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第1章
15話 ギルドに報告する俺
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「お前が騎士団に不信感を持つのはわかる。俺もまあ、信用してはいねーよ。でもなあ…犯人を引き渡すのも、事情聴取に応じなきゃいけないのも規則なのよ。仕方ねえよ。」
レオナルドは深いため息をつきながら、ソファに深く腰をおろした。
「今回の誘拐事件は妙に騎士団の動きが鈍かった。最近の中ではかなり大きい事件にもかかわらず、本気で捜査してないのはわかる。だからギルド依頼にして少しでもこちらで何か掴めないか手を打っていたんだが…」
「ギルド長、今回の件には魔族も絡んでいます。このことを公にすることはできませんか?」
今回の誘拐事件に魔族が絡んでいたことを国民に広く伝えれば、帝国への見方を変えるきっかけになる。
それをきっかけにして平和ボケした国民が目を覚ませば…話は早いはずだ。
「そりゃ厳しいだろうねえ…多分明日にでも呼び出しを受けると思うが、証拠不十分で滅多なことを言うなと口止めされるのがオチだろう。」
「そんな!それはおかしいのではないですか?」
今度はクリスが反応する。
「今この国は騎士団も新聞屋も商会も帝国と繋がっているのさ。魔族を悪く言ったり、帝国を糾弾なんてまず無理さね。」
ベレッタがそう返答する。ベレッタも妙にその辺りのことに詳しい。それとも暗黙の了解なのだろうか。
「そんな状態だったのですか…。」
「ま、とりあえず今日は一旦お開きにして、明日報酬の確認をしよう。ああ、それから誘拐された子どもの親たちが助けてくれた英雄に一度お礼を言いたいと言っているようだ。明日会ってやってくれないか?騎士団の帰りでいいから。」
「わかりました。」
クリスが俺たちを代表して返答し、ギルドを立ち去った。
ギルドを出てから夕飯を何も食べてないことに気がついて、どこかで夕飯を食べないか提案した。
すると2人とも了承してくれて、近くの食堂に入った。
入って奥の方の周りに人がいない丸テーブルに着席する。
それぞれ食事の注文をしたあと、クリスが切り出した。
「ベレッタは今回の件に最初から魔族が絡んでいると知っていたのか?」
「…ああ。」
「タケルが危険な目に会っていたのかもしれないんだぞ?」
「…そうだな。すまない。」
「クリスさん。僕は大丈夫ですから。」
テーブルの空気が重くなりそうなのをどうにかしたくて、ベレッタを庇う。
「タケルがそういうならこの話はこれで終わりにするが、もう隠し事はしないでくれ。」
「すまん。本当のことを話すから、今回は許して欲しい。」
ベレッタはポツポツと話し始めた。
もう1ヶ月も前、カツールよりも北東にある街エレッタで恋人を誘拐されたらしい。
しばらくの間はエレッタで恋人を捜索していた。そこで囚われていたと思われる廃墟を発見したが、肝心の恋人は見つからなかった。
だが証拠隠滅しきれずに残っていた金属の破片に魔族語が書かれていたのを発見し、すぐさま騎士団に申し出たのだが全く相手にされなかったのだという。
それどころか魔族の関与を疑うベレッタに対し、そんな証拠では捜査できないと突っぱねられたのだとか。
う~ん。この国は内部から崩壊していたのだな…これでは魔王が弱ったとしても侵攻に耐えることはできなかったのは当然だ。
ベレッタはそんな経緯があって、今回の誘拐事件にも魔族の関与があり、なおかつ騎士団が動かないこともわかっていた。
この街にきてどう動こうか探っているうちにたまたま俺たちが掲示板の前にいるのを見つけ、仲間に引き入れようと絡んできたわけか。
なるほど、納得した。
「私のために2人を巻き込んだ自覚はある。ほんとにすまない!ここの飯は奢るから!」
そういう問題じゃないだろ。とツッコミを入れたかったが、先にクリスが話し出した。
「そういうことなら、きっとこれはもっと大きな範囲で行われているということなのだろうか。しかしベレッタの恋人は子どもというわけではないのだろう?」
「ああ、若いが子どもじゃない。背も小さいし可愛いんだ。一緒に冒険してた。私は魔法、あの子は弓と短剣でな。」
「可愛い?」
「ヘレンって言うんだ。タケルも可愛いのは認めるが、私は男には興味ないからな。」
あ、そういう…これはますますクリスを奪われる心配はなさそうだ。
話がひと段落ついて食事を食べたあと、ベレッタとは店で別れた。もう少し飲んでいくのだそうだ。
俺はクリスと2人で帰路につき、そのまま俺の自宅へと戻る。
寝る前にホットミルクを2人で飲みながら、今日を振り返った。
「クリスさん…なかなかハードな一日でしたね。」
「そうだな、タケル。タケルは今日一番の功労者だな。」
クリスさんが頭を撫でてくれる。さっきレオナルドに頭を撫でられた時は痛いとしか思わなかったけど、クリスのはただただ嬉しい。
えへへと照れる俺に、クリスが話を続ける。
「俺は…タケルのこと神の使いだと思っている。」
「へ!?なんですかクリスさんいきなり。」
「例えとかじゃない。タケルの周りでは奇跡が色々起きている。神のお告げでもタケルが導くと言っていたし、今回の事件でも行動と魔力を封じる封印が解除されている。」
クリスはなかなか鋭い。さすがは俺の一推し勇者。
実際は俺が神なんだが、そんなこと言ったらきっと今の関係は崩壊するだろう。
うまく誤魔化せないか言葉選ぼうとして慌ててしまう。
「い、いや僕は神様からお告げをされたことなどありませんし、今回もたまたま拘束が緩かったおかげで…」
「すまん、タケルを困らせるつもりはないんだ。ただ、俺はそう思っている。これからもタケルを守ることは変わらない。」
クリスの俺を見る目が優しい目つきになると思うと、正面からそっと抱きしめられた。
今ここで何を言ってもクリスの認識を変えるのは難しそうだ。
今回のことでクリスの心の距離が俺から離れないといいな、とそう思いながらクリスの胸に顔を埋めた。
レオナルドは深いため息をつきながら、ソファに深く腰をおろした。
「今回の誘拐事件は妙に騎士団の動きが鈍かった。最近の中ではかなり大きい事件にもかかわらず、本気で捜査してないのはわかる。だからギルド依頼にして少しでもこちらで何か掴めないか手を打っていたんだが…」
「ギルド長、今回の件には魔族も絡んでいます。このことを公にすることはできませんか?」
今回の誘拐事件に魔族が絡んでいたことを国民に広く伝えれば、帝国への見方を変えるきっかけになる。
それをきっかけにして平和ボケした国民が目を覚ませば…話は早いはずだ。
「そりゃ厳しいだろうねえ…多分明日にでも呼び出しを受けると思うが、証拠不十分で滅多なことを言うなと口止めされるのがオチだろう。」
「そんな!それはおかしいのではないですか?」
今度はクリスが反応する。
「今この国は騎士団も新聞屋も商会も帝国と繋がっているのさ。魔族を悪く言ったり、帝国を糾弾なんてまず無理さね。」
ベレッタがそう返答する。ベレッタも妙にその辺りのことに詳しい。それとも暗黙の了解なのだろうか。
「そんな状態だったのですか…。」
「ま、とりあえず今日は一旦お開きにして、明日報酬の確認をしよう。ああ、それから誘拐された子どもの親たちが助けてくれた英雄に一度お礼を言いたいと言っているようだ。明日会ってやってくれないか?騎士団の帰りでいいから。」
「わかりました。」
クリスが俺たちを代表して返答し、ギルドを立ち去った。
ギルドを出てから夕飯を何も食べてないことに気がついて、どこかで夕飯を食べないか提案した。
すると2人とも了承してくれて、近くの食堂に入った。
入って奥の方の周りに人がいない丸テーブルに着席する。
それぞれ食事の注文をしたあと、クリスが切り出した。
「ベレッタは今回の件に最初から魔族が絡んでいると知っていたのか?」
「…ああ。」
「タケルが危険な目に会っていたのかもしれないんだぞ?」
「…そうだな。すまない。」
「クリスさん。僕は大丈夫ですから。」
テーブルの空気が重くなりそうなのをどうにかしたくて、ベレッタを庇う。
「タケルがそういうならこの話はこれで終わりにするが、もう隠し事はしないでくれ。」
「すまん。本当のことを話すから、今回は許して欲しい。」
ベレッタはポツポツと話し始めた。
もう1ヶ月も前、カツールよりも北東にある街エレッタで恋人を誘拐されたらしい。
しばらくの間はエレッタで恋人を捜索していた。そこで囚われていたと思われる廃墟を発見したが、肝心の恋人は見つからなかった。
だが証拠隠滅しきれずに残っていた金属の破片に魔族語が書かれていたのを発見し、すぐさま騎士団に申し出たのだが全く相手にされなかったのだという。
それどころか魔族の関与を疑うベレッタに対し、そんな証拠では捜査できないと突っぱねられたのだとか。
う~ん。この国は内部から崩壊していたのだな…これでは魔王が弱ったとしても侵攻に耐えることはできなかったのは当然だ。
ベレッタはそんな経緯があって、今回の誘拐事件にも魔族の関与があり、なおかつ騎士団が動かないこともわかっていた。
この街にきてどう動こうか探っているうちにたまたま俺たちが掲示板の前にいるのを見つけ、仲間に引き入れようと絡んできたわけか。
なるほど、納得した。
「私のために2人を巻き込んだ自覚はある。ほんとにすまない!ここの飯は奢るから!」
そういう問題じゃないだろ。とツッコミを入れたかったが、先にクリスが話し出した。
「そういうことなら、きっとこれはもっと大きな範囲で行われているということなのだろうか。しかしベレッタの恋人は子どもというわけではないのだろう?」
「ああ、若いが子どもじゃない。背も小さいし可愛いんだ。一緒に冒険してた。私は魔法、あの子は弓と短剣でな。」
「可愛い?」
「ヘレンって言うんだ。タケルも可愛いのは認めるが、私は男には興味ないからな。」
あ、そういう…これはますますクリスを奪われる心配はなさそうだ。
話がひと段落ついて食事を食べたあと、ベレッタとは店で別れた。もう少し飲んでいくのだそうだ。
俺はクリスと2人で帰路につき、そのまま俺の自宅へと戻る。
寝る前にホットミルクを2人で飲みながら、今日を振り返った。
「クリスさん…なかなかハードな一日でしたね。」
「そうだな、タケル。タケルは今日一番の功労者だな。」
クリスさんが頭を撫でてくれる。さっきレオナルドに頭を撫でられた時は痛いとしか思わなかったけど、クリスのはただただ嬉しい。
えへへと照れる俺に、クリスが話を続ける。
「俺は…タケルのこと神の使いだと思っている。」
「へ!?なんですかクリスさんいきなり。」
「例えとかじゃない。タケルの周りでは奇跡が色々起きている。神のお告げでもタケルが導くと言っていたし、今回の事件でも行動と魔力を封じる封印が解除されている。」
クリスはなかなか鋭い。さすがは俺の一推し勇者。
実際は俺が神なんだが、そんなこと言ったらきっと今の関係は崩壊するだろう。
うまく誤魔化せないか言葉選ぼうとして慌ててしまう。
「い、いや僕は神様からお告げをされたことなどありませんし、今回もたまたま拘束が緩かったおかげで…」
「すまん、タケルを困らせるつもりはないんだ。ただ、俺はそう思っている。これからもタケルを守ることは変わらない。」
クリスの俺を見る目が優しい目つきになると思うと、正面からそっと抱きしめられた。
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