姉の変な薬のせいで女になった親友はかわいい

皐月 ゆり

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第4話

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「お風呂が沸きました」
 聞きなれた音に真琴は先に風呂場へと向かう。
「どうした? 辞めとくならそれでもいいぞ」
 リビングを出る前に振り返り、真琴は俺にそういってさっさと風呂場へいってしまった。怖気づいたと思われるのも嫌だしなといいわけのようにそう思い、立ち上がって真琴を追う。
 しかし、脱衣所のドアの前で立ち止まる。
 ドアの向こうでは真琴が服を脱いでいる気配がして、女性が服を脱ぐ姿をのぞき見するような、そんな罪悪感が沸く。
「ガチャ」
 風呂場のドアが開き、閉まる音がしてから、恐る恐る脱衣所のドアを開けた。
 誰もいないことにホッとする。シャワーが流れる音がしだす。
 俺は何をビビってんだ。相手は真琴で男で、しかも、一緒に入ろうと誘ってきたのはあっちじゃないか。
 自分の行動の正当性を考えながら服をいつもよりもゆっくりと脱ぐ。その間にシャワーの音は止まった。
 真琴といえど今は女なんだし。俺は見られたことある体だがあっちは違う。気遣いからドアを開ける前に声をかけた。
「真琴本当に入っていいのか?」
 しばらくの沈黙の後、返事が返ってくる。
「大丈夫だって。そこまで気にされたら、こっちが恥ずかしくなる。早く入ってこいよ」
 その返事に大きく息を吐いてから、ドアを開けた。
 俺を包んだ湯気はすぐに脱衣所の方へ逃げて消える。
 湯船の中には膝を抱えて俺を見上げる真琴がいた。
 その肌は白くつるりとしていて、温まって血流がよくなったのかほんのり赤く、艶っぽい。
 女だ。いや真琴だ。頭では男だと理解しているのに、下半身は女に見られていることを意識しているようで、慌てて座って、シャワーのつまみをひねりお湯を出す。
 頭を洗って落ち着こうとするも、真琴の気配をいやに意識してしまって、下半身についているものは暴走寸前だ。
 洗うところがなくなり、真琴に声をかけられる。
「どうした? 湯の中入んねぇのか?」
 こうなりゃやけだ。見られたとしても真琴だ。俺の気持ちを察してくれるはず。
 立ち上がり下を見ないようにして、湯船に浸かりあぐらをかく。ざーっと流れた湯は床にたまり、排水口に吸い込まれていく。
「俺を見てそんなにしてんの?」
「見た目は女だから仕方ねぇだろ」
 理性で抑えられる程、聞きわけのいいやつではない自分のモノが悲しい。
「たつんなら、セックスできるよな」
 呟くようにいった真琴の顔を見ると、恥ずかしそうに顔を背けている。
 正直とてもしてみたいとは思うが。
「俺は真琴ってわかっていても女にしか見えないからいいけど、お前からしたら男だろ? いいのか?」
「この姿から戻れるならいいかな。それに、お前なら優しくしてくれんだろ? 女の初めてはいてぇらしいし」
「いやまぁ……」
 信用してくれてるのは嬉しいが、初めてで余裕もないだろうし、期待通りに優しくできそうな気はしなかったが、真琴の信頼には答えたいと思う。
「じゃあ、触ってもいいか?」
 真琴は何もいわずただ頷いた。
 両手を伸ばし、その肩を掴んだ。真琴はびくりと震える。
 華奢な肩から腕、脇腹、腰へと手を滑らせていく。柔らかくて、男と違うと実感する。力をいれれば壊れてしまいそうだ。
「もっとこっちこいよ」
 足を掴んで引っ張り、俺の足の上に組み合わせる。バランスを崩した真琴は浴槽のふちを掴んで体勢を保った。
 隠されていた胸があらわになり、想像通りのピンク色の乳首がかわいらしい。
 そのまま下に視線を走らせ、モノがあるはずの場所は毛に覆われているだけで、早く中を見てみたいという衝動にかられる。
「あんまり見るなよ」
 顔を上げれば不服そうに口を尖らせている真琴と目が合う。
「本当に女の体なんだなって思って」
 まずは上からだろうか。
 決して大きくはない胸に両手を伸ばして、下から掴む。
 こんなに柔らかいのかと感動した。
 ぴんっとたっている乳首をつまむと「あっ」と真琴が声を上げる。
 指先でくにくにと乳首を揉むと真琴がさらに切なげな声を出す。
「んっ、あぁっ……ビリビリする……」
 息が荒くなってきた真琴が心配になって手を離す。
「大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫。でも、ちょっとのぼせた」
 そういう真琴に手を貸して浴室を出る。タオル一枚の真琴をベッドに寝かせて休ませるために、真琴の部屋に連れていった。
 真琴をベッドに寝かせた後、水をキッチンに取りにいく。
 起き上がるのを手伝い、水を飲んだのを見届け、服を着るために脱衣所に戻り、ついでに真琴の服も回収する。
 部屋に戻ると、真琴は落ち着いたのか静かに息をしていた。
 床に座ってスマートフォンを確認する。
 特に重要な通知がきているわけでもなく、することもないので動画配信アプリで面白そうな動画を探してぼんやり眺めていた。
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