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4章 王都
王都到着
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俺は何日かぶりの地面を踏みしめていた。
下船して平らな地面に立っている筈なのに、地面が揺れているような気がするのが微妙に不快だ。
到着した港はすでに王都の港だった。
ちょうど東京湾にような内海になっており、海運なども盛んに行われているようで、大小幾つもの船が並んで停泊している姿はなかなか壮観だ。
忙しそうに行き交う船乗りの姿や、多くの積み下ろしの荷物、品物の多い商店や露店など、実に賑やかである。
通常であれば、入管の長い審査等を受ける必要があるのだが、貴族ともなると審査官や徴税官が直接船まで出向いてきて、テキパキと手続きが進み、あっさりと終わってしまった。
俺らの税金なんかの支払は、全部負担してもらえたようで、銀でできた装飾過多な入都の許可証のようなものだけ受け取った。
これは、貴族との関係で入都したことを示すもののようで、ローデンヴァルト家の名前が入っていた。 これを持っているといろいろ面倒な手続きをしなくても良くなるようだ。
魔道具でもあるらしく、本人以外が持つと色が変わるのだそうで譲渡や転売は出来ないことなどを耳にタコが出来るほど言われた。
「そういや王都、王都って言ってたけど、名前知らんな」
「王都ツェントラーパラストと言いますわ。 ロットラント王国のちょうど中央に位置する、この国最大の都市でもありますわ。 ジークフリード様が収めるフェルスホルストから見てほぼ真東にありますわ。 今見えている港はツェントラーヴホート湾と呼ばれている内海で、一年中波が穏やかで海運や貿易だけでなく造船等も盛んに行われているんですのよ」
ウィキリカ先生が詳しく教えてくれた。
「爆発しない錬金術師ギルドもあるよー」
「そいつは安心だな!? ってか、そもそも爆発するような事をギルドでやるなよ、どっか外でやれ!」
「郊外に研究棟があって、そっちは爆発するよー」
「結局爆発からは逃れられないのか!?」
「まあ錬金術師ギルドは仕方がありませんわ。 それとそれ以外にも、ほぼすべてのギルドがありますわね」
コリンナ様が入学する魔法学園には、3日後に向かうことになる。 元の世界と違って移動に時間がかかるため、入学の手続きなどは随時行われていて、実際に授業などが始まるのは一ヶ月後だそうだ。
「コリンナ様が試験に行くのは3日後だけど、私たちはすぐに学園に行くわよ」
「なんでだ?」
「コリンナ様が3日後なのは貴族だからですわ。 礼儀的に各所に挨拶まわりをしてから向かわないといけないわけですわね。 学園の方は決まりがあってお付きの人数が限られているので特例的に私達のような冒険者が護衛についていますが、挨拶まわりにはそのような規制は無いので私達が一緒に行くことはありませんの」
エーリカが補足説明をいれてくれた。
お貴族様は子供の頃から大変だな。
「で、その間に私達が護衛につく冒険者ですって学園の方に先に知らせに行って、学園内でのルールを教えてもらったり施設を案内してもらっておくってわけよ」
「なるほど、理解した」
仕事で来ているので仕方がないが、王都見物はできないようだ。 残念。
「冒険者ギルドには行かなくて良いのか?」
「学園内に支部がありますから大丈夫ですわ」
学園には様々な身分の生徒が通っているが、魔法学園である以上全員が魔法を使えるということで、様々なギルドが人材確保の為にそういったサービスを行っているのだそうだ。
もちろん、生徒自身が生活費を稼ぐためにギルドに登録したりもできる。
「では、そちらの手続きが終わりましたら、ヴォルフスブルクホテルまで来てください。 ローデンヴァルト家の名前を出して頂ければ、滞在出来るように手配してありますので」
一旦別行動となるのでヘンリエッテさんから、合流場所を教えてもらう。
コリンナ様が入学したあとは、寮に入ることになるので、そちらで寝泊まりすることになるようだが、それまでの数日間は宿泊施設を利用するようだ。
多分貴族が利用するようなところだから、高級ホテルなんだろうな。
アリーセは大丈夫だろうか?
これから一息つける間もなくすぐに挨拶回りに向かうというコリンナ様達を見送り、俺たち冒険者組は馬車で学園まで行くことになった。
ちなみに、折角王都に来たのだし、観光ができないならせめて周りを見ながら歩いて学園まで行きたい、といった俺の意見は黙殺された。
一応パーティのリーダーは俺なはずなのだが……。
しかたが無いので馬車の小さな窓から街並みを眺めて、わずかばかりの観光気分を味わった。
学園までの道には繁華街等はなく閑静なとでも表現すれば良いのだろうか、とくに面白いものもなく馬車が進んでいったので、歩かなくて正解だったようだ。
程なくして、学園に到着したわけだが、この学園がこれまた凄い。
学園と聞いていたので、元の世界の古い学校校舎を勝手に想像していたのだが、堀で囲まれ城壁や半月堡があり、まるで砦か何かのような外観だった。
北海道の五稜郭に似ていると言えばわかりやすいだろうか?
「学園というより要塞みたいだな」
「その通りですわ、ここには元々要塞があった場所ですわ。 小競り合いこそありますが、大きな戦争もなくなって久しいですから、不要になった要塞を学園として利用しているわけですわ。 それにここならば授業でも練習でも攻撃魔法を使うことが出来ますわ」
学園へと入るための橋を渡り、入都許可証を見せてこれから入学する生徒の護衛の冒険者であることを告げると、すんなりと中に入ることが出来た。
中に入ると、俺達の他にも護衛の冒険者っぽい人達がちらほらと居る。
わかりやすく護衛受付と書かれた看板が見え、青空の下に長机と椅子が置いてあり、受付であろう青年が暇そうに座っていた。
「護衛の冒険者の方ですね? こちらで受付をお願いしまーす」
こちらに気がついた受付の青年は、やっとやることが出来たとばかりに嬉しそうにこちらに声を掛けてきた。
「一人ずつ入都許可証と冒険者証の提示をお願いします」
俺達は、適当に並んで言われたものを提示していく。
「えーと、コリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Bランクのレンジャー、アリーセさんですね、よろしくお願いします。 屋外では構いませんが館内での弓のご使用は原則禁止ですのでご注意ください」
冒険者証を箱状の魔道具にかざして、情報を表示と登録をしているようだ。
「持ち込むだけなら問題ないかしら?」
「弦を外して頂ければ問題ありません、後ほど学園内をご案内するさいに、規則や禁止事項を細かく説明いたします。 はい登録が出来ましたので次の方どうぞー」
「えーと、同じくコリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Bランクのマジックユーザー、エーリカさんですね、よろしくお願いします。 流派をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「4大精霊流ですわ」
「ああ、万能でなかなかすばらしい流派ですよね!」
流派にそんな名前がついてたのか、そうすると俺の場合どうなるんだろうか? 科学流? ここは偉そうに論理実証流とか言っておくか!
「お次も同じくコリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Cランクのノービス、イオリさんですね……、え? Cランクでノービス!?」
「なにか問題が?」
「あ、そうか高レベルの偽装のスキルをお持ちということですね? すみませんが解除をしていただけると助かります」
疑われているようだが、俺はノービスのままだ。
他のジョブに変えるとステータスがパラメータが大きく変動してしまうからな、別にステータスも個別に変更できるし、スキルも好きなように取得出来るからわざわざ要らん苦痛を感じてまでジョブを変更する必要性を感じないのだ。
「いや、偽装のスキルは持ってない。冒険者ギルドに問い合わせてもらっても構わないが、正真正銘ノービスだ」
「ええ!? そんなの聞いたこと無いですよ!? 普通ノービスといったらEランクになる頃にはすでに別のジョブになっているはずです!」
「聞いたこと無いって言われてもな、おたくがジョブの専門家でこの世の誰よりもジョブに詳しいとでも言うのか?」
「あ、いえ、そういう訳ではありませんけど……」
元の世界でもよく居たな、専門家でも無いのに聞いたことが無い!って事実や専門家の意見を認めない奴らが、クソ上司とか。
「ならば、事実を受け止めてくれ、そういうこともあるんだ」
「あー、すみません、この人ちょっと特殊なのよ。 剣も魔法も使えるけど、基本的に魔道具で戦ってるし、その魔道具も自作したり改造したりするし、薬の調合なんかもしたと思えば、料理の知識もあるのよ。 だからなんのジョブなのかって言われるとすごく困るから、その辺でノービスのままなんじゃないかしら?」
アリーセがフォローを入れてくれたが、なんで貶された感じがするのだろうか?
「なんですかその節操なしは!?」
悪かったな節操がなくて。
「まあ、その話はどうでもいいんだよ、登録は出来たのか?」
「あ、す、すみません。 登録はできました。 貴族の護衛として身元の保証がされているのに疑うような真似をしてしまい申し訳ありませんでした」
わかれば宜しい。
「終わった? 最後は僕だね、はいこれよろしくー」
「あ、は、はい、えーと、コリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Fランクのアルケミスト、アンドレアさんです……ね……。 って、Fランクで貴族の護衛ってどういうことですかー!?」
受付の青年の叫び声が響き渡った。
そんなに叫んでばかりいると禿げるぞ?
下船して平らな地面に立っている筈なのに、地面が揺れているような気がするのが微妙に不快だ。
到着した港はすでに王都の港だった。
ちょうど東京湾にような内海になっており、海運なども盛んに行われているようで、大小幾つもの船が並んで停泊している姿はなかなか壮観だ。
忙しそうに行き交う船乗りの姿や、多くの積み下ろしの荷物、品物の多い商店や露店など、実に賑やかである。
通常であれば、入管の長い審査等を受ける必要があるのだが、貴族ともなると審査官や徴税官が直接船まで出向いてきて、テキパキと手続きが進み、あっさりと終わってしまった。
俺らの税金なんかの支払は、全部負担してもらえたようで、銀でできた装飾過多な入都の許可証のようなものだけ受け取った。
これは、貴族との関係で入都したことを示すもののようで、ローデンヴァルト家の名前が入っていた。 これを持っているといろいろ面倒な手続きをしなくても良くなるようだ。
魔道具でもあるらしく、本人以外が持つと色が変わるのだそうで譲渡や転売は出来ないことなどを耳にタコが出来るほど言われた。
「そういや王都、王都って言ってたけど、名前知らんな」
「王都ツェントラーパラストと言いますわ。 ロットラント王国のちょうど中央に位置する、この国最大の都市でもありますわ。 ジークフリード様が収めるフェルスホルストから見てほぼ真東にありますわ。 今見えている港はツェントラーヴホート湾と呼ばれている内海で、一年中波が穏やかで海運や貿易だけでなく造船等も盛んに行われているんですのよ」
ウィキリカ先生が詳しく教えてくれた。
「爆発しない錬金術師ギルドもあるよー」
「そいつは安心だな!? ってか、そもそも爆発するような事をギルドでやるなよ、どっか外でやれ!」
「郊外に研究棟があって、そっちは爆発するよー」
「結局爆発からは逃れられないのか!?」
「まあ錬金術師ギルドは仕方がありませんわ。 それとそれ以外にも、ほぼすべてのギルドがありますわね」
コリンナ様が入学する魔法学園には、3日後に向かうことになる。 元の世界と違って移動に時間がかかるため、入学の手続きなどは随時行われていて、実際に授業などが始まるのは一ヶ月後だそうだ。
「コリンナ様が試験に行くのは3日後だけど、私たちはすぐに学園に行くわよ」
「なんでだ?」
「コリンナ様が3日後なのは貴族だからですわ。 礼儀的に各所に挨拶まわりをしてから向かわないといけないわけですわね。 学園の方は決まりがあってお付きの人数が限られているので特例的に私達のような冒険者が護衛についていますが、挨拶まわりにはそのような規制は無いので私達が一緒に行くことはありませんの」
エーリカが補足説明をいれてくれた。
お貴族様は子供の頃から大変だな。
「で、その間に私達が護衛につく冒険者ですって学園の方に先に知らせに行って、学園内でのルールを教えてもらったり施設を案内してもらっておくってわけよ」
「なるほど、理解した」
仕事で来ているので仕方がないが、王都見物はできないようだ。 残念。
「冒険者ギルドには行かなくて良いのか?」
「学園内に支部がありますから大丈夫ですわ」
学園には様々な身分の生徒が通っているが、魔法学園である以上全員が魔法を使えるということで、様々なギルドが人材確保の為にそういったサービスを行っているのだそうだ。
もちろん、生徒自身が生活費を稼ぐためにギルドに登録したりもできる。
「では、そちらの手続きが終わりましたら、ヴォルフスブルクホテルまで来てください。 ローデンヴァルト家の名前を出して頂ければ、滞在出来るように手配してありますので」
一旦別行動となるのでヘンリエッテさんから、合流場所を教えてもらう。
コリンナ様が入学したあとは、寮に入ることになるので、そちらで寝泊まりすることになるようだが、それまでの数日間は宿泊施設を利用するようだ。
多分貴族が利用するようなところだから、高級ホテルなんだろうな。
アリーセは大丈夫だろうか?
これから一息つける間もなくすぐに挨拶回りに向かうというコリンナ様達を見送り、俺たち冒険者組は馬車で学園まで行くことになった。
ちなみに、折角王都に来たのだし、観光ができないならせめて周りを見ながら歩いて学園まで行きたい、といった俺の意見は黙殺された。
一応パーティのリーダーは俺なはずなのだが……。
しかたが無いので馬車の小さな窓から街並みを眺めて、わずかばかりの観光気分を味わった。
学園までの道には繁華街等はなく閑静なとでも表現すれば良いのだろうか、とくに面白いものもなく馬車が進んでいったので、歩かなくて正解だったようだ。
程なくして、学園に到着したわけだが、この学園がこれまた凄い。
学園と聞いていたので、元の世界の古い学校校舎を勝手に想像していたのだが、堀で囲まれ城壁や半月堡があり、まるで砦か何かのような外観だった。
北海道の五稜郭に似ていると言えばわかりやすいだろうか?
「学園というより要塞みたいだな」
「その通りですわ、ここには元々要塞があった場所ですわ。 小競り合いこそありますが、大きな戦争もなくなって久しいですから、不要になった要塞を学園として利用しているわけですわ。 それにここならば授業でも練習でも攻撃魔法を使うことが出来ますわ」
学園へと入るための橋を渡り、入都許可証を見せてこれから入学する生徒の護衛の冒険者であることを告げると、すんなりと中に入ることが出来た。
中に入ると、俺達の他にも護衛の冒険者っぽい人達がちらほらと居る。
わかりやすく護衛受付と書かれた看板が見え、青空の下に長机と椅子が置いてあり、受付であろう青年が暇そうに座っていた。
「護衛の冒険者の方ですね? こちらで受付をお願いしまーす」
こちらに気がついた受付の青年は、やっとやることが出来たとばかりに嬉しそうにこちらに声を掛けてきた。
「一人ずつ入都許可証と冒険者証の提示をお願いします」
俺達は、適当に並んで言われたものを提示していく。
「えーと、コリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Bランクのレンジャー、アリーセさんですね、よろしくお願いします。 屋外では構いませんが館内での弓のご使用は原則禁止ですのでご注意ください」
冒険者証を箱状の魔道具にかざして、情報を表示と登録をしているようだ。
「持ち込むだけなら問題ないかしら?」
「弦を外して頂ければ問題ありません、後ほど学園内をご案内するさいに、規則や禁止事項を細かく説明いたします。 はい登録が出来ましたので次の方どうぞー」
「えーと、同じくコリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Bランクのマジックユーザー、エーリカさんですね、よろしくお願いします。 流派をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「4大精霊流ですわ」
「ああ、万能でなかなかすばらしい流派ですよね!」
流派にそんな名前がついてたのか、そうすると俺の場合どうなるんだろうか? 科学流? ここは偉そうに論理実証流とか言っておくか!
「お次も同じくコリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Cランクのノービス、イオリさんですね……、え? Cランクでノービス!?」
「なにか問題が?」
「あ、そうか高レベルの偽装のスキルをお持ちということですね? すみませんが解除をしていただけると助かります」
疑われているようだが、俺はノービスのままだ。
他のジョブに変えるとステータスがパラメータが大きく変動してしまうからな、別にステータスも個別に変更できるし、スキルも好きなように取得出来るからわざわざ要らん苦痛を感じてまでジョブを変更する必要性を感じないのだ。
「いや、偽装のスキルは持ってない。冒険者ギルドに問い合わせてもらっても構わないが、正真正銘ノービスだ」
「ええ!? そんなの聞いたこと無いですよ!? 普通ノービスといったらEランクになる頃にはすでに別のジョブになっているはずです!」
「聞いたこと無いって言われてもな、おたくがジョブの専門家でこの世の誰よりもジョブに詳しいとでも言うのか?」
「あ、いえ、そういう訳ではありませんけど……」
元の世界でもよく居たな、専門家でも無いのに聞いたことが無い!って事実や専門家の意見を認めない奴らが、クソ上司とか。
「ならば、事実を受け止めてくれ、そういうこともあるんだ」
「あー、すみません、この人ちょっと特殊なのよ。 剣も魔法も使えるけど、基本的に魔道具で戦ってるし、その魔道具も自作したり改造したりするし、薬の調合なんかもしたと思えば、料理の知識もあるのよ。 だからなんのジョブなのかって言われるとすごく困るから、その辺でノービスのままなんじゃないかしら?」
アリーセがフォローを入れてくれたが、なんで貶された感じがするのだろうか?
「なんですかその節操なしは!?」
悪かったな節操がなくて。
「まあ、その話はどうでもいいんだよ、登録は出来たのか?」
「あ、す、すみません。 登録はできました。 貴族の護衛として身元の保証がされているのに疑うような真似をしてしまい申し訳ありませんでした」
わかれば宜しい。
「終わった? 最後は僕だね、はいこれよろしくー」
「あ、は、はい、えーと、コリンナ・ローデンヴァルト様の護衛、Fランクのアルケミスト、アンドレアさんです……ね……。 って、Fランクで貴族の護衛ってどういうことですかー!?」
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