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side 未優
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お疲れ様会の日にちが今度の日曜日のお昼に決まった。
メニューは真紀と2人で考えてオムカレーを作ることになった。カレーは真紀の得意料理で、オムレツは僕の得意料理。2人で合わせたメニューに決まったのだ。
当日、朝から僕はワクワクが止まらなかった。真紀以外の人に僕の手料理を食べさせたことはないし、パーティーみたいにみんなで食事を食べるなんて喜び以外になかった。
それが片思いの相手の朝比奈くんもいるだなんてまるで夢のようだ。
シーフードを入れたバターライスは炊飯器で炊いた。あとは卵で包んでカレーをかけるだけだ。
ーピンポーン
「いらっしゃい、真紀」
「じっくり煮込んだカレーだよ~。昨日から煮込んだから具材もトロトロだよ」
「すごいね~。真紀のカレー久しぶりだ」
「本当だね。いつも僕が未優のオムライスをご馳走になってばかりだものね。あれ、未優、このお鍋何が入ってるの?」
「あっ、それはバターライスだよ。炊飯器で2回バターライスを用意したんだ」
「あ~、あいつら食べそうだもんな~。炊飯器も3合炊きだものね。じゃあ、6合分あるんだね。一応僕も白ごはん3合炊いておいたけど、必要ないかな~」
「どうだろう?おかわりとかするのかな?」
「カレーならおかわり出来るよ~。多めに作ったし」
「なら、真紀の白ごはんの方が良いよね?」
「そっか、未優のご飯は味つきだものね。じゃあ、僕持ってくるよ」
「うん、お願いするね」
2人とも、人を招いて料理を振る舞うなんて経験がないから用意の分量がバグってるってその時の僕たちは気がついていなかった。
ーピンポーン
「来た!!!。未優来たよ」
「うん!どうぞ~。いらっしゃい、関根くん、朝比奈くん」
「こんにちは、橘。これ、ケーキを持ってきた」
「ありがとう、デザートだね。真紀、関根くんたちケーキ持って来てくれたよ」
「じゃあ、こっちはお菓子と飲み物だ」
「ありがとう。朝比奈くん」
「カレーのいい匂いがしてるな」
「今日はオムカレーにしたんだ。カレーは真紀の得意料理だし、オムライスは僕が担当するよ」
「じゃあ、座って待っててね」
「自信作だから楽しみにしてて、2人とも、カレーのおかわりもあるよ~」
僕と真紀は最後の仕上げにキッチンに向かった。
「うまいなこのオムライスも、カレーも、なっ!関根」
「あぁ、お店に出せるレベルじゃないか」
「良かったね、未優」
「本当だね、真紀、じゃあ、真紀のオムライス作るね」
「うん、楽しみだ~」
順番に全員のオムライスを作って僕が席に着く頃には、あっというまに朝比奈くんと関根くんはオムカレーを食べ終わっていた。
「一口が2人とも大きいね~。次は僕のカレーを食べる?それともオムライスのおかわりする?」
「本当にうまいな。俺はこのカレーがいいな。頼めるか?」
「了解、関根。朝比奈はどうする?」
「こんなにうまいオムカレー初めてだ。俺はカレーなしのオムライスが良いな。頼めるか橘?」
「も、もちろん。じゃあ、先に作るよ」
「いや、橘が食べ終わってからで構わないから」
「いや、気になるし、先に食べて欲しいから作るよ」
「悪いな、わがままで」
「ううん、気にしないで、僕、こんな感じ嬉しいんだ。すぐ作るからね」
「おう、ありがとな」
真紀も立ち上がってくれてカレーを温め始めた。
真紀と目が合うとニコニコで、きっと僕もニコニコと笑み崩れているはず。
このあとデザートのケーキや、人生ゲームをしながらのお菓子とジュースでその夜の僕と真紀は夕飯は入らなかった。
でも、すっごく楽しい時間を過ごすことができた。
真紀は人生ゲームを満喫し、僕は朝比奈くんの隣でにこやかに過ごすことができた。
僕は人生ゲームには負けたけど、今日は今まで生きて来た中で最高の1日を過ごすことができた。
メニューは真紀と2人で考えてオムカレーを作ることになった。カレーは真紀の得意料理で、オムレツは僕の得意料理。2人で合わせたメニューに決まったのだ。
当日、朝から僕はワクワクが止まらなかった。真紀以外の人に僕の手料理を食べさせたことはないし、パーティーみたいにみんなで食事を食べるなんて喜び以外になかった。
それが片思いの相手の朝比奈くんもいるだなんてまるで夢のようだ。
シーフードを入れたバターライスは炊飯器で炊いた。あとは卵で包んでカレーをかけるだけだ。
ーピンポーン
「いらっしゃい、真紀」
「じっくり煮込んだカレーだよ~。昨日から煮込んだから具材もトロトロだよ」
「すごいね~。真紀のカレー久しぶりだ」
「本当だね。いつも僕が未優のオムライスをご馳走になってばかりだものね。あれ、未優、このお鍋何が入ってるの?」
「あっ、それはバターライスだよ。炊飯器で2回バターライスを用意したんだ」
「あ~、あいつら食べそうだもんな~。炊飯器も3合炊きだものね。じゃあ、6合分あるんだね。一応僕も白ごはん3合炊いておいたけど、必要ないかな~」
「どうだろう?おかわりとかするのかな?」
「カレーならおかわり出来るよ~。多めに作ったし」
「なら、真紀の白ごはんの方が良いよね?」
「そっか、未優のご飯は味つきだものね。じゃあ、僕持ってくるよ」
「うん、お願いするね」
2人とも、人を招いて料理を振る舞うなんて経験がないから用意の分量がバグってるってその時の僕たちは気がついていなかった。
ーピンポーン
「来た!!!。未優来たよ」
「うん!どうぞ~。いらっしゃい、関根くん、朝比奈くん」
「こんにちは、橘。これ、ケーキを持ってきた」
「ありがとう、デザートだね。真紀、関根くんたちケーキ持って来てくれたよ」
「じゃあ、こっちはお菓子と飲み物だ」
「ありがとう。朝比奈くん」
「カレーのいい匂いがしてるな」
「今日はオムカレーにしたんだ。カレーは真紀の得意料理だし、オムライスは僕が担当するよ」
「じゃあ、座って待っててね」
「自信作だから楽しみにしてて、2人とも、カレーのおかわりもあるよ~」
僕と真紀は最後の仕上げにキッチンに向かった。
「うまいなこのオムライスも、カレーも、なっ!関根」
「あぁ、お店に出せるレベルじゃないか」
「良かったね、未優」
「本当だね、真紀、じゃあ、真紀のオムライス作るね」
「うん、楽しみだ~」
順番に全員のオムライスを作って僕が席に着く頃には、あっというまに朝比奈くんと関根くんはオムカレーを食べ終わっていた。
「一口が2人とも大きいね~。次は僕のカレーを食べる?それともオムライスのおかわりする?」
「本当にうまいな。俺はこのカレーがいいな。頼めるか?」
「了解、関根。朝比奈はどうする?」
「こんなにうまいオムカレー初めてだ。俺はカレーなしのオムライスが良いな。頼めるか橘?」
「も、もちろん。じゃあ、先に作るよ」
「いや、橘が食べ終わってからで構わないから」
「いや、気になるし、先に食べて欲しいから作るよ」
「悪いな、わがままで」
「ううん、気にしないで、僕、こんな感じ嬉しいんだ。すぐ作るからね」
「おう、ありがとな」
真紀も立ち上がってくれてカレーを温め始めた。
真紀と目が合うとニコニコで、きっと僕もニコニコと笑み崩れているはず。
このあとデザートのケーキや、人生ゲームをしながらのお菓子とジュースでその夜の僕と真紀は夕飯は入らなかった。
でも、すっごく楽しい時間を過ごすことができた。
真紀は人生ゲームを満喫し、僕は朝比奈くんの隣でにこやかに過ごすことができた。
僕は人生ゲームには負けたけど、今日は今まで生きて来た中で最高の1日を過ごすことができた。
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