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2章 冒険者としての生活
魔晶石に対する温度差がすごい
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可能な限り毎日更新頑張りますが
時間は不定期とさせてください。
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内心ドキドキしながら、魔晶石を1つ取り出してコトリとテーブルに乗せる。
「ほう、これは想像以上に高品質な魔晶石だな」
魔晶石は鑑定と解析で温度差のあるアイテムでもある。
結果はこうだ。
《高純度の魔晶石》
:純粋な魔力を内包した鉱石。 不純物が無いため抵抗なく魔力を取り出すことが出来る。
魔道具の動力源や魔法行使の際に自身の魔力の代わりに使用できる。神に奉納することでアーティファクトが得られる場合がある。
---------------------------------------
魔晶石
魔晶石×1 120円
魔晶石×6 480円
魔晶石×14 1000円
魔晶石×30 2000円
魔晶石×80 5000円
魔晶石×200 10000円
特定商取引法についての表記▽
コード
……
---------------------------------------
この世界に来てしまって、どうやって購入しろというのかわからないが、ゲームでの魔晶石は一字一句間違い無しにこうであったことは確かだ。
もう少しなんとかならんかったのか……。
「入街審査の際に、これを9つも出したという報告を受けているが相違ないな?」
「あ、はい間違いありません」
「コレだけのものを所持していて取扱いを憶えていないというのは問題か……。 イオリ、今後この魔晶石はここのように結界の施された場所以外で取り出してはならん」
「それはなぜでしょうか?」
なんとなく想像が出来るけど、知ったかぶりしても仕方がない聞いておいた方が確実だろう。
話しによると、魔晶石は極稀にダンジョンから発見される貴石で、内包する魔力は様々な用途がある事も確かだが、実際に出くわしたドラゴンを始めこの世ならざるものを呼び寄せてしまう性質があるのだそうだ。
なぜ、そういった存在が引き寄せられるのかは解っていないそうだが、アイテムボックスに入っていればとりあえず大丈夫なようだが良いものも悪いものも等しく呼び寄せてしまうので、取扱には注意が必要だということだった。
「さらに言えば、王家として城などに保管されている数と比べればそう多くはない数かもしれんが、過去の大規模な戦争であっても5個以上使用したという記録はない。 同時に9個もの魔晶石を個人が所持しているというのは通常ではあり得ないのだ」
想像以上にやっかいなものだな、まあ現状使いみちといったら、神に奉納とかいうガチャっぽいものに使うしかないから死蔵させておけば良いとして、ドラゴンが魔晶石に釣られて出てきたことについては認めてしまおう。
「そこまでのものだという認識はありませんでした。 であれば、ドラゴンも私が呼び寄せてしまったということだったのですね、憶えていないこととはいえ惨事になったかもしれない軽率な行動をしていたことを謝罪いたします」
「よい、それについては自ら始末をつけたのであろう、貴重なドラゴンの素材によって我が領も潤おったのだ、結果だけ見れば悪いことにはなっておらん、今後気をつけてくれれば良い」
「しかし、このまま個人で所持してるということが問題であるということも認識できましたし、領主であるジークフリード様にすべてお渡ししようかと思うのですが、いかがでしょう?」
そうすれば、建前上1個も持ってませんよーということで通せるからな。
「それは出来ない。 国交の内遥か遠方の国のことなので意図や仕組みまではわからないが、魔晶石の性質までは変わるまい。 そうであるならば魔晶石は国家所有のものでイオリは何処かの国家と関わりが深い可能性が非常に高いと判断をせねばならん。 あるいは政変があった可能性も考えられるな。 いずれにせよ他国の所有物を、それも強力な兵器として使えるものを奪っとあらば、最悪戦争の理由足り得てしまうだろう」
そんなことは全く無いので引き取ってくれませんかね。
なんというか、元の世界のICBM的な扱いなのか? いや、そうだったらむしろ確保する方になるか……。
とすると、見なかったことにして知らぬ存ぜぬということにするのか?
家庭教師というのは建前で、監視の意味合いがあった……とか?
考え出すとキリがないな。
「でしたら、家庭教師の対価を金銭ではなく結界石でいただけないでしょうか? あいにく一つも持ち合わせが無いので」
ゲームに無かったものだし、あれば便利そうだ。
「ふむ、結界石か……」
「もしかして、非常に高価なものですか?」
対価以上に高価なものなら、買い取るのもありだな。
「いや、そこまででは無いのだが、対価として適当なのかで悩んでな」
「ジークフリード様、魔晶石を所持する上で結界石は必須なものかと思われます。 一般には流通しない物ですし、イオリ殿がご所望であるのならば対価としてよろしいかと」
「よかろう、ヴァルター1番質の良い結界石を渡してやれ、先渡しだ」
ヴァルターさんが一礼をして一旦下がると、部屋の隅にある鍵の付いた戸棚を開け、小さな金属製の箱を持って戻ってきた。
「どうぞお収め下さい」
ヴァルターさんは小さな布張りのトレイにうっすらと青白い光を放つ結界石を3つ置いて、こちらに差し出してきた。
「3つもですか?」
「記憶の障害と言うのは、なかなかに難儀であろうな、これ程の魔晶石を所持していながら結界石についての事柄を一切忘れてしまっているとはな」
すみません、実際全く知りません。
「結界石は、結界石同士で囲った内側に結界を生じるモノでございます。 ですので最低でも3つの結界石が必要となるのです」
なるほど、まあ1つでもあれば増やせるから1つで良いんだけど3つとも受け取って置くか。
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内心ドキドキしながら、魔晶石を1つ取り出してコトリとテーブルに乗せる。
「ほう、これは想像以上に高品質な魔晶石だな」
魔晶石は鑑定と解析で温度差のあるアイテムでもある。
結果はこうだ。
《高純度の魔晶石》
:純粋な魔力を内包した鉱石。 不純物が無いため抵抗なく魔力を取り出すことが出来る。
魔道具の動力源や魔法行使の際に自身の魔力の代わりに使用できる。神に奉納することでアーティファクトが得られる場合がある。
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魔晶石
魔晶石×1 120円
魔晶石×6 480円
魔晶石×14 1000円
魔晶石×30 2000円
魔晶石×80 5000円
魔晶石×200 10000円
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……
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この世界に来てしまって、どうやって購入しろというのかわからないが、ゲームでの魔晶石は一字一句間違い無しにこうであったことは確かだ。
もう少しなんとかならんかったのか……。
「入街審査の際に、これを9つも出したという報告を受けているが相違ないな?」
「あ、はい間違いありません」
「コレだけのものを所持していて取扱いを憶えていないというのは問題か……。 イオリ、今後この魔晶石はここのように結界の施された場所以外で取り出してはならん」
「それはなぜでしょうか?」
なんとなく想像が出来るけど、知ったかぶりしても仕方がない聞いておいた方が確実だろう。
話しによると、魔晶石は極稀にダンジョンから発見される貴石で、内包する魔力は様々な用途がある事も確かだが、実際に出くわしたドラゴンを始めこの世ならざるものを呼び寄せてしまう性質があるのだそうだ。
なぜ、そういった存在が引き寄せられるのかは解っていないそうだが、アイテムボックスに入っていればとりあえず大丈夫なようだが良いものも悪いものも等しく呼び寄せてしまうので、取扱には注意が必要だということだった。
「さらに言えば、王家として城などに保管されている数と比べればそう多くはない数かもしれんが、過去の大規模な戦争であっても5個以上使用したという記録はない。 同時に9個もの魔晶石を個人が所持しているというのは通常ではあり得ないのだ」
想像以上にやっかいなものだな、まあ現状使いみちといったら、神に奉納とかいうガチャっぽいものに使うしかないから死蔵させておけば良いとして、ドラゴンが魔晶石に釣られて出てきたことについては認めてしまおう。
「そこまでのものだという認識はありませんでした。 であれば、ドラゴンも私が呼び寄せてしまったということだったのですね、憶えていないこととはいえ惨事になったかもしれない軽率な行動をしていたことを謝罪いたします」
「よい、それについては自ら始末をつけたのであろう、貴重なドラゴンの素材によって我が領も潤おったのだ、結果だけ見れば悪いことにはなっておらん、今後気をつけてくれれば良い」
「しかし、このまま個人で所持してるということが問題であるということも認識できましたし、領主であるジークフリード様にすべてお渡ししようかと思うのですが、いかがでしょう?」
そうすれば、建前上1個も持ってませんよーということで通せるからな。
「それは出来ない。 国交の内遥か遠方の国のことなので意図や仕組みまではわからないが、魔晶石の性質までは変わるまい。 そうであるならば魔晶石は国家所有のものでイオリは何処かの国家と関わりが深い可能性が非常に高いと判断をせねばならん。 あるいは政変があった可能性も考えられるな。 いずれにせよ他国の所有物を、それも強力な兵器として使えるものを奪っとあらば、最悪戦争の理由足り得てしまうだろう」
そんなことは全く無いので引き取ってくれませんかね。
なんというか、元の世界のICBM的な扱いなのか? いや、そうだったらむしろ確保する方になるか……。
とすると、見なかったことにして知らぬ存ぜぬということにするのか?
家庭教師というのは建前で、監視の意味合いがあった……とか?
考え出すとキリがないな。
「でしたら、家庭教師の対価を金銭ではなく結界石でいただけないでしょうか? あいにく一つも持ち合わせが無いので」
ゲームに無かったものだし、あれば便利そうだ。
「ふむ、結界石か……」
「もしかして、非常に高価なものですか?」
対価以上に高価なものなら、買い取るのもありだな。
「いや、そこまででは無いのだが、対価として適当なのかで悩んでな」
「ジークフリード様、魔晶石を所持する上で結界石は必須なものかと思われます。 一般には流通しない物ですし、イオリ殿がご所望であるのならば対価としてよろしいかと」
「よかろう、ヴァルター1番質の良い結界石を渡してやれ、先渡しだ」
ヴァルターさんが一礼をして一旦下がると、部屋の隅にある鍵の付いた戸棚を開け、小さな金属製の箱を持って戻ってきた。
「どうぞお収め下さい」
ヴァルターさんは小さな布張りのトレイにうっすらと青白い光を放つ結界石を3つ置いて、こちらに差し出してきた。
「3つもですか?」
「記憶の障害と言うのは、なかなかに難儀であろうな、これ程の魔晶石を所持していながら結界石についての事柄を一切忘れてしまっているとはな」
すみません、実際全く知りません。
「結界石は、結界石同士で囲った内側に結界を生じるモノでございます。 ですので最低でも3つの結界石が必要となるのです」
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