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白の王宮にて・シューツオンとサリューン

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お前がその奴隷娘アリシアを
守る為に魔法の術をかけて

おかげで私は触れただけで
大火傷だ…

時間稼ぎに自分の身を私に与え
犠牲を払い、そこまでして守るのは何故だ?

アジェンダの為か
主への忠誠か?黒の騎士サリューン

実はお前もこの小娘が好きで
欲しいのだろう…

願いを叶えてやる

術を施した
お前ならアジェンダ以外でも
清き乙女に触れられる

清き乙女でなくなられば
術は解除される

お前の後で私が味わう
くくっ


黒の騎士サリューン
白の王族の長である
我シューツオンに従え!

顔の間近に光る手をかざすシューツオン

あ…

瞳を大きく開き呆然となる
サリューン


ゆっくりとサリューンは
動き出して
アリサに微笑み

彼女に近ずいてゆく

あ…サリューン様
だ…ダメです!

ベッドの上で
後ずさるアリシア

腕を掴まれる
アリシア

お願い正気に戻って!
やめて!!サリューン様

サリューンは優しく微笑み

アリシアを押し倒して
間近でじっと見ている

あ…あの

アジェンダ様と同じ赤い宝石のような瞳

こうして見ると
サリューンはアジェンダと似ている

赤くなるアリシア

すると深くキスをされる

あ…あの

次に優しく胸近くに首すじに
耳にキスをされる

だ…だめ!

片方の手でサリューンは
アリシアの両手を抑え込み

もう片方の手はアリシアの膨らみ始めた胸を
確かめるように服の上から
撫でる
次にお尻に・・

や!や!いや!!

胸の谷間にもキス
そして首すじにまたキスを繰り返しながら
アリシアのふとももを
掴み
ゆっくりと開き
自分の身体を滑り込ませさる

ダメぇ!!

ふ…ふふ、くすくす
サリューンが笑い出す

すいません
アリシア姫、怖い思いをさせました

未来の黒の王妃に対する御無礼を何卒お許し下さい

黒の騎士として
貴女を護ります

あ…サリューン様

バカな!!

悪いな、俺の母親は
片方が黄金の瞳…

白の力と黄金の力は
ほぼ同じような魔力…

俺には白の幻惑の力は通じない

瞳が黄金色に変わる
サリューン

自分の首に付けられた
鉄の首輪に手をやり
引き裂く

ちょっと怪力かもな…
逃げますアリシア姫!

近くに落ちていた
服の麻のクリーム色のチュニックやシーツを取り

アリシアの手を掴むと
二人はシューツオン達の目の前から消えた

あやつ…アリシアと逃げる機会を狙っておったか

捜せ!!この白の王宮には
魔法結界がある

王宮内にいる
捜し出せ!

シューツオンは悔しそうに
怒鳴りつけた

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