異変の時

のの(まゆたん)

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レグルス

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「今は また 懲りずにまたも魔法使いの弟子をしている・・ふふっ」
「・・お・ま・え・・お前だ!」
リアを指さす にやりと笑うレグルス

「え・・ええ!僕!僕ですか?」リア

「ええ!リア」今度は驚きもせずに平然と暗黒の女王のアシャアシャ

どうやら覚醒の時に視たようだ

驚く にゃんこな一同様 リアやナジュナジュは口をパクパクさせている
さすがに アリステアも驚き 目を見開く
だがすぐに ポーカーフェイスの表情に戻りメモを取る

目を見開き 動けない絶句するリアンやアーシュ エイルにアルテイシア
ほけ~と見ているテインタル・・

一番 最初に口を開いたのはテインタル
「ああ・思い出した・・あの時 雪花祭りの少し後で
王都の広場で見かけた・・あのわん子さんね」※別小説『銀色のラベンダー、金色のブルーベリーを捜してワン』

「知っていたのか?アル リアン セルト エイル
 テイは俺同様・・一度も起きずに寝ていたな・・」
やっと口を開くアーシュ

うなずくテイ

「いえ 私は 三度緊急事態で起こされ その分は魔力が必要ない仕事で
忙しくて・・」
セルト

首を横に振るリアン
「一度 エイルが起きた時は 食事につきあっていましたが・・
・・そういえば・・そう」

「いないのは 私は気がついていましたが
起こされるのはアル同様 緊急時のみ

終わったら・・すぐに寝てしまう事も多いし
リュース公と小さなアーシュと話を少ししただけです

実は自然に目を覚ました事は アル 同様ありません」
リアン

「僕も知らなかった・・びっくりしたあ・・・」
大きな瞳をぱちぱちさせているエイル

「そうか わかった
 レグルスは安息の時間に入るのか?」
アーシュ

「ああ・・ついにな あの特別の時間の場所に行く」

「どこにするかな 天空の青と青く輝く海の砂浜近く」

「それとも雪花が咲いている場所も 黄昏の黄金の時間
朝日が照らす始まりの時の朝焼けの時間 星の煌めく夜の中でもいい」
「そこで眠りの時間につく 安息の時間」

「他の名の無い多くのケンタウロス達は 忘れさられて
安息の時間の中で消え去った

中には時に選ばれ転生した者もいる

未だ 生き残っている者もいるが・・
もちろん起こされないかぎり 起きない」

「時の魔法のオルゴールを作ったケンタウロスの賢者 僅かな数だ
 竜人も同様 セルト殿や伝説に残った者のみ あの魔法画の画家もいる」

「私は起こされても 二度と目覚めないかも知れない
・・バステイルが言う通りだ」

「本来の役目でない 時の番人として 長く時を過ごして
力を使ったから」

「それに私の肉体は 魔法のオルゴールによって時の力で
砕けった
普通の死に方じゃない・・時には まだ私の影も現れるだろう」

「幸い 伝承や伝説に 加えて時の神殿の護り神として・・
それが忘れ去らないうちは・・・
霊体の肉体は・・まず消えないが・・」

「まだ小さなレグルスも生きている それが安息の時間に入るのが
遅くなった原因」

「知っているな アリステア」

「お前たち 魔法ギルドと時の神殿が匿っている
 今は魔法ギルドにいる 治癒の為に

上級魔法使い達 王と市長も知っている」

「身体はあの幼い子供のまま もう百年前から 痴呆が始まっていて
身体も弱っている 時間の問題だ」

「私は もっと早く死ぬはずだったが 伝説の話で
生きている現在の者達の力で生き延びたようだ」

「後で会いにいく・・いいかアリステア殿?」 

「俺も行くリア ナジュナジュ 皆 守ると言いたのに約束を破った
すまない ナジュナジュは特に怖い思いをさせて怪我までした
アシャアシャもすまないな」

「大丈夫ですアーシュさま」ナジュナジュ

「気にしないでください 大丈夫」
「大丈夫です」 
それぞれ リアをはじめ にやんこな人達は首をそれぞれ縦にふりながら言う

「御心配されずに アーシュ様 お気づかい感謝します
レグルス様 もちろんです 歓迎します 極上のワインも用意します」
アリステア

「有難う」微笑むレグルス

「あ レグルス みんな あまりお小言で アーシュやテイを
責めないでね」心配そうなエイル

「あ、でも 僕はアーシュにはちょっとお小言を言うけど」
「アーシュには僕は小さなアーシュ(※二人の息子 同名)をあげたでしょう!」
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