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眩しくて自然と起きた。
窓の外では建物の上から太陽が半分くらい顔を出している。
もう朝か。パパは大丈夫だろうか。お腹が減ってるだろうに。誰か親切な人に餌でももらってればいいんだけど。
心配しつつもゆっくりと体を起こした。酒の匂いがする。喉が酷く渇いた。
あれからホテルの自販機で買い足して飲んだのがよくなかったみたいだ。
そうだ。朝食。早く行かないとバイキングだからメディアの連中に取られてしまう。遅いと残り物を食べるハメになる。
と言うか、ここどこだ? なにか違和感を覚える――
その正体はすぐに分かった。備品の位置なんかを考えるとどうやらあのまま朝陽の部屋で寝てしまったようだ。と言うことは……。
隣を向くと隣で朝陽が寝ている。
それを見て俺は口をあんぐり開けたまま固まった。
なにもしてないよな? ただ寝ただけだよな?
手が震えている。記憶がないことがこれほど恐ろしいとは。
とりあえず俺はいなかったことにしよう。きっと朝陽も記憶がないはずだ。あったら同じベッドで寝るわけがない。
そうだ。こっそり這い出て退出すれば誰にも分からない。
俺はゆっくりと手足を動かし、なるべく音を立てないようにベッドから降りた。
だが足下に転がっていたビール缶をぺしゃりと潰してしまい、ゴクリとつばを飲む。
恐る恐る振り向くと朝陽があんぐりと口を開けていた。
「………………おはよう」
仕方なく俺は挨拶した。朝陽は信じられないという表情だ。
「……なんでいるの?」
「それが……俺にもさっぱり分からないんだ。全く記憶がない」
嘘じゃなかった。とにかくこういう時は冷静にならないと。野生動物と山で出くわした時と同じだ。
朝陽は何かに気付いて掛け布団を持ち上げた。それを降ろしてから俺を睨む。
「なにもしてないでしょうね?」
「俺が? なにを? なんで?」
「なんであなたがキレてるのよ?」
怒りたくもなる。なんでこっちが加害者なのが前提なんだ。知らない間に猛獣の檻に入れられたんだ。むしろこっちが被害者だろう。
「とにかく俺はなにもしてないし、する気もないし、しようとも思わない。それだけは確かだ」
全力で否定すると朝陽はなぜかムッとした。
「ああそう。分かったわ。ならシャワー浴びたいからさっさと出て行って。誰にも見られないでよ?」
「言われなくても今出て行くところだよ」
俺は持ち物を確認するとすぐさま部屋を出た。
廊下を歩きながら反省する。
ああ。やってしまった。よりによって朝陽となんて。一時的に協力してるとは言え、あいつはライバルだ。
くそ。なにもしてないのに娘の写真を見た後だと罪悪感を覚える。母親が旅行先で知らない男と一緒に寝てたなんて知ったら絶対イヤだろうな。
胸をズキズキと痛ませながらエレベーターのボタンを押す。相変わらず来るのが遅い。
イライラしているとホテル全体の地図を視界の先に見つけた。
二階にはない地図だ。と言ってもなにか行きたい施設があるわけでもないけど。
「ん?」
地図の一部が薄くなって消されている。一階の下ってことは地下か?
地下……。
「…………あ。ああ!」
なんで気付かなかったんだ。地下だ!
ようやく来たエレベーターに乗ると俺は一階のボタンを連打した。下まで降りると受付に向かって大急ぎで走る。
駆けつけた俺を見て受付の若い男は申し訳なさそうにした。
「すいません……。まだパパ様は見つかってなくて……」
「それはいい。いや良くないけど今はいい。それより聞きたいことがある」俺は息を整えながら尋ねた。「地下だ。このホテルに地下室はあるのか?」
受付スタッフは目をぱちくりとした。
「地下……ですか? あると言えばありますが……」
「どうやって行く? 案内してくれ」
ただならぬ事態だと思ったのかスタッフは歩きながら説明してくれた。
「あの、地下室はあるんですけど、従業員すら滅多に近づかないんですよ。ただの倉庫みたいなもので」
「あるならなんでもいい」
スタッフは不思議そうにしながらも従業員だけが通れる通路を進み、そしていくつか曲がった先で下に伸びる階段を指差した。階段はすぐに途切れ、ドアが見えている。
「ここです。でもドアは鍵が閉まってますし、ねこに開けられるとは……」
たしかに人が開けるのも力が要りそうなドアだ。
「地下室はここだけ?」
「はい」
「そうか」
俺は階段を降り、ドアノブに手をかけた。力を入れるとドアノブは簡単に下り、ドアが開いた。
「鍵が開いてるぞ」
「え? まさか」
驚くスタッフを残し、俺は中に入った。真っ暗で何も見えない中、手探りで壁に触れ、明かりのスイッチを見つけて押した。
ブウンと電気が流れる音がして、手前から奥へと天井のライトがついて行く。中は思ったより広く、そしてごちゃごちゃしていた。棚の上にはたくさんの備品が置いてあり、隙間に私物と思われるものが所狭しと配置されている。
俺の勘が正しければパパはここにいるはずだ。
「パパ。いるんだろ? 出ておいで」
スタッフが階段を下りてきて中を覗いた。
俺はどこにいるんだとキョロキョロ辺りを見回す。
どこだ? どこにいる? 警戒してるのか? ならそれを解くには……。
「お腹空いているだろ? ごはんにしよう。ごはん」
ごはんという単語が効いたのか、棚の間からパパが出てきてあくびをした。
「パパ! ああ、よかった……」
俺は心底安堵しながらパパを抱き上げた。こんなに安心したのは初めて受賞した本が本屋に並んだのを見たぶりだ。本当に見るまで信じられなかった。
体についた埃を取ってやるとその後ろでスタッフは驚いていた。
「本当にいた……。で、でも鍵はともかくドアが閉まっているのは確認したんです。だから中にはいないだろうと思ったんですけど」
それが本当ならどうやってパパは中に入ったんだ?
いや、待てよ。
「そうか。地震だ。きっと地震でドアが閉まったんだ」
「どういうことですか?」
「予想だけど、あのドアは元々開いていたんだ。それが地震でゆっくりと閉まった。パパは閉まるより早くここに逃げ込んだんだ」
「そう言えばあの地震が起きる前の日にオーナーがこの部屋でなにかを探していた気がします。その時に開けっ放しになっていたかもしれません」
「あ。ほら。あれだ」
俺はドアの近くに落ちていた物を指さした。それはゴム製のドア止めだった。
「あれが地震でズレたんじゃないか? やっぱりそうだ。これをしないとドアはゆっくりと閉まっていく。そして」
俺達が見ている前でドアはパタンと閉まった。
「きっと建物全体がこっちに向かってちょっと傾いてるんだろうな。そう言えば貸してもらったスーパーボールも置いてるだけで転がってた。古い建物だし、仕方ないか」
スタッフはドアをしげしげと眺めていた。
「まさかそんなことがあったとは……。すいません。気付かなくて」
「いいよ。こんなの分かるはずがない。パパが無事でなによりだ。最近たくさん食べててよかったな」
そうは言ったものの空腹らしく、パパは不機嫌そうだった。
ちょうど朝ごはんの時間だし、シェフに言ってご馳走を作ってもらおう。
そう思って踵を返したところであることに気付いた。
棚の隙間から見えた地下室の壁にドアらしくものが見える。俺はそちらを向いた。
「あれは? 隣に部屋があるのか?」
「あれ? ああ。あのドアですか。よくは知りませんが、多分ないはずです」
「じゃああのドアは何のためにあるんだ?」
「さあ…………。あ。すいません。僕は仕事に戻らないと」
「あ。そうか。ありがとうな。ほら、パパも」
パパがにゃーとお礼を言うとスタッフは嬉しそうに頭を下げた。
「いえいえ。見つけるのが遅くなって申し訳ありません。おはようございます。パパ様」
俺もスタッフもホッとした。
これでどうにかパパは連れて帰ることができる。
でもあのドアは一体どこに繋がってるんだろうか?
俺は気になったが、パパがお腹が減ったと抗議するので仕方なく地下室を後にした。
窓の外では建物の上から太陽が半分くらい顔を出している。
もう朝か。パパは大丈夫だろうか。お腹が減ってるだろうに。誰か親切な人に餌でももらってればいいんだけど。
心配しつつもゆっくりと体を起こした。酒の匂いがする。喉が酷く渇いた。
あれからホテルの自販機で買い足して飲んだのがよくなかったみたいだ。
そうだ。朝食。早く行かないとバイキングだからメディアの連中に取られてしまう。遅いと残り物を食べるハメになる。
と言うか、ここどこだ? なにか違和感を覚える――
その正体はすぐに分かった。備品の位置なんかを考えるとどうやらあのまま朝陽の部屋で寝てしまったようだ。と言うことは……。
隣を向くと隣で朝陽が寝ている。
それを見て俺は口をあんぐり開けたまま固まった。
なにもしてないよな? ただ寝ただけだよな?
手が震えている。記憶がないことがこれほど恐ろしいとは。
とりあえず俺はいなかったことにしよう。きっと朝陽も記憶がないはずだ。あったら同じベッドで寝るわけがない。
そうだ。こっそり這い出て退出すれば誰にも分からない。
俺はゆっくりと手足を動かし、なるべく音を立てないようにベッドから降りた。
だが足下に転がっていたビール缶をぺしゃりと潰してしまい、ゴクリとつばを飲む。
恐る恐る振り向くと朝陽があんぐりと口を開けていた。
「………………おはよう」
仕方なく俺は挨拶した。朝陽は信じられないという表情だ。
「……なんでいるの?」
「それが……俺にもさっぱり分からないんだ。全く記憶がない」
嘘じゃなかった。とにかくこういう時は冷静にならないと。野生動物と山で出くわした時と同じだ。
朝陽は何かに気付いて掛け布団を持ち上げた。それを降ろしてから俺を睨む。
「なにもしてないでしょうね?」
「俺が? なにを? なんで?」
「なんであなたがキレてるのよ?」
怒りたくもなる。なんでこっちが加害者なのが前提なんだ。知らない間に猛獣の檻に入れられたんだ。むしろこっちが被害者だろう。
「とにかく俺はなにもしてないし、する気もないし、しようとも思わない。それだけは確かだ」
全力で否定すると朝陽はなぜかムッとした。
「ああそう。分かったわ。ならシャワー浴びたいからさっさと出て行って。誰にも見られないでよ?」
「言われなくても今出て行くところだよ」
俺は持ち物を確認するとすぐさま部屋を出た。
廊下を歩きながら反省する。
ああ。やってしまった。よりによって朝陽となんて。一時的に協力してるとは言え、あいつはライバルだ。
くそ。なにもしてないのに娘の写真を見た後だと罪悪感を覚える。母親が旅行先で知らない男と一緒に寝てたなんて知ったら絶対イヤだろうな。
胸をズキズキと痛ませながらエレベーターのボタンを押す。相変わらず来るのが遅い。
イライラしているとホテル全体の地図を視界の先に見つけた。
二階にはない地図だ。と言ってもなにか行きたい施設があるわけでもないけど。
「ん?」
地図の一部が薄くなって消されている。一階の下ってことは地下か?
地下……。
「…………あ。ああ!」
なんで気付かなかったんだ。地下だ!
ようやく来たエレベーターに乗ると俺は一階のボタンを連打した。下まで降りると受付に向かって大急ぎで走る。
駆けつけた俺を見て受付の若い男は申し訳なさそうにした。
「すいません……。まだパパ様は見つかってなくて……」
「それはいい。いや良くないけど今はいい。それより聞きたいことがある」俺は息を整えながら尋ねた。「地下だ。このホテルに地下室はあるのか?」
受付スタッフは目をぱちくりとした。
「地下……ですか? あると言えばありますが……」
「どうやって行く? 案内してくれ」
ただならぬ事態だと思ったのかスタッフは歩きながら説明してくれた。
「あの、地下室はあるんですけど、従業員すら滅多に近づかないんですよ。ただの倉庫みたいなもので」
「あるならなんでもいい」
スタッフは不思議そうにしながらも従業員だけが通れる通路を進み、そしていくつか曲がった先で下に伸びる階段を指差した。階段はすぐに途切れ、ドアが見えている。
「ここです。でもドアは鍵が閉まってますし、ねこに開けられるとは……」
たしかに人が開けるのも力が要りそうなドアだ。
「地下室はここだけ?」
「はい」
「そうか」
俺は階段を降り、ドアノブに手をかけた。力を入れるとドアノブは簡単に下り、ドアが開いた。
「鍵が開いてるぞ」
「え? まさか」
驚くスタッフを残し、俺は中に入った。真っ暗で何も見えない中、手探りで壁に触れ、明かりのスイッチを見つけて押した。
ブウンと電気が流れる音がして、手前から奥へと天井のライトがついて行く。中は思ったより広く、そしてごちゃごちゃしていた。棚の上にはたくさんの備品が置いてあり、隙間に私物と思われるものが所狭しと配置されている。
俺の勘が正しければパパはここにいるはずだ。
「パパ。いるんだろ? 出ておいで」
スタッフが階段を下りてきて中を覗いた。
俺はどこにいるんだとキョロキョロ辺りを見回す。
どこだ? どこにいる? 警戒してるのか? ならそれを解くには……。
「お腹空いているだろ? ごはんにしよう。ごはん」
ごはんという単語が効いたのか、棚の間からパパが出てきてあくびをした。
「パパ! ああ、よかった……」
俺は心底安堵しながらパパを抱き上げた。こんなに安心したのは初めて受賞した本が本屋に並んだのを見たぶりだ。本当に見るまで信じられなかった。
体についた埃を取ってやるとその後ろでスタッフは驚いていた。
「本当にいた……。で、でも鍵はともかくドアが閉まっているのは確認したんです。だから中にはいないだろうと思ったんですけど」
それが本当ならどうやってパパは中に入ったんだ?
いや、待てよ。
「そうか。地震だ。きっと地震でドアが閉まったんだ」
「どういうことですか?」
「予想だけど、あのドアは元々開いていたんだ。それが地震でゆっくりと閉まった。パパは閉まるより早くここに逃げ込んだんだ」
「そう言えばあの地震が起きる前の日にオーナーがこの部屋でなにかを探していた気がします。その時に開けっ放しになっていたかもしれません」
「あ。ほら。あれだ」
俺はドアの近くに落ちていた物を指さした。それはゴム製のドア止めだった。
「あれが地震でズレたんじゃないか? やっぱりそうだ。これをしないとドアはゆっくりと閉まっていく。そして」
俺達が見ている前でドアはパタンと閉まった。
「きっと建物全体がこっちに向かってちょっと傾いてるんだろうな。そう言えば貸してもらったスーパーボールも置いてるだけで転がってた。古い建物だし、仕方ないか」
スタッフはドアをしげしげと眺めていた。
「まさかそんなことがあったとは……。すいません。気付かなくて」
「いいよ。こんなの分かるはずがない。パパが無事でなによりだ。最近たくさん食べててよかったな」
そうは言ったものの空腹らしく、パパは不機嫌そうだった。
ちょうど朝ごはんの時間だし、シェフに言ってご馳走を作ってもらおう。
そう思って踵を返したところであることに気付いた。
棚の隙間から見えた地下室の壁にドアらしくものが見える。俺はそちらを向いた。
「あれは? 隣に部屋があるのか?」
「あれ? ああ。あのドアですか。よくは知りませんが、多分ないはずです」
「じゃああのドアは何のためにあるんだ?」
「さあ…………。あ。すいません。僕は仕事に戻らないと」
「あ。そうか。ありがとうな。ほら、パパも」
パパがにゃーとお礼を言うとスタッフは嬉しそうに頭を下げた。
「いえいえ。見つけるのが遅くなって申し訳ありません。おはようございます。パパ様」
俺もスタッフもホッとした。
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