駄目な教師と優等生 妄想箱

透けてるブランディシュカ

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01 「学校生活」オリ設定 オリ世界観 ステラ×ツヴァイ

デート

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「お待たせしました」
「待ってねぇよ。びっくりするくらい時間前だな優等生」

 事務用品調達の手伝いの為に、訪れた湖の町アクリ。
 その町の門の前へ行けば、ツヴァイの姿があった。

 だらしない恰好だ。

 教師をしている時もだらしなかったが、あれは教員服だった分だけまだましだった。

「シャツの皺が伸びてますよ」
「気にすんな」
「私が気になるんです」

 引っ張っても取れない。
 頑固さが筋金入りだ。本人から移ったのかもしれない。

「移るか、んなもん。というか」
「何ですか?」
「不用意に男に近づくんじゃねぇ」
「えっ?」
「食っちまっても知らねぇぞ」
「人間を食べた事あるんですか」
「そういう意味じゃねぇっての」

 先生はなぜか肩を落とした。

 こちらをじろじろと見つめながらツヴァイは、言うべき言葉を探しているようだった。

「そういう服も着るんだな、てっきり制服で来るもんかと思ったが」
「そんなわけないじゃないですか」

 学校でもないのに、制服なんて着て来たら目立つだろうに。

「本当はワンピースじゃなくてもっと動きやすい服が良かったんですけど、男の人と会うならヨシュアが……あ、私の弟なんですけど、こっちの方が良いって」
「お前の弟とは一度話をせにゃならん気がするな」
「とにかく、さっさと用事をすませちゃいましょう」

 先生がこっちをじっと見てる。

「なかなか似合ってるじゃねぇか」
「あっ、ありがとうございます」

 居心地が悪かった。気恥ずかしくて
 うつむくと、顎に手を添えられて顔を上げられた。

「あっ、あの?」
「もっと褒めてもらいたかったら、次は化粧でもしてくるんだな」
「悪かったですね。飾り気が少なくて」
「何怒ってんだよ」 

 じっとしていても時間の無駄だ。
 さっそく先生と事務用品を買いに行く事にする。


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