120 / 250
3章 ダンジョンアタック
そしてお説教へ
しおりを挟む
「魔力はすっかり回復いたしましたわ!」
「なるほど、精神的に疲労を溜めたり飲酒等でも進行してしまうと言うのだな?」
「若いからといって油断が出来ぬとは存じませんでした」
いつの間にか参加してきていたシークさんとヴァルターさんが真剣な表情で原因と予防についての話を聞いている。
ヴァルターさんは今の時点でフサフサだし心配なさそうだけど真剣だな。
「不摂生から進行が進むという部分は、納得がいくな、不摂生の塊の様な貴族連中ほどやけにカツラを買い求めているという話は商人の間では有名だ」
「あ、あの……。 魔力が回復しましたわ」
「教会で治療出来るという事実も、意外に知られておりませんな」
教会では何が治せて何が治せないとか、治療の程度や内容を自分達で特に宣伝活動は行っていないし、治療を受けた方も内容が内容だけに吹聴しないので、意外と知られていないらしい。
貴族の治療を行う事ももちろんあるそうだが、治療出来ることを知らないので、わざわざカツラを取ることもないし、その事を相談したりもしないようだ。
「社交界でずっと似合わないカツラをつけていた伯爵が居たが、ある日を境にカツラの着用を止め、別に薄くも無いのに何故今までカツラを被って居たのかと不思議に思っていたのだが、同時期に不信心で有名だったはずの伯爵が教会へ多額の寄付と布教の支援を始めていたという事があったのは、つまりそういう事だったのだな」
シークさんが一人で何か感心している。
「はいはい! ハゲの話の続きはダンジョンの調査が終わって、帰ってからじっくりやって!! エーリカが可哀想でしょ!!」
パンパンとアリーセが手を叩いて、大事な話を中断してくる。
あまりスルーされ慣れして居ないのか、膝を抱えて地面にのの字を書いている。
「いやしかし、これは男性の永遠の悩みで……」
「か、えっ、て、か、ら!」
「イ、イエスマム、サーセンっしたぁ」
怖い笑顔のアリーセに顔面を鷲掴みにされてギリギリと締め付けられる。
あ、やばい、持ち上げないで、首取れる! 首取れちゃうからー!!
反省の意を一生懸命伝えて、意識が飛びそうになった辺りでドサリと落とされて開放された。
「HPを上げていなかったら即死だった…」
スキルをミスってぶっ飛んだ時よりダメージがあった気がするぞ……。
「それで、何か僕に用があったんじゃないのかなー?」
「あーそうだった。 エーリカの魔力を回復してた魔道具って周りから魔素を集めてるんだよな? あれみたいに魔素を集める機構をコイツにつけられないかと思ってな」
ひとまず、思い付いた内容をワトスンに話して、この場でなんとか出来ないかを聞いてみる。
身につけるようなサイズでは無理でも設置型なら大型化しても問題は無いだろうしな。
「効率良く集める方法については研究中だから、なんとも言えないけど、出来たとしても道具も材料もないから、流石にここでパパっと作るってわけにはいかないなー」
「さっき見つかった不渇の瓶とかいうやつを改造したら応急的に出来たりしないか?」
周囲から魔素を集め水を作り出す瓶なら、すでに魔素を集めるという部分をクリアしているんでは無いだろうか?
「機構式じゃなくて完全な魔術式っぽいから改造するなら、それこそ解析に時間がかかっちゃうよー」
そんな区分があるのか。
やっぱり、魔法陣的なモノがびっしりと内側に書かれていたりするのだろうか?
「いずれは出来るけど、今は諦めるしかないって事か」
「瓶に縄の端っこを突っ込んでみたらー? すでに水があるとこで魔素から魔力、魔力から水に変えるってやるのは効率が悪いから注ぎ口近辺で変換していると思うんだよね。 だから瓶の中の水が溜まってない部分は多少魔力が溜まってるはずなんだよー」
なるほど、焼け石に水かもしれないが専門家がそう言うのであれば試してみよう。
早速注連縄の端っこを、瓶に突っ込んでみるが、特に何かが起こったようには見えない。
「何も起こらんな?」
「魔力の供給だけでなにか目に見える反応なんか出ないよ、何か起るとしたら供給過多で爆発するくらいかなー」
「爆発するかもしれん事をさらっとやらせないでくれ!?」
注連縄こと「注連縄君一号」は、魔道具扱いになってはいるが、ぶっちゃけ筒状に巻いた金属のメッシュに結界石を詰め込んだだけという代物だ。
メーターがあったりするわけではないので、どの程度魔力が残っているかとかはわからないだ。
解析ツールで見れば解るかもしれないが、今は使えないので、今の状態が見た目通り何も起こっていないのか、魔力が充填されている状態なのか、はたまた爆発寸前なのかが不明である。
「どれどれー……補充率がどのくらいかわからないけど、魔素から変換される度にどんどん補充されていってるっぽいね、これなら爆発はしないねー」
ワトスンがゴーグルのような魔道具を使って覗き込んでいる。
「なんで、爆発しないという部分で若干残念そうにしたのか小一時間問い詰めたいところだが、そいつは、魔素か魔力が見えるようになる魔道具かなにかか?」
「ご名答ー。 魔力が見えるようになる魔道具だねー。 まー魔力しか見えないからこのまま歩くといろんなものにぶつかって危ないんだけどねー」
「半々くらいにしとけよ!?」
「そういうのもあるけど、文字通り半分までしか見えないから、僅かな魔力が見えなくなっちゃうんだよねー」
そうそうはうまくいかないらしい。
ともかく、爆発の心配なく、魔力の供給が出来るようになったのなら一先ず問題ないか。
わずかすぎて焼け石に水ってことになるかもしれないが、今はこれで良しとしておこう。
「終わったのか?」
「ああ、はい、とりあえずの応急処置ですけど、このまま半日程度なら大丈夫かと」
普通に補充をしておいたしな。
「よろしい、では引き継続きになるが……」
「あ、はい準備します」
「えーじーえーとやらの予防に最適な食事についてなのだが……」
「あ、えーと、基本的にコレさえ食べればというものはありません、偏食は別の病魔を呼びび寄せますので、野菜を中心にバランスの良い……ん? 何だアリーセ話なら後に……ひいい」
後ろからアリーセに肩をたたかれたので振り向くと、現実の女の子がしてはいけない非常に黒いオーラの出た笑顔で立っていた。
こいつは、絶対逆らっちゃ駄目なやつだ!
「しーくさんにいおりー? その話は帰ってからにしましょうねぇ?」
「「イエスマム!」」
背筋を伸ばし返答する。
シークさんまで一緒になって返事して、一緒に正座して叱られているんだが、なんでシークさんは楽しそうなんでしょうか?
アリーセに非はないと思うが、コンディションポーションの効果切れたあとが大変かもしれないな。
「また、他のこと考えてるでしょ!?」
あ、はいすみません。
「なるほど、精神的に疲労を溜めたり飲酒等でも進行してしまうと言うのだな?」
「若いからといって油断が出来ぬとは存じませんでした」
いつの間にか参加してきていたシークさんとヴァルターさんが真剣な表情で原因と予防についての話を聞いている。
ヴァルターさんは今の時点でフサフサだし心配なさそうだけど真剣だな。
「不摂生から進行が進むという部分は、納得がいくな、不摂生の塊の様な貴族連中ほどやけにカツラを買い求めているという話は商人の間では有名だ」
「あ、あの……。 魔力が回復しましたわ」
「教会で治療出来るという事実も、意外に知られておりませんな」
教会では何が治せて何が治せないとか、治療の程度や内容を自分達で特に宣伝活動は行っていないし、治療を受けた方も内容が内容だけに吹聴しないので、意外と知られていないらしい。
貴族の治療を行う事ももちろんあるそうだが、治療出来ることを知らないので、わざわざカツラを取ることもないし、その事を相談したりもしないようだ。
「社交界でずっと似合わないカツラをつけていた伯爵が居たが、ある日を境にカツラの着用を止め、別に薄くも無いのに何故今までカツラを被って居たのかと不思議に思っていたのだが、同時期に不信心で有名だったはずの伯爵が教会へ多額の寄付と布教の支援を始めていたという事があったのは、つまりそういう事だったのだな」
シークさんが一人で何か感心している。
「はいはい! ハゲの話の続きはダンジョンの調査が終わって、帰ってからじっくりやって!! エーリカが可哀想でしょ!!」
パンパンとアリーセが手を叩いて、大事な話を中断してくる。
あまりスルーされ慣れして居ないのか、膝を抱えて地面にのの字を書いている。
「いやしかし、これは男性の永遠の悩みで……」
「か、えっ、て、か、ら!」
「イ、イエスマム、サーセンっしたぁ」
怖い笑顔のアリーセに顔面を鷲掴みにされてギリギリと締め付けられる。
あ、やばい、持ち上げないで、首取れる! 首取れちゃうからー!!
反省の意を一生懸命伝えて、意識が飛びそうになった辺りでドサリと落とされて開放された。
「HPを上げていなかったら即死だった…」
スキルをミスってぶっ飛んだ時よりダメージがあった気がするぞ……。
「それで、何か僕に用があったんじゃないのかなー?」
「あーそうだった。 エーリカの魔力を回復してた魔道具って周りから魔素を集めてるんだよな? あれみたいに魔素を集める機構をコイツにつけられないかと思ってな」
ひとまず、思い付いた内容をワトスンに話して、この場でなんとか出来ないかを聞いてみる。
身につけるようなサイズでは無理でも設置型なら大型化しても問題は無いだろうしな。
「効率良く集める方法については研究中だから、なんとも言えないけど、出来たとしても道具も材料もないから、流石にここでパパっと作るってわけにはいかないなー」
「さっき見つかった不渇の瓶とかいうやつを改造したら応急的に出来たりしないか?」
周囲から魔素を集め水を作り出す瓶なら、すでに魔素を集めるという部分をクリアしているんでは無いだろうか?
「機構式じゃなくて完全な魔術式っぽいから改造するなら、それこそ解析に時間がかかっちゃうよー」
そんな区分があるのか。
やっぱり、魔法陣的なモノがびっしりと内側に書かれていたりするのだろうか?
「いずれは出来るけど、今は諦めるしかないって事か」
「瓶に縄の端っこを突っ込んでみたらー? すでに水があるとこで魔素から魔力、魔力から水に変えるってやるのは効率が悪いから注ぎ口近辺で変換していると思うんだよね。 だから瓶の中の水が溜まってない部分は多少魔力が溜まってるはずなんだよー」
なるほど、焼け石に水かもしれないが専門家がそう言うのであれば試してみよう。
早速注連縄の端っこを、瓶に突っ込んでみるが、特に何かが起こったようには見えない。
「何も起こらんな?」
「魔力の供給だけでなにか目に見える反応なんか出ないよ、何か起るとしたら供給過多で爆発するくらいかなー」
「爆発するかもしれん事をさらっとやらせないでくれ!?」
注連縄こと「注連縄君一号」は、魔道具扱いになってはいるが、ぶっちゃけ筒状に巻いた金属のメッシュに結界石を詰め込んだだけという代物だ。
メーターがあったりするわけではないので、どの程度魔力が残っているかとかはわからないだ。
解析ツールで見れば解るかもしれないが、今は使えないので、今の状態が見た目通り何も起こっていないのか、魔力が充填されている状態なのか、はたまた爆発寸前なのかが不明である。
「どれどれー……補充率がどのくらいかわからないけど、魔素から変換される度にどんどん補充されていってるっぽいね、これなら爆発はしないねー」
ワトスンがゴーグルのような魔道具を使って覗き込んでいる。
「なんで、爆発しないという部分で若干残念そうにしたのか小一時間問い詰めたいところだが、そいつは、魔素か魔力が見えるようになる魔道具かなにかか?」
「ご名答ー。 魔力が見えるようになる魔道具だねー。 まー魔力しか見えないからこのまま歩くといろんなものにぶつかって危ないんだけどねー」
「半々くらいにしとけよ!?」
「そういうのもあるけど、文字通り半分までしか見えないから、僅かな魔力が見えなくなっちゃうんだよねー」
そうそうはうまくいかないらしい。
ともかく、爆発の心配なく、魔力の供給が出来るようになったのなら一先ず問題ないか。
わずかすぎて焼け石に水ってことになるかもしれないが、今はこれで良しとしておこう。
「終わったのか?」
「ああ、はい、とりあえずの応急処置ですけど、このまま半日程度なら大丈夫かと」
普通に補充をしておいたしな。
「よろしい、では引き継続きになるが……」
「あ、はい準備します」
「えーじーえーとやらの予防に最適な食事についてなのだが……」
「あ、えーと、基本的にコレさえ食べればというものはありません、偏食は別の病魔を呼びび寄せますので、野菜を中心にバランスの良い……ん? 何だアリーセ話なら後に……ひいい」
後ろからアリーセに肩をたたかれたので振り向くと、現実の女の子がしてはいけない非常に黒いオーラの出た笑顔で立っていた。
こいつは、絶対逆らっちゃ駄目なやつだ!
「しーくさんにいおりー? その話は帰ってからにしましょうねぇ?」
「「イエスマム!」」
背筋を伸ばし返答する。
シークさんまで一緒になって返事して、一緒に正座して叱られているんだが、なんでシークさんは楽しそうなんでしょうか?
アリーセに非はないと思うが、コンディションポーションの効果切れたあとが大変かもしれないな。
「また、他のこと考えてるでしょ!?」
あ、はいすみません。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる