ロドス(病院)騎士団と吟遊詩人と異国の客人

のの(まゆたん)

文字の大きさ
1 / 1

会話

しおりを挟む
クリスマスが近づく アドベントの時期

ロドス島にあるロドス騎士団、聖ヨハネ病院騎士団の建物の一室
客人用の豪華な部屋

一人の若い異国…オスマン帝国から逃れて来たジェム皇子

皇帝の座の争いに破れ去り、エジプトに
次には敵であるロドス騎士団の元に逃れて来たのだ

なお
歴史上…生き延びて此処に来たオスマン帝国の皇子は
彼一人である

窓の外からは教会の鐘の音にクリスマスのミサの歌声

「もうすぐ、クリスマスなのだな」
「皇子さま、珍しいですか?」吟遊詩人が聞く

「いや、イスタンブールでも教会はあった
啓典の民の宗教は認められている…」

「お食事をご用意しております…ジェム皇子」

「祖父のアフメト二世はコンスタンティン帝国を滅ぼし都コンスタンティンノーブルをイスタンブールに変え
更にはロドス島を制圧する為にロドス島で騎士団と戦ったが」

「ええ、激しい戦いでしたね、ピエール・ドービュッソン総長はどうにか無事に物量と激しい猛攻を退け、身体に5箇所の大傷を受けましたから」

「吟遊詩人、お前、見て来たように言う」
「はい、見てきましたから」

「シオン…吟遊詩人のシオン、青い瞳の魔物」
「はい、魔物のシオンは長生きですから」

「今、敵国の皇子である私が彼ピエール・ドービュッソン総長に世話になっているな…」

「はい、総長は世話好きですから~フランスの方に
皇子の為に豪華絢爛なお城を建設中ですよ~

ブルガヌフ城に特別なジジムの塔というのを~」

「あ、ハマ厶(蒸し風呂)も必要ですね~」

「……」
「ジェム皇子の詩人としての才能も有りますし 感動してたみたいですね」

「何より、兄君のバヤジト二世は割合に穏健派で
交渉については

ピエール・ドービュッソン総長、グランド・マスターは
それは素敵過ぎる悪役のような笑顔をしながら

人質の貴方の莫大な身代金をむしり取り、今後の戦の抑止にも繋がってますので~」
にこやかに吟遊詩人なシオン

「付き人達に生き延びた…連れて来た者達の世話までしてくれている」ジェム皇子

「故郷は懐かしいでしょう」「そうだ」

「とても、憎い敵の者なのに大切には扱われているな」ジェム皇子

「…教皇様も貴方様に会いたいそうですよ」シオン

「ボルジア家の高い位の司祭さまも」

「……」

「クリスマス、アドベントの時期は
癒しと祝福の奇跡の時間です 皇子」

「間もなく食事です オスマンの料理にクリスマスの料理」

「今日も皇子様にも他の皆様にもご馳走です」

「赤ワインの煮込みも…まあ、よろしければ」


クリストプスモ
「キリストのパン」と呼ばれる、十字架の模様を付けた甘いパン

地中海の産物 様々な果実、魚の料理

ブッフ・ブルギニョン牛肉の赤ワイン煮込み

​コック・オ・ヴァン雄鶏の赤ワイン煮込み

​エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニョン
エスカルゴ(食用カタツムリ)のブルゴーニュ風

パン・デビス
スパイスとハチミツを使った焼き菓子で、「スパイスのパン」

 ポワール・オ・ヴァン・ルージュ
洋ナシの赤ワインコンポート

ラザニア
レンズ豆のスープ

オスマン帝国の料理 羊肉のケバブにビラフ

フムスとババガヌーシュ
豆やナスを使ったペースト

​ヤプラク・サルマス
ブドウの葉で米や香草、挽肉を包んで煮たもの(ドルマの一種)

​パストゥルマ
特製のスパイスをまぶした牛肉の塩漬け

​アナ・イェメクレリ 主な肉料理

​フンキャル・ベエンディ(スルタンのお気に入り)仔羊肉の煮込みを、焼きナスとチーズを混ぜた滑らかなピュレの上に盛り付けた料理

カズ・ケバブ
ガチョウの丸焼きなど


 イチュリ・ピラフ
 米 松の実、カラント、スパイス、刻んだハーブ、肉片などを混ぜて炊き込んだ豪華な炊き込みご飯

 タウク・ギョウス
鶏の胸肉を細かく裂き、牛乳、砂糖、米粉と混ぜて冷やし固めた甘いプディング

タトルラル(デザートと菓子)

 ギュル・タトルス(Gül Tatlısı): バラの花の形に似せて焼いた菓子をシロップに浸したもの

  メヴェ・タトルス
 ドライフルーツのシロップ煮。アプリコットやイチジクなどをナッツで飾り付け

バクラヴァ
 ナッツを挟んだ薄いパイ生地をシロップに浸した甘い菓子

​ムハッレビ ストラッチ
米やミルクを使ったプディング

​スープや煮込み:

小麦、米、豆類、ドライフルーツなどを使った
アシュレ(ノアの箱舟の食べ物とも呼ばれる)

フルーツを煮詰めたホシャフ コンポート

ギリシア料理のロドス島の料理

スブラキ 
串刺しにして焼いた肉(豚肉、鶏肉など)
ピタパンに
野菜やヨーグルトソースのザジキと一緒に挟んで
※ザジキ 
ヨーグルトにキュウリ、ニンニク、ハーブを加えた爽やかなディップ

ドルマデス 
 ブドウの葉で米やハーブ、ひき肉などを巻いたもの

レモニ・チキン 
    鶏肉をレモンとオレガノ、オリーブオイルでマリネ後、オーブンでじっくり焼き上げる

ロドス島のクリスマスの菓子

メロマカロナ   
​オレンジ、シナモン、クローブなどのスパイスを効かせた生地を焼き、熱い蜂蜜シロップに浸し、砕いたクルミをまぶした焼き菓子

​クーラビエデス 
​アーモンドとバターがたっぷり入ったショートブレッドのようなクッキー
粉砂糖を雪のようにまぶしたお菓子。
​クリスマスや新年に、幸運を願うもの


◇ ◇ ◇
アフメト二世は東ローマ帝国コンスタンティンノーブルを船団を陸路で運ぶ、物量での猛攻で攻め落とし各地を手中に 

その後、ロドス島にも戦を仕掛けますが、
この時の総長
ピエール・ドービュッソン総長はこの侵略をどうにか退けます

アフメト二世→バヤジト二世→冷酷王セリム一世
→※スレイマン大帝(ロドス島の攻略成功)となります

※ジェム皇子はバヤジト二世の兄弟

◇ ◇ ◇
ジェム皇子の保護については
ロドス島ではまだ危険だと総長は判断

ドービュッソン総長は
教皇インノケンティウス8世と交渉
騎士団の安全保障と年金受け取りの権利を維持したまま
教皇庁(サンタンジェロ城)へ

 教皇の権威を利用して対オスマン帝国の十字軍を計画する意図も

  ジェム皇子は教皇庁で数年間を過ごしますが

1495年にイタリアに侵攻したフランス王シャルル8世の手に渡った直後、ナポリで謎の死を遂げます


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

別れし夫婦の御定書(おさだめがき)

佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★ 嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。 離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。 月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。 おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。 されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて—— ※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

奪った代償は大きい

みりぐらむ
恋愛
サーシャは、生まれつき魔力を吸収する能力が低かった。 そんなサーシャに王宮魔法使いの婚約者ができて……? 小説家になろうに投稿していたものです

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...