彼女はただ満たされたい

皐月 ゆり

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彼と彼と私

第1話

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 なぜ、こんなことになったんだろうと思ってしまう。
 私の望んだ結果。好きな二人と一緒にいれる。幸せなのだけれど、人に胸を張って話すことができないこの状況は、自分でも異常だとわかっているし、違和感を覚えずにはいられない。
 始まりは健司の妙な提案を受けたことだった。
「僕で物足りないのなら、もう一人彼氏を作ってもいいよ」
 セックスが物足りないと思っていることを見透かされているとは思わなかった。
 そんなことするべきではないだろうと最初は思っていた。それでもいつしか、私は健司の言葉に甘え、元彼の充と会って、交わり、復縁を取り付けた。
 体が満たされたかった。
 充のことを話すと健司は驚きつつも、笑って今度紹介してねなんていっていた。
 二人に罪悪感がないわけではない。
 もう一人彼氏を作った私も私だが、そんなことをいい出した健司が悪いと思っているところはある。
 いつまでもこのままではだめなんじゃないか。
 そんなことを思いだした今日この頃ではあるけれど、私はまだ答えを出せずにいた。

 マイクを両手で握りしめて流行の歌を大熱唱している充と、その曲を聞きながらリズムをとっている健司。
 私の彼氏ということで知り合った彼らは、連絡先を交換してたまにこうして三人でカラオケに行こうと誘ってくる。
 二人に会えるのは嬉しい。けれど、それぞれに向ける顔もあるし、いつもより気を使ったりするのは確かで少し疲れる。
 充は、健司と付き合うにあたって一度別れているのだけれど、私との体の相性がよくて、渋々健司のことを認めて復縁した感じ。付き合っていた頃はそれなりに優しかったし、愛してくれていると感じさせてくれた。それなりにぶつかることも多かったけど。
 それとは反対に、私のことをなんでも受け入れてくれて、ずっとにこにこと優しく笑いかけて大切にしてくれる健司。だだ、正直何を考えているのかわからないところが多くて、私の中にもやもやが生まれてしまう。
 それぞれに違うけれど、私は二人を同じように愛しているし、必要だと思っている。
「トイレ行ってくるね」
 健司が席を外すと、曲の途中にも関わらず充がマイクを置いた。
「ゆり……」
 私のすぐ近くにきて名前を呼ぶから、振り返ると唇を重ねられてしまう。
 頭をおさえながら舌をねじ込んでくる充を受け止めながら、私は彼との休日を思い出していた。

 充とのデートはいつもどちらかの家でする。
 充は家に入ると追い立てられるようにキスを交わして、私の服を脱がしだす。家に着いたら即セックス、そんな流れを自分自身望んでいるところもあるので、キスに応じながら充の服を脱がしていく。
 いつも、脱がせ合いながらベッドまで辿り着くことはできなくて、床に寝転がってするか立って一回目をすることになってしまう。
 前にした時はまず四つん這いになってバックだったかな。
 舌を絡ませながら服を脱がし合い、裸になると床に押し倒される。
 床に寝転がる私に覆いかぶさった充は、耳や首筋に舌を這わして、早々に乳首に吸いついた。
 舌先で硬くなった先端をしばらく転がし、反対側も同じようにする。
 充の手が割れ目に伸びる。そこはキスを始めた時から蜜をにじませ始め、すでに太く熱い棒を待ちわびている。
 足の間に入り、そそり立つ肉棒を手でしごきながらもう入れてしまおうとする充をかわして、ベッドまで這っていこうとした時腰をぐっと掴まれた。
「ベッドまではいこうよ」
 後数歩の距離。その数歩ももどかしそうに充はいった。
「無理、もう入れたい」
 充の手が割れ目を開くようにお尻を持ち上げる。硬くなったモノが膣壁を押し広げながら入ってくる。その場から動かず、私はそれを受け止めた。
 奥まで入ると、充は片手をついて体重を支えつつ、片手でクリトリスに触れた。
「あっ、だめぇ」
 充の腰よりも先に私の腰が動きだす。
 大きくなりきった充のモノは、私の穴には少し大きい。しっかり潤っていてもずりずりと膣壁を擦りながら出入りしていく感じは、ただただ快感だった。
 気持ちのいいポイントだけでなく、膣全体を刺激していくモノに虜になっている。充のことを体が求めていた。
 小刻みに奥を突き続ける充の息が荒い。私の息も同じくらい乱れている。
「あっ、はぁ、あぁっ、イキそう……っ」
 膣とクリトリスに快感を与え続けられ、絶頂が近づいてくる。
「俺も、イクッ。このまま、出していい?」
「いい、中に出してっ」
 必死に腰を打ちつけながらいった充に、そう答えた。
「あっ、イクイクッイクッ」
「出るっ……」
 うねる膣の奥に充の熱い液体が勢いよく吐き出される。充のモノがビクリと震えるたびに私の体も震えた。
 そのままの体勢で息を整えた後、私たちはベッドに移動して、互いの体を舐め合った。
 ベッドやお風呂場。私たちは一日中ただ繋がるデートをいつもしている。
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