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第二章<王を支える者>
騎士団長の苦悩1(モブ大臣×アルノルト凌辱注意)
しおりを挟む弟殺しのバステオ国王ランドルフ――本来であれば勲章となるその言葉は、もはや呪いとなり、各国の王達は関わりを次々と断っていった。
バステオの有力な同盟国はゼログのみとなり、いつ他の国々に攻め入られてもおかしくない状況である。
危機感から早々に動き始めたアルノルトは大臣と朝から話し合っていた。
ランドルフは精神的に不安定であり、引きこもる事が多く、判断を仰ぐのは難しい。
その為、大臣とアルノルトでどうにか打開策を考える必要があるのだ。
大臣は、そのでっぷりとした体躯を揺らし、ちょびひげを指先で撫でながらアルノルトを睨み付けている。
本来であれば、自分が陛下の傍に居るはずなのに――そんな憎悪が強い視線で理解できた。
アルノルトは大臣に促されて椅子に座り、卓上の茶に口をつけず、話を続けていた。
「私は、今回の状況に違和感を覚えております」
「ああ。先ほどもおっしゃっておりましたなあ」
「バステオのしきたりは、世界中に知られている事実です」
「……何を言いたいのですかな?」
「……」
アルノルトは、この大臣を怪しく思っていた。
前国王を様々な形で支えていた事や、後に強欲さから煙たがられるようになり、だんだんと皆から信頼をなくしていったという過去がある。
アルノルトはじっと大臣を見据えると、やがて彼は肩を揺すって嗤いだした。
「はははははっ」
「大臣?」
「すべて貴様のせいだぞ!!」
「!?」
突然、何かが大臣から飛び出してアルノルトの顔面に貼り付いてきた。
「むごおっ!?」
勢いで椅子から転げ落ちて顔面にはりついた物体を剥ぎ取ろうとすると、その物体が激しく蠢き、鎧の中へと入り込んでしまった。
じゅるるううううう――
「ほひいいい!?」
「助かりたかったら言う事を聞くんだ!!」
「だ、だいじん!?」
目をギラつかせた大臣が、アルノルトを見下ろしている。
その股間から肉棒が突き出ており、それを頬にこすりつけられてしまう。
ぐにゅぐにゅっ
「うぇ」
生臭さに吐き気を覚えて思わず顔を背けた瞬間、鎧の下のさらに下へ入り込む物体が、肌をなぶる感触にのけぞって喘いだ。
「ほっっひいいい」
「それは魔術師から手に入れた特殊なスライムだ!! なぶる相手がイき死ぬまで剥がれん!! 死にたくなければ命令を聞け!!」
「ぐ、うううう」
大臣の欲望にアルノルトは絶望を覚えた。
まさか、こんな手を使われるとは。
大臣はイチモツをアルノルトにしゃぶらせてたっぷりとザーメンを飲ませると、尻穴にまでその肉棒を突っこんでどづきまくる。
ぐっぼっ!! ぐっぼっ!! ぐぼっ!! ぐぼっ!! ぐぼっ!!
「あひゃあああっ!! たまらん!! これがあっ!! 騎士団長アルノルトの肉穴のあじいいいいっ!!」
「ぐっひいいいいっ!! ひいいいいいいっ!!」
スライムが乳首と性器をなぶりつくし、尻穴をイチモツでどづきまくられるので、アルノルトはすっかり快楽に溺れて甲高い声で喘ぎ狂った。
どぷどぷと腹奥に汚濁を注ぎ込まれると同時にアルノルトは絶頂して、ペニスから盛大にザーメンを噴出させて絶叫した。
「んおおおおおおっ!!」
大臣は満足したのか、それからはアルノルトの話に耳を傾けた。
結局各国の手の平返しも、王子殺しも大臣は関わっておらず、どうやら裏で糸を引いているらしい魔術師が怪しいと考えて、接触を試みることにした。
帰り際に大臣から「またよろしくお願いしますよ」と釘をさされるが、アルノルトは「私は陛下のものだ!! もう二度と触るな!!」と一喝した。
大臣は腹いせにアルノルトを凌辱したようだが、ひどく悲しそうな顔をしたので、呆れてため息を吐いて大臣の元を去った。
魔術師の居場所については、大臣は奴は旅をしているので、所在は知らないと首を横に振っていた。
となれば、ランドルフが把握しているかどうかだ。
ランドルフの部屋を訪ねると、寝台の上でぼんやりと座っている姿を見て声をかけた。
「ランドルフ様、体調はいかがですか?」
「アルノルトか……こい……」
さきほど大臣に犯された後、簡単に浴場で身体を洗っていたので、問題ないと思ったのだが、つい躊躇すると訝しむ声をかけられる。
「何を遠慮する?」
「あ、いえ」
「妙だぞお前」
「は、はい?」
「いいから来い!!」
大声にびくりと四肢が反応して、アルノルトは仕方なくランドルフの座る寝台に上がると、その身をそっとすり寄せた。
がばっと抱きしめられて隅々までニオイを嗅がれて、全身を鎧越しに弄られる。
鎧を来たままで正解だったな――そう思ったのは甘い考えだった。
「貴様、誰かに抱かれたな!?」
「――っ」
ガッと首を締め上げられて寝台に背中から押さえつけられた。
「かはっ」
「言え!! 誰にヤられた!!」
「ら、らんどるふさ……」
「言え!!」
「――っ」
死への恐怖心と、ランドルフの嫉妬心に怯えて、口は勝手に動いていた。
名前を聞いた途端、ランドルフはアルノルトの首から手を放し、部屋を飛び出して行ってしまった。
それからの出来事は性急だった。
大臣はその日の内に処刑されたのだ。
アルノルトは己の無防備さを呪い、苦悩しながらも、魔術師との接触を諦めるつもりはない。
ランドルフによって地下部屋に監禁されても、騎士団長として復帰すると強く決意していた。
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