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王の決断
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城に帰って来たアダルは自室にこもり、一人悩んでいた。
その為、まだフェリクスにアダルに化けてもらっている状況である。
「シルヴィオさま……」
気づくとシルヴィオの名前を呼び、ため息ばかりついていた。
それに、常に身体が火照り、胸が切なくしめつけられている。
アダルは寝台の上で膝をかかえ、シルヴィオを想い、ただただ胸をときめかせる。
「わ、わたしは恋する乙女か!」
あの家で過ごしてから、己がおかしいのは自覚しているのだが、どうしてもシルヴィオの事を考えると理性を抑えられない。
ふいに部屋の扉を叩く音がして、顔を上げる。
「入るぞ」
「し、シルヴィオさま!」
愛しい陛下の姿に我慢できず、寝台から飛び出して抱きついて顔を擦り寄せた。
「よしよし。退屈してないか」
「大丈夫です! こうしてシルヴィオ様が来て下さるので!」
「そうか。もう少し我慢してくれ」
いつものアダルならば「すみません」だとか謝りながら引っ込むのに、今は離れたくなくて、ずっとべったりくっついても罪悪感も羞恥も感じない。
むしろ離れるのが怖く感じる。
腰を抱かれ、完全に身を委ねて甘えるように、頭をその胸元に擦り寄せ、心地よさに胸が温かくなった。
「お前、本当に素直になったな」
「や、やはり、おかしいですよね」
「いや、仕方ないんだ。これでいい。魔族の体液は人間には強すぎるからな……」
「シルヴィオさま……」
あやされるように頭を撫でられ、夢心地になる。
本当に、この方の伴侶になれたのだと実感した。
今夜は皆に大事な話をする。
そうアダルに囁くシルヴィオの言葉に驚いた。
「支えてやるから皆の前に出るぞ」
「はい」
腰を抱かれ、城中の者達が集まる王の間へと連れていかれた。
皆に注目される中、シルヴィオがアダルを見やると頷いて皆に向き直る。
「聴いてくれ、この国を――」
シルヴィオの言葉は衝撃的な内容であり、アダルも驚愕はしたが、喜びが勝り身を寄せて笑顔を向けた。
※
あれから半月後。
アダルはシルヴィオと共に例の家で暮らしている。
日課である買い出しに来たアダルに、住人達が親しげに声をかけてくれたり、買ったものにおまけをつけたりしてくれた。
「ありがとう」
アダルが果物を受け取りつつ、店主に礼を伝えたらシルヴィオについて訪ねられ、戸惑いつつも当たり障りのない答えを話す。
紙袋を抱えて帰路を急ぐ。
小高い丘にある家にたどり着き、振り返る。
夕日に照らされた町と、遠くに見える山々が目に眩しい。
アダルは扉を開けると声を張り上げた。
「ただいま戻りました!」
「――ったか、いま作ったばかりだ」
アダルの大声に返事をするシルヴィオの声が近づいてくる。
鍋を手にした姿に思わず胸がきゅんとなり震えてしまう。
「なんだどうした」
「い、いえ! ありがとうございます!」
「やっとまともにできたぞ、味見してくれ」
「は、はい! 夕飯にしましょう!」
必要な皿などを用意しつつ、シルヴィオの横顔を盗み見ると、不思議な気持ちになってくる。
――シルヴィオ様と炊事の場に立つとは。
「ん?」
「さ! さあ、冷めない内に食べましょう!」
視線があってごまかすように料理を小皿に分けて、机上に並べていく。
準備をする最中、ずっと視線を感じて落ちつかない。
アダルは苦笑いを浮かべた。
――まあ、落ちつけないのはいつもの事だ。
ナイフとフォークをシルヴィオに渡そうとした時、手が滑り焦って声をあげても間に合わなかった。
「……っ」
「すみません!」
注意力散漫だ。
アダルはシルヴィオの手を掴むと意識を集中させたが――。
落胆する結果になる。
「……ダメですね」
「アダル?」
「今、塞ぐものを」
――やはり、もう治癒の力は使えんか。
シルヴィオと身体を繋げてから、治癒の力を失った事を感じてはいたが、こうしていざ試してみる勇気はわかなかった。
「治癒の力を失ったのか」
「! ご存じでしたか」
「まあな。側近の能力を把握するのも仕事の内だからな……まあ、いまは伴侶としての当然の義務だが」
「は、はんりょっ」
改めてはっきりと言葉にされると気恥ずかしくなり、顔を背けてしまう。
頭を撫でられながら、優しい声で囁かれた。
「随分嫌な思いをさせてしまったからな、お前のことならなんでも受け入れてやろう」
「し、シルヴィオ様あ」
こらえきれない嗚咽を漏らす。
背中から抱きしめられてさらに涙が止まらなくなる。
脳裏には、シルヴィオが皆の前で宣言した言葉が蘇っていた。
〝この国を、人間へ返す〟
その後はシルヴィオの想いと考えを臣下達と十分に話し合い、次の王が決まるまでの間はシルヴィオと神官達で国を守る事、次は必ず人間の王を選出することでひとまずは落ちついた。
元々人間が支配していた国なので、いずれはこのような刻が来る事は予感はしていたのだ。
ただ、魔族であるシルヴィオの寿命は永い。
シルヴィオ曰く、感覚がつかめず、ずるずると王位に居すぎたのだと。
アダルを伴侶に選び、共に生きると決めた時、すでに意志は固まっていたようだった。
今は神官達と会議の時のみ、アダルとシルヴィオは城に出入りしている。
「後は、子供だけだな」
「!」
お腹をさすられて心臓が高鳴る、と同時に不安に襲われた。
夕食の卓に向かい合って座り、こんな話を今するべきではないなとは思ったが、シルヴィオに隠し事は通用しないのは分かっているのであえて口にしてみた。
「子供は長く生きるでしょう、しかし私は」
「気になるか、子供の未来が」
「……」
強力な力を持つシルヴィオの体液を摂取したアダルは、その身が不老長寿になったとはいえ、魔族と同等に生きられる保証はない。
食事の手を止めたシルヴィオが口元を緩める。
「お前なら大丈夫だ」
「し、しかし」
「俺がいる」
「……っ」
左手の甲に手を添えられて包まれた。
その熱いくらいのぬくもりに、胸がじわりと……まるで春の日差しのような温かさを感じて、涙腺が緩む。
まっすぐに瞳を見つめ、視線を絡めると安心感に包まれた。
――シルヴィオ様……。
この人との愛の結晶をこの手に抱けるのならば……。
これ以上幸福に浸っても、良いのだろうか。
祈りを込めて手を握り返した。
その為、まだフェリクスにアダルに化けてもらっている状況である。
「シルヴィオさま……」
気づくとシルヴィオの名前を呼び、ため息ばかりついていた。
それに、常に身体が火照り、胸が切なくしめつけられている。
アダルは寝台の上で膝をかかえ、シルヴィオを想い、ただただ胸をときめかせる。
「わ、わたしは恋する乙女か!」
あの家で過ごしてから、己がおかしいのは自覚しているのだが、どうしてもシルヴィオの事を考えると理性を抑えられない。
ふいに部屋の扉を叩く音がして、顔を上げる。
「入るぞ」
「し、シルヴィオさま!」
愛しい陛下の姿に我慢できず、寝台から飛び出して抱きついて顔を擦り寄せた。
「よしよし。退屈してないか」
「大丈夫です! こうしてシルヴィオ様が来て下さるので!」
「そうか。もう少し我慢してくれ」
いつものアダルならば「すみません」だとか謝りながら引っ込むのに、今は離れたくなくて、ずっとべったりくっついても罪悪感も羞恥も感じない。
むしろ離れるのが怖く感じる。
腰を抱かれ、完全に身を委ねて甘えるように、頭をその胸元に擦り寄せ、心地よさに胸が温かくなった。
「お前、本当に素直になったな」
「や、やはり、おかしいですよね」
「いや、仕方ないんだ。これでいい。魔族の体液は人間には強すぎるからな……」
「シルヴィオさま……」
あやされるように頭を撫でられ、夢心地になる。
本当に、この方の伴侶になれたのだと実感した。
今夜は皆に大事な話をする。
そうアダルに囁くシルヴィオの言葉に驚いた。
「支えてやるから皆の前に出るぞ」
「はい」
腰を抱かれ、城中の者達が集まる王の間へと連れていかれた。
皆に注目される中、シルヴィオがアダルを見やると頷いて皆に向き直る。
「聴いてくれ、この国を――」
シルヴィオの言葉は衝撃的な内容であり、アダルも驚愕はしたが、喜びが勝り身を寄せて笑顔を向けた。
※
あれから半月後。
アダルはシルヴィオと共に例の家で暮らしている。
日課である買い出しに来たアダルに、住人達が親しげに声をかけてくれたり、買ったものにおまけをつけたりしてくれた。
「ありがとう」
アダルが果物を受け取りつつ、店主に礼を伝えたらシルヴィオについて訪ねられ、戸惑いつつも当たり障りのない答えを話す。
紙袋を抱えて帰路を急ぐ。
小高い丘にある家にたどり着き、振り返る。
夕日に照らされた町と、遠くに見える山々が目に眩しい。
アダルは扉を開けると声を張り上げた。
「ただいま戻りました!」
「――ったか、いま作ったばかりだ」
アダルの大声に返事をするシルヴィオの声が近づいてくる。
鍋を手にした姿に思わず胸がきゅんとなり震えてしまう。
「なんだどうした」
「い、いえ! ありがとうございます!」
「やっとまともにできたぞ、味見してくれ」
「は、はい! 夕飯にしましょう!」
必要な皿などを用意しつつ、シルヴィオの横顔を盗み見ると、不思議な気持ちになってくる。
――シルヴィオ様と炊事の場に立つとは。
「ん?」
「さ! さあ、冷めない内に食べましょう!」
視線があってごまかすように料理を小皿に分けて、机上に並べていく。
準備をする最中、ずっと視線を感じて落ちつかない。
アダルは苦笑いを浮かべた。
――まあ、落ちつけないのはいつもの事だ。
ナイフとフォークをシルヴィオに渡そうとした時、手が滑り焦って声をあげても間に合わなかった。
「……っ」
「すみません!」
注意力散漫だ。
アダルはシルヴィオの手を掴むと意識を集中させたが――。
落胆する結果になる。
「……ダメですね」
「アダル?」
「今、塞ぐものを」
――やはり、もう治癒の力は使えんか。
シルヴィオと身体を繋げてから、治癒の力を失った事を感じてはいたが、こうしていざ試してみる勇気はわかなかった。
「治癒の力を失ったのか」
「! ご存じでしたか」
「まあな。側近の能力を把握するのも仕事の内だからな……まあ、いまは伴侶としての当然の義務だが」
「は、はんりょっ」
改めてはっきりと言葉にされると気恥ずかしくなり、顔を背けてしまう。
頭を撫でられながら、優しい声で囁かれた。
「随分嫌な思いをさせてしまったからな、お前のことならなんでも受け入れてやろう」
「し、シルヴィオ様あ」
こらえきれない嗚咽を漏らす。
背中から抱きしめられてさらに涙が止まらなくなる。
脳裏には、シルヴィオが皆の前で宣言した言葉が蘇っていた。
〝この国を、人間へ返す〟
その後はシルヴィオの想いと考えを臣下達と十分に話し合い、次の王が決まるまでの間はシルヴィオと神官達で国を守る事、次は必ず人間の王を選出することでひとまずは落ちついた。
元々人間が支配していた国なので、いずれはこのような刻が来る事は予感はしていたのだ。
ただ、魔族であるシルヴィオの寿命は永い。
シルヴィオ曰く、感覚がつかめず、ずるずると王位に居すぎたのだと。
アダルを伴侶に選び、共に生きると決めた時、すでに意志は固まっていたようだった。
今は神官達と会議の時のみ、アダルとシルヴィオは城に出入りしている。
「後は、子供だけだな」
「!」
お腹をさすられて心臓が高鳴る、と同時に不安に襲われた。
夕食の卓に向かい合って座り、こんな話を今するべきではないなとは思ったが、シルヴィオに隠し事は通用しないのは分かっているのであえて口にしてみた。
「子供は長く生きるでしょう、しかし私は」
「気になるか、子供の未来が」
「……」
強力な力を持つシルヴィオの体液を摂取したアダルは、その身が不老長寿になったとはいえ、魔族と同等に生きられる保証はない。
食事の手を止めたシルヴィオが口元を緩める。
「お前なら大丈夫だ」
「し、しかし」
「俺がいる」
「……っ」
左手の甲に手を添えられて包まれた。
その熱いくらいのぬくもりに、胸がじわりと……まるで春の日差しのような温かさを感じて、涙腺が緩む。
まっすぐに瞳を見つめ、視線を絡めると安心感に包まれた。
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