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ネコがにゃーと鳴いた
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「にゃー」
と鳴く声がして、白いしっぽが視界の端をちらついた。
ぼくは考えるより速く、引き寄せられるみたいにその路地を曲がった。
こっちを振り返る丸っこい瞳と目があう。……と思ったらすぐ逸らされた。
白に黒いぶちの猫はのろのろ歩いていく。ぼくはそろそろ付いていく。
厚い雲が空をおおって、まだ夕方なのに薄暗い。
ついこの前、バスを待っていたぼくはとあるぶち猫とおじさんに出会った。ぶち猫とその飼い主のおじさんは、特に何をするでもなく、バスを一緒に待ってくれた。……こう言うとなんか違うかな。
ランドセルの肩ひもを握りしめながらすこしずつ早足になって、とうとう猫に追いついた。
冷たい空気を吸って、猫に向かって呼んでみる。
「つーくん」
猫はぼくを見た。本当にあの時の『つーくん』?
にゃあ、と小さく鳴くと、ぶち猫は近くの家の庭に入っていく。
ぼろい家だ。表札には『咲田』とある。……さきた? でいいのかな。
玄関先から庭を覗き込むと、つーくんは窓を爪で引っ掻いてにゃあにゃあ騒ぎ出した。
少ししたらカーテンが開いて、内側から誰かの手が窓に伸ばされた。ぼくは思わず固まってしまう。
窓を開けて猫を招き入れたのは、男の人だった。ぼさぼさの髪をゴムでしばり、半纏を着こんでいる。
「寒かったでしょー、つーくん」
つーくんと呼ばれた猫は男の人の手をすり抜けて部屋の中へ。
苦笑して窓を閉めようとするその人の垂れた目が、ぼくの方を向くと同時に見開かれる。
逃げようとして後ずさりしたぼくに、男の人はふにゃりと笑った。
「つーくん二号だ」
ぼくはちょっと俯いた。
男の人はいつかとおんなじに、ぼくの反応なんかお構いなしだ。
「久しぶりだねえ。こんな所でどうしたの?」
「……猫、いたから追いかけた」
「へえ。相変わらずつーくん達は仲良しだなあ」
「別に」
スニーカーの先で地面をける。じゃあ、と背を向けようとしたら呼び止められた。
「つーくん二号! これからどこ行くの?」
いつのまにぼくはそんなあだ名になったんだ。
「……うちに帰るけど」
「よかったら一号と遊んでく? 寒いでしょ。お茶くらい出すよ」
男の人――表札からしたら咲田さん? まあ、おじさんでいっか――の問いかけにぼくはうろたえて、意味もなく辺りを見回した。
おじさんはなにか納得したように頭を掻く。
「あ、知らないおじさんの家に入るのはよくないよね」
ぼくは反射的に首を横に振った。
確かに知らない人には付いていってはいけないと、道徳で習った事がある。でも同時に、近所付き合いはもしもの為にしておこう、とも習った。
そもそも、おじさんは『つーくんの飼い主のおじさん』だ。『知らないおじさん』じゃない。
この場合はどうなのか道徳の教科書には書いてなかった。
「遊びたい。どうせひまだもん」
あのマンションには、今日も誰もいない。
今日は塾もないし友達と遊ぶ約束も取り付けられなかったから、することもない。
素直に言うと、おじさんは嬉しそうに笑みを浮かべた。
「いらっしゃい。玄関開けるからちょっと待ってね」
「ありがとうおじさん」
「……俺、おじさんって歳かなあ。そういえばつばさちゃんにもおじさんって言われるけど。いや、でも、それはおじさんの意味が……」
立ち上がりながらぶつくさ言うおじさんに、ぼくは首を傾げた。
「おじさんさっき自分でもおじさんって言ってたじゃん」
「自分で言うのはいいんだよ、ケンキョだから」
そう言い残して、おじさんは窓を閉めて一度ぼくの視界から消えた。それから、すぐに玄関の戸が開く。
「どうぞ」
ひょろりと背の高いおじさんは満面の笑みでぼくを迎え入れた。
おばあちゃんちみたいな畳の部屋に、こたつが一個。
こたつの横ではセーラー服姿の女の子が一人、正座していた。中学生だろうか。とりあえず、ぼくより年上な事だけは確かだ。女の子は半紙を前に、腕まくりして筆を握っている。
女の子は顔を上げて、無表情のままぼくの顔をじっと見つめた。どこか、猫のつーくんと似ている気がする。
おじさんが明るい声で女の子に話しかけた。
「つばさちゃん、この子はつーくん二号だよ。つーくんの友達なんだ」
つばさ、というらしい女の子は、ぱちぱちと瞬きしてから小さな声で「よろしく」とだけ言った。
「よ、よろしく」
ぎこちなく返事をするとつばさはすぐに視線を半紙へ戻した。
「つばさちゃんは俺のめいっ子なんだ。いい子だから仲良くね」
ぼくは取りあえずうなずいておく。
すると足下にふわりとした感触がして、見下ろすと猫がいた。ぼくの足に頭をこすりつけている。
その様子をみたおじさんは、残念そうに唇を尖らせた。
「つーくん、俺には懐かないのになあ……」
どう返していいか分からずに、ぼくはつばさの筆を目で追った。
えっと、『願』?
「つーくん二号も書き初めする?」
おじさんがぼくの顔を覗き込んだ。
「書き初め?」
「あれ? 学校でやらない?」
「やったけど……」
書き初め、というのはお正月にやるものじゃないのだろうか。
指摘するとおじさんはドクジのケンカイを発表した。
「その年に始めて書いたらそれが書き初めだよ。それに、関西では十五日までお正月に含んだりするんだって」
「ぼくもう学校でやったから二回目だよ。それにここ関西じゃないし、今日十六日だけど」
「まあそんな細かいことは……って十六日!?」
おじさんはあからさまに驚いていた。本気で日付を勘違いしていたらしい。
「まあまあ、気を取り直して」
おじさんはすぐにけろりとして、こたつの上から筆と半紙を一枚取り、ぼくに手渡した。
気を取り直したのはおじさんの方だろう。
お茶入れてくるね、とおじさんは鼻歌交じりに台所へ向かった。
取り残されたぼくは、畳に広げられている新聞紙の上に半紙をおきランドセルを下ろしてから、すこし悩んだ。
書き初め、かあ。なんでぼくよく知らないおじさんの家で書き初めするんだろう。
ちらりとつばさを見ると、もう筆を置いていた。半紙には――『願望実現』?
「がんぼー……」
「がんぼうじつげん。願いを現実にするって意味」
つばさはほんのちょっとだけ笑った。怖いお姉さんかと思ったけど、そうでもないかもしれない。
「書き初めって、何書くの? 学校ではみんな同じ言葉書いたけど」
「抱負――一年の目標、を書くんやで」
テレビで聞いたことある方言でつばさが説明した。一年の目標……そんなもの、ぼくにあるだろうか。
「なんでもええよ。コーヒーを克服する、とか、あやとり世界一になる、とか」
「うーん……」
あやとり世界一だけはないけど。
悩みに悩んでから、ぼくは筆に墨汁を付けた。
いつのまにか、お茶を入れ終わったおじさんまでぼくの書き初めに注目している。
おじさんと女子中学生とぶち猫に囲まれて、居心地の悪いまま筆を走らせた。ほとんど殴り書きだ。
『大人にならない』
書き終わるとほぼ同時、猫がぼくの書き初めの上をぺたぺた歩いた。
「あ」
三人揃って声を上げる。足跡が『大』の部分に付いてしまった。
『犬人にならない』
「いぬにんって、なんだろうねえ」
おじさんが呟いて、みんな黙って、それから、みんな笑った。
猫だけがすました顔で「にゃー」と鳴いた。
と鳴く声がして、白いしっぽが視界の端をちらついた。
ぼくは考えるより速く、引き寄せられるみたいにその路地を曲がった。
こっちを振り返る丸っこい瞳と目があう。……と思ったらすぐ逸らされた。
白に黒いぶちの猫はのろのろ歩いていく。ぼくはそろそろ付いていく。
厚い雲が空をおおって、まだ夕方なのに薄暗い。
ついこの前、バスを待っていたぼくはとあるぶち猫とおじさんに出会った。ぶち猫とその飼い主のおじさんは、特に何をするでもなく、バスを一緒に待ってくれた。……こう言うとなんか違うかな。
ランドセルの肩ひもを握りしめながらすこしずつ早足になって、とうとう猫に追いついた。
冷たい空気を吸って、猫に向かって呼んでみる。
「つーくん」
猫はぼくを見た。本当にあの時の『つーくん』?
にゃあ、と小さく鳴くと、ぶち猫は近くの家の庭に入っていく。
ぼろい家だ。表札には『咲田』とある。……さきた? でいいのかな。
玄関先から庭を覗き込むと、つーくんは窓を爪で引っ掻いてにゃあにゃあ騒ぎ出した。
少ししたらカーテンが開いて、内側から誰かの手が窓に伸ばされた。ぼくは思わず固まってしまう。
窓を開けて猫を招き入れたのは、男の人だった。ぼさぼさの髪をゴムでしばり、半纏を着こんでいる。
「寒かったでしょー、つーくん」
つーくんと呼ばれた猫は男の人の手をすり抜けて部屋の中へ。
苦笑して窓を閉めようとするその人の垂れた目が、ぼくの方を向くと同時に見開かれる。
逃げようとして後ずさりしたぼくに、男の人はふにゃりと笑った。
「つーくん二号だ」
ぼくはちょっと俯いた。
男の人はいつかとおんなじに、ぼくの反応なんかお構いなしだ。
「久しぶりだねえ。こんな所でどうしたの?」
「……猫、いたから追いかけた」
「へえ。相変わらずつーくん達は仲良しだなあ」
「別に」
スニーカーの先で地面をける。じゃあ、と背を向けようとしたら呼び止められた。
「つーくん二号! これからどこ行くの?」
いつのまにぼくはそんなあだ名になったんだ。
「……うちに帰るけど」
「よかったら一号と遊んでく? 寒いでしょ。お茶くらい出すよ」
男の人――表札からしたら咲田さん? まあ、おじさんでいっか――の問いかけにぼくはうろたえて、意味もなく辺りを見回した。
おじさんはなにか納得したように頭を掻く。
「あ、知らないおじさんの家に入るのはよくないよね」
ぼくは反射的に首を横に振った。
確かに知らない人には付いていってはいけないと、道徳で習った事がある。でも同時に、近所付き合いはもしもの為にしておこう、とも習った。
そもそも、おじさんは『つーくんの飼い主のおじさん』だ。『知らないおじさん』じゃない。
この場合はどうなのか道徳の教科書には書いてなかった。
「遊びたい。どうせひまだもん」
あのマンションには、今日も誰もいない。
今日は塾もないし友達と遊ぶ約束も取り付けられなかったから、することもない。
素直に言うと、おじさんは嬉しそうに笑みを浮かべた。
「いらっしゃい。玄関開けるからちょっと待ってね」
「ありがとうおじさん」
「……俺、おじさんって歳かなあ。そういえばつばさちゃんにもおじさんって言われるけど。いや、でも、それはおじさんの意味が……」
立ち上がりながらぶつくさ言うおじさんに、ぼくは首を傾げた。
「おじさんさっき自分でもおじさんって言ってたじゃん」
「自分で言うのはいいんだよ、ケンキョだから」
そう言い残して、おじさんは窓を閉めて一度ぼくの視界から消えた。それから、すぐに玄関の戸が開く。
「どうぞ」
ひょろりと背の高いおじさんは満面の笑みでぼくを迎え入れた。
おばあちゃんちみたいな畳の部屋に、こたつが一個。
こたつの横ではセーラー服姿の女の子が一人、正座していた。中学生だろうか。とりあえず、ぼくより年上な事だけは確かだ。女の子は半紙を前に、腕まくりして筆を握っている。
女の子は顔を上げて、無表情のままぼくの顔をじっと見つめた。どこか、猫のつーくんと似ている気がする。
おじさんが明るい声で女の子に話しかけた。
「つばさちゃん、この子はつーくん二号だよ。つーくんの友達なんだ」
つばさ、というらしい女の子は、ぱちぱちと瞬きしてから小さな声で「よろしく」とだけ言った。
「よ、よろしく」
ぎこちなく返事をするとつばさはすぐに視線を半紙へ戻した。
「つばさちゃんは俺のめいっ子なんだ。いい子だから仲良くね」
ぼくは取りあえずうなずいておく。
すると足下にふわりとした感触がして、見下ろすと猫がいた。ぼくの足に頭をこすりつけている。
その様子をみたおじさんは、残念そうに唇を尖らせた。
「つーくん、俺には懐かないのになあ……」
どう返していいか分からずに、ぼくはつばさの筆を目で追った。
えっと、『願』?
「つーくん二号も書き初めする?」
おじさんがぼくの顔を覗き込んだ。
「書き初め?」
「あれ? 学校でやらない?」
「やったけど……」
書き初め、というのはお正月にやるものじゃないのだろうか。
指摘するとおじさんはドクジのケンカイを発表した。
「その年に始めて書いたらそれが書き初めだよ。それに、関西では十五日までお正月に含んだりするんだって」
「ぼくもう学校でやったから二回目だよ。それにここ関西じゃないし、今日十六日だけど」
「まあそんな細かいことは……って十六日!?」
おじさんはあからさまに驚いていた。本気で日付を勘違いしていたらしい。
「まあまあ、気を取り直して」
おじさんはすぐにけろりとして、こたつの上から筆と半紙を一枚取り、ぼくに手渡した。
気を取り直したのはおじさんの方だろう。
お茶入れてくるね、とおじさんは鼻歌交じりに台所へ向かった。
取り残されたぼくは、畳に広げられている新聞紙の上に半紙をおきランドセルを下ろしてから、すこし悩んだ。
書き初め、かあ。なんでぼくよく知らないおじさんの家で書き初めするんだろう。
ちらりとつばさを見ると、もう筆を置いていた。半紙には――『願望実現』?
「がんぼー……」
「がんぼうじつげん。願いを現実にするって意味」
つばさはほんのちょっとだけ笑った。怖いお姉さんかと思ったけど、そうでもないかもしれない。
「書き初めって、何書くの? 学校ではみんな同じ言葉書いたけど」
「抱負――一年の目標、を書くんやで」
テレビで聞いたことある方言でつばさが説明した。一年の目標……そんなもの、ぼくにあるだろうか。
「なんでもええよ。コーヒーを克服する、とか、あやとり世界一になる、とか」
「うーん……」
あやとり世界一だけはないけど。
悩みに悩んでから、ぼくは筆に墨汁を付けた。
いつのまにか、お茶を入れ終わったおじさんまでぼくの書き初めに注目している。
おじさんと女子中学生とぶち猫に囲まれて、居心地の悪いまま筆を走らせた。ほとんど殴り書きだ。
『大人にならない』
書き終わるとほぼ同時、猫がぼくの書き初めの上をぺたぺた歩いた。
「あ」
三人揃って声を上げる。足跡が『大』の部分に付いてしまった。
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