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始まりの終わり 終わりの始まり 時の輪の向こうへ

憂い顔のリアンと楽器

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「え!リアンさんがいるんですか!ワン!」 
 
「ああ!今では、なんと私の上官で 酒飲み友達だ! 
リアン殿・・結構!酒が強くて飲みあい勝負で3回のうち1回は彼が勝つ

本当に強いぞお・・
酒好きでな  この酒を見たら眼の色を変えるだろうな」

「リアン兄さま!・・ここにいるの?
ごめんね・・ワン子さん すぐ戻るから」

「はい?ですワン」 エイルはフッと姿を消す

兄さま・・・あ!いた  
  
何やら・・地図と幾つかの書物や報告書を
広げて 難しい顔をしているリアン

すぐ傍には磨かれた琴やリュートがぽっんと置いてある

ため息をついた後、その楽器に目をやるリアン

だが、すぐまた、真剣な眼差しで地図を眺めている

「リアン兄さま・・あれ! 
 
何か変 そうだ、ちょっとだけ 髪が長い

それに、右手・・良く琴やリュートを奏でていた
右の手・・腕・・。
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