44 / 91
第2章
39話 実験体2号を回復する俺
しおりを挟む
ゴースト討伐にきた俺たちの前に現れたのは、誘拐事件の時にも戦った実験体の進化版だった。
俺は3人を回復させながら、防御魔法以外に身体強化の魔法もかけていく。
そうしながら少し離れたところで、3人と実験体との戦いを観察する。
クリスが正面から剣を畳み込み、フラついたところをキーレンが急所と思われる部分にダメージを与える。
そこへベレッタが聖魔法による攻撃を当てて、さらにダメージを与える。
聖属性が弱点の実験体2号には聖剣と切り結ぶだけでダメージが入るし、聖魔法には体の動きを止めることもできる。この実験体にとって俺たちはもっとも相性の悪い相手のはずだ。
この前の実験体戦であればこれで終わったはずだが…。様子がおかしい。実験体の受けた傷はみるみるふさがり、さらには以前よりも少し硬く大きくさせているように見える。
実験体は今の攻撃で傷ついた部位を瞬時に回復するだけでなく、少し強化しているようだ。
「聖属性はこの前のように効くようだな!」
「ああ、だがこのままではキリがないな!」
「かと言って攻撃を続ける以外にはないよ!」
3人がそれぞれ叫んでいる。確かにその通りだ。
ただ回復させるだけではなく強化もあるということは、持久戦になるとこちらが不利になるということだ。
戦うたびに対策のために身体強化されるのではキリがない。
先ほどの部位とは別の箇所を先ほどと同様に3人が攻撃して、ダメージを与える。しかしまた回復とともに少し強化して…の繰り返し。しかもよく見るとだんだんと実験体の動きは3人の攻撃についていっているようにも見える。学習能力まであるらしい。さらに厄介だ。
なんとか短期決戦で決着をつける方法はないだろうか。俺は戦いを少し離れて見守りながら思案した。
一つの記憶を思い出す。回復と強化をしていくのであれば、そしてそれが新陳代謝なのであれば方法はある。俺は過去にやったゲームで似たようなボスと戦ったのを思い出した。あいつがあのボスと同じならもしかしたら!
俺はそう考えて3人に声をかける。
「このまま攻撃を続けてください!僕はあいつを回復しますが、構わず攻撃を続けて!」
俺の呼びかけに3人は頷く。
普通ならモンスターに回復魔法なんてかけない。
でも今回は回復魔法が相手の首を絞めることになる。俺は奴の回復と強化を補助するために回復魔法をかけ続けた。新陳代謝によって回復と強化をするのなら、さらにそれを回復魔法で促進させればどうなるか?
もう5回ほど3人の攻撃と実験体の回復&強化が続いている。
実験体は最初の人型からだんだんとかけ離れて、どこが手でどこが足なのかわからない。
そもそも強化といっても強化された部分を厚くしているだけなのだから、それを繰り返せば変な形になるのは当然のことだ。体のバランスが変なことになってしまい、動くのも難しいようだ。
そして俺がそれを回復魔法でさらに促進する。
さらに5回ほど攻撃、回復、強化を繰り返した。すると実験体はだんだんと大きなスライムのように肥大化し、形の維持をすることが難しくなってくる。後もう少し。
「いい調子です。あともう少しこれを繰り返します。3人ともよろしくお願いします!」
「「「了解!」」」
さらに3回繰り返したところで、実験体はついに体を維持するのが難しくなり、まるで水風船が破裂するかのようにその体を破裂させ消滅していった。
おそらくだが、回復と強化を繰り返したせいで新陳代謝の限界を迎えたか、肥大化しすぎて元の実験体の組織が希薄になり体を維持できなかったかのどちらかだと思う。俺にも細かいところまでわかるわけではない。
敵がいなくなった周辺には実験体の腐臭が漂う。
「うわ、流石にちょっと臭いね。こりゃたまんないわ」
ベレッタが鼻をつまみながら、鼻の前をつまんでいる。
確かに臭いので俺は嗅覚器官の感度をオフにしている。
「本当に臭いですね…僕が洗浄魔法で綺麗にしちゃいましょうか?」
「確かに臭いが、後で騎士団と監査部に調査させたいのですまないがこのままで頼む。」
なるほど現場維持ってやつね。
もう一度実験体と戦った場所をよく観察する。もしかしたら人が倒れているかもしれないからだ。
しかし、あたりには人のような姿を見つけることはできなかった。
以前実験体と戦った時は元の人間に戻ったけど、今回は無理だったようだ。
実験に使われた人も元は普通の人間だったかもしれないのに、魔族にいいように実験体にされて挙句形も残らないなんて、本当にひどい。
でも、まだ怒りに震えている場合ではない。
「それじゃ地下に入ってみようか。タケルとベレッタはここで待っていてくれても構わないが、どうする?」
「いえいえ、当然僕も行きます!」
「あたしだって当然いくよ。ヘレンがいるかもしれないんだ。」
その返答に頷いたキーレンは地下への階段に向けて歩く。俺を気遣ってくれるクリスと一緒に、俺も地下に向かって歩いた。
地下に入った俺たちは思わず絶句する。
地下は丸ごと実験室のようになっていて、実験用の台や大小さまざまなガラスの容器、刃物などが置かれていた。それらのいずれにも人の体の一部と思われるものが付着していて、その場は凄惨の一言に尽きた。
あまりのひどさにえずいてきてしまう俺。クリスが背中をさすってくれたおかげでその場を凌いだ。勢いで地下について来てしまったことを後悔する。
「こんなのひどすぎます。クリスさん。なんでこんなことができるのでしょうか?」
「本当だな。こんなことは絶対に辞めさせなければならない。タケル、辛いだろう上に行って休もう。」
「はい。すみませんキーレンさん。」
「ああ、構わない。ここはきついだろう。私もすぐに戻るから先に上がっててくれ。」
ベレッタもだいぶキツそうだが、それでも自分の恋人の痕跡がないか確認しようとまだあたりを見回している。
キーレンは何かを探しているようだ。
でもそろそろ限界なので、クリスに腰を支えてもらいながら俺は先に地上に戻り屋敷の外に出た。
「それにしてもあいつに回復魔法が有効だなんてよく思いついたな。さすがタケルだ。」
「いやたまたま思いついたんですよ。あいつが少しずつ強化で膨らんでいくならもしかしたらって。」
「今回もタケルに救われたな、ありがとう。」
クリスが俺をそっと抱きしめてくれる。俺もおずおずと抱き返す。
あの現場を見てしまってだいぶ気持ちが沈んでいたけれど、今はクリスの温もりがただただ俺の心を浄化してくれる気がする。
それからしばらくしてキーレンとベレッタが連れ立って戻ってきた。
「少し前に重要な書類は持ち出されていたようだが、魔族が関与する書類は見つけることができた。どうもあそこもクルドが関わっていたようだな。」
「ベレッタは?どうだった?」
「確認しようもないところも結構あったけど、ヘレンはここにはいなかった…と思う。そう思いたい。」
「そうか。まだ希望はあるな。」
「そうだね…。でも心配だよ。早く顔が見たいよ。」
ここにも魔族の関わりがわかる証拠が見つかったが、ヘレンにつながる確証は得られなかった。
だがあの暗い場所での捜索だったから、もしかしたらもう少し捜査したら何かわかるかもしれない。
キーレンもその可能性を考えていたようだ。
「この場所はただいまをもって封鎖し、さらに捜査させることにしよう。何よりここで多くの人が亡くなっている可能性がかなり高いからな。できる限り身元も確認しなければいけないだろう。ジェレミア。」
キーレンがそう言うとどこからともなく忍者のような格好の黒髪の少年が現れた。顔を隠してないからとても整った顔がよく見える…え!?この人執事のカールさんじゃなかったっけ?
「御意。監査部でこの場を封鎖し、明日より騎士団と合同で捜査を行うよう指示します。」
「頼んだ。」
キーレンが頷くとジェレミア?カール?はまた瞬時に何処かへと姿を消した。忍者みたい!かっこいい!
「あの人ってカールさんっていいませんでした?ジェレミアって監査部の部長さんでしたよね?ええ?」
「ああ、この前伝えようと思っていたんだが忘れていたな。ジェレミアは普段は執事のカールとして俺の身の回りの世話をしてくれている。だがあいつの本来の業務は監査部だ。ややこしいな。すまない。」
そんなの一人でできるのかとか、留守を守っているんじゃなかったのかとか王子に突っ込みたくなったが、神経が疲れていたのでやめておいた。
ただ彼がとんでもなく優秀な部下だということだけはよくわかったので、それでよしとする。
とりあえず一回宿に戻って休みたい。
ぐったりした俺を見て、クリスたちは現場の保全を監査部の人たちに任せて一旦宿で休むことになった。
俺は3人を回復させながら、防御魔法以外に身体強化の魔法もかけていく。
そうしながら少し離れたところで、3人と実験体との戦いを観察する。
クリスが正面から剣を畳み込み、フラついたところをキーレンが急所と思われる部分にダメージを与える。
そこへベレッタが聖魔法による攻撃を当てて、さらにダメージを与える。
聖属性が弱点の実験体2号には聖剣と切り結ぶだけでダメージが入るし、聖魔法には体の動きを止めることもできる。この実験体にとって俺たちはもっとも相性の悪い相手のはずだ。
この前の実験体戦であればこれで終わったはずだが…。様子がおかしい。実験体の受けた傷はみるみるふさがり、さらには以前よりも少し硬く大きくさせているように見える。
実験体は今の攻撃で傷ついた部位を瞬時に回復するだけでなく、少し強化しているようだ。
「聖属性はこの前のように効くようだな!」
「ああ、だがこのままではキリがないな!」
「かと言って攻撃を続ける以外にはないよ!」
3人がそれぞれ叫んでいる。確かにその通りだ。
ただ回復させるだけではなく強化もあるということは、持久戦になるとこちらが不利になるということだ。
戦うたびに対策のために身体強化されるのではキリがない。
先ほどの部位とは別の箇所を先ほどと同様に3人が攻撃して、ダメージを与える。しかしまた回復とともに少し強化して…の繰り返し。しかもよく見るとだんだんと実験体の動きは3人の攻撃についていっているようにも見える。学習能力まであるらしい。さらに厄介だ。
なんとか短期決戦で決着をつける方法はないだろうか。俺は戦いを少し離れて見守りながら思案した。
一つの記憶を思い出す。回復と強化をしていくのであれば、そしてそれが新陳代謝なのであれば方法はある。俺は過去にやったゲームで似たようなボスと戦ったのを思い出した。あいつがあのボスと同じならもしかしたら!
俺はそう考えて3人に声をかける。
「このまま攻撃を続けてください!僕はあいつを回復しますが、構わず攻撃を続けて!」
俺の呼びかけに3人は頷く。
普通ならモンスターに回復魔法なんてかけない。
でも今回は回復魔法が相手の首を絞めることになる。俺は奴の回復と強化を補助するために回復魔法をかけ続けた。新陳代謝によって回復と強化をするのなら、さらにそれを回復魔法で促進させればどうなるか?
もう5回ほど3人の攻撃と実験体の回復&強化が続いている。
実験体は最初の人型からだんだんとかけ離れて、どこが手でどこが足なのかわからない。
そもそも強化といっても強化された部分を厚くしているだけなのだから、それを繰り返せば変な形になるのは当然のことだ。体のバランスが変なことになってしまい、動くのも難しいようだ。
そして俺がそれを回復魔法でさらに促進する。
さらに5回ほど攻撃、回復、強化を繰り返した。すると実験体はだんだんと大きなスライムのように肥大化し、形の維持をすることが難しくなってくる。後もう少し。
「いい調子です。あともう少しこれを繰り返します。3人ともよろしくお願いします!」
「「「了解!」」」
さらに3回繰り返したところで、実験体はついに体を維持するのが難しくなり、まるで水風船が破裂するかのようにその体を破裂させ消滅していった。
おそらくだが、回復と強化を繰り返したせいで新陳代謝の限界を迎えたか、肥大化しすぎて元の実験体の組織が希薄になり体を維持できなかったかのどちらかだと思う。俺にも細かいところまでわかるわけではない。
敵がいなくなった周辺には実験体の腐臭が漂う。
「うわ、流石にちょっと臭いね。こりゃたまんないわ」
ベレッタが鼻をつまみながら、鼻の前をつまんでいる。
確かに臭いので俺は嗅覚器官の感度をオフにしている。
「本当に臭いですね…僕が洗浄魔法で綺麗にしちゃいましょうか?」
「確かに臭いが、後で騎士団と監査部に調査させたいのですまないがこのままで頼む。」
なるほど現場維持ってやつね。
もう一度実験体と戦った場所をよく観察する。もしかしたら人が倒れているかもしれないからだ。
しかし、あたりには人のような姿を見つけることはできなかった。
以前実験体と戦った時は元の人間に戻ったけど、今回は無理だったようだ。
実験に使われた人も元は普通の人間だったかもしれないのに、魔族にいいように実験体にされて挙句形も残らないなんて、本当にひどい。
でも、まだ怒りに震えている場合ではない。
「それじゃ地下に入ってみようか。タケルとベレッタはここで待っていてくれても構わないが、どうする?」
「いえいえ、当然僕も行きます!」
「あたしだって当然いくよ。ヘレンがいるかもしれないんだ。」
その返答に頷いたキーレンは地下への階段に向けて歩く。俺を気遣ってくれるクリスと一緒に、俺も地下に向かって歩いた。
地下に入った俺たちは思わず絶句する。
地下は丸ごと実験室のようになっていて、実験用の台や大小さまざまなガラスの容器、刃物などが置かれていた。それらのいずれにも人の体の一部と思われるものが付着していて、その場は凄惨の一言に尽きた。
あまりのひどさにえずいてきてしまう俺。クリスが背中をさすってくれたおかげでその場を凌いだ。勢いで地下について来てしまったことを後悔する。
「こんなのひどすぎます。クリスさん。なんでこんなことができるのでしょうか?」
「本当だな。こんなことは絶対に辞めさせなければならない。タケル、辛いだろう上に行って休もう。」
「はい。すみませんキーレンさん。」
「ああ、構わない。ここはきついだろう。私もすぐに戻るから先に上がっててくれ。」
ベレッタもだいぶキツそうだが、それでも自分の恋人の痕跡がないか確認しようとまだあたりを見回している。
キーレンは何かを探しているようだ。
でもそろそろ限界なので、クリスに腰を支えてもらいながら俺は先に地上に戻り屋敷の外に出た。
「それにしてもあいつに回復魔法が有効だなんてよく思いついたな。さすがタケルだ。」
「いやたまたま思いついたんですよ。あいつが少しずつ強化で膨らんでいくならもしかしたらって。」
「今回もタケルに救われたな、ありがとう。」
クリスが俺をそっと抱きしめてくれる。俺もおずおずと抱き返す。
あの現場を見てしまってだいぶ気持ちが沈んでいたけれど、今はクリスの温もりがただただ俺の心を浄化してくれる気がする。
それからしばらくしてキーレンとベレッタが連れ立って戻ってきた。
「少し前に重要な書類は持ち出されていたようだが、魔族が関与する書類は見つけることができた。どうもあそこもクルドが関わっていたようだな。」
「ベレッタは?どうだった?」
「確認しようもないところも結構あったけど、ヘレンはここにはいなかった…と思う。そう思いたい。」
「そうか。まだ希望はあるな。」
「そうだね…。でも心配だよ。早く顔が見たいよ。」
ここにも魔族の関わりがわかる証拠が見つかったが、ヘレンにつながる確証は得られなかった。
だがあの暗い場所での捜索だったから、もしかしたらもう少し捜査したら何かわかるかもしれない。
キーレンもその可能性を考えていたようだ。
「この場所はただいまをもって封鎖し、さらに捜査させることにしよう。何よりここで多くの人が亡くなっている可能性がかなり高いからな。できる限り身元も確認しなければいけないだろう。ジェレミア。」
キーレンがそう言うとどこからともなく忍者のような格好の黒髪の少年が現れた。顔を隠してないからとても整った顔がよく見える…え!?この人執事のカールさんじゃなかったっけ?
「御意。監査部でこの場を封鎖し、明日より騎士団と合同で捜査を行うよう指示します。」
「頼んだ。」
キーレンが頷くとジェレミア?カール?はまた瞬時に何処かへと姿を消した。忍者みたい!かっこいい!
「あの人ってカールさんっていいませんでした?ジェレミアって監査部の部長さんでしたよね?ええ?」
「ああ、この前伝えようと思っていたんだが忘れていたな。ジェレミアは普段は執事のカールとして俺の身の回りの世話をしてくれている。だがあいつの本来の業務は監査部だ。ややこしいな。すまない。」
そんなの一人でできるのかとか、留守を守っているんじゃなかったのかとか王子に突っ込みたくなったが、神経が疲れていたのでやめておいた。
ただ彼がとんでもなく優秀な部下だということだけはよくわかったので、それでよしとする。
とりあえず一回宿に戻って休みたい。
ぐったりした俺を見て、クリスたちは現場の保全を監査部の人たちに任せて一旦宿で休むことになった。
1
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防
藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。
追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。
きっと追放されるのはオレだろう。
ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。
仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。
って、アレ?
なんか雲行きが怪しいんですけど……?
短編BLラブコメ。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる