紅蓮の王宮召喚士～いきなり召喚の最高峰～

試験

道中

「アル、お前今日何をするかはわかってるよな。」

試験と魔力解放ですよね。

「その通りだ。まず城に着いたら、初めてのやつと俺らみたいな2回目以降のやつらに分かれる。お前は初めてだから白のゲートから入ればいい。そこで魔力解放をした後、番号が書いてある紙をもらえるはずだ。それがトーナメントの対戦番号だから、あとは発表を待って対戦を待てばいい。今年は人が多そうだから対戦は今日じゃ終わらないかもな。」

一通り話終わったところで、ハングさんはため息をついた。

「今年は何も当たりが悪くなければいいんだが。」

ハングさんは前回、2回戦目で負けてしまったのを引きずっているようだ。
召喚士には属性があるらしいがまだよく聞いていなかった。
聞けるときに聞いておいた方がいいだろう。

「召喚士には属性があるんですよね？」と尋ねる。

「そうだな。基本的には火、水、木、光、闇の5属性ある。その中で一人一つの属性が決まっている。何の属性かは解放するまで分からないが、それぞれこんな感じだ。」

そういうと、ハングさんは一枚の紙を見せてくれた。



魔力・召喚属性
火：地に強く、水に弱い。攻撃力重視。
水：火に強く、地に弱い。素早く、魔力も火・地に比べて高い。
木：水に強く、火に弱い。体力・守備力が高め。
光・闇：弱点はなく、多彩な技を持つ。個性豊かで、珍しい。



「これが基本的な属性であとはその属性の中でも細かく分かれるんだが、それはこれからわかるはずだ。」

そうハングさんが言った所で、人が多くなっていることに気付いた。

「もうすぐストル城ですね。」

「そうだな、今年こそ城に就きたいもんだ。」
ハングさんは言葉を続ける。

「お前も頑張れよ！」

「ハングさんこそ！」

お互いにエールを送った所で、城に到着した。