異変の時

のの(まゆたん)

文字の大きさ
23 / 32

震える生贄の子羊・・いや猫

しおりを挟む
アーシュは 彼の影の剣の攻撃に 背を反えらせて ジャンプ 宙で回転して
左腕一つで地面に手を立てて 逆立ちして また半回転して 着地する

そこに ジャンプして 飛んできた彼の影の剣の攻撃 よけ損ねて 
頬が少し切れて血が飛び散る 

また剣を振り上げた彼の影の剣に対抗すべく 左手に魔法の剣を出現させて 
剣でその攻撃を防ぐ カキイイ―ン 剣と剣がぶつかり合う音

そのまま 素早く何度も剣を振るわれ 何度も何度も 剣をぶつかり合わせる!
剣の腕は同格! 強い! 反撃の隙がない どうする! 
あちらはまだ余裕がある

テインタルも同じく 自分の影と闘っていた 剣で闘っていた 
強い! 
とどめるのに精一杯どうしたらいい! 

魔法使いは再生した上半身を宙に浮かせたまま
近づき ナジュナジュの首絞めて 持ち上げる

「兄たんに何をする!魔法使い! 手を放せ 許さない
この暗黒の女王が許さない!!」

「早くいらっしゃい お相手をしますから・・ふふ」
挑発するようにナジュナジュの唇に自分の唇を重ねて見せる

その後ゆっくり 自分の足元にナジュナジュを置く
膝をつき 座りこみ ナジュナジュの青い瞳に涙が浮かんでいる

魔術で麻痺している 震えながらリアは怒りの表情をして 
口を開き ぱくぱくしている 声が出ないのだ

アリステアの顔にも怒りの表情 魔法使いを睨んでいる 
瞳を開き 茫然としているナジュナジュ

「やめないか!」アシャアシャ 両手は握り拳
「もっと・・してみましょうか・・ふふっ」
ナジュナジュのシャツのボタンを2つ 外してみせる

「やめろと 言った!」アシャアシャ
更に 挑発する
一気に ナジュナジュの白のシャツを 引き裂く
片方だけシャツがかかり 上半身の半分があらわになり
白い肌が見える

ナジュナジュがまっ青になる  怒りに震えながら リアは 言葉を絞りだす
「や・・やめ・・ろ・・」
「おや 声が出ましたね・・対したものだ・・リア」

「やめろおお!許さない!許さない!!」アシャアシャ・・
今度は ナジュナジュの顔に指先をあてる

指先が淡く光る その指で ナジュナジュの頬をあて すううっと
横に指先を動かす・・ナジュナジュの頬の 指先が触れた部分に
少し切れて・・血が滲み・・血が流れて落ちる

そのナジュナジュの頬に滴っている血を指先に
取り・・舐める
「やはりな 魔力はないが保有者だ
数十世代のち また貴方の子孫からも巨力な魔法使いが
出るかも・・機会あればだが」

「ナジュナジュ 貴方の血でも暗黒の女王の力を感じる」

「暗黒の女王は 先祖返り だが突然変異でもある」

「果たしてまた出るかな・・ふふ
この魔法の力は・・歴代の王に並ぶ程の絶大な魔力持ち主は
いや超えているかも知れぬ」

「他の神達の仕業・・ふふ また利用してやる」

「ナジュナジュ 可哀そうに震えるな くくっ
本当に愛らしい顔だ
ゆっくり楽しむ 嬲り殺すのは時間をかけて
その可愛い声の悲鳴を聞きたい

嬲り殺す時は 血まみれにして 一滴残らずその血も頂く・・」

「死にざまには その美しい深い青の瞳を見開いたまま
死なせてやろう・・さぞ美しいだろう 赤い血で染め上げる」

麻痺の呪文で動く事も目を閉じる事さえ出来ずに
怯えて震えているナジュナジュ
怒りに震えるリア達
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

処理中です...