雪花祭り☆

のの(まゆたん)

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火焔の瞳 王女の願い

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劇場の地下では アーシュとアムネジア(テインタル王女)が
戦いを続けていた

「まだ本気を出してないでしよう? アーシュラン兄様」
戦いながら 綺麗な声で言うアムネジア

「・・・」
睨みながら 魔法の小技や体術で戦うアーシュ
ジャンプなどを繰り返して 攻撃を避ける

本当に俺の妹なのか? 生きていたのか?
しかし 確かに あの瞳 焔の瞳は 火竜王(サラマンデイア)の証
俺と同じもの

「早く・・戻らないと エイルとあの連れの少女が危ないわよ!」

言われて 唇を噛み締め 一瞬 迷うように瞳を閉じ
決心した

目を大きく開き 叫ぶように呪文を唱える!
「炎よ 古の火竜よ 我に力を 焔の柱!」

「きやああ!」
全身が炎で覆われる 身体はほとんど焼けないものの 身につけた服は炎に包まれ
燃え尽きる

きびすを返して 上に上がる階段に向かう
「・・手加減したわね・・私を殺さないと後悔するわよ」
アムネジア(テインタル王女)

炎の中で 全裸となった彼女の美しい白い肢体には 痛々しい魔法の文様の入れ墨

「・・・」一瞬 振り返り 思いつめた顔を見せた後 すぐに階段を駆け上がる

アムネジアは呪文を唱える
彼女を包む 炎は消える

魔法で 空中から布を出現させる

「殺して・・お願い 兄様 貴方の手で・・この苦しみから 私を解放して・・」
涙を流す アムネジア
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