52 / 143
第二章 天使時間の歯車
2-22 天使の時間について
しおりを挟む
「天使の時間……って、なんですか?」
立花先生が本気で敵意を混じらせる様子に戸惑いながらも、僕はそのまま疑問を彼に対して呟く。その言葉をどれだけ捉えようとも、どうにも僕は理解することができない。葵についてもわからないようで、特に視線を合わせても困惑するように首を横に振るだけだった。
疑問を投げかけて、そうして数瞬立つ。でも、会話は途切れて、それ以降は先生が言葉を紡ぐことはない。なぜそこまで深刻な顔をしているのか、どうして敵意を持っているのかを理解できないまま、僕は待つしかない。
気まずい空気に晒されながら、僕と葵は先生の言葉を待つ。この場は回答を待たなければ、それ以上に行動することはできないような気がする。聞いたからには、その責任があるように感じて。
一分間ほど経ったのだろうか、それくらいにしてようやく重くなった空気を裂くように先生が口を開いた。けれど。
「……ごめん、葵ちゃんは帰ってくれるかな」
そう呟いて、葵には答えを伏せるように、僕と先生だけが空間に残された。
◇
「……それで、何なんですか。天使の時間って。葵に言えないのなら、僕に対しても言えないのでは?」
「……いや、この話は君にしか通じないし、君にしか理解できないだろうから。そして、彼女は知らないことについての話だからさ、申し訳ないけれど、君に残ってもらったんだ」
「僕にしか、理解できないこと?」
そう言われて、思い出すのは黒魔法の概念について。
立花先生曰く、黒魔法という存在は魔法使いの間でも禁忌中の禁忌であり、葵たちも例外なく知らない魔法のこと。そして、唯一の適性があると先生が僕に言った魔法のことだ。
その魔法は精神を代償に行われる非現実的事象。一般的な魔法使いによる血液を代償にされた魔法とは供物にする対象が違うからこそ、世界に対しての影響力があるとされる、規模が違いすぎる次元違いの魔法。
「今から君にお願いをするために、突拍子のない話をする。今回の話はいつになく真剣にするから、きちんと心に留めておくように」
いつになく真剣な顔をして、先生は言葉を紡いでいる。だからこそ嫌な予感を覚えるのは気のせいなのだろうか。
「……わかりました。……けど、そこまで大事な話を僕にして大丈夫なんですか?」
「……君にしかできないことだから、君にしかお願いできないんだよ。何をお願いするのかは最後に話すけれど、とりあえず事情について聞いてくれないかな」
そうして、立花先生は天使の時間について話をした。
◇
「以前に話した世界について覚えているかな」
「ええっと、とんでもなく大きなやつというか、なんというか」
「……熱心に教えたつもりなのにそこまでしか記憶に残っていないのは少しばかり悲しいな……。じゃあ、また改めて説明するからよく聞いておきなさい」
僕はしぶしぶ頷いた。
「世界、っていうのは、今僕たちがいる地球の外側、宇宙の外側、更に外側、更に更に、というように外側にあって、最終的に無限の外側にあるとても大きな存在であり、魔法使いがいつか辿り着くべき概念だ。
世界の外側だからこその現実に対しての可変性を持っていて、魔法使いはその可変性を求めて魔法を使う。魔法を使った結果、そうして世界にたどり着いた者は誰もいないけれど、魔法使いの最終目標はそうだって、前に話したよね」
「確か、そんなような話を聞いたことがあります。それが天使の時間とやらに何か関連するんですか?」
「……ちゃんと関連するよ。そのために前提を話しているんだから茶々を入れないでくれたまえ」
「……なんかごめんなさい」
いつもだったら、そこそこ穏やかに声を返してくれるのに。……それだけ真剣な話だということなんだろうけれど。
「それで、その世界で、どうやって時間が流れていると思う?」
「……物理の話は苦手です」
「物理は関係ないさ。あれは人間が考えるものでいい。僕たちが今考えるべきは魔法使いで捉えることのできる時間という概念でいいんだ。
でも、荒唐無稽であるから答えは出ないだろう。だから率直に答えを話すけれども、時間というものは『世界が落下』している産物だといえる」
「落下、ですか?」
「うん。……世界というものは、いつからかはわからないけれど、ずっと落下し続ける存在であり、落下し続けているからこそ時間というものが流動する。その落下の仕方によって、角度によって時間の流れ方についても異なるけれど、基本は一定だ。1,2,3,と順を追って流れるのが今の時間軸だ。それが本来の時間軸だね」
「……はあ」
……難しい。どう捉えればいいのだろうか。
世界が落下するから、時間が流れる。とりあえず、その認識だけ抱いていればいいのだろうか。
「難しいという顔をしているけれど、ここまでは別に前提だからそこまで深く理解はしなくてもいいさ。でも大事なことはこれからだ」
そう前置きをして、先生は言葉を続ける。続けている。
「そんな世界の時間を止める方法があったとして、その方法はどんなものがあると思う?荒唐無稽でもいいから少し考えてみてよ」
「……ええと、あれですか。世界が落下しない状況的な?」
「正解だ。落下するから時間というものは流れる。ならば落下しなければ時間というものが流れることはない。
天使の時間とは、そういうことだ」
「そういうことだ……、って言われましても」
だからなんだよ、という感じもする。
「それが?って顔をしているけれど、君は既に一度天使の時間を経験していると思うんだけれど」
「……」
そうして思い浮かべるのは、今夜の時間が止まった世界。誰も動くことはなく、そして僕だけが生きる世界。
「そう、あれが天使の時間だ。天使の時間とは、固着した世界であり、通常の時間軸に対して垂直に立つ時間軸と言われている」
「……すいちょく?」
「……どう説明するべきかな。
もともと落下しているものが落下を止める原因は床にあたるとか、そういうことを想像をしてくれるとわかりやすいかな。
床に辿り着いたものは転がる。転がって、通常は落ちるべき存在である世界は横に移動する。横に移動することで時間軸が垂直に動く。世界が動くことで時間が流れるのだから、落下でも時間は動くし、横に移動することになる世界に対して時間軸は垂直に立つ」
「……うっす」
「理解を放棄してくれるなよ。まだあるんだから。
グラフ上で表すなら、僕たちの時間はY軸に流れるものなのに、それがいきなりX軸に流れる。それによってどうなるかと言われれば、もうわかるよね?」
わかるよねって言われてましても……。
「まあ、君にだけは認識できただろうけれど、あらゆるものが固着する。Y時間軸しか認識できない僕たちは軸違いのX時間軸を捉えることができない。だから僕たちは静止し続ける。
そんな時間軸にするのが天使の時間、『Anzen Taige』と言われる黒魔法だ」
「……なるほど」
あの時に経験した、時が止まった世界は、つまりは黒魔法ということ、でいいのだろうか。
「……というか、なんで僕だけあの世界で動くことができたんですか?そして、なんで動き始めたんですか?」
「うーん、動き出した原因についてはわからない。その魔法使いの捧げる精神が足りなくて、ある程度の時間が止まらなかったのかもしれないし、単純に手順を間違えたのかもしれない。その原因についてはわからないから説明のしようがないけれど、君があの世界を生きることができたことについては説明ができるよ。
以前も言ったけれど、君の紋章はほかの魔法使いには見られない黒色の紋章だ。その紋章を持つからこそ、きっと黒魔法についての適性がある。適性があるからこそ、天使の時間が発動した世界で唯一Xの時間軸にも対応することができたのだろう。
ここまでの前提を踏まえたうえで、今から本当に突拍子のないお願いを、──命令を君にする。本当は僕の生徒である君に、そして齢が低い君に命令するべきではないことはわかっているけれど、君にしかできないことだからこそ、僕は君に伝えるしかないんだ」
そうして吐いた先生の命令とは。
「──天使の時間を発動した魔法使いを殺せ」
立花先生が本気で敵意を混じらせる様子に戸惑いながらも、僕はそのまま疑問を彼に対して呟く。その言葉をどれだけ捉えようとも、どうにも僕は理解することができない。葵についてもわからないようで、特に視線を合わせても困惑するように首を横に振るだけだった。
疑問を投げかけて、そうして数瞬立つ。でも、会話は途切れて、それ以降は先生が言葉を紡ぐことはない。なぜそこまで深刻な顔をしているのか、どうして敵意を持っているのかを理解できないまま、僕は待つしかない。
気まずい空気に晒されながら、僕と葵は先生の言葉を待つ。この場は回答を待たなければ、それ以上に行動することはできないような気がする。聞いたからには、その責任があるように感じて。
一分間ほど経ったのだろうか、それくらいにしてようやく重くなった空気を裂くように先生が口を開いた。けれど。
「……ごめん、葵ちゃんは帰ってくれるかな」
そう呟いて、葵には答えを伏せるように、僕と先生だけが空間に残された。
◇
「……それで、何なんですか。天使の時間って。葵に言えないのなら、僕に対しても言えないのでは?」
「……いや、この話は君にしか通じないし、君にしか理解できないだろうから。そして、彼女は知らないことについての話だからさ、申し訳ないけれど、君に残ってもらったんだ」
「僕にしか、理解できないこと?」
そう言われて、思い出すのは黒魔法の概念について。
立花先生曰く、黒魔法という存在は魔法使いの間でも禁忌中の禁忌であり、葵たちも例外なく知らない魔法のこと。そして、唯一の適性があると先生が僕に言った魔法のことだ。
その魔法は精神を代償に行われる非現実的事象。一般的な魔法使いによる血液を代償にされた魔法とは供物にする対象が違うからこそ、世界に対しての影響力があるとされる、規模が違いすぎる次元違いの魔法。
「今から君にお願いをするために、突拍子のない話をする。今回の話はいつになく真剣にするから、きちんと心に留めておくように」
いつになく真剣な顔をして、先生は言葉を紡いでいる。だからこそ嫌な予感を覚えるのは気のせいなのだろうか。
「……わかりました。……けど、そこまで大事な話を僕にして大丈夫なんですか?」
「……君にしかできないことだから、君にしかお願いできないんだよ。何をお願いするのかは最後に話すけれど、とりあえず事情について聞いてくれないかな」
そうして、立花先生は天使の時間について話をした。
◇
「以前に話した世界について覚えているかな」
「ええっと、とんでもなく大きなやつというか、なんというか」
「……熱心に教えたつもりなのにそこまでしか記憶に残っていないのは少しばかり悲しいな……。じゃあ、また改めて説明するからよく聞いておきなさい」
僕はしぶしぶ頷いた。
「世界、っていうのは、今僕たちがいる地球の外側、宇宙の外側、更に外側、更に更に、というように外側にあって、最終的に無限の外側にあるとても大きな存在であり、魔法使いがいつか辿り着くべき概念だ。
世界の外側だからこその現実に対しての可変性を持っていて、魔法使いはその可変性を求めて魔法を使う。魔法を使った結果、そうして世界にたどり着いた者は誰もいないけれど、魔法使いの最終目標はそうだって、前に話したよね」
「確か、そんなような話を聞いたことがあります。それが天使の時間とやらに何か関連するんですか?」
「……ちゃんと関連するよ。そのために前提を話しているんだから茶々を入れないでくれたまえ」
「……なんかごめんなさい」
いつもだったら、そこそこ穏やかに声を返してくれるのに。……それだけ真剣な話だということなんだろうけれど。
「それで、その世界で、どうやって時間が流れていると思う?」
「……物理の話は苦手です」
「物理は関係ないさ。あれは人間が考えるものでいい。僕たちが今考えるべきは魔法使いで捉えることのできる時間という概念でいいんだ。
でも、荒唐無稽であるから答えは出ないだろう。だから率直に答えを話すけれども、時間というものは『世界が落下』している産物だといえる」
「落下、ですか?」
「うん。……世界というものは、いつからかはわからないけれど、ずっと落下し続ける存在であり、落下し続けているからこそ時間というものが流動する。その落下の仕方によって、角度によって時間の流れ方についても異なるけれど、基本は一定だ。1,2,3,と順を追って流れるのが今の時間軸だ。それが本来の時間軸だね」
「……はあ」
……難しい。どう捉えればいいのだろうか。
世界が落下するから、時間が流れる。とりあえず、その認識だけ抱いていればいいのだろうか。
「難しいという顔をしているけれど、ここまでは別に前提だからそこまで深く理解はしなくてもいいさ。でも大事なことはこれからだ」
そう前置きをして、先生は言葉を続ける。続けている。
「そんな世界の時間を止める方法があったとして、その方法はどんなものがあると思う?荒唐無稽でもいいから少し考えてみてよ」
「……ええと、あれですか。世界が落下しない状況的な?」
「正解だ。落下するから時間というものは流れる。ならば落下しなければ時間というものが流れることはない。
天使の時間とは、そういうことだ」
「そういうことだ……、って言われましても」
だからなんだよ、という感じもする。
「それが?って顔をしているけれど、君は既に一度天使の時間を経験していると思うんだけれど」
「……」
そうして思い浮かべるのは、今夜の時間が止まった世界。誰も動くことはなく、そして僕だけが生きる世界。
「そう、あれが天使の時間だ。天使の時間とは、固着した世界であり、通常の時間軸に対して垂直に立つ時間軸と言われている」
「……すいちょく?」
「……どう説明するべきかな。
もともと落下しているものが落下を止める原因は床にあたるとか、そういうことを想像をしてくれるとわかりやすいかな。
床に辿り着いたものは転がる。転がって、通常は落ちるべき存在である世界は横に移動する。横に移動することで時間軸が垂直に動く。世界が動くことで時間が流れるのだから、落下でも時間は動くし、横に移動することになる世界に対して時間軸は垂直に立つ」
「……うっす」
「理解を放棄してくれるなよ。まだあるんだから。
グラフ上で表すなら、僕たちの時間はY軸に流れるものなのに、それがいきなりX軸に流れる。それによってどうなるかと言われれば、もうわかるよね?」
わかるよねって言われてましても……。
「まあ、君にだけは認識できただろうけれど、あらゆるものが固着する。Y時間軸しか認識できない僕たちは軸違いのX時間軸を捉えることができない。だから僕たちは静止し続ける。
そんな時間軸にするのが天使の時間、『Anzen Taige』と言われる黒魔法だ」
「……なるほど」
あの時に経験した、時が止まった世界は、つまりは黒魔法ということ、でいいのだろうか。
「……というか、なんで僕だけあの世界で動くことができたんですか?そして、なんで動き始めたんですか?」
「うーん、動き出した原因についてはわからない。その魔法使いの捧げる精神が足りなくて、ある程度の時間が止まらなかったのかもしれないし、単純に手順を間違えたのかもしれない。その原因についてはわからないから説明のしようがないけれど、君があの世界を生きることができたことについては説明ができるよ。
以前も言ったけれど、君の紋章はほかの魔法使いには見られない黒色の紋章だ。その紋章を持つからこそ、きっと黒魔法についての適性がある。適性があるからこそ、天使の時間が発動した世界で唯一Xの時間軸にも対応することができたのだろう。
ここまでの前提を踏まえたうえで、今から本当に突拍子のないお願いを、──命令を君にする。本当は僕の生徒である君に、そして齢が低い君に命令するべきではないことはわかっているけれど、君にしかできないことだからこそ、僕は君に伝えるしかないんだ」
そうして吐いた先生の命令とは。
「──天使の時間を発動した魔法使いを殺せ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる