異世界に召喚されたが『聖王』じゃなくて『性王』(風俗王)だったので、下品だと追放された。仕方がないのでチート風俗魔法で風俗国家を再建します

横島イクオ

文字の大きさ
93 / 129

猫人くのいちを癒す恋人メイド

しおりを挟む
 翌朝の目覚めは、この世界に来てから最悪のものだった。

「いてて」

 疲労感がキツイ。全身が筋肉痛で、やたらと痛い。

 それでも何とか起き上がると、横では裸のレイナが寝ていた。いつも俺より起きて、メイド服に着替えて朝食の準備をしてくれているのに、今朝はぐったりと眠っている。

 俺はレイナを起こさないようにベッドを降りると、台所にいたミアに挨拶する。

「おはよう、ミア」

「・・・お、おはようございます、主様」

 だがミアの表情は硬く、まるで獣をみる表情で、俺を見つめていた。

「おはよう、旦那様、ミアちゃん」

 そこにレイナがやってきた。俺が起きたことに気づいて、降りて来たらしい。

「レイナさん、お身体は大丈夫ですか?」

「・・・うん。大丈夫だよ」

 だがレイナの歩き方は少し変だ。よほど疲れているように見える。

「ウソです。レイナさんは、無理されています」

 そしてミアはその美しい瞳で、俺を睨みつけた。・

「主様、どうして、あんなにレイナさんが『嫌』と言ったのに、何度も続けたんですか?」

 昨晩の事で俺を非難するミア。

「ひどいです、主様。いい方だと思っていたのに、所詮、男の人はみんな獣なのです」

「うっ・・・」

 俺は言葉に詰まる。薬を飲んでからの、記憶がないのだ。

「──それは違うよ、ミアちゃん」

 答えに窮した俺に、レイナが助け舟を出してくれた。

「あの『イヤ』は本当の嫌じゃなんだよ。イヤって言うと、男の人は喜ぶから、いってあげたんだよ」

「嫌がる女の人に無理やりするのを、男の人は好きなんですか? やっぱり獣です」

「でも、あたしも『イヤ』って言っているのに、それでも求められたら、嬉しかったよ?」

「えっ・・・」

 ミアが驚いた顔をして、言葉を詰まらせる。

「あの『イヤ』は『嬉しい。もっと強く求めてください』って意味なんだよ」

「えっ?」

「だからね、ホントに嫌なわけじゃないの。本当の『嫌』だったら、たとえ理性が飛んじゃっても旦那様は気づいてくれると信じているから」

 レイナが優しくミアを抱きしめる。

「ミアちゃん、大切な人に愛され、求められるのは、この世界で一番幸せな事なんだよ」

「昨日も、嬉しかったのですか?」

「もちろん。ちょっと強引だったけどね」

 諭すようなレイナ。ミアはレイナの胸の中で、黙り込んでいる。その姿は妹に大切な事を教える姉か、あるいは癒しを与えるカウンセラーか、はたまた慈悲を与える聖母の様に思えた。

(そういえばこの世界には性教育もないのか)

 それどころかマスコミやネットや雑誌で情報を得ることもできない。まあそれらが正しいとは限らないので、現代日本も問題だらけだが。

「・・・うう、レイナさん」

 ミアの瞳が、潤んでいる。レイナの言う通り、昔何かあった様だ。

 俺にはミアが見た光景を想像するのは、難しくなかった。ミアの里がゼレス王国軍に襲われた際、あの規律の低いゼレス王国の兵士たちは、文字通り獣になったのだろう。 

「レイナ、昨晩はやり過ぎてしまった。すまない」

 記憶にはないが、乱暴にしたであろうことを、謝罪する。

「大丈夫だよ。お薬のせいだし、あたしは体力に自信あるし、旦那様になら、何をされても平気だよ」

 気丈に微笑んでくれるレイナ。

「それに、旦那様は逃げる様に言ってくれたしね。大丈夫だと、あたしは信じてたから」

 俺はレイナのステータスを確認するが、問題はなさそうだった。ただ薬でした分は、俺のレベルは上がっていない。

「じゃあご飯食べよ、ミアちゃんが作ってくれたんだね、ありがと」


 ミアの用意してくれた朝食をとりながら、俺は裁縫工房の話をレイナから聞いていた。レイナが普段通りに振る舞ってくれるので、ミアも落ち着いたようだ。

「・・・というわけで、その植物を使えばブラのワイヤーを作れそうなの。お洗濯の時には、その植物をブラから抜けるようにするんだ」

 レイナが言うには、ブラの素材に適した植物が見つかったのだという。ブラックシルクと併用すれば、ブラと似たものは作れるという。

「その植物は、何という植物なんだ?」

「え~とね〝タケ〟という植物らしいよ。最近あちこちで生えてきてきて、みんな困っているみたいなんだけど、利用価値があって良かったって」

「ほう、竹か」

 この世界にも竹があるのか。

「それは、是非見てみたいな」

「そう? 王都の近くの湿地帯に生えてるらしいよ」

「昼に視察に行こう」

 竹が本物なら、あれほど軍事的に便利な植物は他にない。ぜひ、大量に確保しておきたかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます

水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。 勇者、聖女、剣聖―― 華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。 【戦術構築サポートAI】 【アンドロイド工廠】 【兵器保管庫】 【兵站生成モジュール】 【拠点構築システム】 【個体強化カスタマイズ】 王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。 だが―― この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。 最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。 識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。 「今日からお前はレイナだ」 これは、勇者ではない男が、 メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。 屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、 趣味全開で異世界を生きていく。 魔王とはいずれ戦うことになるだろう。 だが今は―― まずは冒険者登録からだ。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~

荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
 ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。  それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。 「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」 『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。  しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。  家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。  メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。  努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。 『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』 ※別サイトにも掲載しています。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

優の異世界ごはん日記

風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。 ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。 未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。 彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。 モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...