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2章 冒険者としての生活
魔法のレクチャー
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エーリカが魔法についてレクチャーしてくれると言うので、途中までしか発動しない理由がなんなのか聞いてみよう。
「それで、何がわかりませんの?」
「そうだな、見てもらった方が早そうだから、ちょっとやってみるな」
弓道場のようになっている修練場の端に行って、水魔法の【ウォーターカッター】を使おうとする。
正しく発動してくれれば、勢い良く水が発射されるはずだが、じょぼじょぼと閉め忘れた水道のように水が垂れ流しになってそれっきりだ。
「【クリエイトウォーター】ですわよね? ちゃんと発動しているように見えますわ」
「あ、いや【ウォーターカッター】を発動しようと……」
……なにやらいま微妙な空気が流れたような気がしたぞ。
「ちなみに、土だとこうなる」
手から柔らかい土がモリモリと出て来る。
エーリカが眉間にしわを寄せてこめかみに指を当ててなにやら考えている。
「そうですわね、魔力を現象に変化させた後はほったらかしにしているからだと思いますわ」
「ほったらかし?」
魔力を現象に変化させた後に、何か手順が足りないというのは何となく分かるが、どういう手順が必要なのだろうか?
「流派にかかわらず、魔法のプロセスというものは基本的に変わないものですわ。 『魔力の集中』『現象の指定』『現象の維持』『動作の指定』とありますの。 イオリさんは、この中の『現象の維持』をほとんど行っていないように見受けられますわ」
「一応やっているつもりはあるんだけどな……」
「なにやら誤解があるかと思いますわ。 維持というのは、魔力を現象にしていくことをやり続けるということではありませんの。 現象として具現化した物をその場所に保つことをですわ。 例えばコップがなければ水が流れていってしまうでしょう? このコップにあたるものを魔力で作って、現象をすべて魔力で包んでその場に閉じ込めるというイメージですわね。 これを行わないと火魔法等は熱さで火傷をしてしまいますわ」
なんと、アリーセが維持が難しいと言っていたのは、こういうことだったのか。
スキル取得時に頭痛とともに頭に流れ込んできた知識は本を丸暗記にしたような知識で、経験に基づいた知識でもなければ補足説明もなかったため、エーリカが言ったように『現象の維持』を、魔力を現象に変化させ続けることだと思ってしまっていた。
これは教わる事ができて本当に良かった。
「で、その維持はどうやってやれば良いんだ?」
「それもイメージですわね、私の流派では精霊が胸に抱くイメージで維持をしていますわ」
つまり、なんでも良いということだろうか?
「とはいえ、なんの指針やきっかけもなく安定した魔法を扱うのは非常に難しいのですわ。そのためにイメージを固定しやすいように詠唱や体の動きを用いたり、特定の道具を使用するなど、様々な方法で効果を安定させるわけですわ。 魔法学院等の生徒が皆同じ詠唱を用いるのは、教科書が一緒というだけですの」
なるほど、魔法学院というところは知らないが概念はわかったぞ。
「それと、この『現象の維持』は『動作の指定』を1つするたびに、『現象の維持』も動作に合わせて変化させないとダメですわ。 途中でせっかく集めた魔力が散ってしまいますの。 当然変化させる分だけ魔力を消費しますし、維持が上手くいかなかった現象は漏れて霧散してしまいますので、ロスにつながってしまいますわ」
「つまり、あれもこれもと複雑なことをすると発動までの時間と消費魔力が増えるし、強さも弱くなるってことか」
「少し違いますわ。 あれもこれもとやっていくとロスが出やすくなるのは確かですが、『現象の維持』を完璧に行えるならば、ロスもなく複雑で強力な魔法を使うことができますわ。 これらをひっくるめて『魔力制御』と言ったりしますわ」
制御を完璧に行えば、空を埋めつくすほどのファイヤーボールとか理論上は無限に現象を重ねることが出来るそうだ。 まあ実際はそこに至るまえに自身の魔力を消費、つまりMPが尽きてしまうわけだが。
「さらに言えば『動作の指定』を上手くまとめることが出来れば、同じ結果であっても消費魔力が少なくなってより早く使えるということでもありますわ。 魔法を生業とするものは日々その研究を行っていると言っても過言ではありませんわ」
そのあたりはプログラムに近い印象だな。
[3+3+3+3+3]という計算をを[3×5]にすると効率的というのと同じ感じだろう。
「発動体というやつの役割は?」
「質や大きさなどで扱える魔法の等級や種類が変わってきますが、発動体の中に現象を維持出来る事と、魔法が発動する場所が一定なので制御を2つ3つ省略できるのですわ」
それはつまり、消費が減って安定性も増して、魔法が扱いやすくなるって事だよな?
「副次効果ですけど、現象を内包するので発動するまで何の魔法かが他者に分かりにくいという利点もありますの」
実は単純に増幅装置的な物だと思っていて暴発が怖くて避けていたが、全く避ける必要が無かったようだ。
「それじゃあ発動体はあった方が良さそうだな」
ゲームで使ってた杖とか発動体として使えるだろうか?
ゲームの序盤に魔法職で使っていた、そこそこ強くて使っているところを見られても問題が無い程度の杖であればコードをすでに登録してあるのでそれを使ってみよう。
「魔法を使う感覚を憶えたら、発動体無しでもある程度は発動できるように訓練をする事をオススメしますわ。 発動体が無いと魔法が使えないマジックユーザーが最近増えていて、嘆かわしいかぎりですの」
まあ発動体があれば簡単に魔法が使えるのなら、それに頼るのも分からんでもないけどな。
チートツールを使ってアイテムボックス内のアイテムを杖に変化させて取り出す。
「あら、アイテムボックス持ちでしたの。 便利で羨ましいですわ」
「有機物が入らないからガラクタ倉庫と化しているけどな」
杖の鑑定結果はこんな感じだ。
《とても品質の良いロッド》
:銀とミスリルで作られている杖、トップに全属性の精霊石が使用されている。魔力との親和性がとても高く発動体として非常に優秀
魔法障壁を張ることができる。
---------------------------------------
バリアロッド
物理攻撃力 117
魔法攻撃力 980
強度 470
耐久 620/620
品質 A
ウェポンスキル
魔法障壁 LV2(消費MP30)
---------------------------------------
「それじゃあ、改めて魔法を使ってみるな。 何か注意点はあったりするか?」
「そうですわね、攻撃魔法は暴発すると危険ですから【ライト】魔法がオススメですわ」
「なるほど、やってみる」
光だと魔力を何に変化させれば良いかな?
光は粒子であり波であるとか速度が一定であるとか光は何気に結構ややこしい。
ああでも、光そのものにしなくても光る物質があれば良いわけだから、電気で良いか?
LEDは電流と電子がぶつかって結合した時に光るから維持するのに杖をコンデンサーと回路に見たててれば……。
「ライト!」
気合を入れて魔法を発動させたその瞬間、あたり一面が真っ白になった。
「目があ、目がぁああ!」
「それで、何がわかりませんの?」
「そうだな、見てもらった方が早そうだから、ちょっとやってみるな」
弓道場のようになっている修練場の端に行って、水魔法の【ウォーターカッター】を使おうとする。
正しく発動してくれれば、勢い良く水が発射されるはずだが、じょぼじょぼと閉め忘れた水道のように水が垂れ流しになってそれっきりだ。
「【クリエイトウォーター】ですわよね? ちゃんと発動しているように見えますわ」
「あ、いや【ウォーターカッター】を発動しようと……」
……なにやらいま微妙な空気が流れたような気がしたぞ。
「ちなみに、土だとこうなる」
手から柔らかい土がモリモリと出て来る。
エーリカが眉間にしわを寄せてこめかみに指を当ててなにやら考えている。
「そうですわね、魔力を現象に変化させた後はほったらかしにしているからだと思いますわ」
「ほったらかし?」
魔力を現象に変化させた後に、何か手順が足りないというのは何となく分かるが、どういう手順が必要なのだろうか?
「流派にかかわらず、魔法のプロセスというものは基本的に変わないものですわ。 『魔力の集中』『現象の指定』『現象の維持』『動作の指定』とありますの。 イオリさんは、この中の『現象の維持』をほとんど行っていないように見受けられますわ」
「一応やっているつもりはあるんだけどな……」
「なにやら誤解があるかと思いますわ。 維持というのは、魔力を現象にしていくことをやり続けるということではありませんの。 現象として具現化した物をその場所に保つことをですわ。 例えばコップがなければ水が流れていってしまうでしょう? このコップにあたるものを魔力で作って、現象をすべて魔力で包んでその場に閉じ込めるというイメージですわね。 これを行わないと火魔法等は熱さで火傷をしてしまいますわ」
なんと、アリーセが維持が難しいと言っていたのは、こういうことだったのか。
スキル取得時に頭痛とともに頭に流れ込んできた知識は本を丸暗記にしたような知識で、経験に基づいた知識でもなければ補足説明もなかったため、エーリカが言ったように『現象の維持』を、魔力を現象に変化させ続けることだと思ってしまっていた。
これは教わる事ができて本当に良かった。
「で、その維持はどうやってやれば良いんだ?」
「それもイメージですわね、私の流派では精霊が胸に抱くイメージで維持をしていますわ」
つまり、なんでも良いということだろうか?
「とはいえ、なんの指針やきっかけもなく安定した魔法を扱うのは非常に難しいのですわ。そのためにイメージを固定しやすいように詠唱や体の動きを用いたり、特定の道具を使用するなど、様々な方法で効果を安定させるわけですわ。 魔法学院等の生徒が皆同じ詠唱を用いるのは、教科書が一緒というだけですの」
なるほど、魔法学院というところは知らないが概念はわかったぞ。
「それと、この『現象の維持』は『動作の指定』を1つするたびに、『現象の維持』も動作に合わせて変化させないとダメですわ。 途中でせっかく集めた魔力が散ってしまいますの。 当然変化させる分だけ魔力を消費しますし、維持が上手くいかなかった現象は漏れて霧散してしまいますので、ロスにつながってしまいますわ」
「つまり、あれもこれもと複雑なことをすると発動までの時間と消費魔力が増えるし、強さも弱くなるってことか」
「少し違いますわ。 あれもこれもとやっていくとロスが出やすくなるのは確かですが、『現象の維持』を完璧に行えるならば、ロスもなく複雑で強力な魔法を使うことができますわ。 これらをひっくるめて『魔力制御』と言ったりしますわ」
制御を完璧に行えば、空を埋めつくすほどのファイヤーボールとか理論上は無限に現象を重ねることが出来るそうだ。 まあ実際はそこに至るまえに自身の魔力を消費、つまりMPが尽きてしまうわけだが。
「さらに言えば『動作の指定』を上手くまとめることが出来れば、同じ結果であっても消費魔力が少なくなってより早く使えるということでもありますわ。 魔法を生業とするものは日々その研究を行っていると言っても過言ではありませんわ」
そのあたりはプログラムに近い印象だな。
[3+3+3+3+3]という計算をを[3×5]にすると効率的というのと同じ感じだろう。
「発動体というやつの役割は?」
「質や大きさなどで扱える魔法の等級や種類が変わってきますが、発動体の中に現象を維持出来る事と、魔法が発動する場所が一定なので制御を2つ3つ省略できるのですわ」
それはつまり、消費が減って安定性も増して、魔法が扱いやすくなるって事だよな?
「副次効果ですけど、現象を内包するので発動するまで何の魔法かが他者に分かりにくいという利点もありますの」
実は単純に増幅装置的な物だと思っていて暴発が怖くて避けていたが、全く避ける必要が無かったようだ。
「それじゃあ発動体はあった方が良さそうだな」
ゲームで使ってた杖とか発動体として使えるだろうか?
ゲームの序盤に魔法職で使っていた、そこそこ強くて使っているところを見られても問題が無い程度の杖であればコードをすでに登録してあるのでそれを使ってみよう。
「魔法を使う感覚を憶えたら、発動体無しでもある程度は発動できるように訓練をする事をオススメしますわ。 発動体が無いと魔法が使えないマジックユーザーが最近増えていて、嘆かわしいかぎりですの」
まあ発動体があれば簡単に魔法が使えるのなら、それに頼るのも分からんでもないけどな。
チートツールを使ってアイテムボックス内のアイテムを杖に変化させて取り出す。
「あら、アイテムボックス持ちでしたの。 便利で羨ましいですわ」
「有機物が入らないからガラクタ倉庫と化しているけどな」
杖の鑑定結果はこんな感じだ。
《とても品質の良いロッド》
:銀とミスリルで作られている杖、トップに全属性の精霊石が使用されている。魔力との親和性がとても高く発動体として非常に優秀
魔法障壁を張ることができる。
---------------------------------------
バリアロッド
物理攻撃力 117
魔法攻撃力 980
強度 470
耐久 620/620
品質 A
ウェポンスキル
魔法障壁 LV2(消費MP30)
---------------------------------------
「それじゃあ、改めて魔法を使ってみるな。 何か注意点はあったりするか?」
「そうですわね、攻撃魔法は暴発すると危険ですから【ライト】魔法がオススメですわ」
「なるほど、やってみる」
光だと魔力を何に変化させれば良いかな?
光は粒子であり波であるとか速度が一定であるとか光は何気に結構ややこしい。
ああでも、光そのものにしなくても光る物質があれば良いわけだから、電気で良いか?
LEDは電流と電子がぶつかって結合した時に光るから維持するのに杖をコンデンサーと回路に見たててれば……。
「ライト!」
気合を入れて魔法を発動させたその瞬間、あたり一面が真っ白になった。
「目があ、目がぁああ!」
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