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楽し気な竜たち
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楽しげな白い竜たち
魔法画に描かれていた白い竜が 絵から抜け出し
エイルさんこと小鳥さんを連れて店の外へ飛び出したワン!
なんと連られて、同じ絵に描かれていた天馬や聖獣達まで飛び出した!
大騒ぎになる通りの人達
追いかけるわん子にアーシュさん
白い竜や聖獣はエイルさんの周りを嬉しげに踊るように回る
「ありゃ! 魔法の封印が解けてしまったようじゃ」と年寄りの声
メガネをかけた、人サイズのトカゲさんだった。ワン!
「ドラゴンじゃ失礼な!」
「失礼しました。ワン!」
「まあ、わしらは珍しい種でな。 わずかしかおらん!
この街にいるのは 今は、ワシと王宮のセルト将軍ぐらいかの
セルト将軍の妹殿ナーリン殿は
連れ子の血のつながらん兄妹で人間なのじゃが、大変仲良くて….と
まあ、そんな話は今はどうでもよい!」
「マスター!」 と先程のうさぎ耳の店の女の子
「あ!じゃあ 貴方が店の店主で、魔法画の絵の先生?」
うなずくトカゲさん じゃない 人型ドラゴンのおじいさん!
「あの小鳥さんだが…似ておるのお~!」
「えっ?誰にですか?」
「姿かたちというより、感じというかムードがちょっと
昔、ワシが描いた
色違いの瞳をした絵の中の白鳥に似ておるのじゃ」
10年以上前
わしが王宮に出入りしてた頃、ある姫君をモデルに
羽琴と左右違う色の瞳の白い白鳥の絵を描いたのじゃ
可哀想な姫での
亡くなった娘の代わりに
姪のエルトニアという姫をかわいがり
その姪の身代わりとなって
隣国からこの国へ人質に来たという話じゃった
しかも先の戦で、行方不明になってしまった
羽琴の姫と呼ばれる 琴の名手で美しい女性じゃ
名はエリンシア姫
わしは、その後しばらくして、王宮勤めを引退
この店を開いたのじゃ!
ワシは最高傑作の絵、3枚を店の中心に飾った
半永久的な魔法画の大作!もちろん!非売品じゃ
その中の一枚があの白い竜たちの絵じゃ
3枚の中心に、白い竜たちの絵を置き
左右にそれぞれ、2枚の絵をかけておっての
それぞれの絵と大変仲よしだったのじゃ
右に置いた絵。 白い白鳥と羽琴の絵
その白い白鳥の絵(つまり、絵の中の白鳥さん)と大変仲がよかったのだが、
絵の中の白鳥の弾く羽琴の音色があまりにも、素晴らしく
先代の王と王妃たちに望まれて 王宮に買い上げられたのじゃ!
ところが
先の戦で、モデルの姫君ともども
白い白鳥の絵は行方知れずになってしまった。
白い竜たちは、白鳥の絵は無事だが、遠い所、おそらく敵の国に奪われて
魔法で封印されたので、もう逢えないと悲しんでおった。
その白鳥の絵を想い起こさせる白い小鳥に
出会えて喜んでいるのじゃ
白い竜たちが
魔法画の先生こと店主こと
人型のトカ、じゃない年寄りのドラゴンさんに話かける
ふんふんと話を聞いてる。 年寄りドラゴンさん!
「しばらく、小鳥さんと遊びたいと言っておる」
アーシュさんと顔をあわせる。
続けて眼鏡の年寄りドラゴンさんは続けた。
「小鳥さんを連れて、遊びに行く、百年ほど、遊んでくる☆から
しばらく留守にするね….だそうじゃ」
「なんですてええ~ワンンン」パニックて
騒いでるワン子さんを横目に
眼鏡を掛け直し
アーシュさんをじっと見る眼鏡の年寄りドラゴンさん ハッとする。
「あ....サラ」と言いかけて
アーシュさんは眼鏡の年寄りドラゴンさんを見ると
かすかに笑いそっと口元に
人差し指を当て、(しっ、黙って)とジェスチャーする。
そして、真剣な眼差しで、白い竜たちを見つめていた。
そして、隣の店、「酔いどれ天使」の店の2Fの宿部屋では…..
「さあ、これを飲んでええと?」
「私の名前?アルテシア、アルテアよ 苦いわ!この薬!」
「酔い覚ましの薬!よく効きますよ
なんせ一揆に
20杯もビールを飲んだのですから、つらいでしょう?」
「30分ほどで、動けますから
それまで、この部屋で、休んでいてください。」
「ありがとう! 素敵な白の国の武官さん!感謝するわ。」
魔法画に描かれていた白い竜が 絵から抜け出し
エイルさんこと小鳥さんを連れて店の外へ飛び出したワン!
なんと連られて、同じ絵に描かれていた天馬や聖獣達まで飛び出した!
大騒ぎになる通りの人達
追いかけるわん子にアーシュさん
白い竜や聖獣はエイルさんの周りを嬉しげに踊るように回る
「ありゃ! 魔法の封印が解けてしまったようじゃ」と年寄りの声
メガネをかけた、人サイズのトカゲさんだった。ワン!
「ドラゴンじゃ失礼な!」
「失礼しました。ワン!」
「まあ、わしらは珍しい種でな。 わずかしかおらん!
この街にいるのは 今は、ワシと王宮のセルト将軍ぐらいかの
セルト将軍の妹殿ナーリン殿は
連れ子の血のつながらん兄妹で人間なのじゃが、大変仲良くて….と
まあ、そんな話は今はどうでもよい!」
「マスター!」 と先程のうさぎ耳の店の女の子
「あ!じゃあ 貴方が店の店主で、魔法画の絵の先生?」
うなずくトカゲさん じゃない 人型ドラゴンのおじいさん!
「あの小鳥さんだが…似ておるのお~!」
「えっ?誰にですか?」
「姿かたちというより、感じというかムードがちょっと
昔、ワシが描いた
色違いの瞳をした絵の中の白鳥に似ておるのじゃ」
10年以上前
わしが王宮に出入りしてた頃、ある姫君をモデルに
羽琴と左右違う色の瞳の白い白鳥の絵を描いたのじゃ
可哀想な姫での
亡くなった娘の代わりに
姪のエルトニアという姫をかわいがり
その姪の身代わりとなって
隣国からこの国へ人質に来たという話じゃった
しかも先の戦で、行方不明になってしまった
羽琴の姫と呼ばれる 琴の名手で美しい女性じゃ
名はエリンシア姫
わしは、その後しばらくして、王宮勤めを引退
この店を開いたのじゃ!
ワシは最高傑作の絵、3枚を店の中心に飾った
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その中の一枚があの白い竜たちの絵じゃ
3枚の中心に、白い竜たちの絵を置き
左右にそれぞれ、2枚の絵をかけておっての
それぞれの絵と大変仲よしだったのじゃ
右に置いた絵。 白い白鳥と羽琴の絵
その白い白鳥の絵(つまり、絵の中の白鳥さん)と大変仲がよかったのだが、
絵の中の白鳥の弾く羽琴の音色があまりにも、素晴らしく
先代の王と王妃たちに望まれて 王宮に買い上げられたのじゃ!
ところが
先の戦で、モデルの姫君ともども
白い白鳥の絵は行方知れずになってしまった。
白い竜たちは、白鳥の絵は無事だが、遠い所、おそらく敵の国に奪われて
魔法で封印されたので、もう逢えないと悲しんでおった。
その白鳥の絵を想い起こさせる白い小鳥に
出会えて喜んでいるのじゃ
白い竜たちが
魔法画の先生こと店主こと
人型のトカ、じゃない年寄りのドラゴンさんに話かける
ふんふんと話を聞いてる。 年寄りドラゴンさん!
「しばらく、小鳥さんと遊びたいと言っておる」
アーシュさんと顔をあわせる。
続けて眼鏡の年寄りドラゴンさんは続けた。
「小鳥さんを連れて、遊びに行く、百年ほど、遊んでくる☆から
しばらく留守にするね….だそうじゃ」
「なんですてええ~ワンンン」パニックて
騒いでるワン子さんを横目に
眼鏡を掛け直し
アーシュさんをじっと見る眼鏡の年寄りドラゴンさん ハッとする。
「あ....サラ」と言いかけて
アーシュさんは眼鏡の年寄りドラゴンさんを見ると
かすかに笑いそっと口元に
人差し指を当て、(しっ、黙って)とジェスチャーする。
そして、真剣な眼差しで、白い竜たちを見つめていた。
そして、隣の店、「酔いどれ天使」の店の2Fの宿部屋では…..
「さあ、これを飲んでええと?」
「私の名前?アルテシア、アルテアよ 苦いわ!この薬!」
「酔い覚ましの薬!よく効きますよ
なんせ一揆に
20杯もビールを飲んだのですから、つらいでしょう?」
「30分ほどで、動けますから
それまで、この部屋で、休んでいてください。」
「ありがとう! 素敵な白の国の武官さん!感謝するわ。」
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