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24.元気になってほしくて
『ナタリアを拷問しても構わない』
シャルロッテの居場所を必ず吐かせるようにと部下に指示すると、アランは甲冑を乱暴に脱ぎ捨てた。伏兵がいるかもしれないし、本来なら身を守るためにも脱ぐべきではない。
だが、一刻も早くシャルロッテの元に駆け付けたいアランは身軽さをとり、急いで馬に跨った。後方からパウロ他数名が続いてくる気配がしたが、後ろを気にする余裕はない。一目散に屋敷を目指す。
カルディア山から屋敷までは通常なら丸2日の距離。
屋敷を出る際、念のためにと十分な護衛を配置してきた。ラーゲルレーヴで鍛えた軍人たちが傭兵崩れの侵入者なんかに負けるはずはない。だが、カルディア山での攻防のように、圧倒的多数の前では彼らも無力なのではないだろうか。
シャルロッテをはじめ、万が一にでも屋敷に侵入されたら人質となる人間が多すぎる。命を優先するために手を出せない状況もあり得なくもない。
(ダメだダメだ、悪い方に考えるな。それ以前に侵入なんてされていないはず。大丈夫だ、大丈夫……)
アランは自分に言い聞かせるが、頭をよぎるのは屋敷に踏み込んだ男たちがシャルロッテに襲い掛かる姿だ。
『助けてアラン様!』
嫌です触らないでと小柄なシャルロッテが男たちに手足を抑えられ、ドレスをびりびりに破かれる。あの柔らかな体に他の男が触れると思うと、アランは怒りで体の血が沸騰しそうだった。頭を振り払っても次々と浮かんでくる悪夢。
(凌辱されたうえ、気の短い傭兵たちが暴力をふるうこともありえる)
最悪なのは死だ。休むことなく必死に馬を走らせ、途中で馬を乗り返ること数回。一昼夜かけてようやく屋敷に到着したのは翌日の日も暮れかけた頃だった。
息を切らしながら本館の前まで駆けつけたが、そこにいるはずの護衛たちが見当たらない。
(すでに連れ去られた後かっ!)
アランは剣を抜くと、扉を蹴り開けた。
──バンッ
大きな音が響く中、玄関ホールの階段には、両手や服を血に染めたシャルロッテがぐったりとした様子で座っていた。
「ああっ! そんなっ! シャル、シャルッ!」
アランはシャルロッテに駆け寄るとぎゅっと抱きしめた。
「シャルロッテっ! ああ、なんてことだ! 悪かった、おまえを残して済まなかった! 頼む、死なないでくれ! シャル、シャル!」
「……」
「くそっ、こんなことになるなんて……。もっと早く伝えるべきだった、おまえのおかげでちゃんと言葉を話せるようになったのに、この想いを言葉にしなかっただなんて!」
アランの端正な顔が歪み、悲壮感が漂う。息を切らしながらパウロたちもようやく到着し、その状況を見て青ざめた。
血まみれの服を着る奥様。その体を抱きしめるアラン。
「抵抗されて、奥様に手を掛けたのか……」
「くそっ! 間に合わなかっ……ん?」
だが、屋敷に残っているはずの軍人たちはびっくりした顔でホールに立っている。
「襲撃してきた奴らがいない……?」
よくよく見ると、周囲には使用人たちも普通にいるし、若いメイドたちは顔が真っ赤だ。辺りを見渡したパウロは即座に状況を理解し、重い口を開いた。
「……アラン。奥様が窒息しかけて話せなさそうだ」
「……」
アランが力を緩めると、シャルロッテがごほごほと咳き込んだ。
「シャルっ! 大丈夫か? どこだ、どこを怪我したんだ? シャル! シャルっ!」
「ごほっ。だ、大丈夫です。それより、アラン様、おかえりなさい」
「あ、ああ…………、えっと……」
アランも何か様子がおかしいことに気づく。
散々愛の告白をしたアランだったが、そっとシャルロッテを離すと状態を上から下まで確認する。シャルロッテはにこにこ笑っている。
「アラン様、カルディア山の方は片付きましたか?」
「ん? あ、ああ。おおよそは……えっと、シャルロッテが屋敷で攻撃されたと思って、急いで帰ってきたんだが……されていないのかな?」
「あっ! そういえば、数日前に雑魚が侵入してきましたね。しっかり縛り上げて牢に入れてあります」
「そ、そうか……よかった……」
安堵で脱力するアランに、使用人たちが興奮冷めやらぬ様子で報告する。
「奥様ったらすごく強かったんですよ! びっくりしました!」
「ええ、ええ! 屋敷にいる軍人たちでは防ぎ入れないと思って、私たちも包丁やらフライパンやらを持って奥様をお守りしようと思ったんですけど」
「……え?」
その時、屋敷で留守を守っていた軍人が捕らえた傭兵のひとりを引きずってきた。
「アラン様、ご覧ください。奥様が驚くほどの手さばきで一人一人を縛り上げたのです」
「……手首と足首を縛るだけで良かったかもしれないな」
シャルロッテは傭兵たちを菱縄縛りで縛り上げていた。
Mっ気があるのか、縛られた傭兵がシャルロッテをとろんと見つめる。男の眼差しに憧憬が浮かぶ様子が気に入らず、アランから殺気が漏れ出した。
「今すぐここで首を切り落としたいところだが、……とりあえず、牢へ戻せ」
「は!」
「……えーっと……、つまり、シャルロッテも武器を手に戦ったということなのかな?」
シャルロッテが照れくさそうに笑った。
「えへへ。はい。だって、アラン様。私はディーク・シュルテンの孫ですよ」
「そう、だよな……」
呆気にとられたアランだったが、困惑した。
「じゃあ、とりあえず、怪我はしてないということでいいんだよな? それなら、この血は一体……」
「あっ、これは、その……アラン様に元気になってもらおうと思って。お戻りになった時に振舞えればいいかなー、なんて思ってちょっと山へ行って、熊を仕留めてきたんです。で、解体したら汚れちゃって」
シャルロッテはうふふと笑っているが、アランは聞き間違えかと首を傾げる。
(聞き間違いか? 熊を仕留めたって聞こえたが……。狂暴な熊は軍人も複数人で行わなければ危険が伴うし、シャルロッテの腕力では無理だろう。……無理、だよな? それとも、熊っぽいナニカなのか?)
「えっと……熊? 自信がないが、俺が知っている熊と同じだろうか」
「黒くて毛が生えた獰猛な動物で、家畜や人を襲う熊のことです」
「合ってるみたいだな……」
「熊の肉ってすごくいいんですって。ダニエ……えっと、最近いろいろ教わっているお姉さんが勧めてくれて。その、元気になるって教えてもらったので、アラン様に元気になってもらおうと思って」
(あ……討伐で疲労困憊で帰ってくるだろうからってことか?)
「そうか、シャルロッテ、ありがとう……」
だが、シャルロッテの視線がすーっと下り、アランの股間をじっと見つめた。
「「「「あ……」」」」
「え? あ、元気になるってそっちの……?」
シャルロッテが何を考えているのか気づいた瞬間、ラーゲルレーヴの者たちも聞いたことがないほど大声でアランが叫んだ。
「お、俺は不能じゃないっ!!!」
シャルロッテの居場所を必ず吐かせるようにと部下に指示すると、アランは甲冑を乱暴に脱ぎ捨てた。伏兵がいるかもしれないし、本来なら身を守るためにも脱ぐべきではない。
だが、一刻も早くシャルロッテの元に駆け付けたいアランは身軽さをとり、急いで馬に跨った。後方からパウロ他数名が続いてくる気配がしたが、後ろを気にする余裕はない。一目散に屋敷を目指す。
カルディア山から屋敷までは通常なら丸2日の距離。
屋敷を出る際、念のためにと十分な護衛を配置してきた。ラーゲルレーヴで鍛えた軍人たちが傭兵崩れの侵入者なんかに負けるはずはない。だが、カルディア山での攻防のように、圧倒的多数の前では彼らも無力なのではないだろうか。
シャルロッテをはじめ、万が一にでも屋敷に侵入されたら人質となる人間が多すぎる。命を優先するために手を出せない状況もあり得なくもない。
(ダメだダメだ、悪い方に考えるな。それ以前に侵入なんてされていないはず。大丈夫だ、大丈夫……)
アランは自分に言い聞かせるが、頭をよぎるのは屋敷に踏み込んだ男たちがシャルロッテに襲い掛かる姿だ。
『助けてアラン様!』
嫌です触らないでと小柄なシャルロッテが男たちに手足を抑えられ、ドレスをびりびりに破かれる。あの柔らかな体に他の男が触れると思うと、アランは怒りで体の血が沸騰しそうだった。頭を振り払っても次々と浮かんでくる悪夢。
(凌辱されたうえ、気の短い傭兵たちが暴力をふるうこともありえる)
最悪なのは死だ。休むことなく必死に馬を走らせ、途中で馬を乗り返ること数回。一昼夜かけてようやく屋敷に到着したのは翌日の日も暮れかけた頃だった。
息を切らしながら本館の前まで駆けつけたが、そこにいるはずの護衛たちが見当たらない。
(すでに連れ去られた後かっ!)
アランは剣を抜くと、扉を蹴り開けた。
──バンッ
大きな音が響く中、玄関ホールの階段には、両手や服を血に染めたシャルロッテがぐったりとした様子で座っていた。
「ああっ! そんなっ! シャル、シャルッ!」
アランはシャルロッテに駆け寄るとぎゅっと抱きしめた。
「シャルロッテっ! ああ、なんてことだ! 悪かった、おまえを残して済まなかった! 頼む、死なないでくれ! シャル、シャル!」
「……」
「くそっ、こんなことになるなんて……。もっと早く伝えるべきだった、おまえのおかげでちゃんと言葉を話せるようになったのに、この想いを言葉にしなかっただなんて!」
アランの端正な顔が歪み、悲壮感が漂う。息を切らしながらパウロたちもようやく到着し、その状況を見て青ざめた。
血まみれの服を着る奥様。その体を抱きしめるアラン。
「抵抗されて、奥様に手を掛けたのか……」
「くそっ! 間に合わなかっ……ん?」
だが、屋敷に残っているはずの軍人たちはびっくりした顔でホールに立っている。
「襲撃してきた奴らがいない……?」
よくよく見ると、周囲には使用人たちも普通にいるし、若いメイドたちは顔が真っ赤だ。辺りを見渡したパウロは即座に状況を理解し、重い口を開いた。
「……アラン。奥様が窒息しかけて話せなさそうだ」
「……」
アランが力を緩めると、シャルロッテがごほごほと咳き込んだ。
「シャルっ! 大丈夫か? どこだ、どこを怪我したんだ? シャル! シャルっ!」
「ごほっ。だ、大丈夫です。それより、アラン様、おかえりなさい」
「あ、ああ…………、えっと……」
アランも何か様子がおかしいことに気づく。
散々愛の告白をしたアランだったが、そっとシャルロッテを離すと状態を上から下まで確認する。シャルロッテはにこにこ笑っている。
「アラン様、カルディア山の方は片付きましたか?」
「ん? あ、ああ。おおよそは……えっと、シャルロッテが屋敷で攻撃されたと思って、急いで帰ってきたんだが……されていないのかな?」
「あっ! そういえば、数日前に雑魚が侵入してきましたね。しっかり縛り上げて牢に入れてあります」
「そ、そうか……よかった……」
安堵で脱力するアランに、使用人たちが興奮冷めやらぬ様子で報告する。
「奥様ったらすごく強かったんですよ! びっくりしました!」
「ええ、ええ! 屋敷にいる軍人たちでは防ぎ入れないと思って、私たちも包丁やらフライパンやらを持って奥様をお守りしようと思ったんですけど」
「……え?」
その時、屋敷で留守を守っていた軍人が捕らえた傭兵のひとりを引きずってきた。
「アラン様、ご覧ください。奥様が驚くほどの手さばきで一人一人を縛り上げたのです」
「……手首と足首を縛るだけで良かったかもしれないな」
シャルロッテは傭兵たちを菱縄縛りで縛り上げていた。
Mっ気があるのか、縛られた傭兵がシャルロッテをとろんと見つめる。男の眼差しに憧憬が浮かぶ様子が気に入らず、アランから殺気が漏れ出した。
「今すぐここで首を切り落としたいところだが、……とりあえず、牢へ戻せ」
「は!」
「……えーっと……、つまり、シャルロッテも武器を手に戦ったということなのかな?」
シャルロッテが照れくさそうに笑った。
「えへへ。はい。だって、アラン様。私はディーク・シュルテンの孫ですよ」
「そう、だよな……」
呆気にとられたアランだったが、困惑した。
「じゃあ、とりあえず、怪我はしてないということでいいんだよな? それなら、この血は一体……」
「あっ、これは、その……アラン様に元気になってもらおうと思って。お戻りになった時に振舞えればいいかなー、なんて思ってちょっと山へ行って、熊を仕留めてきたんです。で、解体したら汚れちゃって」
シャルロッテはうふふと笑っているが、アランは聞き間違えかと首を傾げる。
(聞き間違いか? 熊を仕留めたって聞こえたが……。狂暴な熊は軍人も複数人で行わなければ危険が伴うし、シャルロッテの腕力では無理だろう。……無理、だよな? それとも、熊っぽいナニカなのか?)
「えっと……熊? 自信がないが、俺が知っている熊と同じだろうか」
「黒くて毛が生えた獰猛な動物で、家畜や人を襲う熊のことです」
「合ってるみたいだな……」
「熊の肉ってすごくいいんですって。ダニエ……えっと、最近いろいろ教わっているお姉さんが勧めてくれて。その、元気になるって教えてもらったので、アラン様に元気になってもらおうと思って」
(あ……討伐で疲労困憊で帰ってくるだろうからってことか?)
「そうか、シャルロッテ、ありがとう……」
だが、シャルロッテの視線がすーっと下り、アランの股間をじっと見つめた。
「「「「あ……」」」」
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