月夜の華

のの(まゆたん)

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月琴と花茶

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料理を運ぶ 月花を見かけて話込む大王

「我が王妃 玉環公主(姫)は 楽器が得意のようだな」大王

「はい そうですね 
幾つもの楽器に秀でおられますわ」月花

「琴に笙 琵琶 特に琴がお得意です 八種類ほぼですわ」

「月花は? 楽器を習っているのだろう」

「はい 笛に月琴 琵琶です」

「どちらが得意かな?」 

「・・まだ習ってるばかりで でも同じ名を持つ月琴が好きです」

「そうか」

「あの 誠に申し訳ありません 
花茶と団子 ショウガの蜂蜜漬けを運ばなくては いけなくて・・」

「ああ、そうさな 花茶が冷めてしまう」

「しょうがの蜂蜜漬けは 私も少々 貰いたいのだが」

「はい わかりました」にこやかに笑う

月花を見送る 大王

「慣れぬ寒い地だというに 元気だな
水が合うらしい」

口元に笑みが浮かぶ
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