異世界に転移してサンドウィッチ屋を開いたら、騎士様の胃袋を掴んでしまった様です。

有永

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第38話 ゼニス・ファスティギアス

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きっかけは、庭師の同い年の息子と体の関係を持っていた事が、親父にバレた事だった。

ラルク陛下が治めるクラミス王国の北東の隣国、アンデシュダール王国の南の端に存在するファスティギアス辺境領。そこの次男として俺、ゼニスは生まれた。

兄は優秀な人だった。生活魔法の他に元素魔法の火魔法を授かり、成人する頃にはマスターランク手前まで魔法を鍛え、文武両道に育った。次の領主として明るい未来が約束された、絵に描いたような貴族の跡取りだ。

対して俺は、生活魔法は授かったものの元素魔法は与えられず、親父――辺境伯からは若干空気の様な扱いを受けた。虐待や迫害を受けたわけではなく、目を合わせても「ああ居たのか」程度の声を掛けられる位だった。存在自体を否定されるわけじゃないが、期待も興味も無い、そんな視線だった。それでも俺は捻くれる様な事は無く、貴族学校でそこそこ優秀に学業に励み、きちんと卒業もした。
卒業後は、才能があったのか剣術の鍛錬に励み、兄の仕事の手伝いもできる範囲でやっていた。

ただひとつ、俺が他の家族と違ったのは、性的興奮対象が同性だった事。ものごころが付いた頃には同性愛者を自覚していたが、辺境伯の息子として、頑なにそれは秘密にしていた。そうするべきだと、誰も教えてはいなかったが、本能で理解していたんだ。この癖(へき)はこの家の、俺の立場を更に危うくする、と。

19の夏に、庭師の息子が領邸にやってきた。造庭の修行として父親に習いに来たらしい。薄茶の髪と、陽光の下でキラキラと輝く緑色の瞳。背は俺より少し低かったが、華奢な中に隠された均整の取れた体つき。そして、屈託のない笑顔。

ひと目で、俺は恋に堕ちた。
奴の名前は、カミュといった。

庭師の息子という身分ながら、カミュは教養もあり話も面白かった。何より、俺の事を「ゼニス様」ではなく、最初から「ゼニス」と名前で呼んでくれた。辺境伯家の次男という肩書でしか俺を見ていない周囲とは、明らかに違った。

初めは、剣術の鍛錬が終わった後、領邸の裏庭でタバコを吸いながら、他愛ない話をするだけの関係だった。それが、いつしか庭師の父親がいない日を見計らって、カミュの住む使用人棟の自室に入り浸るようになった。

俺が、意を決してカミュに想いを伝えたのは、出会って三ヶ月が過ぎた、秋の終わりだった。

「カミュ。俺は、お前が好きだ。友人としてじゃない。男として、お前に抱かれたい…」

あの時のカミュの驚いたような、それでいてどこか嬉しそうな顔は、今でも鮮明に思い出せる。俺の言葉を聞いて、カミュは少しの間目を丸くしてから、すぐに口元を緩めた。

「ゼニス……。俺も、お前が好きだ」

そう言って、俺の手を両手で包み込むように握りしめてくれた。体温が、俺の手にじんわりと伝わってくる。

「貴族と平民だとか、そういうのは関係ない。俺は、お前の気持ちが嬉しい。抱かれたい、と言ってくれて……正直、俺もそう思っていた」

カミュは、そう告白してくれた後、まるで獲物を狙うように瞳を細め、俺の顔を覗き込んだ。その時、俺の理性はすべて吹き飛んだ。気付けばカミュの唇を求めていた。

それからは、毎日のように逢瀬を重ねた。カミュは、俺の初めての恋人であり、初めての相手だった。
身分差なんて関係ない。世間の目も、親父の視線も、兄の優秀さも、俺たちの愛の前ではすべて些細な事だった。
時折、カミュが俺を抱き締めて囁く、「愛してるよ、ゼニス」の言葉に、俺はどれだけ救われただろう。

俺の存在を、真正面から受け止めてくれる人間が、この世界に居たんだ。そう思えた。

そんな幸福な日々は、あっけなく終わる。

カミュが領邸に来てから一年が経った、翌年の秋のことだった。
いつものように、使用人棟のカミュの部屋で二人で過ごしていた。夜が深まり、使用人たちが寝静まった頃。カミュは先に眠りに落ち、俺はそっと、その寝顔を眺めていた。安らかな寝息、少し開いた唇、規則正しい心音。それを眺めているだけで、心が満たされた。

タバコを一本吸いたくなり、カミュを起こさないように、そっと部屋を抜け出した。
使用人棟の裏口を出て、いつもの裏庭へ向かおうとした、その時だった。

「ゼニスお前、こんな夜更けに、どこへ行っていた…」

低く、氷の様に静かに怒りに満ちた声。
その声の主は、親父だった。夜着姿の親父は、普段の無関心さとは打って変わって、恐ろしい形相で俺を睨みつけていた。親父の隣には、青ざめた顔の使用人頭と、さらにその後ろには、いつもは優しげな顔をしている兄が、沈痛な面持ちで立っていた。

「親父……?どうして、ここに……」

俺は、咄嗟に言葉を失った。親父は、俺の問いには答えず、冷たい低い声で問うた。

「お前、カミュとどういう関係だ」

使用人頭が、親父に全てを告げたのだろう。俺がカミュの部屋に入り浸っている事。夜更けに使用人棟に出入りしている事。
辺境伯家の次男が、庭師の息子と同性愛の関係にある。その事実を、この世界で最も隠さなければならない相手に知られてしまったのだ。

この頃、辺境伯内には三男が生まれていた。生活魔法は使えないものの、水魔法の適正が確認されていた。

「…ゼニス、もう良い。お前はここを出ていけ。ギルドへの紹介状と、暫くは暮らして行ける金は渡してやる」

親父は、吐き捨てるようにそう言った。まるで、汚いものでも見るかのような眼差しで。俺の存在を否定するわけじゃなかったが、もう必要ないと言われたんだと理解した。いや、最初から必要とされていなかったのかもしれない。
貴族には必要無いギルドへの紹介状。ギルドで冒険者証を発行しろということ。つまり、除籍するということだ。

「…カミュは、どうなるんですか」

絞り出すように、俺は尋ねた。カミュのことだけが心配だった。親父の怒りの矛先が、彼に向かうことだけは避けたかった。

「庭師の親子には、明日にも然るべき金銭を渡して領外へ出て行ってらう。領主の息子に手を出したのだから、本来ならもっと重い罰を与えるところだが、そこのところは、お前の兄が上手く話をつけてくれた」

親父は、忌々しげに兄の方を一瞥した。兄はただ、何も言わずに俯いている。

「これで、この件は終わりだ。お前は今すぐ荷物をまとめて出て行け。二度とこの領地には足を踏み入れるな。お前の存在が、我がファスティギアス辺境伯家の汚点となる」

足元が、ぐらりと揺れた。カミュ達親子が、俺のせいでもうこの領地に居られない。

「…父上、最初で最後の、私からのお願いです」

俺はその場で土下座をした。息を飲む兄と使用人の声。親父の瞳が揺れていたのを、俺は知る由も無かった。

「お願いします。せめて、カミュ達親子に、次の稼ぎ先の紹介状を…。お願いします!」

俺は出血も構わず、何度も地面に額を打った。「ゼニス!」と兄の声がする。

暫くして、親父の溜め息が聞こえた。

「…分かった」

その「分かった」は、親父が俺にくれた、最初で最後の温情だったろう。カミュ達が俺のせいで路頭に迷うことは無くなった。だが、俺は、俺自身の手で、愛する人間を故郷から追放させてしまった。その事実が、喉の奥に張り付いた澱のように、ずっと俺の心を締め付けている。

カミュとは、二度と会えなかった。

明け方、身一つで領を出る時、使用人棟の窓を見上げたが、カミュの姿は無かった。ただ、窓が少しだけ開いていた。それだけが、唯一の別れの挨拶だったのかもしれない。

俺は貴族としての身分を捨て、ギルドの紹介状を握りしめて、旅に出た。
金はあったが、行く当てもない。冒険者になる気は無かったが、親父から貰った金は最低限手を付けずギルドに預け、素質があった剣術で魔物を倒し魔石を売った。そして、ただひたすら、カミュのいない世界を歩き続けた。タバコの煙だけが、唯一の慰めだった。

恋人は作らない。そう誓った。俺と関わると、カミュのように大切なものを失ってしまう。それが、俺に下された罰だと思った。

数年後、俺は隣国のクラミス王国、マシェリルという領地で、俺達の様な同性愛者が集うバーが存在する事を知った。
俺は夢中で魔物を狩り魔石で身銭を溜め、マシェリルに居を構え、バーに入り浸った。

とにかく、気が楽だった。この中には俺と同じ様な人間しかいない。無視される事も、迫害される事もない。気が合えば、タイミングが合えば勿論男と寝た。マシェリルに来て、俺はやっと居場所を見つけたと思った。

そんな時、そのバーのマスターが誰かに店を譲って実家に戻りたいと話していた。母親の具合が悪いのだという。
俺はギルドに預けていた親父から受け取った残りの金を全て卸し、マスターから店を譲り受けた。

「カレス」のマスターとしての生活が始まった。趣向品が好きだったこともあり、酒の提供や接客はなんら問題無かった。なにより、「仲間」が「仲間」に出会える場所を提供できる。こんなに喜ばしい仕事は、他には無かった。

そんな中、アウィスに出会った。彼はマシェリルの騎士団員。端正な顔立ちに男らしい体躯。背は俺よりも少し高い192センチ。真面目そうな性格で、最初こそ客とマスターという一線を引いていたが、バーに顔を出すうちに俺達は打ち解けていった。彼も勿論、同性愛者だった。

初めて店に来てから半年が経った頃、アウィスは俺に告白してきた。俺は過去の誓いがあったから迷ったが、結局受け入れた。カミュの時のような「恋」ではない、ただ「好き」という感情と、寂しさからくる衝動だったのかもしれない。アウィスは真面目だったから、俺に誠実で、とても良くしてくれた。俺が抱かれても、抱いても、彼はいつだって喜んでくれた。

幸せだった。過去の傷を覆い隠すように、アウィスとの時間に没頭した。恋人を作らないという誓いは、結局のところ、俺自身の弱さからくる逃避でしかなかったのだと、その時初めて気付いた。

だが、その幸福も、またしてもあっけなく終わった。

アウィスは、辺境の魔物討伐に出たまま、帰らぬ人となった。

戦死の知らせを聞いたのは、マシェリルに来て五年が経った、つい去年のことだ。騎士団の隊長が、沈痛な面持ちで俺の店に来て、アウィスの遺品と、彼の最後の言葉を伝えた。

「ゼニスにタバコの吸い過ぎを注意しとけってさ…ったく、最後まで口煩い奴だったぜ」

と、隊長は泣きそうな顔で笑った。

アウィスは、俺の過去を知っていた。俺が恋人を作らないと誓っていたことも。それでも、俺を愛してくれた。

もう、二度と恋人は作らない。今度こそ、誰にも迷惑をかけない。俺はただのバーのマスターとして暮らす事を選んだ。ただ、俺もまだ若い男だ、アウィスに操をたてたわけでは無い。気が合えば客や出先で勿論寝た。ただ、心だけは重い蓋をして解放しない事を誓った。

そうして、心に蓋をしたまま、バー「カレス」のマスターとして更に一年を過ごした。その間にも、騎士団への魔物討伐の依頼は増え、騎士達の死の知らせは時折聞こえてきた。俺の心は、その度に小さな傷を負い、その度にタバコの煙に慰めを求めた。

段々と、全てが虚しくなって来た。
もう、アウィスの元へ行こうかと何回も思ったが、意気地が無い俺は、時折枕に顔を埋めて泣き叫ぶ事しか出来なかった。


そんな虚無感に囚われていた俺に、転機が訪れた。
「カレス」の常連客の一人だった男が、近々どこかで小さなサンドウィッチ専門店を開きたいう話を持ってきた。その男――セイルは、俺より年下で、見た目は妙に色気があって妖艶な、ピンクベージュの髪をした男だった。

セイルが暫く姿を消して、久しぶりにカレスに飲みに来た。その時は他に客も無く、俺とセイルは自然と一夜を共にした。

そして何回か一夜を共にしたある日、セイルは姿を変え、ずぶ濡れになって、俺の眼の前に現れた。憔悴しきった瞳で。

こういう時、俺はどうしたら良いのかが分かる。何も聞かず、ただ側にいる事が一番だ。俺がそうだった様に。

セイルが何を抱えているのかは知らない。でも、あいつが憔悴しきった姿で俺の前に現れたあの夜、俺の心臓は久しぶりにドクンと鳴った。誰かを放っておけない、という感情。それはきっと、昔の俺がカミュやアウィスに抱いていた、純粋な「愛」とは違うのかもしれない。それでも、俺はセイルを「弟」として、守ってやりたいと思った。

そのあたりから、セイルはなんだかほっとけない、弟の様な存在になり、最近悪い虫が付き始めた。
アッシュ・エリンジューム。 宮廷騎士団第一騎士団団長のエリートが、俺の弟分に熱を上げてるなんて、世間は知ったら驚くだろうな。
正直、セイルがあんな堅物と付き合うなんて、ちょっと心配だけど……あいつが幸せなら、それでいい。それに、あの堅物のアッシュが、セイルの前では少しだけ人間らしい顔をするのが、見ていて面白くもある。


きっかけはいつ何が起こるか、分からない。

カミュ、アウィス、俺はもう少し生きる事に足掻いてみるよ。このエリトロ領で、セイルの「兄貴分」として。最近ちょっと、おかしなガキどもにもてあそばれてるけど、あの2人もある意味可愛い「弟分」かもしれない。

……恋については、まだ怖いけどな。

タバコの煙を吐き出し、俺はエムの片隅で一人、静かに笑った。







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