【完】婚約破棄&処刑されて転生しましたけれど、家族と再会し仲間もできて幸せです。[ ご令嬢はいつでもオムニバス1〜5 ]

丹斗大巴

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第1部 婚約破棄&処刑されて転生しましたけれど、家族と再会し仲間もできて今はとっても幸せです

メゾシニシスタの皇子

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 まあ……、さっきまでのはすべて演技!?

 隠し立てすることがなくなったとたんに、いで立ちから発するオーラからなにからなにまでがまるで違って見える。

 このようにお忍びでお見えになるなんて、ずいぶん身軽な方なのね。

 思いもよらなかったわ……。



「騙して悪かったな、ミラ」

「知らぬこととはいえ、ご無礼仕りました」

「アルベルティーナ、ジュスティーナ、昨日は茶会に来てくれてありがとう。とても楽しかった」

「恐れ入りましてございます、殿下」

「光栄にございます、殿下」

「そちらはジュスティッツィア家とシンチェリタ家のふたりだな」

「バルトロメーオ・ジュスティッツィアにございます」        

「カロージェロ・シンチェリタにございます」

「君たちが特別仲がいいというのは本当だっだんだな。今日はなんの集まりだ? みな目が赤いようだが」



 四人が困ったように顔を見合わせた。

 お父様たちが私に慎重な視線を預けてくる。



「隣国の五大伯爵家について、勉強会をしておりました。エピソードに胸を打たれて、つい目頭を熱くしてしまったのです」

「なるほど、そうか。君が我が国の五大伯爵家、五つの美徳のまとめ役というわけか、ミラ」

「私たちの間に上下はございません。五つの美徳はそれぞれにすべてが大切なものでございます」

「ふむ……、そうか! なるほど……、俺は決めたぞ、トンマーゾ!」



 トンマーゾと呼ばれた白髪のご老人が、にわかにびくっと震えた。

 殿下がすたすたと私たちの前へやってくる。

 まあ、まさか今、お心をお定めに……!? 

 すかさずアルベルティーナとジュスティーナが色めき立って頬を染めた。



「ミラ・ラーラ・プレモロジータ、君を我妃として城に招きたい!」



 え……?

 その場にいた全員、目が点になった。

 な、なにをおっしゃっているの……?

 私はご辞退申し上げたのに……。

 お父様に視線を移すと、お母様、お兄様とお姉様と共に慎重な態度で私を見守っている。

 アルベルティーナとジュスティーナは、ふたり顔を見合わせた。

 バルトロメーオとカロージェロがそれぞれに、はっと息を吸う。

 殿下は視線を全くそらさずに私を見つめ続けている。

 こ、これは……、まさか、ほ、本気なの……?

 しかも、あろうことかアルベルティーナとジュスティーナの前で……。

 この方、なにをお考えなの……。

 こんなことをして、伯爵家の立場とふたりの気持ちはどうなるの?

 そのとき、アルベルティーナとジュスティーナがほぼ同時に顔を上げた。



「恐れながら申し上げます。ミラ嬢が皇子妃となられるのでしたら、私は異論はございません」

「右に同じくですわ」

「おお……! そうか、ふたりともわかってくれるか。三人が親友同士だというのは本当なのだな!」



 ヴァレンティーノ皇子殿下がにこっと歯を見せて笑う。

 そのまま視線を今度はふたりの青年に向けた。



「バルトロメーオとカロージェロはどうだ? まさか、ふたりのうちどちらかと将来を誓い合っていたりはせぬか?」

「めっそうもございません」

「左に同じでございます」

「それは安堵した! では、ミラ! 私の求婚を受け入れてくれるな?」



 どうして……。

 この方はこんなに性急なのかしら……?

 今日お会いしたばかりだし、お話しだって少ししただけだというのに……。

 考えられるのは……。




「殿下、どうかお許しください。お手を……」

「承知してくれるまで離さんぞ! 俺は欲しいものは必ず手に入れる男だ!」



 そ、そんな……!

 この方もアドルフ様と同じ傲慢な方なの……?

 私のことを五つの美徳をまとめるリーダーだと思い込んで、私を押さえれば、四人のことも手中に収められると思っていらっしゃるのかもしれない……。

 お父様とお母様、お兄様とお姉様が慎重な顔つきを崩さないのは、きっとそのため。

 ここでアドルフ様のときと同じ間違いを犯すわけにはいかない。

 私はこの方のことをなにひとつ知らないに等しい……。

『誓い』を捧げるにふさわしい方かどうかなんてわからないわ。



「恐れながら、私はプレモロジータ伯爵に多大な恩を頂きましたが、もともとは親の名さえわからない孤児でございました。

 殿下のお言葉は光栄ではございますが、この身にはとうてい受け切れぬものと……」

「俺がいいといったらいいんだ! ミラ、どうか今すぐうんといってくれ!」



 ぎゅっと両手を掴まれた。

 だ、大胆な方……!

 まるで差し込む朝日のようなまっすぐな黒い瞳。

 なんて生き生きと輝いているのかしら。

 わ、悪い方ではなさそう……。

 でも、強引すぎますわ。

 自分の立場を傘に着て、有無を言わせようとしないのも、事を急ぎすぎているのも……。

 私は慎重に見極めなければならない。

 今度こそ絶対に間違えることはできませんもの。

 人の意見に耳を傾けず、独断と横暴があたりまえだと思っているの……?

 そんな方のためにこの『誓い』はあるのではないのに……!

 そのとき、私の腕に四つのぬくもりが重なった。



「殿下! 恐れながら、どうかお控えください!」

「ミラ嬢はとても慎重な方なのです! ここは何卒!」

「お会いしたばかりでこのような急な話、困惑するのも無理はありません……!」

「本心からミラ嬢を望まれるのでしたら、どうか相応しき器をお示しになるべきです!」



 みなさん……!

 四人が守るように私を支えてくれた。

 ヴァレンティーノ皇子殿下が片方の眉を上げて見せる。



「器、だと?」

「恐れながら申しあげます。ミラ嬢は養女でありながら、プレモロジータ伯爵家すなわち五大伯爵家のうちのひとつであるサーフォネス伯爵家の正当な『誓い』の保持者にございます。

『誓い』は受けるにふさわしい方に捧げるのが習わし。

 ミラ嬢はそれを今生の役目として果たされようとなさっています」

「ジュスティーナ、それではこの国の王位継承者である俺がその器にふさわしくないというのか?」

「そうはもうしておりません。しかし、ミラ嬢が心から信頼できなければ『誓い』を果たすことができないのでございます。

 私たちはそれに賛同するからこそ、身を引く覚悟をお伝え申し上げました。

 しかし、その器をお示しになれない場合は、どうあっても、我ら四人ともこのお話には賛同いたしかねます」

「なんと無礼な……。誰に対してものを言っているのか君はわかっているのか」

「理解しております。それでもなお、わが身に代えましても、今の言葉を覆すことはできません」

「左に同じくですわ!」

「同じく!」

「同じく!」



 み、みなさん……! 

 心強い言葉に、胸が温かくなる。

 五つの美徳の絆が、今まさに、ここに示されましたわ……。

 ヴァレンティーノ皇子殿下が驚きのままに何度か瞬いた後、ゆっくりと私の手を離した。

 小さく笑ったかと思うと、次第にその声が大きくなる。



「……くくくっ、はっははは! わははははっ! はっはあ……! 

 なるほど、お前たちは俺に、絶対王になれというのだな?

 絶対王以外には傅かない。そういうことか!」



 あら……ずいぶんと前向きな方だわ……。

 絶対王がどれほどの方なのか、ちゃんとお分かりになっているのかしら……?

 ヴァレンティーノ皇子殿下が大いに愉快そうに笑った後、私たちに向かって口の端を上げて見せた。



「わかった! きっと君たちの眼鏡に敵う王になって見せよう!」



 そう言い残すと、まるで風を纏ったかのようにゆうゆうと屋敷を出ていった。

 あら、まあ……。

 本当に、嵐のような方でしたわ……。

 背中を見送った後、お姉様が独り言。



「随分と大きなマントを広げていきましたわね~。

 あれではしっぽを捕まえて窓から放り出しても、何度でも戻ってきそうですわ……」



 皇子殿下を捕まえて子ネズミ呼ばわりするお姉様。

 その場にいる全員が思いましたわ。

 ある意味、お姉様が一番大物ですわね……。

 それからというもの……。

 ヴァレンティーノ皇子殿下は暇ができるたびに、私たち五人の集まる場所に顔を出すようになった。

 そればかりか、私たち五人だけを頻繁にお茶会や音楽鑑賞会に呼んだり、なにかとお揃いの贈り物を送ってきたり。

 同時に、あれほど盛大な皇子妃選びのお茶会を催したのにもかかわらず、参加すらしていない元孤児の私に求婚しているということを公にしてしまった。

 当然ながら、あちこちからの反対や批判の声が噴出。

 でもありがたいことに、私に対する嫌がらせや非難からは、家族だけてなく、バルトロメーオ、アルベルティーナ、ジュスティーナ、カロージェロ、さらには伯爵四家が盾になって守ってくださっている。

 私が四人に『誓い』を授け、その力が本物だと理解をしてくれたから。

 同時に、五家はメゾシニシスタ王国における新五大伯爵家として名を轟かすようになった。

 かつてセントライト王国でそうだったように、五つの伯爵家は王家からの重用を受け、さらなる領地や役職を賜り、他の貴族の追随を許さない圧倒的な影響力を持つまでになった。

 今やこの話は国外にも広く伝わっている。



「ミラ、君はどう思った?」

「あの……手を……」

「殿下!」

「……殿下!」

「今すぐ引っ込めないと引っぱたきますわ!」

「どうしてこう殿方は!」



 王宮の庭に広げられたテーブルセット。

 豪華なお菓子が並ぶ中、ヴァレンティーノ皇子殿下は私の隣にぴったり横づけ。

 距離感が明らかにおかしいですわ……。

 でも、もはやそれを注意する者すらいない。言っても無駄だとわかりきってしまっているから……。

 降参するかのように殿下が、ぱっと手を上げた。



「わかったよ! でも、アルベルティーナとジュスティーナがこんなに快活だったとはな。

 皇子に向かって引っぱたくだなんてそうは言えないぞ。なあ? バルトロメーオ、カロージェロ」

「快活ではなくじゃじゃ馬とおっしゃっていいんですよ、殿下」

「殿下、あんまりからかうと、本当に引っぱたかれますよ……」



 憤慨するアルベルティーナとジュスティーナ。

 今はもうすっかり殿下とはありのままでお付き合いしている。

 殿下も、ふたりのことを今のほうがずっと魅力的だと言ってくださった。

 よかったですわ。きっとそれは伝わると思っていたから。



「ねぇ、ミラ。この前五人に送った銀のバラ飾り、ニコロに頼んだものだとわかったかい?」

「ええ、すぐに……。でも、これ以上はどうか私たちに贈り物はおやめください」

「もう次のを注文してしまった。なぜだ?」

「……よくお考えになってください。

 殿下が下賜されるものは、どのようなものであれ国民の税金がもとになっております。

 国庫は殿下の自由にしていいものではありません」

「ミラやみんなに喜んで欲しかっただけだ」

「それならもっと別の方法をお考えになってください。治水を行うとか、道を整備するとか、森を切り開くとか……。

 どうか、国民が安心して豊かに暮らしていけるように、国庫を注いでください」

「ミラはいつも国民のことばかり考えているな。少しは俺のことを考えてくれてもいいのではないか?」

「考えておりますわ。だからこうして申し上げているのです」

「……わかった。では、今後はそうする。だが本当に、俺が治水や開拓の話をしたところで、ミラは喜んでくれるのか?

 アルベルティーナは音楽や戯曲の話をすると喜ぶし、ジュスティーナは新しく出た本の話をすると喜ぶ。

 ミラはなかなか喜んでくれない……」

「絶対王の器は遠くございますわね、殿下」

「治世についての知識と知恵が必要なのであれば、私いつでも力になれますわ」

「殿下、俺も力になります。先に起こった麦と塩の不正取引の件は、どうかジュスティッツィア家にお任せください。

 この国の正義にのっとって、厳密に対処いたします」

「僕にもどうかお役目を。辺境の村々の教会における福祉の増強を提案いたします。

 我がシンチェリタ家で行っている生活困窮者保護網を他の領地にも提供したいのです」

「俺は気晴らしのためにお前たちを呼んでいるというのに。父上や家臣たちと同じような話をするな。楽しい気分が台無しだ」

「いいえ、ヴァレンティーノ皇子殿下」



 とても大切なことですわ。

 セントライト王国がどうしてあれほどまでの大国となり、長い栄華を誇ってきたのか。

 それは、五大伯爵家の言葉に耳を傾け、絶対王が五つの美徳を失わなかったから。



「どうか、ここにいる四人の声に耳を傾けてください。彼らの言葉は、国を安寧に導く光ですわ。

 殿下がそれに気づけば、この国はもっと大きく輝きを増します」

「……四人の言葉を聞いたら、ミラは俺をもっと気にかけてくれるのか?」

「気にかけておりますわ、ずっと」

「そうじゃなく、男としてだ!」



 困りましたわ……。

 そんなに真剣な瞳で熱心に見つめられても……。

 私は恋をしたことがない。

 結婚は決められた相手とするものだったから。

 男として。そうおっしゃられましても、ピンと来ないのですけれど……。

 すかさずアルベルティーナが助け舟。



「そうおっしゃるのであれば、まずはやってみられたらいかがですか?

 たら、れば、ばかりおっしゃる男性なんて、実行力のなさを自ら露呈しているだけですわ」

「アルベルティーナのいう通りですよ。結果を出せば、ミラも認めてくれるはずです」



 続けざまのバルトロメーオの援護。殿下が次第にゆっくりとうなづいた。



「……わかった! では、こうしよう! 俺は四人の話を聞いて、この国をもっと良くする。

 そして、良くなったとミラが認めてくれたその暁には」

「暁には?」

「まあ、交換条件なんて一国の皇子のくせに無粋ですわねぇ!」

「アルベルティーナ、ちょっと言い過ぎだよ……」

「殿下、常識の範囲でお願いしますわ」



 殿下がにやっと笑って見せた。



「もっと親しみを込めて名前を呼んでもらう。殿下ではなく、様をつけてな」

「ああ、そんなことでしたか」

「それならば私たちもそうお呼びしなければいけませんわね」

「そうね。他の令嬢たちのやっかみを買ってしまうもの」

「そういうことでよろしいでしょうか、殿下」

「なに、お前たちもか? ……まあついでだ、いいだろう。重要なのはミラが親しみを込めて名前を呼んでくれるかどうかだ」



 ……あら。

 意外にも可愛い条件でしたわね。

 でも親しみを込めて呼ぶというだけで、治政により目を向けてくださるのならお安い御用ですわ。

 にっこりと微笑みを送る。



「わかりましたわ、殿下。きっとそのようにいたします」

「……」

「……殿下?」

「……やっぱり、ほっぺにキスに変えていいか?」

「「「「殿下!!」」」」



 殿下をヴァレンティーノ様と親しみを込めて呼ぶに至るまで。思ったほどの時間はかからなかった。

 ヴァレンティーノ様が、王家の中で頭角を現したのは驚くに値しない。

 そうと決めたら、四人の言葉には忠実に耳を傾けてくださった。

 瞬く間に次期王位継承者として、方々からの信頼を勝ち得ていく。

 いつの間にか、こんなふうに言われるように……。

 メゾシニシスタ王国には未来の絶対王と五大伯爵家ありや。

 けれど、困りましたわ。

 いよいよ私も覚悟を迫られてきました……。



「ミラ、次の夜会には俺とダンスしてくれるだろう?」

「前回もしておりますわ、それも三度も……」

「俺はミラとずっと踊っていたいんだ」

「はぁ~、ヴァレンティーノ様のミラ馬鹿ぶりも相当ですわ」

「他の令嬢たちからミラを守る私たちの苦労も少しは考えて欲しいんですけれど」

「これからも頼りにしているぞ、アルベルティーナ、ジュスティーナ!」

「私たちだって好ましいお相手とダンスする時間が欲しいんですわ!」

「バルトロメーオとカロージェロがいるではないか」

「それはいつもの顔ぶれ! 新しい紳士との出会いが必要なんです!」

「そうですわ! 私たちだって今こそ結婚適齢期なんですわよ!」

「女は大変だな。バルトロメーオ、カロージェロ、適齢期を過ぎても相手がいなかったら、お前たちがふたりをもらってやれ。

 未来の絶対王の命令だ」

「それはいささか乱暴すぎます……!」

「そうですよ、いくらヴァレンティーノ様でも、失礼ですよ。

 アルベルティーナとジュスティーナはそれぞれに魅力的な女性であることは間違いないのですから」

「まったく、お前たちの仲の良さには敵わんな。いつでも俺が悪者だ」



 そのとおりですわ、ヴァレンティーノ様。

 もしも私がお断りしたら、ヴァレンティーノ様はアルベルティーナかジュスティーナのどちらかを妃に頂くであろうことをお忘れじゃないかしら。

 じっと見つめていると、ヴァレンティーノ様がたじろいだ。



「お、怒ったのか、ミラ……」

「少し呆れています……」

「うっ……! 今のはほんの冗談だ!」

「でしたら、私の親友たちに非礼を詫びてくださいませ」

「すまなかった、アルベルティーナ、ジュスティーナ!」

「別にもう構いません。今更ですわ」

「ええ。ヴァレンティーノ様にとっては、ミラ以外は全員その他大勢なんですもの」



 気を取り直したところで、カロージェロが口を開いた。



「それはそうと、明日セントライト王国から使者が参るそうですが……」

「ああ、潰れかけの国などどうということはないのだが、一応国使なので相応に扱わねばならん」



 セントライト王国からの使者……。

 いったいどなたが来るのかしら。

 シンセリティ家のどなたかだったら、私にもわかるかもしれない。

 できることなら、リサの様子が知りたい……。



「心配だから、ミラは来るなよ」

「え?」

「万が一俺よりいい男だったら面倒だからな」



 ……ヴァレンティーノ様……。

 もっと他の心配事がいくらでもおありになるでしょうに。



「もしかして、また呆れているのか?」

「……」

「い、今のもほんの冗談だ!」

「ヴァレンティーノ様……」

「はあ~」

「しっかりしてきたかと思えばこれですわ……」

「気持ちはわかりますけどね……」



 でも、まあ、この朗らかでざっくばらんなところがヴァレンティーノ様のいいところではあるのだけれど……。

 王位継承者としてはまだ頼りありませんわ……。

 でも、慌てているその表情。

 くすっ……。

 ちょっぴりですけれど。

 かわいくもありますわ。



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