それは奇妙な町でした

ねこしゃけ日和

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『猫神伝説』
 昔、この村がまだ山の村と呼ばれていた時のお話。
 村人達は少ない収穫を分け合ってつつましくに生きていました。
 しかしある日をさかいに山の向こうから山賊達がやってきて村を襲うようになりました。
 その山賊達には三人の頭領がおり、それぞれが三方に分かれて村を襲うので村人達は大変難儀したそうです。
 せっかく作ったお米や野菜も取られ、このままでは冬が越せない。
 そんな時、村にあったねこの石像が動き出し、言いました。
「我は猫神である。お前達が我を尊ぶならあの山賊達をやっつけてやろう」
 村人達は驚き、そして皆が頭を下げました。
 村長は言いました。
「どうか村を救ってください。そうしてくれたら立派な神社を作り、毎年あなた様の為に盛大なお祭りを行います」
「うむ。では奴らをやっつけてやろう。しかし嘘をついたらお前達を八つ裂きにしてしまうからな」
 猫神様は風のように山賊達のいる山へと走って行きました。
 そして三人の頭領の元に現れ、言いました。
「悪さをするならこうだ」
 猫神様は口から凄まじい火を吐きました。
 頭領の一人は焼け死にました。
 次に猫神様は太く長い尻尾を振るいました。
 頭領の一人は全身を絞められ死にました。
 最後に猫神様は大きな口で噛み付きました。
 頭領の一人は噛み砕かれて死にました。
 それを見た山賊の子分達は一目散に逃げ出します。
 猫神様は約束を守りました。しかし村長はお金を惜しみ、神社を建てることはありませんでした。
 それに怒った猫神様は村長を鋭い爪でなぎ払いました。
 村長は体を裂かれて死にました。
 恐ろしく思った村人達は約束通り立派な神社を建て、毎年その日に盛大にお祭りをして猫神様への感謝を示しました。
 すると村に平和が訪れ、とても豊かな土地になりました。それ以降猫神様を怒らせないよう、村人達はねこを大事にしたそうです。
 その村は現在猫神町と名前を変え、平和な日々を送っています。
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