異世界に召喚されたが『聖王』じゃなくて『性王』(風俗王)だったので、下品だと追放された。仕方がないのでチート風俗魔法で風俗国家を再建します

横島イクオ

文字の大きさ
2 / 129

第2話 勝利の美酒とヒロイン(側室メイド)達

しおりを挟む
「予備兵力を城壁の守りに回し、交代で休息を取れ。俺はエリス姫に報告に向かう」

 俺は指揮官としての指示を飛ばしながら、ミアを連れて城壁を降り、本営へと向かう。

「セイオウ様、万歳!」

「我らに勝利を!」

 俺の姿を見た兵士達から浴びせられる歓声。
 
 一か月にも及ぶ防衛戦を勝ち抜いていることで、正規軍の男兵士達の信頼を勝ち取れたらしい。

「キャー、セイオウ様、一度でいいから抱いて!」

「ダメよ、夜のお勤めは、フロアメイドの方達のお役目なんだから」

「いいな~、あたしもセイオウ様のフロアメイドになりたい」

「さあ、お仕事お仕事。今夜も忙しくなるわよ。勝った日の兵士さんたちは、凄いんだから」

「きゃ、大変!」

「ウチらも稼がないとね~」

 娼館の娘達からの黄色い声もまた、心地よかった。

 兵士達が、娼館の娘達が、国中の女達が称賛してくれる。
 
 学校一のイケメン優等生やエリート社員は、いつもこんな気分だったのだろうか。

 承認欲求が満たされ、さらなるやる気に繋がっていく。そして次々と素晴らしいアイデアがひらめいていく。
  
 良いサイクルの上にいるようだ。

「旦那様、今日もお疲れ様。あたしも頑張ったよ~」
 
 軽やかなステップで抱き着いてきたのは、俺のフロアメイドの一人であるレイナだった。

 最初に俺の眷属となった少女で、〝キラキラ女子〟という我ながら謎の特別職についている。

 軽やかな金髪をポニーテールにまとめた、青い瞳の美しい少女。スタイルは抜群で、ミニのナース服から伸びるすらりとした健康的な太ももと、くびれたウエスト、その上に張りのある大きな胸が弾んでいる。

「レイナ。そっちはどうだった?」

「うん、あたしがお見舞いに行くと、男の人はみんな嬉しそうだったよ」

 レイナには野戦病院の視察を命じていた。

 男性の患者は、若くて綺麗な女性の姿を見ることにより、免疫力が上がり、ケガが治りやすくなるという。

 特に軽症者には速やかに戦線復帰してもらいたかった。

「病院にばかり行かせてすまない。大丈夫だったか?」

「うん、平気だよ」

 普通のお見舞いですら、それなりにエネルギーを使う。野戦病院の視察は、精神的にハードな仕事だ。それでも明るく素直な性格の彼女は、無邪気で余裕の笑みを見せてくれる。

「まあ、みんなの視線はすごかったけどね」

 両手を大きく上げ、大げさに疲れたポーズを取るレイナ。短めにカットされた上着からは、細いウエストにかわいいオヘソが顔をのぞかせる。

 俺は思わずドキリとする。

 元々、この中世風の世界には古風なロングドレスしかなかった。

 何しろ女性用下着すらなかったのだ。

 そこに女性用下着を導入して半年になる。下着は、今ではこの国の主要輸出品になっていた。

 レイナはデザイナーとして、あるいは自らファッションモデルとして、俺の意見と自身の意見を組み合わせ、この国のファッションを大いに向上させたのだ。

 そのおかげもあって、この国の女性たちのファッションは、現代とさほど変わらないものになっていた。

「マスター、こちらにいらっしゃいましたか」

 最後に声をかけてきたのは、これまた小柄で可愛らしい、メイド服を着た少女だった。
 
 彼女の名前はユリス。俺の三人目のフロアメイドだ。 

 ややピンクがかった髪に、この国では短めのショートボブ。彼女は他人には肌を出さない中央諸国の出身だ。そのためミニスカートは恥ずかしいのか、膝丈のスカートを不安げに握っている。

「ご言いつけどおり、兵士の皆さんにお茶を配ってまいりました」

 甘いお茶を持って兵士達に配るというのが、俺が彼女に与えた命令だった。カフェインと糖分とビタミンCを含むお茶は体力回復に最適だ。
 
 加えて、彼女の特別職がお茶の効用を強化していた。

 特別職は〝メイド〟。

 家事全般に高い能力を有するセイオウである俺の加護を受けた特別職だ。

 彼女の入れるお茶は絶品で、兵士達からは〝紅茶の天使〟の二つ名で呼ばれている。

 この国の兵士達は油断するとすぐに酒を飲みたがる悪癖があるが、今ではユリスの配る紅茶の方を楽しみにしているらしい。

「ご苦労だったな、ユリス」

「お言葉、ありがとうございます」

 不安げな表情が、嬉しそうな微笑に変わる。小さな花が咲いたような、美しさがあった。

 首元の、宝石が模られたチョーカー風の首輪が、怪しい光を放つ。

 彼女は奴隷身分だったが、とある事情により身請けした。そのため立場的には俺個人の私奴隷となる。もっとも、扱いは他の二人と同じフロアメイドだったが。

「ふう、今日も大変な一日だった」

 エリス姫に報告を済ませれば、今日の公務は終わりだ。

 今夜も彼女達にたっぷり奉仕してもらい、癒してもらい、お返しに可愛がる。

 俺のレベルもどんどん上がるだろう。

 それがこの国のためでもあり、俺自身のためでもある。
 
『勝利の後に抱く女は、極上の美酒の味だ』 

 部下の将軍が言っていた言葉を思い出す。

 今日の防衛戦にも勝利した。今宵の勝利の美酒の味も、格別だろう。

 この戦争にも、きっと勝てる。

 その際の美酒の味は、さらに極上なものになるはずだ。

 彼女達はより美しく、その姿は、地上に舞い降りた女神のように輝いて見えるのだろう。

(ならば飲んでみたい、極上の美酒とやらを)

 三人の姿を見ながら、俺は切に願った。

 わずか半年前、
 
 〝セイオウ〟としてこの世界に召喚され、

 〝性王〟だとバレて下品だと追放され、

 エリス姫に拾われた時には、こんな未来は想像だにしていなかった。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます

水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。 勇者、聖女、剣聖―― 華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。 【戦術構築サポートAI】 【アンドロイド工廠】 【兵器保管庫】 【兵站生成モジュール】 【拠点構築システム】 【個体強化カスタマイズ】 王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。 だが―― この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。 最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。 識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。 「今日からお前はレイナだ」 これは、勇者ではない男が、 メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。 屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、 趣味全開で異世界を生きていく。 魔王とはいずれ戦うことになるだろう。 だが今は―― まずは冒険者登録からだ。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~

荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
 ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。  それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。 「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」 『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。  しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。  家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。  メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。  努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。 『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』 ※別サイトにも掲載しています。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

優の異世界ごはん日記

風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。 ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。 未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。 彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。 モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...