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四章【焦がれを抱きて】
十一話※
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道満は明かりを消して布団に潜り込み、“奴”を待っていた。
ふいに風を感じたので気を張ると、勢いよく布団から引っ張り出されて声を上げた。
「小癪な真似を!」
叫ぶ道満に、男は月明かりに照らされながら妖しく笑う。
安倍晴明である。
「そんなつれない態度をされると辛いなあ」
わざとらしくおどける口調の晴明に、道満は術をしかけた。
黒い炎の小さな蛾が晴明を襲うが、さっと扇子でかきけされてしまう。
「チィッ」
道満は舌打ちすると、次なる一手に出るべく、懐から呪符を取り出そうとするが、すさまじい力によって、布団の上に仰向けに押し倒された。
「うぐっ」
「観念しないか」
「く、うう……!」
妖しく微笑み、覆いかぶさる晴明から目をそらせない。
心臓が馬鹿みたいに速く脈打っているのを感じて、唇を噛みしめる。
――何を考えているのか、わからん男よ!
そっと頬に手を添えられて、指の冷たさにぴくりと身体が震えた。
「愛の言葉を返してくれたというのに……お前らしいな、道満……」
晴明の囁き声が脳内に甘く響く。
――な、ながされるな……!
道満はきつく閉じた瞳をぱっと見開いて、晴明に疑問を投げつけた。
「妻がいる身でありながら、よくもあんなでたらめな恋文を書けるものだな!」
「おや。やはり気にしていたか。ふふふ……ハハハッ」
「な、何がおかしい!?」
「妻などおらぬ。回りが心配するので噂話を流したまで……私は、お前しか頭にない」
「……っ!?」
抱きしめられて、耳元に囁かれる。
「あの時の口づけを、忘れたとは言わせぬ」
「な……!」
――し、知られていた!
もはや爆音となった心音と己の荒い呼吸音を聞きながら、反論する気力もなく、ただ晴明の肉体の温かさに身を委ねた。
ゆっくりと衣服を剝ぎ取られて、とうとう裸体を曝け出した時、恥ずかしさのあまり叫んでしまった。
「ひい!」
「静かに」
「せ、晴明……ま、まさか本当にするのか!?」
「もちろん、よく見えないのが残念だな。私も裸になっているぞ」
「明かりはつけるな!」
慌てて叫ぶと残念そうにため息をつかれたが、絶対に認めるものか。
髪の毛をおろし、いざ本番を迎える。 お互いの肌を弄るように絡み合い、濃厚な口づけを繰り返すが、やはりこいつは慣れていると怒りが込み上げてきた。
「お前! や、やはり、経験があるんだな!」
「想像に任せよう……それより、足を広げて」
「は……ひああ!?」
くちゅ……と下半身の秘部に冷たくて粘ついた感触を感じて、思わず変な声が出る。
口元を手で押さえて、これ以上妙な声を発しないように集中を試みた。
晴明がから笑いする。
「私が作った特殊な淫具だ。役目を終えれば、体内に入り込み、後に排出される」
「な……なぜ、こんなもの、を……」
「男同士では、痛みがつらかろう。深く考えず、深呼吸を」
額に口づけをされた道満は、不思議と落ち着いてきて、言われた通り深呼吸を繰り返す。
――ああ……体から、力が……。
「道満……!」
「ひっいいっ!?」
性急な動きで秘部を男根で貫かれ、道満は舌を突き出して悲鳴を上げた。
晴明が頬を引きつらせながら、苦しそうに熱い吐息を吐き出す。
「はあ……は……道満、私にしがみつけ」
「ま、まて」
――ま、まさか、動くつもりか?
尻の中に異物を插入された恐怖と、圧迫感にすでに怖気づいているのに、かき回されたら己はどうなってしまうのかと血の気が引く。
晴明は道満を抱きしめながら、腰をゆるく打ちつけはじめた。
「く……ふうっンッふううっ」
「道満、大丈夫……!」
――く、るしいっ!
体内を穿つ熱い楔を締め付けながら、必死に晴明の背中に腕を回し、あられもない声を上げていたら、いつのまにか熱を己の男根から放出していた。
脱力した道満は、ぼんやりした頭のまま、晴明を見やる。
晴明は、わずかに染めた頬を緩めていた。
――感じて……いるんだな……。
道満は胸が震えるのを感じて、何故か視界が滲んだ。
一度果てた道満の中に、晴明の欲望が放たれた時、道満は甲高い己の声を聞いて、気を失った。
ふいに風を感じたので気を張ると、勢いよく布団から引っ張り出されて声を上げた。
「小癪な真似を!」
叫ぶ道満に、男は月明かりに照らされながら妖しく笑う。
安倍晴明である。
「そんなつれない態度をされると辛いなあ」
わざとらしくおどける口調の晴明に、道満は術をしかけた。
黒い炎の小さな蛾が晴明を襲うが、さっと扇子でかきけされてしまう。
「チィッ」
道満は舌打ちすると、次なる一手に出るべく、懐から呪符を取り出そうとするが、すさまじい力によって、布団の上に仰向けに押し倒された。
「うぐっ」
「観念しないか」
「く、うう……!」
妖しく微笑み、覆いかぶさる晴明から目をそらせない。
心臓が馬鹿みたいに速く脈打っているのを感じて、唇を噛みしめる。
――何を考えているのか、わからん男よ!
そっと頬に手を添えられて、指の冷たさにぴくりと身体が震えた。
「愛の言葉を返してくれたというのに……お前らしいな、道満……」
晴明の囁き声が脳内に甘く響く。
――な、ながされるな……!
道満はきつく閉じた瞳をぱっと見開いて、晴明に疑問を投げつけた。
「妻がいる身でありながら、よくもあんなでたらめな恋文を書けるものだな!」
「おや。やはり気にしていたか。ふふふ……ハハハッ」
「な、何がおかしい!?」
「妻などおらぬ。回りが心配するので噂話を流したまで……私は、お前しか頭にない」
「……っ!?」
抱きしめられて、耳元に囁かれる。
「あの時の口づけを、忘れたとは言わせぬ」
「な……!」
――し、知られていた!
もはや爆音となった心音と己の荒い呼吸音を聞きながら、反論する気力もなく、ただ晴明の肉体の温かさに身を委ねた。
ゆっくりと衣服を剝ぎ取られて、とうとう裸体を曝け出した時、恥ずかしさのあまり叫んでしまった。
「ひい!」
「静かに」
「せ、晴明……ま、まさか本当にするのか!?」
「もちろん、よく見えないのが残念だな。私も裸になっているぞ」
「明かりはつけるな!」
慌てて叫ぶと残念そうにため息をつかれたが、絶対に認めるものか。
髪の毛をおろし、いざ本番を迎える。 お互いの肌を弄るように絡み合い、濃厚な口づけを繰り返すが、やはりこいつは慣れていると怒りが込み上げてきた。
「お前! や、やはり、経験があるんだな!」
「想像に任せよう……それより、足を広げて」
「は……ひああ!?」
くちゅ……と下半身の秘部に冷たくて粘ついた感触を感じて、思わず変な声が出る。
口元を手で押さえて、これ以上妙な声を発しないように集中を試みた。
晴明がから笑いする。
「私が作った特殊な淫具だ。役目を終えれば、体内に入り込み、後に排出される」
「な……なぜ、こんなもの、を……」
「男同士では、痛みがつらかろう。深く考えず、深呼吸を」
額に口づけをされた道満は、不思議と落ち着いてきて、言われた通り深呼吸を繰り返す。
――ああ……体から、力が……。
「道満……!」
「ひっいいっ!?」
性急な動きで秘部を男根で貫かれ、道満は舌を突き出して悲鳴を上げた。
晴明が頬を引きつらせながら、苦しそうに熱い吐息を吐き出す。
「はあ……は……道満、私にしがみつけ」
「ま、まて」
――ま、まさか、動くつもりか?
尻の中に異物を插入された恐怖と、圧迫感にすでに怖気づいているのに、かき回されたら己はどうなってしまうのかと血の気が引く。
晴明は道満を抱きしめながら、腰をゆるく打ちつけはじめた。
「く……ふうっンッふううっ」
「道満、大丈夫……!」
――く、るしいっ!
体内を穿つ熱い楔を締め付けながら、必死に晴明の背中に腕を回し、あられもない声を上げていたら、いつのまにか熱を己の男根から放出していた。
脱力した道満は、ぼんやりした頭のまま、晴明を見やる。
晴明は、わずかに染めた頬を緩めていた。
――感じて……いるんだな……。
道満は胸が震えるのを感じて、何故か視界が滲んだ。
一度果てた道満の中に、晴明の欲望が放たれた時、道満は甲高い己の声を聞いて、気を失った。
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