり見ないといっていたけど、興味はあるみたいだったし、これでエッチな気分になってくれれば一石二鳥。
リモコンを操作して、今書いているもののヒントになりそうなものがあったので、私はそれを音を抑えてかけ流した。
―――薫―――
促されるままに浴室に入り、いつもよりも念入りに体を洗った。
一応湯船に身を沈めてみるけれど、ツバサのことが気になってゆっくりなんてできない。
浴室から出ると、自分で置いた記憶のないバスローブとバスタオルが綺麗に積まれているのが目に入った。
気がついて置いてくれていたツバサに感謝しながら、タオルでしっかりと水気を拭ってバスローブを羽織る。
部屋に戻ればツバサが机に向かっていて、ノートを開きペンを握っている。
「ごめん、ちょっとのっちゃって。少しだけ待ってて」
浴室から出てきた私を見てツバサが申し訳なさそうにいって、自分でも困ってるんだっていいたそうな顔をした。
私は頷くとベッドに腰かける。横を見れば低いボリュウームでテレビがついている。
「あっ、AVどんなのがあるか見てて、気になったの勝手につけてる。気になるなら消してくれても、他のものつけてくれてもいいよ」
元々性にオープンだとは思っていたけれど、こんなにも何も気にすることなくさらけ出すなんて知らなかった。ツバサの新たな一面に驚きつつも、だからといって引くわけではなかった。
自分から進んで見たこともないし、他にすることもないので、ツバサがどんなものが気になったのか知りたくて、AVはつけたままにしておく。
ベッドの上に乗ってヘッドボードに枕を立ててもたれた。テレビと向かい合って画面に映る男女を眺める。
部屋でくつろいでいた男女が互いにちょっかいをかけ出したかと思っていたら、すぐに服を脱がせ合いセックスが始まった。
途中からなのでこの二人の関係はわからないけれど、見ている感じは普通のカップルの一般的なセックスに思える。
何が気になったのだろう? ツバサを見れば私がいることも、AVがついていることも忘れたかのように紙にペンを一心に走らせている。
よく見るとそのペンは、以前私が日頃の感謝を伝えるためにプレゼントしたものだった。
使ってくれてるんだなとちょっと嬉しくなって、にやけてしまう。
テレビ画面に視線を戻すと、乳首に愛撫を受ける女性がアンアンいってもだえ、男性はもう我慢の限界って感じで乳首に吸いついている。
演技だろうとわかっているものの、自分の彼氏にも少しくらいあの必死さがあればと思ってしまう。
胸、股と愛撫してその後に女性が男性のモノを口に含み激しく頭を振る。そして、挿入。幾度か体位を変えて中出し。
冷静に見ているつもりでも、下の方が疼いて濡れてきているのが触らずともわかってしまう程、私は興奮してしまっていた。
場面が変わり、先程とは違う男性とデートに行く女性。
食事をしながら、買い物をしながら、いたるところでこっそりと大胆に男性は女性に触れる。エロい下着をつけた女性は、嬉々としてその手を受け入れ愛液を滴らせている。
男性の部屋に入り、二人はすぐに絡み合う。
服を脱がせ合い、ギンギンに勃起するモノを女性は美味しそうに口に含んだ。
もつれ合い、必死に愛撫し合う男女を見ながら、女性と同じくらいに私のあそこも濡れてしまい垂れてしまいそうになっている。
焦らしプレイでも受けているかのような感覚だった。
もどかしい。触りたい、でも、ツバサの横でオナニーなんて。触って欲しい。そう思いながら我慢をしているとツバサが立ち上がってこっちに来た。
「お待たせ―」
ベッドに上ったツバサに後ろから抱きすくめられる。
「AV見てムラムラした?」
そういいながら胸を下から掴み、ツンと立った乳首を揉まれて、んぅっと声が漏れてしまった。
「下は濡れちゃってるのかな?」
ツバサが耳元で囁く。体がどんどん熱くなってくる。バスローブの上から足を撫でられ、その絶妙なタッチに鳥肌が立つ。
「確かめたいけど、先にシャワー浴びてくるね」
さっと離れてツバサは行ってしまった。
AVは流れ続ける。男女は繋がり、激しく体をぶつけ合う。
ツバサは緊張とかしないのだろうか? 迷いがなく余裕のある手つきに、自分だけが気分が高まっているようで恥ずかしい。
私は足を開くとティッシュで割れ目を拭った。ティッシュにはべったりと透明の愛液が絡みついている。
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