11 / 18
第一章① 『地獄の地編』
第一章①-2 『特殊な法って本当ですか?』
しおりを挟む
「彼…?」
彼って一体誰のことだ。まさかスジグモさんが先に着いているのだろうか。
そういえば、今の今まで気にしていなかったがスジグモさん達も俺と同じくこの図書館を目指していたはず。それなのに途中下車をしていたな。となると俺より先に着いていることは考えづらい。
スジグモさんたちの理由はともかく彼とは…。
それとこの人がジャンが言っていたオリオさんなのか?
「名前は聞いてないんだが、そうだな。特徴は白髪で、筋肉質でいて、そのうえ目が大きくて――」
「それって、カマチ!?」
「おっ。その反応は心当たりがあるようだね。そうか、彼はカマチというのか。カマチは君が馬車でこちらに向かっている間に、睡眠どころか休憩も一切取らずにひたすら己の脚のみで走って来たみたいだ。辿り着いた時にはもう立っているのがやっとのようだったよ。まさにへとへとだ」
まさかのまさかだった。
「そんな。あいつどうしてそこまで…」
「さあ?僕が思うに、それはそのフラッカという女の子のためというよりは、その女の子を大事に思っている君のためなんじゃーないかな」
カマチが俺のことをそこまで思ってくれていたのか。もしそうなら、なんだかんだ良いやつだよな、あいつ。
「あれ、でもそのカマチの姿が見当たりませんが一体どこに?」
「ああ、カマチなら寝室でぐっすり寝ているはずだよ」
「なんだそうなんですね、わざわざありがとうございます。ところでカマチからはどこまで話を聞いているんですか?」
「ここじゃなんだ。その話はカマチのいる部屋で話そうか。案内しよう」
「わかりました。よろしくお願いします」
言われるがまま部屋まで案内された。向かう途中、ふと思い出したかのように少し先を行くその男が話し始めた。
「そうだった、まだ自己紹介していなかったね。僕の名前は『オリオ=マクレイン』。この図書館の館長であり、書庫全体の管理をしている者だ」
「やはりあなたがオリオさんだったんですね」
「ああ、そうだよ。ところで、カマチもそうだったんだが、なぜ僕の名前を君たち二人は知っているんだい?」
「ああえっと、実はオリオさんに会ったら色々わかるだろうってパン屋をやってるジャンから」
「パン屋のジャン。あー彼か」
「お知り合いなんですよね。ジャンは顔見知り程度だと言っていたんですが、いつそんな機会が?」
「実はね、僕とジャンは一緒の道場にいたことがあるんだ。簡潔に述べるなら同期だね、歳は違うが」
「道場?柔道か何かですか?」
「柔道?聞いたことがあるな。だが違うよ」
この反応はオリオさんは水球人なのかな。
「さっ、ここだよ」
ようやくカマチが寝ている寝室に着いた。
部屋の扉を開き、中に入るとすぐにベッドが目に入り、そこにはぐっすりと寝込んでいるカマチの姿があった。
「なんだか、起こすのは気が引けますね。そっとしておきますか」
「そうだね、それが一番かもね。それじゃナイユフ、椅子に腰を掛けてくれ。一度カマチから聞いたことを君に話そう」
***
「と、まぁざっくりとこんな感じでカマチから聞いたよ。おおよそ合っているかな?」
「はい、合ってます」
「じゃー、本題へ。君たち二人はそのフラッカという女の子を救うためワイト王国の王子になりたいわけだが、なぜ彼女が捕まり、なぜ処刑されるのか分かっているのかな?」
「それが分からないんです。町の掲示板にはそこまでは書かれていなくて。本当に何も知らないんですけど名を持つだけで処されるなんてそんな大事な法が世間に知れ渡っていないって変じゃないですか?」
「いいや、全然変ではないよ。なぜならば、その法は異例中の異例。一般市民にはほとんど知られないまま施行された特殊な法なんだよ。それに君たち2人とそのフラッカが地球人だということはカマチから聞いている。外から来たのだからここの法を知らないのも無理ないだろう」
「異例中の異例…?」
「ああ、君たちを含め一般市民はなぜ『フラッカ』という名前を持つだけで捕まり、なぜ処刑までされるのかを知らない。もっと言えば知れないようになっている。法を定めた政府や国王は市民にそれを知られることを恐れているんだ。さらに言えばフラッカ自体を恐れている」
「よく分かりません。なぜそこまで恐れているんですか?それを知りたいんです!」
「わかった、話そう。フラッカとは数十年、あるいはさらに昔。ワイト王国に突如として現れた、魔女の名だ」
「魔女!?この世界には魔女がいるんですか!」
「ああ、彼女だけだがね。その魔女は死ぬ度、同じ名を持つ者に取り付き、幾度となく復活し、市民に危害を及ぼす凶悪な魔女なのさ」
「そんな…じゃーフラッカはもうその魔女に取り付かれているんですか?」
「さあ、それはわからないが今までの魔女は6、7歳になった途端に取り付くらしい。今の彼女の年齢は――」
「16か17ですね」
「んーだとすると、彼女はもうすでに取り付かれていると考えるのが妥当かもしれないね」
「もし、取り付かれたらその体はどうなるんですか?」
「おそらく身も心も完全に乗っ取られてしまうだろうね。だが、今までずっと普通に暮らしていたんだろう?」
「はい、ずっとパン屋でアルバイトをしてましたし、一緒の部屋でも寝てましたがそんなそぶりは一切なく」
なかったよな、たぶん。
そう聞かれると自信がない。
「なるほどな。それが事実なら今までの魔女のパターンが崩れたことになる…これは荒れるな」
「荒れるって、何がですか?」
「国がだよ。おそらくフラッカが捕まったことは大々的にはならないだろう。
政府は隠したいからね。だが、フラッカの法は今までのパターンに乗っ取って作られている。
そのパターンではない地球人という外の人間がフラッカの名を持ち、しかも年齢が本来の規定の10も上。これはつまり法に該当しないのと同じなんだよ。
これでもし処刑をし、さらにそれがワイトの住民に知れ渡れば政府の信頼は消え、政府と市民が争うことになるかもしれない。
だからといって魔女の名を持つ者を野放しにすれば、いつしかフラッカが目を覚まし、市民に危害が及ぶかもしれない。そうなると魔女を逃がした政府は前者同様、信頼関係を失うことになるだろう」
「おいおいおい!急に話がでかくなるじゃんかよ!」
「かなりまずいぞこれは。そんなことになれば、数百年の歴史を持つワイト王国は滅びることになるだろう」
「ええ……」
まさか、国が滅びるという一大事になりうる爆弾を、俺たちが今まで抱えていたとは少しも思っていなかった。はっきりいって他人事のように感じてしまっている自分がいる。話があまりに大きすぎる。
「こうなるとより一層、王子にならざるを得なくなってきたな」
「と言いますと?」
「王子になる目的は法を変えるためなんだろう?おそらく政府も法を変えようとするはずだ。政府に残された信頼を失わないための最低限の方法。それは、このままフラッカが何なのかを隠したまま、出身と年齢の制限をなくし無差別化することだろう。そうすれば君たちの友達であるフラッカを必ず処刑できる」
「俺らはそうならないようにどんな法を作ればいいんだ……。何をどうしたら……」
「そんなのは簡単さ。君たちがすべきことは2つ。1つ目は魔女の完全無力化。そして2つ目は――フラッカに関する法を撤廃することだ……!」
彼って一体誰のことだ。まさかスジグモさんが先に着いているのだろうか。
そういえば、今の今まで気にしていなかったがスジグモさん達も俺と同じくこの図書館を目指していたはず。それなのに途中下車をしていたな。となると俺より先に着いていることは考えづらい。
スジグモさんたちの理由はともかく彼とは…。
それとこの人がジャンが言っていたオリオさんなのか?
「名前は聞いてないんだが、そうだな。特徴は白髪で、筋肉質でいて、そのうえ目が大きくて――」
「それって、カマチ!?」
「おっ。その反応は心当たりがあるようだね。そうか、彼はカマチというのか。カマチは君が馬車でこちらに向かっている間に、睡眠どころか休憩も一切取らずにひたすら己の脚のみで走って来たみたいだ。辿り着いた時にはもう立っているのがやっとのようだったよ。まさにへとへとだ」
まさかのまさかだった。
「そんな。あいつどうしてそこまで…」
「さあ?僕が思うに、それはそのフラッカという女の子のためというよりは、その女の子を大事に思っている君のためなんじゃーないかな」
カマチが俺のことをそこまで思ってくれていたのか。もしそうなら、なんだかんだ良いやつだよな、あいつ。
「あれ、でもそのカマチの姿が見当たりませんが一体どこに?」
「ああ、カマチなら寝室でぐっすり寝ているはずだよ」
「なんだそうなんですね、わざわざありがとうございます。ところでカマチからはどこまで話を聞いているんですか?」
「ここじゃなんだ。その話はカマチのいる部屋で話そうか。案内しよう」
「わかりました。よろしくお願いします」
言われるがまま部屋まで案内された。向かう途中、ふと思い出したかのように少し先を行くその男が話し始めた。
「そうだった、まだ自己紹介していなかったね。僕の名前は『オリオ=マクレイン』。この図書館の館長であり、書庫全体の管理をしている者だ」
「やはりあなたがオリオさんだったんですね」
「ああ、そうだよ。ところで、カマチもそうだったんだが、なぜ僕の名前を君たち二人は知っているんだい?」
「ああえっと、実はオリオさんに会ったら色々わかるだろうってパン屋をやってるジャンから」
「パン屋のジャン。あー彼か」
「お知り合いなんですよね。ジャンは顔見知り程度だと言っていたんですが、いつそんな機会が?」
「実はね、僕とジャンは一緒の道場にいたことがあるんだ。簡潔に述べるなら同期だね、歳は違うが」
「道場?柔道か何かですか?」
「柔道?聞いたことがあるな。だが違うよ」
この反応はオリオさんは水球人なのかな。
「さっ、ここだよ」
ようやくカマチが寝ている寝室に着いた。
部屋の扉を開き、中に入るとすぐにベッドが目に入り、そこにはぐっすりと寝込んでいるカマチの姿があった。
「なんだか、起こすのは気が引けますね。そっとしておきますか」
「そうだね、それが一番かもね。それじゃナイユフ、椅子に腰を掛けてくれ。一度カマチから聞いたことを君に話そう」
***
「と、まぁざっくりとこんな感じでカマチから聞いたよ。おおよそ合っているかな?」
「はい、合ってます」
「じゃー、本題へ。君たち二人はそのフラッカという女の子を救うためワイト王国の王子になりたいわけだが、なぜ彼女が捕まり、なぜ処刑されるのか分かっているのかな?」
「それが分からないんです。町の掲示板にはそこまでは書かれていなくて。本当に何も知らないんですけど名を持つだけで処されるなんてそんな大事な法が世間に知れ渡っていないって変じゃないですか?」
「いいや、全然変ではないよ。なぜならば、その法は異例中の異例。一般市民にはほとんど知られないまま施行された特殊な法なんだよ。それに君たち2人とそのフラッカが地球人だということはカマチから聞いている。外から来たのだからここの法を知らないのも無理ないだろう」
「異例中の異例…?」
「ああ、君たちを含め一般市民はなぜ『フラッカ』という名前を持つだけで捕まり、なぜ処刑までされるのかを知らない。もっと言えば知れないようになっている。法を定めた政府や国王は市民にそれを知られることを恐れているんだ。さらに言えばフラッカ自体を恐れている」
「よく分かりません。なぜそこまで恐れているんですか?それを知りたいんです!」
「わかった、話そう。フラッカとは数十年、あるいはさらに昔。ワイト王国に突如として現れた、魔女の名だ」
「魔女!?この世界には魔女がいるんですか!」
「ああ、彼女だけだがね。その魔女は死ぬ度、同じ名を持つ者に取り付き、幾度となく復活し、市民に危害を及ぼす凶悪な魔女なのさ」
「そんな…じゃーフラッカはもうその魔女に取り付かれているんですか?」
「さあ、それはわからないが今までの魔女は6、7歳になった途端に取り付くらしい。今の彼女の年齢は――」
「16か17ですね」
「んーだとすると、彼女はもうすでに取り付かれていると考えるのが妥当かもしれないね」
「もし、取り付かれたらその体はどうなるんですか?」
「おそらく身も心も完全に乗っ取られてしまうだろうね。だが、今までずっと普通に暮らしていたんだろう?」
「はい、ずっとパン屋でアルバイトをしてましたし、一緒の部屋でも寝てましたがそんなそぶりは一切なく」
なかったよな、たぶん。
そう聞かれると自信がない。
「なるほどな。それが事実なら今までの魔女のパターンが崩れたことになる…これは荒れるな」
「荒れるって、何がですか?」
「国がだよ。おそらくフラッカが捕まったことは大々的にはならないだろう。
政府は隠したいからね。だが、フラッカの法は今までのパターンに乗っ取って作られている。
そのパターンではない地球人という外の人間がフラッカの名を持ち、しかも年齢が本来の規定の10も上。これはつまり法に該当しないのと同じなんだよ。
これでもし処刑をし、さらにそれがワイトの住民に知れ渡れば政府の信頼は消え、政府と市民が争うことになるかもしれない。
だからといって魔女の名を持つ者を野放しにすれば、いつしかフラッカが目を覚まし、市民に危害が及ぶかもしれない。そうなると魔女を逃がした政府は前者同様、信頼関係を失うことになるだろう」
「おいおいおい!急に話がでかくなるじゃんかよ!」
「かなりまずいぞこれは。そんなことになれば、数百年の歴史を持つワイト王国は滅びることになるだろう」
「ええ……」
まさか、国が滅びるという一大事になりうる爆弾を、俺たちが今まで抱えていたとは少しも思っていなかった。はっきりいって他人事のように感じてしまっている自分がいる。話があまりに大きすぎる。
「こうなるとより一層、王子にならざるを得なくなってきたな」
「と言いますと?」
「王子になる目的は法を変えるためなんだろう?おそらく政府も法を変えようとするはずだ。政府に残された信頼を失わないための最低限の方法。それは、このままフラッカが何なのかを隠したまま、出身と年齢の制限をなくし無差別化することだろう。そうすれば君たちの友達であるフラッカを必ず処刑できる」
「俺らはそうならないようにどんな法を作ればいいんだ……。何をどうしたら……」
「そんなのは簡単さ。君たちがすべきことは2つ。1つ目は魔女の完全無力化。そして2つ目は――フラッカに関する法を撤廃することだ……!」
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる