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寵姫たちの会話
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「玉環姫 玉環公主(王女)様は ご気分がすぐれぬそうです」
「申し訳ありません 皆さま」
月花は大勢の寵姫たちに詫びを言って
立ち去ってくれるよう頼みこむ
挨拶に来た 他の寵姫たちは
やれやれと言う表情で それぞれ立ち去る
「瑠璃良人さまは身重の状態で伺ったというに
仕方ない事ね まあ敵国から来た君主ですもの
見目は良いですが 相手は年の離れた王ですから
少々面白くなかったのかも知れませんね」
そっと寵姫の一人 藍長使は呟く
「身体が弱い公主ですもの あちらの国に比べ
少々 こちらは寒い国ですからね」
瑠璃良人
「あら お元気そうね恩少使
女官の美愛は?
ああ、呪詛の疑いで囚われてのでしたね」
「・・・・ええ、目をかけてたのに
とても残念ですわ」恩少使
「王の御傍で侍る事も出来たのに
残念ね うふふ」
「拷問で死ぬかも知れません事よ
可哀そうに でも呪詛は重い罪ですもの」
恐ろしいものを見るように
永七子は恩少使を見てる
数人の寵姫が彼女の為に犠牲になり
身内の女官さえ簡単に自分の為に犠牲にしたのだから
他の寵姫も そっと距離を取り立ち去る
「申し訳ありません 皆さま」
月花は大勢の寵姫たちに詫びを言って
立ち去ってくれるよう頼みこむ
挨拶に来た 他の寵姫たちは
やれやれと言う表情で それぞれ立ち去る
「瑠璃良人さまは身重の状態で伺ったというに
仕方ない事ね まあ敵国から来た君主ですもの
見目は良いですが 相手は年の離れた王ですから
少々面白くなかったのかも知れませんね」
そっと寵姫の一人 藍長使は呟く
「身体が弱い公主ですもの あちらの国に比べ
少々 こちらは寒い国ですからね」
瑠璃良人
「あら お元気そうね恩少使
女官の美愛は?
ああ、呪詛の疑いで囚われてのでしたね」
「・・・・ええ、目をかけてたのに
とても残念ですわ」恩少使
「王の御傍で侍る事も出来たのに
残念ね うふふ」
「拷問で死ぬかも知れません事よ
可哀そうに でも呪詛は重い罪ですもの」
恐ろしいものを見るように
永七子は恩少使を見てる
数人の寵姫が彼女の為に犠牲になり
身内の女官さえ簡単に自分の為に犠牲にしたのだから
他の寵姫も そっと距離を取り立ち去る
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